ねえ、ワタシが我慢していれば世界はウマクマワルるんジャナイノ？

わたしはいつも自分に素直に思ったこと、感じたことを口に出していた

自分の思い通りにならないと嫌だと駄々をこねて泣き喚いた

家でも学校でもそうだった

わたしはそれしか知らなかった

誰もそれが良くないことだってちゃんと教えてくれなかったから

親や、周りの人はただ「それはダメなことだ」としか言わなかった

自分のことしか考えず、言いたいこと言い放題で周りを巻き込むのは

どうやら「ワガママ」で「ジコチュー」というらしい

そして「ワガママ」で「ジコチュー」だと人から嫌われてしまうらしい

最終的に人から嫌われて「イジワル」されたり「ノケモノ」にされたり「ヒトリボッチ」になってしまうらしい

わたしはただ『自分の気持ちを素直に表現していただけ』だったのにな。。。

それってそんなに「ワルイコト」だったんだ。。。

じゃあわたしは『自分の気持ちを出さないようにしなきゃいけないんだ』

それからわたしは『自分の気持ちを出さず』に周りの人の要望に全て応えるようになった

周りの人はとても喜んでくれるようになった

周りの人はどんどんわたしを必要としてくれるようになった

そうなんだ『自分の気持ちを出さない』とこんなに人に喜んでもらえて必要とされるんだ

それからわたしはどんどん『自分の気持ちを出さないように考えないように』自分の感情にそっと蓋をした

時々出て来てしまいそうになる自分の感情をなんとか抑える

その自分の感情に蓋をしたところにさらに紐をきつく巻いた

「うん、これでもう大丈夫だ」

安心したけど、なんだか胸に穴がぽっかり空いた。そんな気がした

それからというもの

周りの人は要望を前よりたくさん言ってくるようになった

わたしはそれに全部応えようとするけどうまくいかない

周りの人は喜んでくれるどころか怒るようになった

ああ、わたしが要望に応えられないから怒らせてしまうんだ。。。

『なんとか要望に応えなきゃダメだ』

そうしてワタシは前よりもっと『ガンバル』ようになった

でも周りからの要望は増えていく一方

周りからの怒られる回数も増えていく一方

『何でだろう？オカシイな。。。こんなにガンバッテルのに認めてもらエないんだ。。。』

前よりもっと『ガンバッテル』はずなのに前よりうまくいかない

『オカシイなあ。。。ナンデだろう？』とワタシは考える

『ナンデだろう？ワタシがワルイのかナ？』

『ああ、ワタシがダメだかラ。。。だカらみんな怒るんダな』と考えるようになった

それからは何をやってもダメで怒られて怒鳴られる、酷い時は暴力すら振るわれるようになった

『みんなが怒るのはワタシのセイダ。。。ワタシがワルイからダ。。。全部ワタシがワルイんだ』

それからワタシはもう自分のことがどんどんわからなくなってしまった

とにかく何をしてもダメ

とにかく何をしても否定される

とにかく何をしても拒絶される

「コンナワタシに生きテる価値。。ってあルのかナぁ。。。」

徐々に徐々に目の前が暗くなっていきました

それからというものワタシはどこに行っても「ジャマモノ扱い」されるようになった

光が鬱陶しくなった

もはや何のために生きてるのかもわからないし

なんでまだ生きてるのかもわからない

『ドウシテ毎日毎日チャント目ガ覚メテ身体ガ動イテシマウンダロウ？』

『ワタシナンカ生キテル意味ナンテ無イノニ。。。ドウシテ心臓ハ動キ続ケルノ？」

『ミンナガ怒ルノハ全部ワタシノセイナノニ。。。ドウシテ、ワタシハワタシナノ？』

『ドウシテ、ワタシナンカガ生マレ来チャッタンダロウ？』

そんな自問自答が脳内で常に繰り返されるようになった

『死』が頭に付きまとうようになった

他のことが考えられなくなってきた

自問自答の答えはいつも『死』に行き着くのだ

でも自殺出来るほどの勇気はない

だから魂が抜けた人形のように毎日を淡々と過ごすようになった