●北イタリアの食文化を訪ねる旅 その3

これは(社)オリーブオイルソムリエ協会が企画した「イタリアの食文化を視察するツアー」に参加した旅話をシリーズで載せています。JTBやHISなどが催行する団体パッケージツアーではなく、各自フリーでミラノへ行く→ミラノで参加者が合流する→現地コーディネーターのアシストで食文化の視察旅行をするというものでした。もう12年ほど前のことですwww

 

運賃が安いアエロフロートロシア航空を利用して一人でミラノへ行き、2日間ほどミラノでブラブラした後、オリーブオイルソムリエ協会とNPO法人日本食育協会の人たちと合流しました。現地コーディネーターさんの案内で、ロンバルディア州モンフェラートにある小学校を改築したカンディアーニというホテルに宿泊しました。

※ミラノのドゥオーモ

 

このホテルを基点に毎日マイクロバスで、 ●リグーリア州オリーブオイル博物館 ●ピエモンテ州のワイナリー訪問 ●トリノのスローフード見本市「サローネ・デル・グスト」●アルバ市のトリュフ祭 ●スローフード発祥の地ブラ市の大学ワイン貯蔵庫などを訪ねました。

 

この旅のシリーズ話▪️その1/ミラノとレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」(2021年12月に掲載)▪️その2/イタリアのオリーブオイル博物館とワイン農家(2022年5月に掲載)もよかったら見てください。

 

●スローフードの祭典サローネ・デル・グスト

この旅のメインイベントがこのトリノのスローフード見本市「サローネ・デル・グスト」。2年ごとに開催されていて、私が行った時はリンゴット見本市会場でした。ただ、この年以降は会場や日程がどうだったのか調べていないのでわかりません。コロナ過の時はどうしたんでしょうね? 今年は開かれるようで、日本の生産者や食品会社も参加されるようです。

※会場に向かう公園の路。秋の日差しがきれいでした。

 

スローフードとは、その土地でとれる旬の食材や伝統的な調味料などを使って健康的な食生活を送ることでしょうか。もっと深い定義もあるようですが、ま、私はざっくりとそんな感じに捉えていますwww 対極はファストフードで、ハンバーガー店・コンビニ・ファミレスなどですね。

 

さて当時の会場はだだっ広い屋内で、イタリア20州の農産物や加工品などが展示販売されていました。トスカーナ州・ヴェネト州・プーリア州など、州ごとに大きなブースで区切られており、チーズ・ワイン・ハム・オリーブオイル・お菓子など各州の選りすぐりの特産物が並べられていました。

※州や参加団体ごとに区切られたブース

 

※真っ赤なトマトの美しいディスプレイ

 

 

 

※チーズは種類が豊富!初めて見るチーズもたくさんありました

 

 

※オリーブオイルやオリーブの実なども出品されてました

 

※ハム類もすっごい!

 

●アルバ市のトリュフ祭

ピエモンテ州中部のアルバ市で開催されていた「トリュフ祭」にも行きました。特設会場の中に入ると、むせかえるほどトリュフの匂いが充満していました。トリュフなんて今まで安物しか食べたことないです。安価な輸入物だからあまり匂いなんてないですからね。「トリュフってこういう匂いなんだなあ」と初めて認識しましたよ。キノコと枯れ草を混ぜたような匂い? 秋の濡れ落ち葉の上を歩いてきた猫の匂い? 個人的感想ですwww  とにかくムンムンとすっごい充満していたんですよ。この匂いは苦手な人も多いだろうなと思いました。私は大丈夫でしたけど。たくさんの業者さんが自分のとったトリュフを並べて販売していました。ほぼ白トリュフですね。採集したての新鮮な白トリュフですよ、ありがたいですね~。眼福眼福。ま、すっごい高いので私には買えませんけど。ちなみに生の白トリュフは日本へは持ち込み禁止で、空港で没収されてしまいます。

※アルバ市の街

 

※トリュフ祭の会場看板

 

なぜかトリュフの写真を撮ってなくて動画ばかりでした。動画の静止画面を載せましたが画像が粗くてスミマセン。こんな感じでたくさんの業者さんが小さなショーケースにトリュフを並べて販売していました。

 

 

 

他にもヘーゼルナッツのチョコ、ポルチーニ茸、ワインなどピエモンテ州の特産物がたくさんありましたよ。

 

トリュフ祭会場の近くのレストランで食事をしました。いつもはB級グルメ三昧の私ですが今回はA級ご飯をいただきました。白トリュフのスライスをたっぷりのせたパスタです。これは私の一生分のトリュフだなあ。二度と食べれないな。

 

※タリオリーニの白トリュフのせ

 

●ブラ市

ブラ市はスローフード発祥の地です。そこの食科学大学のワインバンクはイタリアで生産されているワインのほとんどを貯蔵しているとのこと。写真ではわかりづらいんですが、本当に膨大な数のワインが展示されていました。

 

※ブラ市の食科学大学とワインバンク

 

「北イタリアの食文化を訪ねる旅」シリーズは今回がラストです。海外旅行は少しづつ再開されています。ただヨーロッパはロシア上空を飛行できないので遠回りになってしまいます。気軽にヨーロッパに行けるようになるにはもう少しかかりますね。頑張って小銭をチマチマ貯めてますよ〜。

 

大好きな羽生さんがプロアスリートになったり、鬼滅の刃「刀鍛冶の里編はいつ始まるんじゃ〜」と思ったり。いろいろあるんですけど、ゆっくり更新していきます。