健康診断結果の数値の中で、
肝機能の状態を示す、
ALT
AST
γーGTP
といった項目があります。
そのうち、
ALTが
ちょっと異常値、３０以上になって、
要注意！として生活習慣の改善を勧め、
５０を超えたら、「医療機関の受診」を勧めてきましたが、
最近は、
ALTが30を超えたら、すでに肝機能が低下している可能性があるため、
かかりつけ医の受診を！と、
日本肝臓学会総会 奈良宣言2023
で、提言されたのです。
ALTが３０超えると何が起きている？
ALT３０～５０程度の人の肝臓を超音波検査（エコー検査）で調べたところ、
18人中13人が脂肪肝だったというのです。
ALTが30を超えていると、脂肪肝以外にも、
ウイルス性肝炎、
アルコール性肝炎、
自己免疫性肝炎、
さらにそれが進行した肝硬変、肝がん
の可能性もあります。
ぜひみなさんも、すぐにALTの数値をチェックしてみてください。
また、もし、今ALTが30を超えていなくても、
過去に長い間超えていた人は要注意です。
病気が進行し、肝細胞自体が減ってくると、ALTが下がることがある、
とのことですので、注意しましょう。
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参考文献
