20081001 日本経済新聞 朝刊

 世界的な金融不安を背景に、金価格に連動する上場投資信託(ETF)が人気を集めている。米大手証券リーマン・ブラザーズの経営破綻が明らかになった九月半ば以降、金価格に連動するETFの売買代金が急増。日経平均株価が三年四カ月ぶりの安値を付けるなど株式相場が低迷するなかで、安定志向を強めた個人マネーが投資先として金を選んでいる。
 大阪証券取引所に上場する「金価格連動型上場投資信託」の三十日の売買代金は十六億円を超え今年最高に並ぶ水準となった。九月後半の一日平均の売買代金は九月前半の二倍弱に増加。インターネット証券の楽天証券でも、米市場に上場する「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」の売買高が九月半ば以降は二倍超に増えているという。

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20081001 日本経済新聞 朝刊

 社会保険庁の解体に伴い、中小企業の社員らが加入する政府管掌健康保険(政管健保)の運営を引き継ぐ全国健康保険協会(協会けんぽ)が一日に発足する。全国一律の保険料を都道府県ごとに改めるほか、民間出身者の登用で業務の効率化やサービス拡充を目指す。都道府県ごとの新たな保険料率は来年二月をめどに決める方針だ。
 政管健保には中小企業の社員と家族の約三千六百万人が加入している。協会発足時の保険料率は現在の政管健保と同じ八・二%だが、一年以内に各都道府県の医療費の高低に応じた保険料に移行する。移行当初は五年間に限り、保険料率の急上昇を避ける激変緩和措置を講じる予定。
 職員は社保庁から引き継ぐ約千八百人に加え、民間から約三百人を採用。理事長と都道府県支部長にはすべて民間出身者を充て、意識改革を図る。十月から保険料をコンビニエンスストアで払えるようにするなどサービス向上にも努める。
 被保険者証は来年三月をめどに、順次切り替える。完了するまでは従来の被保険者証が使用できるが、混乱も予想される。

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20081001 日本経済新聞 朝刊

介護療養型廃止方針で反発も
 介護療養型医療施設は、制度上は「療養病床」というベッドを有する医療機関である。療養病床には介護保険適用と医療保険適用の二種類があり、全国約三十六万床のうち十一万床が介護療養型である。両者は医療療養病床の人員配置がやや厚いほかは、ほとんど差はない。
 療養病床は医療ニーズが高く、在宅介護が難しい利用者向けとされてきたが、実際には入院患者の約半数が医師に週一回程度、直接医療を受けているにすぎない。このため、厚生労働省は医療ニーズの高い利用者のために二十二万床のみを医療保険適用として残し、介護療養型は二〇一一年度末に廃止する方針を打ち出した。「介護難民」が生まれるという声があるが、厚労省は療養型を基本的に老人保健施設(老健)などに移行する方針だ。
 行政側からみると、療養型の単価は他施設より三割以上高く、医療が不要ならこれを削減できる。また、療養病床の医師や看護師が地域医療に従事すれば医療資源を効率活用できる可能性がある。しかし、医療機関側にとっては一定の医療対応があるなか医師や看護師を減らし費用を圧縮しなくてはならない。また、仮に利益率を維持できても借入金返済のキャッシュフローは不足する。改築などが必要ならコスト負担も生じる。急な方針転換や「病院」の看板を下ろすことへの反発も強い。
 この状況を受け、厚労省は施設基準緩和やつなぎ融資などを打ち出すとともに、老健の一つとして「介護療養型老人保健施設」を創設。一定の医療ニーズに対応可能な仕組みとした。各療養型医療施設は移行期間ぎりぎりまで現在の収益を維持しつつ、転換先を模索している。一方で移行先の老健側からすると、本来の在宅復帰を目指すものとは異なる施設への反発がある。ただ、老健も入所が長期になり「特養化」する施設が増えている。半数は受け入れ施設などがないための「社会的入所」というデータもある。リハビリの在り方も変化しており、老健自体の在り方も問われている。

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20081001 日本経済新聞 地方経済面

 呉信用金庫は三十日、一日付で保険代理業を手掛ける光和保険サービス(広島県呉市)と業務提携すると発表した。法人向け保険販売の強化や個人向け保険の事務手続きで連携する。昨年十二月に全面解禁された保険販売のノウハウを、業務提携によって取り込みたい考え。
 業務提携に併せ、損害保険の取り扱いを中心とする光和保険サービスが生命保険販売のキャピタル(同)と合併。業務範囲を生損保の両方に拡大して機能を強化する。保険販売には従来業務と異なるノウハウが必要なため、呉信金は保険サービス会社との提携で販売拡大を目指す。

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20080930 日本経済新聞 夕刊

 舛添要一厚生労働相は三十日午前の閣議後の会見で、都道府県の範囲内で全市町村が共同運営している「後期高齢者医療広域連合」について、都道府県が運営責任を負う「県民健康保険」に改めたいとの考えを表明した。後期高齢者医療制度の見直しの一環。「県単位で運営し、健康保険組合、政府管掌健康保険、共済などの支援体制をどうするか考えたい」とも述べた。
 厚労省が社会保障審議会年金部会で新たに示した公的年金の改革案については「厚労省案や厚労相案ととらえられるのは迷惑だ」と不快感をあらわにした。そのうえで「最低保障や税方式の考え方もあり、国会の場で議論すべきだ」と語った。

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