なさんこんにちは。福島国語の会へようこそ。私は福島クニオです。国語教師になって1年目の新米教師です。国語の授業がうまくいかなくて、このページにきて学んでいます。みなさんも、私と一緒に学びませんか?

ここで、このページの講師をご紹介します。福島国子先生です。

 

じめまして。このページの管理人、福島国子です。このページでは、学校の国語教育に関する情報をお知らせしたり、実践を紹介したりします。気になる記事があったら、ぜひ、読んでみてね!

 

子先生、気になる記事がありまくりです!! ところで、今日は、どんなお話をしてくれるの?

 

日のお話は、大1回 プロフェッショナル国語教師を目指して、「授業力を上げる」ためのお話をしましょう。

さて、クニオくん、あなた、今、国語の授業づくりで困っていることは、何かあるかしら?

 

るよ、大あり。国語の授業づくりで困っていることは、初任者研修の課題で「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」と示されたんだ。うちのクラスは普通学級だから、正直言って「ユニバーサルデザイン」が必要ないんだよね。

 

えと・・・、クニオくん。あなた、ユニバーサルデザインの意味を、ちゃんと理解しているのかしら?

 

りゃ当然っしょ!つまり、対象者である障害者を含む高齢者等が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指すんでしょ。うちのクラスは普通学級だから、正直言って「ユニバーサルデザイン」が必要ないんだよね。

 

ちゃー。それはユニバーサルデザインではなくて「バリアフリー」のことよ。「ユニバーサルデザイン」とはね、簡単に言うと、「あらゆる人が利用できるようにデザインする」ことなのよ。

 

あ、そうなのか。「あらゆる人が利用できるようにデザインする」というのは、例えば、机や椅子を使いやすいように改善したり、黒板を見えやすい位置に配置したり・・・。って、「ユニバーサルデザイン」って設備のことだったの???  設備を工夫するなんて、できないんじゃね?

 

~ん、ちょっと違うかな。確かに「ユニバーサルデザイン」の視点を生かすと、例えば、机や椅子を使いやすいように改善したり、黒板を見えやすい位置に配置したり・・・。っていう設備面での配慮もあるんだけど、設備は、すでに設置されているから、今から、別の椅子にしたり、黒板を外して別の場所に付け替えたりなんて不可能よね。

 

ー??? じゃあ、初任者研修で示された課題「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」は、実践不可能なんですか?

 

現可能よ。

「ユニバーサルデザイン」の意味をもう一度確認してみましょう。

「ユニバーサルデザイン」=「あらゆる人が利用できるようにデザインする」ことだったわよね。

 

ん。・・・でも、まだ分かんないよ。

 

ゃあ、一つずつ分解して考えてみましょ。

まずは「あらゆる人」について。あなたが実践する「授業」に限定して想定してみてね。授業で教師がおさえておくべき「あらゆる人」ってどのような人かしら?

 

えと、人種とかですか? でも、うちのクラスは全員日本人だしなあ。それとも、男子と女子ってこと? あぁ、もしかしたら中性もいるかなぁ?

 

ょっと! クニオくんは、そんなこと考えて授業を進めているの? 全然違うじゃないのよ。授業は何のためにやるの? 学力を上げるためでしょ。授業を行うことで人種の壁が撤廃されたり、性別を乗り越えたりするわけないじゃない。もぅ~、まじめに考えてよ!

 

や、大まじめだよ。

「ユニバーサルデザイン」の視点から考える「あらゆる人」って、どんな人なの???

 

「ユニバーサルデザイン」の視点から考える、授業で教師がおさえておくべき「あらゆる人」っていうのはね、学力差や、興味・関心の違いのことよ。それ、大切でしょ!

 

っ、うん。・・・もちろん、ちゃんと考えていたよ・・・。

 

あいいわ。つまり、「あらゆる人(=学力差や、興味・関心が違う生徒)が利用(=学習)できるようにデザイン(=授業を構想)する」となるわね。

ユニバーサルデザインの視点を取り入れるということは、たとえば、1時間だけの学びにするのではなく、「連続的な学び」にする工夫を取り入れることなんかが考えられるわね。特に、学力の低い生徒が、単元を通して積み上げていけるような単元構想を考えることが効果的だと思うわ。

あるいは、1直線の学びにするのではなく、「行きつ戻りつの学び」にする工夫を取り入れることなんかも考えられるわね。ある段階でつまづいたとしても、1、2時間前の学習に戻って、もう一度定着を図れるよう柔軟に学習を進めていくことも必要だと思うわ。

 

るほど、「連続的な学び」とか、「行きつ戻りつの学び」か。これで、初任者研修の課題で示された「ユニバーサルデザインの視点から教科の授業を改善すること」ができそうだな。

国子先生、今日はありがとうございました。

 

ういたしまして。、また一緒に学びましょうね。