妊娠しやすい体にするのに良い食べ物・悪い食べ物とは? | 最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

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病院で健康相談を担当するベジタリアン栄養学博士が科学的根拠を基に栄養学と医学的トピックをお知らせします。
みなさまの健康への一歩を応援します。

妊娠しやすい身体にするために何を食べたら良いんだろう?

 

妊活中の女性には大きな関心事です。

 

 

 

色々な研究によって、

 

妊娠しやすい身体にするために良いと考えられている栄養素は、

 

緑の濃い野菜に多く含まれる葉酸や、

 

 

 

亜麻仁やえごま、くるみに多く含まれるn-3系脂肪酸です。

 

 

 

抗酸化物質は特に男性に効果が高いようです。

 

抗酸化物質は抗酸化ビタミン、と言われる

 

アーモンドに多く含まれるビタミンE

 

キウイ、柿、いちごに多く含まれるビタミンC

 

人参やモロヘイヤなどの緑黄色野菜に多く含まれるβ‐カロテンを摂ると良いでしょう。

 

 

ビタミンDは動物実験で言われていたほどの効果は期待できないかも、ということのようです。

 

 

 大豆イソフラボンは女性ホルモンのような作用があるので、妊活には良くない、という考えもあったようですが、

最近では妊活中の女性に良い影響を与える、という考えの方が優勢のようです。

 

また、植物性たんぱく質の方が、脂肪酸組成がよいことから、妊娠には良いかも、とも考えられています。

 

 

妊娠しやすくするには、女性だけでなく、男性の協力も大切です。

 

男性で妊活力の高い人の精子は亜鉛の含有量が高い、という研究報告から、

男性は亜鉛を積極的に摂ると良いかもしれません。

 

亜鉛はがんもどきなどの大豆食品、カシューナッツ、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれます。

 

 

 

 

 

妊活に悪い食べ物

 

トランス脂肪酸を多く摂ると不妊が多く見られたようです。

 

トランス脂肪酸

 

マーガリンやショートニング、

 

また、これらを使用して作った洋菓子類(ケーキ、クッキー、菓子パンなど)、スナック菓子などに含まれます。

 

 

ある研究では、インスリン感受性の低下と女性の不妊に強い関連が見られ、

 

炭水化物砂糖の摂りすぎは不妊に影響するかも、と考えられています。

 

 

これらの事を考えあわせると、

 

緑の濃い葉野菜や

 

亜麻仁、えごま、くるみなどを含め、

 

未精製穀類、

 

野菜、果物をたっぷり含み、

 

栄養バランスの良い健康的な食事をすることが大切です。

 

 

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参考文献

Diet and Fertility: a review.  Am J Obstet Gynecol. 2018;379

Fontana R. The Deep Correlation between Energy Metabolism and Reproduction: A View on the Effects of Nutrition for Women Fertility.  Nutrients 2016

Heavy Metal Level in Human Semen with Different Fertility: a Meta-Analysis.Sun J et al. Biol Trace Elem Res. (2017)