みなさんこんにちは。

日本語の美しさに気づこう! 第2回です。

(※日本語の美しさに気づこう!第1回は、こちら

 

令和になって、間もなく2年が過ぎようとしています。

 

令和のこれまでを振り返ってみると、

ラグビーワールドカップ日本8強や、吉野彰さんにノーベル化学賞など、

日本人の活躍が世界中に評価された輝かしいニュースがあった反面、

台風が相次ぎ甚大な被害をもたらしたり、コロナウィルスが蔓延したりするなど、、

これまでの日常を一変させるほど私たちの生活を脅かす出来事もありました。

(※以前は可能だったこのような研修会も今では「オンライン」開催に)

 

月日がたつのはあっという間で、早いものですね。

初めは「令和」という年号に慣れるのかな? と思っていました。

 

しかし、今、改めて見てみると「令和」という年号はいいですね。

 

今回は、福島市の古典文学研究家である金澤武男さんから伺ったお話を

この場をお借りして皆さんにお伝えしようと思います。

 

金澤武男さんは、年号の「令和」に美しさを見いだしています。

 

年号である「令和」の漢字を見てみましょう。

「令和」の「令」は、「清らかで美しい」とう意味を表す文字です。

「清らかで美しい」。姿形も心も「清らかで美しい」、

 

そうなりたいですね。

 

「令」の仲間の文字は、結構あるんですね。

「令」に二水をつけると「冷」で、「清らかな水玉や氷」。

「令」に玉偏を付けると「玲」で、「清らかな玉」を表します。

「令」に人偏を付けると「伶」で、「清らかな人」となります。

「令」に立心偏を付けると「怜で、「心が澄んでいて賢い」。

「令」に虫偏をつけると「蛉」で、「細くて清らかな虫」であるとんぼ。

「令」に日偏をつけると「昤昤」で、「光の影が清らかで美しいさま」。

 

このように、「令」の仲間の文字は、いろいろありますね。

 

これらの文字を「家族文字」といいます。

いずれも「清らかで美しい」ことを表しています。

 

「法令」も「法で決められた美しい決まり」のことなんですね。

 

「令和」とは「清らかで美しい時代、世の中」。

いいですね。

 

福島市の古典文学研究家である金澤武男さんのお話から

年号「令和」の美しさについてご紹介しました。

 

ありがとうございました。

では、次回の「日本語の美しさに気づこう!」をお楽しみに!

(※日本語の美しさに気づこう!第1回は、こちら

 

 

 

今回お話を伺ったのは、

福島市の古典文学研究科である金澤武男さん

現在、桜の聖母生涯学習センター講師としてご活躍中です。

最近は、万葉集を中心に研究なさっているようですね。

令和3年3月13日(土)には、郡山市講座の講師を務めるそうです。

 「~愛とロマンの~『万葉集』を知る

金澤武男さんのお話が聞けるいい機会です!

なさんこんにちは。福島国語の会へようこそ。私は福島クニオです。国語教師になって1年目の新米教師です。国語の授業がうまくいかなくて、このページにきて学んでいます。みなさんも、私と一緒に学びませんか?

ここで、このページの講師をご紹介します。福島国子先生です。

 

じめまして。このページの管理人、福島国子です。このページでは、学校の国語教育に関する情報をお知らせしたり、実践を紹介したりします。気になる記事があったら、ぜひ、読んでみてね!

 

子先生、気になる記事がありまくりです!! ところで、今日は、どんなお話をしてくれるの?

 

日のお話は、大1回 プロフェッショナル国語教師を目指して、「授業力を上げる」ためのお話をしましょう。

さて、クニオくん、あなた、今、国語の授業づくりで困っていることは、何かあるかしら?

 

るよ、大あり。国語の授業づくりで困っていることは、初任者研修の課題で「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」と示されたんだ。うちのクラスは普通学級だから、正直言って「ユニバーサルデザイン」が必要ないんだよね。

 

えと・・・、クニオくん。あなた、ユニバーサルデザインの意味を、ちゃんと理解しているのかしら?

 

りゃ当然っしょ!つまり、対象者である障害者を含む高齢者等が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指すんでしょ。うちのクラスは普通学級だから、正直言って「ユニバーサルデザイン」が必要ないんだよね。

 

ちゃー。それはユニバーサルデザインではなくて「バリアフリー」のことよ。「ユニバーサルデザイン」とはね、簡単に言うと、「あらゆる人が利用できるようにデザインする」ことなのよ。

 

あ、そうなのか。「あらゆる人が利用できるようにデザインする」というのは、例えば、机や椅子を使いやすいように改善したり、黒板を見えやすい位置に配置したり・・・。って、「ユニバーサルデザイン」って設備のことだったの???  設備を工夫するなんて、できないんじゃね?

 

~ん、ちょっと違うかな。確かに「ユニバーサルデザイン」の視点を生かすと、例えば、机や椅子を使いやすいように改善したり、黒板を見えやすい位置に配置したり・・・。っていう設備面での配慮もあるんだけど、設備は、すでに設置されているから、今から、別の椅子にしたり、黒板を外して別の場所に付け替えたりなんて不可能よね。

 

ー??? じゃあ、初任者研修で示された課題「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」は、実践不可能なんですか?

 

現可能よ。

「ユニバーサルデザイン」の意味をもう一度確認してみましょう。

「ユニバーサルデザイン」=「あらゆる人が利用できるようにデザインする」ことだったわよね。

 

ん。・・・でも、まだ分かんないよ。

 

ゃあ、一つずつ分解して考えてみましょ。

まずは「あらゆる人」について。あなたが実践する「授業」に限定して想定してみてね。授業で教師がおさえておくべき「あらゆる人」ってどのような人かしら?

 

えと、人種とかですか? でも、うちのクラスは全員日本人だしなあ。それとも、男子と女子ってこと? あぁ、もしかしたら中性もいるかなぁ?

 

ょっと! クニオくんは、そんなこと考えて授業を進めているの? 全然違うじゃないのよ。授業は何のためにやるの? 学力を上げるためでしょ。授業を行うことで人種の壁が撤廃されたり、性別を乗り越えたりするわけないじゃない。もぅ~、まじめに考えてよ!

 

や、大まじめだよ。

「ユニバーサルデザイン」の視点から考える「あらゆる人」って、どんな人なの???

 

「ユニバーサルデザイン」の視点から考える、授業で教師がおさえておくべき「あらゆる人」っていうのはね、学力差や、興味・関心の違いのことよ。それ、大切でしょ!

 

っ、うん。・・・もちろん、ちゃんと考えていたよ・・・。

 

あいいわ。つまり、「あらゆる人(=学力差や、興味・関心が違う生徒)が利用(=学習)できるようにデザイン(=授業を構想)する」となるわね。

ユニバーサルデザインの視点を取り入れるということは、たとえば、1時間だけの学びにするのではなく、「連続的な学び」にする工夫を取り入れることなんかが考えられるわね。特に、学力の低い生徒が、単元を通して積み上げていけるような単元構想を考えることが効果的だと思うわ。

あるいは、1直線の学びにするのではなく、「行きつ戻りつの学び」にする工夫を取り入れることなんかも考えられるわね。ある段階でつまづいたとしても、1、2時間前の学習に戻って、もう一度定着を図れるよう柔軟に学習を進めていくことも必要だと思うわ。

 

るほど、「連続的な学び」とか、「行きつ戻りつの学び」か。これで、初任者研修の課題で示された「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」ができそうだな。

国子先生、今日はありがとうございました。

 

ういたしまして。、また一緒に学びましょうね。

なさんこんにちは。福島国語の会へようこそ。私は福島クニオです。国語教師になって1年目の新米先生です。国語の授業がうまくいかなくて、このページにきて学んでいます。みなさんも、私と一緒に学びませんか?

ここで、このページの講師をご紹介します。福島国子先生です。

 

じめまして。このページの管理人、福島国子です。このページでは、学校の国語教育に関する情報をお知らせしたり、実践を紹介したりします。気になる記事があったら、ぜひ、読んでみてね!

 

子先生、気になる記事がありまくりです!! ところで、今日は、どんなお話をしてくれるの?

 

日のお話は、大1回 プロフェッショナル国語教師を目指して、「授業力を上げる」ためのお話をしましょう。

さて、クニオくん、あなた、今、国語の授業づくりで困っていることは、何かあるかしら?

 

るよ、大あり。国語の授業づくりで困っていることは、授業で「読み取り」をするんだけど、どの学年でも同じになっちゃうんだよね。

 

らまあ! 国語の系統性のことね。クニオくんは「系統指導」って聞いたことあるかしら?

 


 (~_~;)、う、うん…。確か…、炎のような鮮やかな花色で秋の花だんを彩り、ニワトリのトサカに似ている花を咲かせる古くから親しまれているなじみのある花のことだよね?

 

っ (゜д゜)!?、それって、植物の「ケイトウ」のことかしら???

違うわよ! 国語の授業づくりの難しさは「何を、どのように、どこまで教えたらよいかわかりにくい」ことにあるのよね。この問題を解決するために、まずは「指導内容」を明確にすることが必要なのよ。これが「系統指導」。

 

、ああ。もちろん分かっているよ ( ̄。 ̄ ; )。小学校学習指導要領では、小学1・2年、3・4年、5・6年というように、2つの学年をまとめている、アレだよね。

 

う! クニオくん、よく勉強しているわね! さっき、語の授業づくりの難しさは「何を、どのように、どこまで教えたらよいかわかりにくい」ことにある、って言ったんだけど、各学年ごとの「指導内容」を明確にすることが必要なのよ。これが「系統指導」。例えば、実際の授業場面では、

・【3年】文・段落など

・【4年】主語・述語など

・【5年】修飾語・要点(筆者の立場で)

・【6年】要約(読者の立場で)

などというように、1つの学年ごとにそれぞれの学習内容を区別して系統性をもたせるといいのよ。

 

るほど! 系統指導を意識すれば、授業で「読み取り」をするとしても、どの学年でも同じにならないわけか!

 

うね。 どの学年でも同じにならないだけじゃないのよ。もうひとつのよさは、子どもの学びの段階や実態に応じて、行きつ戻りつできることなの。

 

るほど。系統指導を意識すれば、子どもの姿をじっくり観察して、目の前の子ども達が、今どの段階にいるのかを正確に把握しながら、授業づくりを進めていけそうだな。

国子先生、今日はありがとうございました。

 

ういたしまして。、また一緒に学びましょうね。

 

「言葉による見方・考え方」を働かせるっていうけど、どうすればいいかわかんないよ~。

 

あらあら、あなた国語の先生でしょ。いつもどんな授業をやっているの?「言葉による見・考え方」を働かせるっていうのはね、単に言葉に注目して読むだけじゃなくて、「言葉に込められた思いやその意味を深く追い」ながら読むということなのよ!

 

 

えぇ?「言葉に込められた思いやその意味を深く追う」って、どうやればいいの???

 

 「言葉に込められた思いやその意味を深く追う」っていうのはね、生徒が学習の中で、対象と言葉、言葉と言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めることで、言葉を通じた理解や表現及びそこで用いられる言葉・・・

 

  

あ、ちょっと待って。言っている意味が分からなくてちんぷんかんぷんなんだけど。

 

 

​​​​​​ん~もう。しょうがないんだから-。じゃあ言葉に込められた思いやその意味を深く追」っている授業のひとコマを例を取り上げて、教えてあげるわよ。私が昔やった授業なんだけどね、その授業は・・・

 

 

                    ★

 

キーン コーン カーン  コーン

「は~い、みんな。今日は「魚を育てる森(光村1年)平成10年題名読みからはじめて、意味段落ごとに読み進めてきたまとめの時間です。」

「魚を育てる森(光村1年)平成10年」の教材の概略:森林の下には腐植土が広がっている。その森林が海に接している場合、腐植土は海の生物に対して二つの役割を果たす。一つは、腐植土が、海に流れ出す水の量をコントロールして、土砂の大量流出を防ぎ、沿岸の動植物を護る役割であり、もう一つは、腐植土が、植物性プランクトンの成育に必要な栄養分や機物質を供給し、食物連鎖を通して沿岸の動植物を育てる役割である。自然界は、一見結び付きのないようなもの同士でも、密接に関係し合って、そのバランスを保っている。わたしたち人間はそのバランスを壊さないようにしなければならない。

題名読み:題名から、これから筆者がどんなことを述べるかを想像すること。

意味段落ごとに読み進め:教科書を用いず、文章を意味段落のまとまりに分けてプリントに印刷し、それを逐次配付しながら学習を進めていく方法。生徒は「筆者は、次にどんなことを説明するのだろう。」「次はきっとこんなことを述べるのではないか。」という疑問と期待をもちながら意欲的に学習に取り組むことが期待される。

 

「みなさんは、『まだ納得いかないことや、筆者の説明が不十分だな』と思うことはないかな?」

 

生徒 A :「先生、この文章の初めの襟裳岬の部分ですが、クロマツだけの森林で腐植土ができるのでしょうか?」

文章の初めの襟裳岬の部分:この文章の導入部には、襟裳岬の森と沿岸の動植物の関係が述べられている。

[襟裳岬の自然の変化]

 ●現在    : クロマツの針葉樹

 ●40年前  : 襟裳砂漠

 ●江戸時代: 広葉樹の森林地帯

[砂漠化から現在のクロマツの針葉樹林に至る経緯]

 ●コンブを求める人々、開拓農民による森林伐採→紙の材料としての森林伐採→砂漠化

     ↓

 ◎コンブの生育の悪化、沿岸部の魚たちの激減

     ↓

 ●強風による砂の害→久防止の緑化事業→クロマツの防砂林

     ↓

 ◎コンブや魚が戻る

 

「それはどういうことかしら?みんなに分かるように説明してくれるかな?」

 

生徒 A :「クロマツは針葉樹ですよね。あんな針みたいな葉っぱが散り落ちたくらいで腐植土ができるのかなぁって思ったんです。カシワ、ナラ、シラカバなどの広葉樹を植え直したんだったらまだ分かるんですけど。」

 

生徒 B :「なるほど、そうだ。それに針葉樹は常緑樹で葉があまり落ちなそうだよね。」

 

「いいところに気がついたわね。じゃあ、クロマツを辞書で引いてみようか。」

 

生徒 C :「マツ科の常緑高木って載っています。」

 

生徒 D :「でも、長い年月をかければ腐植土ができるんじゃないの?40年もかかっているんだよ!」

 

「40年って長いのかな?もう一度文章を注意深く読んでみようか。」

 

生徒 E :「砂漠化した理由が書いてあるところを読むと、江戸時代後半から徐々に砂漠化していったことが分かります。それに比べると40年は短いんじゃないかな?」

 

生徒 F :「うん。確かに短いよ。どこまで行っても草木のない砂地と砂山が40年くらいで腐植土のある森になるとは思えないなあ。」

 

生徒 D :「う~ん、そうかぁ。さっきは、40年もかかっているんだから、長い年月をかければ腐植土ができるんじゃないかと思ったけど、言われてみれば、E くんや F くんの言うとおりだと思いました。腐植土のある森はできなそうだと思います。」

 

「なるほどね。先生もみんなの意見はもっともだと思うなぁ。これに気づいた A くんはすごいね!でも困ったことになったわ。じゃあなぜクロマツを植えたらコンブや魚が戻ってきたのかしら?」

 

生徒:「・・・

 

「では、質問を変えるわね。砂漠化したらコンブや魚が消えた。クロマツを植えたらコンブや魚が戻ってきた。しかし、クロマツ林に腐植土層ができたとは思えない。だとすれば、砂漠化してコンブや魚が消えた理由は何かしら?」

 

生徒 G :「砂漠化したのだから砂や土が大量に流れ込んだんじゃないですか?」

 

 

「なるほどね。クロマツ林はそれを防げるのかな?」

 

生徒 G :「う~ん、腐植土がないとだめだなぁ。でも、クロマツだって根を張っているんだから少しは防げるんじゃないかな?」

 

「G くんのように砂や土に目をつけたのはなかなかおもしろいね。砂や土が海に運ばれる可能性は他にないかな?もう一度文章に戻って考えようか。」

 

生徒 H :「もしかしてだけど、砂や土が飛んで運ばれることはないかな?文章中に「強風によって家の中まで侵入する砂」という表現があったよ。」

 

生徒 I :「あっ確かに。第2段落には「風速10メートルをこえる風にその砂が飛ばされて、目も開けられないほどであった」とあるからきっとすごい風なんだよ。その可能性は大いにあるよね。」

 

生徒 H :「そうか!クロマツは砂が飛ぶのを防いでいたんだ!考えてみればもともと防砂林なんだものね。」

 

「結論が出たみたいね。さあて、ここまで考えてくるとこの襟裳岬の森と海の関係は本論の具体例としてぴったり合っているかしら?」

 

生徒 A :「あっ、ぴったり合っているとは言えないぞ。だって、襟裳岬の例は腐植土と海の関わりを表しているとは言えないじゃないか!」

 

生徒 J :「うん、確かにそうだね。今までは襟裳岬の話は森の腐植土と海の生物の関わりを表しているものだと思っていたよ。」

 

「先生もそう思うわ。この襟裳岬の例は、襟裳岬特有の自然条件における森と海の関わりの例に過ぎないと考えることができそうね。」

 

生徒 B :「えぇ~?それじゃあ、文章の最初にもってきた襟裳岬の例は、ふさわしくないってこと?」

 

「んー、ふさわしくないって結論づけるのはちょっと早すぎるかなぁ。おそらく、筆者は、襟裳岬の森と海との関係は本論の具体例としてぴったり合っていないということは、当然分かっていたはずよ。」

 

生徒 C :「えー、じゃあどうして、襟裳岬の森と海との関係をあえて文章の最初にもってきたんだろう?」

 

「筆者は文章の最後に、どんなことを述べてまとめていたかしら?もう一度文章に戻って考えようか。」

 

生徒 D :「え~と、筆者は自然のバランスを保つことの大切さを最後に述べています。」

 

「そうね。その自然のバランスの取り方はどこでも同じ?」

 

生徒 E :「自然のバランスの取り方は、同じなわけないじゃないですか!」

 

生徒 F :「そうだよ。森と海の関係だって場所によって微妙に違うはずだよ。」

 

「場所によって違うよね。筆者は、冒頭に襟裳岬の例を出すことによってそのことを示したかったんじゃないのかな?」

 

生徒 G :「それだけ自然のバランスを保つことは難しいってこと?」

 

生徒 H :「なるほど!腐植土の話じゃなかったんだ!」

 

生徒 I :「え? G くん、そう思ってたの?それじゃ、理科の学習じゃん!」

 

生徒 : 「あはははは。」

 

 

                    ★

 

 

ふぅ~ん。これが「言葉に込められた思いやその意味を深く追う」授業か。こんなふうに、言葉にこだわって、その意味を徹底的に追究すれば、授業は変わりそうだな。

 

そうね。これまで、説明的文章の学習では、筆者が何を述べているかを正しく理解することに主眼がおかれてきたわよね。

 

うん、確か「国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力」って示されていたような。

 

あらぁ!よく勉強しているわね。その通りよ。もちろん、これはとても大切なことよ。しかし、これからの時代を生きていく生徒たちにとって、ただ「書いてあることが分かる」だけでいいのかしら?

 

う~ん、「書いてあることが分かる」だけじゃ、足りないような気がする。確か「様々な媒体の中から必要な情報を取り出したり,情報同士の関係を分かりやすく整理したり・・・」って示されていたような。

 

まぁ、ほんとによく勉強しているわね。そうよ。社会が複雑になり、情報が氾濫する中で、そのたくさんの情報を論理的に見極め、真実を追究する態度を育てる必要があるの。そのためには、言葉に込められた思いやその意味を深く追う」国語の学習はとっても大事だと思うわ。

 

そうかぁ。僕も、国語の授業で、内容を読み取る力だけでなく、筆者の思いや願いに共感したり、自分の身近にある事柄と重ね合わせて理解を深めたりするようなことを、生徒と一緒にやりたいなぁ。

 

そうね。加えて、筆者の言うことには飛躍があるとか、説明が不十分であるとか、そんな批判的に読んだりする読み方ができるようにもさせたいわね。

 

よっしゃ!明日の国語の授業では、僕も言ってみるぞ!「まだ納得いかないこと、『筆者の説明が不十分だな』と思うことはないかな?」って。

 

まあまあ、言えばいいってものでもないのよ。普段から「言葉に込められた思いやその意味を深く追う」ような姿勢で、ちょっとした小さな積み重ねをしていくことが大切なのよ。

 

うん、分かったよ。背伸びしないで、言葉にこだわり、その意味を徹底的に追究するような国語の授業に心がけるようにする。今日は、いい勉強になった。ありがとう。

 

応援しているわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに使えるタイムリーな新聞比較!

「情報の背景に迫る批判的思考力を育てる授業」

の提案

 

みなさんおひさしぶりっす。新米教師の良太です。

前回、とっても楽しかった福島国語の会に、

リピーターとして行ってきたので、その時のことを

このブログを借りて皆さんにお伝えするぜ!

 

多くの参加者を目の前に堂々と発表を始める砂川宣生さん

 

  

第33回福島国語の会が、

2018年2月15日(木)福島大学附属中学校でおこなわれたんで、

国語の会リピーターとして、胸をわくわくさせて行ってきたんだ。

 

今回は、実践発表ということで、

福島大学人間発達文化学類4年の砂川宣生クンの研究を、

同じ福島大学附属中学校の上野友寛先生が教室でやったものの報告だったんだ。

教室での指導経験がほとんどない「大学生が発表!?」っていうからさ、

教師の僕に学ぶことあのるのかよ?って思ってたけど、実際は…。

 

ヤバかった (゜Д゜)!!

ホントに大学生かよっっ?っていうくらい立派! 正直、僕、完敗だったね。

ってことで、そのレポートを読んでね。

 

今回は、定刻の2分前の18:58に開始

発表者である砂川クンは、終始笑顔で発表を開始。

うゎー、全然緊張してない? 佐藤佐敏研究室で鍛えられてるんだなぁー

と、人前で話すことが苦手な僕は、相当羨ましく思ったよ。

僕なんて、現職の授業案説明を職員室内で話すときでさえ、ガチガチなのに。

 

スクリーンに内容を映写しながらわかりやすく説明

  

今回の発表内容は、

「情報操作を暴く批判的思考力を高める研究~

「日馬富士問題」の新聞比較を通して」

だったから、うわ、なんだかムズカしそう…、ってのが最初に感じたこと。

内心、(研究上はいいけど、実際の教室ではうまくできなそうだな…)と思ったよ。

 

はじめにやったことは、新聞社3紙が取り上げた同じ記事の比べ読み。

改めて見比べてみると、新聞社によって報道の仕方が結構違うもんだなー。

参加者同士で、違いを見つけ合ったんだけど、かなり盛り上がったよ。

 

緻密な分析をもとにした魅力ある研究でした

  

その後、研究構想について砂川クンから説明。

研究の動機として、

 ①現在の教科用図書では情報の背景に迫る批判的思考力は育たない。

 ②全国学テの結果からみても生徒には情報の発信者としての経験が希薄である。

 ③NIEの枠組みの中では、情報を批判的に捉えることは不可能。

の3点が挙げられていた。

これ、うんうん、その通りだ、と思った。

砂川クン、あなた、結構、前衛的な研究をしてるね。すごいよ!

 

さて、いよいよ実際の授業の報告。

報告されたのは、3つの新聞記事を比較して、報道(編集)意図に気づかせる時間。 

A4用紙で14ページにわたる発言記録をもとにした報告でした!!

僕の現職研究での研究授業でも、こんなにやったことないよ。

砂川クン、あなた、やるねぇ。

 

2~3人で話し合う場面も見られ楽しい雰囲気でした

  

3つの新聞記事を比較して、発表された生徒の発言の例を一つ紹介するね。

「B紙には「鳥取市内の飲食店で貴の岩の言動に腹を立てたことが原因」って書かれているんですけど、C紙はそのまま「暴力を振るい」って書いてあって、原因が書かれていて書くのと、原因を書かずに「暴力を振るい」って書かれているのだと、「暴力を振るい」っていうのが、何があって暴力を振るったのかわかんなくてこちら側からすると、お酒を飲んで暴力を振るったって捉えてしまうので、原因が違うから、さらにC紙はけがのことも書かれていたので、やったことを否定しているように感じました。」

 

授業案もあるので、明日、すぐに実践できる内容でした

  

新聞を読むときは、

叙述を比べ、似た叙述でも意味が違うことがあること念頭に置くことが大切ですね。そして、その細かい叙述に気づいて発信者の意図を読み取ることが必要なのですね。

同一内容でも新聞社によって全く報道内容が異なることを、改めて実感しました。

 

すぐに使える授業!

タイムリーな新聞比較!!

 僕も、明日の国語の授業で絶対にやるぞ!!! と心に誓ったね。

 

僕たち大人でもこんなに盛り上がるんだから、

子どもたちなら、なおさら盛り上がる授業になるね!

 

僕にとって2回目となる国語の会への参加。

みんなの前で意見とか言えるのかな、ってドキドキして参加したんだけど、

僕よりずっと若い大学生がいっぱいいて、

みんな若さを武器に何でも言い合える雰囲気があって、気持ちが楽だったな。

それから、経験豊富な先生もたくさんいたので、

教わることも多く、とっても充実した時間だったね。

 

すぐに使える指導技術とか授業のコツとかをテーマにした研究会は多いけど、

国語の本来の楽しさとか、言葉の意味の多様性に気づける会が、

この「福島国語の会」だなぁーって思った。

 

それに、大学の先生から専門的な話を聞ける機会なんて、なかなかないよ。

 

次回も、絶対に行こうと思った。

 

\ 福島国語の会からのお知らせ! /

みなさんこんにちは。管理人の福島国子です。

第34回福島国語の会を3月29日(木)に開催します。

詳しく知りたい方は、以下をクリックしてPDFファイルを見てね。

 

また、「福島国語の会」では参加者を受け付けています。

詳細は、以下をクリックしてね。別ページに移動するよ。

 

みなさまのお越しを、お待ちしてま~す!

 

 

 

 

 

 

2月14日は聖バレンタインデーです。

昔、キリスト教のりっぱな信仰者である聖者と言われたヴァレンティヌスの命日です。

写真:ウィキペディア

 

この聖者は、人間にとり一番とうといものとして重んずべきことは、温かい心(愛)だと常に説いた人です。

また、この日は、昔、イタリアの春の祭りの日でもありました。

 

それがだんだん、女性がこの日だけは自分が敬い親しみの心をもつ男性に対して愛を表現することのできる日となってきたのです。

 

特に、近ごろは、おもしろおかしくこの日を祝いますね。

 

温かい心という意味でハート型のケーキやサンドイッチ、チョコレートなどを作って、ケーキなどには「Be mine !」(私のものになれ)などという文字を絞り出したり、小さい矢をこしらえてケーキに刺し、相手の心を射止める(キューピットの矢)という意味を表したりすることもありますね。

 

あなたは、誰の心を射止めますか?

 

\ イベント情報のお知らせ! /

さて、今月のお知らせです。

第14回福島国語の会を2月22日(木)に開催いたします。

 

今回のテーマは、

「小さな学校のささやかな実践」というテーマの講演会です。

 

今回は、福島県教育センターの主任指導主事であります高澤正男先生が講師としていらっしゃいます!

 

高澤先生は、小学校教諭、中学校国語科教諭、教頭、校長、そして現在は指導主事として、また、海外の日本人学校で日本語を教えるという多彩な経歴をお持ちの先生です。

膨大な量の経験に裏打ちされた含蓄のあるお話が聞けると思います。

明日の実践にすぐに生かせるお話、人生の道しるべとなるお話、勇気と感動をいただけるお話など、絶対に聞き逃せない、貴重な機会です。

 

このまたとない機会を、独り占めするもよし、多くの仲間を誘ってみんなで共有するもよし、ぜひ、多くの方の参加をお持ちしております。

 

<福島国語の会(小学校部会)詳細>

 

○日   時   2月22日(木)19:00~20:50

○発 表 者   高澤 正男 先生(福島県教育センター 主任指導主事)

○発表内容   「小さな学校のささやかな実践」 ~教育センターで学んだことを生かして~

○教材研究   「注文の多い料理店」(東書5年下)

○会   場   中央学習センター「第二講義室」(市立図書館・公会堂北東側です)

          ※ 今回は市民会館ではありません。

             (設備点検のため市民会館が使用できません。)

          ※ 中央学習センターは、市立図書館・公会堂の北東側です。

             〒960-8018 福島県福島市松木町1−7 電話: 024-534-6631 

 

年度末の忙しいときですが、開始時刻に遅れても大丈夫ですので、お気軽にお越しください。

 

皆様のお越しを、お待ちいたしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月9日(金)から10日(土)にかけて、管理人は、大都会、東京に行ってきました。

目的は、学習公開・初等教育研修会(筑波大学附属小学校)への参加です。

 

今回は、その内容を、簡単に報告します。

 

1日目(2/9)は、国語科の二瓶弘行先生の提案授業を参観しました。

国語科の研究テーマは「新学習指導要領『読むこと』領域と『自力読み』の学習過程」です。

 

さて、みなさんは、「自力読み」をご存じでしょうか。

これは、筑波大学附属小学校の二瓶弘行先生が提唱しているものです。

 

「自力読み」をご存じのない方のために、思い違いを恐れずに簡単に説明します。

 

「自力読み」では、物語においては「作品の心」を受け取ることを目標に物語を読みます。

そこに至るみちすじで、場面構成をとらえ、物語の「典型」にあてはめて読むというものです。

 

ここでいう「作品の心」について、二瓶氏は次のように言い表しています。

「一回きりの読書では、まだ読めていない言葉がある。まだつかめていない言葉と言葉のつながりがある。そのつながりを押さえることなくして読めない、きわめて重く深い言葉がある。その言葉が見えたとき、それまで見えなかった人物の心情が読める。」 (「二瓶弘行(2013). 物語の『自力読み』の力を獲得せよ,東洋館出版社,p37-38)

として、読者に強く語りかけてくる、初読の感想を超えるものを「作品の心」としています。

 

 

また、「典型」とは、物語の基本構成を次のようにしたものです。

①前ばなしの場面(大きな場面設定)

②出来事の展開場面

③クライマックス場面(山場)

④後ばなしの場面(その後の場面) (引用:同上,p72)

 

提案授業では、新美南吉「ごんぎつね」を取り上げました。

「自力読み」の力を使いこなして「作品の心」を受け取ることが目標でした。

 

実際の授業では、クライマックス場面を中心に学習を進めました。

「ごん」が目をつぶったまま、うなずくところです。

物語の三つの大きな問いをもって詳しく読むことが目を引く活動がでした。

三つの大きな問いとは、

①何が変わったのか?

②どのように変わったのか?

③どうして変わったのか? (引用:筑波大学附属小学校2017研究紀要)

 

活動では、まず、自分の読みとのちがいを確かめていました。

対話によって仲間と作品世界を相互交流する様子が見られました。

 

午後の分科会では、提案者として宍戸寛昌先生(立命館小学校)も登壇されていました。

 

2日目は、道徳の授業・分科会に参加しました。

 

2日間を通して感じたことは、参加された先生方の熱心な気持ちといきごみです。

分科会では自由で真剣でまじめに意見や考えをたたかわせていました。

子どもたちの幸せのために明日の教育を本気で考える先生方の姿に勇気をもらいました。

 

 

 

写真は筑波大学附属小学校HPより引用

\ イベント情報のお知らせ! /

さて、今月のお知らせです。

第33回福島国語の会を2月15日(木)に開催いたします。

皆さんのお越しをお待ちしております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんはじめまして、こんにちは。管理人の福島国子です。

今回は、「福島国語の会」について、ご紹介しちゃいま~す。

 

 

   「福島国語の会」ってどんな集まりなの?

県内の国語教育に関心のある人が集まってできた会よ。

 

   なるほどね。研究会の目的は何?

教育はいかに時代が変わろうとも普遍的なものよね。

一方で、社会の変化に伴って常に見直しも求められているわ。

「福島国語の会」では、国語教育における先人たちの指導法を研究・吟味して、新しい見解を得るるとともに、教室の中の子どもたちの目が輝く授業の実現に向けて授業改善に取り組むことを目的としているのよ。

 

   そうなんだ。それで、どんなことやっているの

具体的には、次の3つよ。

1つめは、「教材研究」ね。

 教科書の文章を、教材としてどのように取り上げるか検討するのよ。また、教科書にとらわれず、題材を広く求め、国語の授業で取り扱うことのできる教材の開発も行っているわ。

2つめは、「授業研究」よ。

 実際に行われた授業の記録を参加者全員で共有し、それについて討議するの。また、事前に授業案を検討し、よりよい指導法を模索し、実際の授業に生かすこともあるわよ。

3つめは、「指導法研究」かしら。

 子どもたちの目が輝く授業の実現のために、参加者同士が知恵を出し合い、よりよい指導法の開発を進めているわ。また、ときには、大学の先生や教育委員会の指導主事の先生を呼んじゃって、最新の教育についての勉強会も行うことがあるわ。

 

   おもしろそうだな。おれも、参加してみたいな。

ええ、いいわ。もちろん大歓迎よ。いつでもいらっしゃい。

 

 

それでは、福島国語の会について、ご案内するわ。

 福島国語の会は、国語教育に関心のある方なら誰でも参加できるのよ

 現在、参加している方は、現職の小学校から高等学校までの教員、教師を目指している学生、教職大学院の学生、大学の先生、退職されたOBの先生、教科書会社・出版社の方など、多岐に渡っているの。

 また、福島国語の会は、特定の学会や学派に属することもないのよ。

 さらに、特定の指導法だけを盲信して強要することもないの。

 さまざまな考え方をもっている人たちの集まりよ。

 だから、教師を目指している学生も、初任者も、ベテランの先生も、教科書会社・出版社の方も、また、いずれかの研究会に所属している方でも大歓迎よ。

 福島国語の会は、3つの部会に分かれて活動しているわ。 

  ①小学校部会

  ②中学校部会

  ③高等学校部会

 毎月1回の定例会を第3または第4木曜日を基本として開催しているわよ。

 具体的な開催日については、私のブログでお知らせしますので、是非見てね。

 

最新の定例会のお知らせは

  ↓ コ チ ラ ↓

 

みなさんのお越しを、お待ちしてま~す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑顔、やる気、達成感!

教室で子どもの目が輝く授業とは?

カリスマ教師から直接学んだ、

「子どもがの心が燃える授業」

の極意

 

みなさんこんにちは。教職1年目の新米教師、良太です。

今回は、福島国語の会への参加報告を、

このブログを借りて皆さんにお伝えするぜ。

  

第32回福島国語の会が、

2018年1月25日(木)福島大学附属中学校で開催されたんで、思い切って参加したんだ。

 

2018年最初である今回は、

福島大学人間発達文化学類教授の佐藤佐敏先生が講師だったんだよ。

僕がいつも読んでいる本の著者だから、僕自身が緊張しちゃってさ。

 

でも、

「初心者のための子どもが燃える群読指導」

というテーマだったからおもしろそうだなと思って参加したんだ。

 

定刻の19:00に開始。の予定だったんだけど、

当日の降雪の影響で、参加予定者の到着が遅れていたから、

司会の金澤さんが場つなぎで福島国語の会の運営の説明をしてた。

まだ全員がそろっていないのにすでに満席に近い会場内

  

参加者の中には視線が「早く佐藤先生の話を聞かせろよ!」と物語っている人もいて、

うわー、モチベーション高い! ついて行けるのかよオレ・・・。と、正直ちょっとビビった。

でも、司会の金澤さんは、会の説明はほどほどに、5分遅れで佐藤先生にバトンタッチした。

やれやれ、ホッとした。

 

いよいよ佐藤先生の登場!

早速、群読の工夫を紹介してくださる佐藤先生

「授業のカリスマ先生」っていうから、どんだけよ、

と思ったけど、やっぱスゲー!と思った。

当実の参加者の多くは、大学生でさ、

大学で佐藤先生の話は聞き慣れているのに、

学生はみんな目を輝かせてすごく真剣なの。

僕が学生の頃は、こんなだったかなぁ、いや違うよ。

こんな学生だったらよかったのに、と今更ながら後悔。

 

笑顔で登場した佐藤先生。

大学教授だけど、さすが中学校の教壇での指導歴が長いだけのことはある。

語りかける優しい口調で、会場は和やかな雰囲気で始まったんだ。

群読指導をテーマとした今回は、佐藤先生がご指導された中学校での実践を、

ビデオ映像を流しながら、簡単に説明を加えて紹介することから開始。

中学生の元気で、はきはきとした群読の様子が映し出された。

佐藤先生の分かりやすいお話のおかげで、群読のアイデアが次々と浮かんできます。

 

今回のお話の中心は、群読指導の工夫。

佐藤先生を指導者とし、参加者が生徒役の模擬授業形式で、

群読指導の工夫を体感的に学べたね。

いくつかの作品をペアまたはグループで群読したんだよね。

いろんな工夫をするんだけど、お互いの考えを出し合いながら決めていったんだ。

とにかく盛り上がった話し合い。中には一歩も譲らない人も。

 

実際に声に出すことがこんなに楽しいことなのかと改めて実感。

僕も、明日の国語の授業で絶対にやるぞ! と心に誓ったね。

 

一人で読んだり(独唱)、複数人で読んだり(重唱)、タイミングをずらして読んだり(アンサンブル)、同じ言葉を繰り返し読む人と、文をそのまま読む人に分かれて読んだり(バックグランウンド)と様々な読み方を組み合わせてできる新しい群読の世界に、僕たち大人でさえ引き込まれてしまった。

 

大人でもこんなに楽しめるんだから、子どもたちの心を燃やすのは確実だよね。

 

当初の予定時刻の20:30を過ぎても、会場内は群読の声であふれかえっていたよ。

もちろん、僕も、やめられなかった。

う~ん、群読って、やっぱ、おもしれ-!

うまくいった時の達成感はこれ以上ない喜びでした!

 

みんなそれぞれに楽しんでいたようだった。

国語の研究会っていうから、なんか難しそうだなと思ったけど、すげーおもしろかった。

一番驚いたことが、参加者が大学生から教育委員会の指導主事までいたこと。

みんな、肩書きを捨てて、同じ目線で語り合える雰囲気に驚いた。

 

うちの学校なんて指導主事が学校訪問で来ると、頭を下げて丁重に扱っているからね。

それに、大学の先生から専門的な話を聞ける機会なんて、なかなかないよ。

 

次回も、絶対に行こうと思った。

 

\ 福島国語の会からのお知らせ! /

みなさんこんにちは。管理人の福島国子です。

第33回福島国語の会を2月15日(木)に開催します。

詳しく知りたい方は、以下をクリックしてPDFファイルを見てね。

 

また、「福島国語の会」では参加者を受け付けています。

詳細は、以下をクリックしてね。別ページに移動するよ。

 

みなさまのお越しを、お待ちしてま~す!

 

 

 

 

 

 

 

かねてから福島国語の会のブログをご覧いただいているみなさんお久しぶりです。

記事を最後に改めたのが10月1日でしたので、実に4ヶ月ぶりとなってしまいました。

これまでの4ヶ月間は、管理人の個人的な事情により、ページの更新ができませんでした。

ブログの更新を、再開できるようになりましたので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

さて、今月は、こんな和歌を紹介します。

 

 石ばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子

 

二月は私の大好きな月の一つであり、四季の中でも美しい月の一つと言えるでしょう。

日本では立春の日になると、この万葉集の歌を口ずさむようになりました。

暦の上では春ですが、現実は一月の寒中よりも寒い日、雪の降る日も多いかもしれません。

 

二月の陽光は「光の春」といわれるように、寒気を通ってきただけに冷え冷えと頬に当たりますが、それでもどことなく新鮮な暖かさが感じられます。

それは、春はすぐそこまで来ているといった胸が躍るような気分になるからでしょうか。

 

今年は例年になく冷害・雪害により、日本各地で多くの方々が苦労されていますね。

管理人が暮らしているところは福島県の太平洋側ですので、これからが降雪の本番です。

雪が降ると心が弾んだ子どもの頃を思い出し、穏やかな気持ちで過ごしたいものです。

 

\ イベント情報のお知らせ! /

さて、今月のお知らせです。

第33回福島国語の会を2月15日(木)に開催いたします。

今回のテーマは、

「同一事実も新聞社によってトーンがこんなにも違う」ということが実感できる授業提案です。

新聞の読み比べは多くの実践があり、また、みなさんも実践したことがあると思います。

しかし、今回の提案の長所は、情報操作を暴く批判的思考力を高める授業という点です。

すぐに活用できるタイムリーな「新聞比較」です!

是非、先生方の教室で追試してください。

 

 

<福島国語の会(中学校部会)詳細>

○日   時   2月15日(木)19:00~20:30

○発 表 者   上野 友寛先生(福島大学附属中学校教諭)

○発 表 者   砂川 宜生さん(福島大学人間発達文化学類4年)

○発表内容   「情報操作を暴く批判的思考力を高める研究

           ―「日馬富士問題」の新聞比較を通して―」

○会  場   福島大学附属中学校

             〒960-8107 福島市浜田町12-26 ℡.024-534-6442

 

年度末の忙しいときですが、開始時刻に遅れても大丈夫ですので、お気軽にお越しください。

 

皆様のお越しを、お待ちいたしております。