東京電力は不妊治療の費用を最大で百五十万円補助する福利制度を導入した。産業界ではキヤノンや日産自動車など大手が不妊治療支援策を相次ぎ打ち出しているが、補助金額としては最大規模。東電に続いて電力各社は不妊治療支援策の拡充に乗り出す見通しだ。
東電が導入した不妊治療支援策は(1)百五十万円を上限に費用の八割を補助(2)最大二百万円まで無利子融資(3)最長二十日の有給休暇――が柱。費用補助と融資は医療共済会を通じて実施する。
社員とその配偶者が対象で、夫婦ともに東電社員の場合は最大で三百万円の補助が受けられる。年次有給休暇を繰り越し分も加えて活用すると最長六十日を不妊治療にあてることができる。
不妊治療には保険が適用されない治療もあり、複数回治療するとおよそ二百万円の費用がかかるとされる。産業界ではキヤノンが二〇〇七年四月から百万円を上限に不妊治療費用の半額を補助する制度を導入したほか、日産は〇八年四月に不妊治療を有給休暇の対象にするなど少子化対策を相次ぎ拡充している。