●北イタリアの食文化を訪ねる旅 その2
これは(社)オリーブオイルソムリエ協会が企画した「イタリアの食文化を視察するツアー」に参加した時の旅話です。JTBやHISなどが催行する団体パッケージツアーではなく、各自フリーでミラノへ行く→ミラノで参加者が合流する→現地コーディネーターのアシストで食文化の視察旅行をするというものでした。(もう11年くらい前の話ですねww)
とにかくミラノまでは一人で行かなければならず、運賃が安いアエロフロートロシア航空を利用しました。モスクワの空港ですったもんだの大変な乗り継ぎでしたが、なんとかミラノに着きました。レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」を観た話は2021年12月のブログに書いてますのでよかったら見てくださいね。
▲ミラノのドゥオーモ
2日間ほどミラノでブラブラしてましたが、ここからが旅の本番です。ミラノ市内からいったんマルペンサ空港に行き、オリーブオイルソムリエ協会とNPO法人日本食育協会の人たちと合流しました。現地コーディネーターさんの案内で、ロンバルディア州モンフェラートにある小学校を改築したカンディアーニというホテルに宿泊しました。
このホテルを基点に毎日マイクロバスで、 ●リグーリア州オリーブオイル博物館 ●ピエモンテ州のワイナリー訪問 ●トリノのスローフード見本市「サローネ・デル・グスト」 ●アルバ市のトリュフ祭 ●スローフード発祥の地ブラ市の大学ワイン貯蔵庫などを訪ねました。
●オリーブオイル博物館
オリーブオイルは日本でも広く普及しましたね。国や地域、気候風土、採取時期などでそれぞれ風味が異なります。ワインのように知れば知るほど奥が深いのです。訪れたオリーブオイル博物館はリグーリア州インペリア市にあります。インペリアはジェノバとサンレモの間にある港町で、この一帯はリヴィエラといわれる風光明媚なところです。
▲博物館の入口オブジェと外観
日本でよく見かけるイタリア産のオリーブオイルはトスカーナ産が多いですね。トスカーナ州のオイルは、フラントイオ・レッチーノ・モライオーロという3種類のオリーブをブレンドしたものが多いです。ここリグーリア州にはタジャスカという固有品種があり、このタジャスカ種単品のオリーブオイルが主流です。タジャスカは小粒なので搾油量が少なく大量生産には向いてません。だから日本ではなかなか見かけないです。
▲古い時代の石臼と搾油器
▲博物館の隣にあったショッピングセンター
▲博物館近くのレストラン
▲オリーブの樹
●ピエモンテ州のワイナリー
お酒は少し飲めますが弱いですww ワインの知識はあまりないんですが、ワイナリーのブドウ畑を散策するのは大好きです。イタリアのワインは州ごとにたくさんの銘柄がありホントに多種多様です。
ワイン造りが盛んなピエモンテ州の2つのワイン農家を訪ねました。まず最初はラ・ジリバリディーナというワイナリーでした。ソーヴィニヨン種の白、バルベーラの赤、マスカット種の発泡酒などを作ってました。マスカットで作ったデザートワインがとても美味しかったです。
▲ラ・ジリバリディーナのワイン蔵とワンちゃん
▲ラ・ジリバリディーナのブドウ畑
▲ラ・ジリバリディーナの試飲会
次に訪ねたワイナリーはボビオ。このボビオは赤ワインが主流のようでした。旅の仲間が試飲会で盛り上がっている頃、一人ブドウ畑をさまよってました。収穫後の残ったブドウを少しつまんで食べてみました。あ、ちゃんと許可は取ってますからねww すっごく甘くて美味しかったですよ。
▲ボビオのブドウ畑
▲ボビオのワイン蔵
▲ボビオの試飲会
▲ボビオさんちのニャンコ
さて、食用油の話。油はさまざまな料理に使うので毎日摂取しているわけです。一般家庭でよく使われるのはサラダ油かな? サラダ油の原料は大豆や菜種などいろいろですが、脱臭・脱色などの化学処理がされていて、もはや工業製品かと思うほど手が加えられて、避けた方がよいと思います。体のためにも質の悪い油より良質の油を摂って欲しいですね。私は国産米を使った米油を使っています。ごま油は圧搾しぼり・一番しぼりの表示があるものを選んでます。
オリーブオイルも格安のものはなかなかリスキーですwww。粗悪なオリーブオイルが蔓延しているからです。良心的な生産者・販売業者が扱っているオリーブオイルを知りたい、オリーブオイルのことを学びたいという方は、(社)オリーブオイルソムリエ協会のHPをご覧ください。セミナーやイベント、品評会などいろいろやってます(私はすっかりご無沙汰していますが…)