ゴルファーを笑え -4ページ目

旗竿立てるは、何の為ぞ

 今朝も早よからグリーン刈り。早朝プレーヤーもご苦労さん。


 10番刈って、11番へ行こうとしたら、管理道路を大木がトウセンボ。ナンダ、ナンダ、と目を凝らすと、伐採屋さんが木を切り倒してる。

 「通れねぇぞ、何とかしてくれぇ。」

 「悪りぃ、悪りぃ。間違っちゃった。いま、どかすから。」


 オッチャン達がワイヤを木に巻いて、ユンボで吊って引っ張り出す。アブネェナァ、通りがかりに、倒れてきたらどうすんだよ。労災どころの騒ぎじゃスマネェぞ、死んじまうぞ。


 本日も快適に刈り終えて、管理棟へ。

 ラッピング始めようとすると、キーパー登場。

 「明日、オレ休むから、頼むわ。」

 「夏ばてかい。」

 「明日の仕事、適当に考えてよ。」

 「リョウカイ。」

 キーパー、それだけ言って、カブで走り去る。今、全部のグリーンの芝種をペンクロスからニューベント(品種は秘密)に変えようとしてるので、親方も事務所で寝てる暇がありません。



 午後、5番へ行くと、女性三人組がパッティング中。最近増えましたね、女だけ二人とか三人とか。いいことですよ。

 その女三人組、パッティングが終わっても、スコアカードつけたり、グリーン脇に置いたクラブを取りに行ったりで、誰も旗竿をカップに立てようとしない。セカンド地点には、次の組が待ってるのに、見向きもしない。気づいてねぇのか。

 アララー、カートに乗っちゃったよ。オイオイ、そいつはマズイぞ。

 「旗、立ててください。」 思わず、叫んだね。一人が慌ててもどり、カップに旗を立てて、一段落、と思いきや。これが、斜めに曲がってる。

 ッタク、ショーガネーナァ。シバトビ、機械から降りて、旗を立て直し、後ろの組へ手を上げてご挨拶。


 旗を立てて一ホールが終了し、後続組にグリーンを明け渡す。後続はそれを合図に次のショットに取り掛かる。それがゴルフプレーヤーの暗黙の了解事項じゃないですか。その合図の旗印を何と心得るか。


 ワッカンネェだろうなぁ。

 

体が右向きゃ、ボールも右だね

 昨日五時過ぎ、ようやく夕立がありました。時間は短かったけど、けっこう激しかったー。これで二日ぐらいなんとかなるかな。


 ルーティンワークはインコース。ちょっとグリーンは柔らかめ。こりゃー今日のピッチマーク(ボールが落下したときにできる穴、デコボコ)はデカイぞ。みんな、直せよー、ちゃんと。ほっとくと、ボコボコになっちまうぞー。って、誰も聞かねぇか……。とにかく、グリーンフォークさえ持ってないヤツがいるからね。バブル期はこのフォーク、どこのゴルフ場でもタダでくれてたけどねぇ。いまはないねぇ。なにしろ、経費節減だから。


 帰って、ラッピングしようとすると、キーパー登場。

 「ラッピング終わったら、これ付けといて。」

 「ヒエー、ポチの尻尾っすか。」


 ポチのシッポというのはオイラ達が勝手につけてる名前で、正しい名称は知りません。目砂散布機(砂撒き機)やトラクターの後ろにとりつけて、砂や肥料を撒き散らすときに使います。その撒き散らすさまが、犬の尻尾振りに似ているので、ポチのシッポと呼んでいるわけです。

 実は、シバトビ、春先の肥料撒きのとき、これを壊してしまいました。突然の空中分解でした。これで終わりという、最後の最後での瓦解でした。以来、トラクターでの肥料撒きはありませんでした(ラッキー)。


 でもついに来てしまいました。ついにシッポが届いてしまったのです。


 「明日、肥料1,000袋とどくから。」

 「エー、また撒くのぉ。」

 「そろそろ秋備えね。」

 「またオレが撒くの?」

 「他に誰かいる?」

 「オレ、非力で虚弱体質だし、肥料1,000袋も上げ下げすると、倒れちゃうよ、熱中症で。」

 「倒れても、労災はないから。」


 ゴルフ場は八月になると、もう秋の準備です。芝も夏バテで、病気にかかりやすくなります。それを防ぐための肥料撒きでもあります。キーパーの気持ちは良くわかるんだけどなぁ。デモナー、大変なんだよなぁ。昔は三人で作業したのに、今や二人、へたすりゃオイラ一人だぜ。


 そんなこんなで、暗い気持ちで、トラクターにポチのシッポを取り付けましたトサ。早いとこ壊れてネ、と心の片隅で祈りました。


 午後は例によって、ティー、アプローチ刈り。

 12番ティーを刈り終わったとき、青年二人組登場。オナーはメガネ君。

 後ろで見ていると、どう見ても右を向いている。よくあることだけど、メガネ君は極端。飛球線に対して、30度くらい右を向いている。

 ティーショット。ヤッパリ、ボールは右へ。でも大フック。ボールはフェアウエイ真ん中に。これだもん、わかんないよネェ。本人は大喜び。残りは100ヤード弱。

 セカンド地点。アプローチを刈るため、シバトビも後に付いてく。メガネ君やっぱり右をむいてる。

 セカンドショット。ホーラ、ヤッパリ右だ。ボールは右へ飛び、OB。セカンドでOBは辛いよね。

 「フェアウエイセンターからだぜ。なんだヨー。」

 怒っても仕方ないでしょ。打ったのは、メガネ君、キミだし。右を向いたのもキミだ。


 メガネ君が真実に気づくのはいつの日になりますか。ボールがフックして、フェアウエイに戻っているうちはダメでしょうネ。永遠の泥沼だ。苦しみなさい。泣きなさい。ニギリ仲間は大笑いしてますから。

 

最近の年寄りときたら……

 雨が降りません。夕立も避けていきます。グリーンもティーも真っ赤に焼けはじめました。まるで火傷です。皮膚がただれたように真っ赤です。


 昨日はシバトビ公休のため、グリーン刈りはなかったもよう。でもさぁ、いくら人がいないとはいえ、日曜日だぜ。高い料金払って、暑い中やってきて、グリーンが刈ってないなんて、いいのかね。日曜にグリーン刈らないゴルフ場なんて他にないだろ。



 と、ブータレながら、グリーン刈り。ヘコタレたグリーンにもかかわらず、刈りカスはでるんだなぁ。タックサン。


 帰ると全員で手分けして、水撒き。シバトビはティーグランド担当。

 お客の合い間を縫って、スプリンクラーを回す。


 3番で撒いているとカートがやってきました。慌てて水を止めます。チビ助(小学三年くらいですが、先週のチビとは違う)と三十台前半のパパ。(ママはどうしたの?)

 パパは白マークから、でしたが、残念、OBでした。チビ助は赤マークから、ナイスショット。いいねぇ、未来は明るいよ。後ろを見ると、次の組がセカンド地点。

 ヨーシ、チャンスだ。全開で水撒きでぃ。


 たっぷり撒いたのですが、後続が来ません。チビ助たちはもうグリーンを終わりました。

 オッセーナー、と思っていると、ようやく登場。ジイサン二人と少年(中学生)一人。ジイサンは六十は過ぎてるもよう。

 ジイサンたちはマトモナ服装をしているが、少年は丸首の白いティーシャツにどう見てもスニーカー。たぶん初心者なんだなぁ、と見ていると、やっぱり初心者。空振り二回、当たってもゴロ。ダラダラ歩いてく。


 ジイサンよー、これでいいのかぁ。なんか言ってやれよー。初心者の教育は経験者の義務だろ。このままじゃー、また一人クズゴルファーが誕生しちゃうぞー。

 さっきのチビ助を見習え。


 って、何やかやあって、6番で水撒いてると、またまたチビ助登場。相変わらずいいショット。さっさとカートに乗り込む。

 思わず5番ティーを振り返る。ヤッパリ来てない。1ホール以上空いちまったよ。

 まったく、最近の年寄りときたらダラシネェたらないね。若いヤツラを嘆くまえに、自分のありようを反省しろ。って言っても無駄かぁ……。



伊沢君、遅いよ!

 今日もピーカン。キーパーは水撒きで、朝のミーティングにも現れない。ホワイトボードに書かれた指示(グリーン刈りとカップ切りなんだけどさぁ)に従って作業開始。


 土曜だから、早朝もすでに出ている。今日はインコースを刈る。乗用3連モアーは座席のすぐ後ろにエンジンがある。走ってるとさほど気にならないが、停止すると熱気が伝わり、チョー暑い。排気ガスも何の処理もなく、ダイレクトに排出されるから、3ホールもかるとノドが変になってくる。

 一昨日、殺虫剤、殺菌剤といっしょに液肥も撒いたので、芝カスは出る。でも元気がない。


 機械庫で作業しながら温度計を見ると、10時で39度。ヌルヌルのお風呂だね。汗が止まらない。


 午後はティー、アプローチ刈り。15番ティーを刈ってると、三人組のオバサン登場。元気だねー。うるさいねー。早く行けー。


 また刈り始めるが、後続が来ない。騒がしいオバサンがグリーンを去るころ、ようやく登場。若い三人のニイチャン。ところがティーに着いても、カートから降りない。どしたの、って見てると、ようゆく降りて、何かオシャベリ。オーイ、前を見ろー。誰もいねーぞ。1ホール空いちまったぞー。

 しかし、前方を気遣う様子はぜんぜんない。まったく前を見ない。イイノカヨー、それでぇ。


 ようやくティーグランドに上がり、オナーが素振りを始める。なんか、見覚えのある振り。ん、伊沢だー。そっくり。その尻の出し方、背中の張り、そのガニマタ。ソックリダ-。物まね芸人になれるぞー。

 でも遅い。なかなか打たない。早くビシッと打つとこ見せてよ。ビシッとさぁ。


 スカッ。なんだ、ビシッじゃねえぞ、スカッかい。チョロでした。ボールは30ヤードほど転がり、レディースティーの手前で止まりました。アーア、です。


 そしたら三人そろって、また素振りのチェック。オメーラ、そんな場合じゃねーだろ。前が空いてんだ、サッサト打って、先を急げ。ホラホラ、後ろの組が来ちゃったじゃねえか。ッタクー、こんなのバッカ。

熱帯の担ぎゴルフって、新手の拷問?

 今日も暑くなるぞー、という天気。

 さあ、グリーン刈りだっ、て、もう既に暑い。

 アウトコースを刈り終わると、もうヘロヘロ。ティーグランドが茶色になりそうなので、今日はラッピングもせずに、スプリンクラーで水撒きとなりました。


 お客が来ちゃうと、撒けなくなるので、大慌てで6番ティーへ行く。


 プッシャー、気持ちいいネ。水しぶきが霧のように広がり、涼味マンテン。

 エッ、ドウシタノ、レディースティ、首振らないじゃん。エッ、手回しかよ。ショーガネェナァ。


 例年なら春先にスプリンクラーの点検と修理をおこない、いつでも使えるようにしておきます。グリーンから始まって、ティーグランド、フェアウエイと片付けます。誰の担当だって?もちろんワタクシ、シバトビの仕事です。他に誰もやりません。

 グリーンだけで、95個、全部で数百という数になります。毎年このうちの幾つかが壊れます。大型機械が乗っかったり、砂や小石がはいったり、芝がくい込んだりと原因はさまざまです。まだ水が冷たい時期に、手をかじかませながら、この修理をします。


 でも今年はやってません。一切やってません。人がいないんです。


 そして突然暑くなり、雨が降りません。スプリンクラーの出番です。でも故障です。アーアです。

 親方は呑気に言いました。

 「壊れてたら、直しといて」

 直してたら、水がまけません。直してたら、お客が来てしまいます。と゜うしろって言うんですか。ヒロシで  

 す。


 ついにお客さん登場。ジイサン二人とバアサン二人。一人のバアサンが言いました。

 「まあ、ありがとう。水撒いてくれたのネ。」

 「打ち水ネ。」

 「ホント、やっぱり涼しいワ。」


 違います。打ち水してるわけではありません。芝の命を助けようとしているだけで、アナタ達の余命を伸ば 

 そうとしているわけではありません。誤解のないように。


 午後、3番ティーを撒いてると、なんとバッグを担いだオネエチャン(たぶん中学生、根拠、アッチもコッチも 

 未発達だから)三人とコーチらしき中年男登場。

 久しぶりの担ぎゴルフです。見ると、汗ビッショリ。ポロシャツなんか体にべったり。オジサン一人カートの 

 中。どこかの部活なんでしょうなぁ。

 でもさぁ、いくら部活とはいえ、気の毒だよなぁ。顔なんか真っ赤で、今にも熱中症で倒れそうだぞ。担ぎゴ 

 ルフはしょうがないとして、その黒のロングパンツなんとかなんない。気温37度だぞ。ミニスカートだろ、ヤ

 ッパリ。昔は岡本も樋口もローラ・ボーも穿いてたんだぞ。知ってるかー。

 そうじゃないと、どうみても少女虐待か拷問にしか見えねえぞ、コーチさんよ。

 

届かないしぃ、後ろ来てるしぃ

 雨が降りません。夕立も避けて通ります。ティーグランドもグリーンもヤバヤバです。


 そんなわけで、Hさんはティーの水撒き。NとIのボケナスコンビはグリーンの薬撒きとあいなりました。出勤者四名で、残りはシバトビ一人。

 「親方、どうすんの?」

 「一人で全部刈って」

 「カップの切り替えは?」

 「今日は無し」

 「無しって、それでいいのぉ」

 「しょうがねぇだろ、人いねぇんだから。それと、昨日グリーン刈ってないから」

 「……そのニッコリは何?そのニッコリは止めてよ。アンタ、人の上に立つ身でしょ。部下の苦労を喜んで  

 どうすんの」

 「ワリィ、ワリィ、まぁ、よろしくね」


 一人で全グリーンを刈りました。プラクティスグリーンも含めて、全部で20面あります。ぶっ通しで刈って、四時間かかります。昨日刈らなかったので、芝カスが山ほど出ます。捨て場を探し、あっちの山こっちの谷と彷徨います。

 お客に追いつかれないように、アウト刈ったり、インコース刈ったり。でも無理。バカヤロー。ゼッテ-無理だって。16番で追いつかれました。

 「グリーンも刈らず、カップも切らず、ゴメンナサイネ」、と心で詫びながら、ハイ、ゴメンヤッシャっと、バリバリ刈ってしまいました。罪深い所業を、オー、赦したまえ!


 刈り終わったら、10時でやんした。


 

 午後はいつものティー刈り。今年は刈り込み軽減剤(成長抑制剤)の効きがいいのか、ティー周りは穏やかです。しかし凄いよネー。成長抑制剤なんていう薬があるんですよぉ。恐ろしいですね。芝の生長を抑えこんじゃうわけです。薬でそんなことができちゃうんですね。春には肥料撒いて、早く青くなれぇ、さっさと伸びろー、って騒いどいて、こんどは伸びるなー、刈り込みが追いつかねぇー、だもんね。芝も気の毒、どうしたらいいのか戸惑っちゃうよねぇ。


 10番ティーを刈ってると、キーパー登場。

 「Hさんに会ったら、1と10は水撒きなしって言っといて。」

 「どして」

 「社長が来んの。見つかったら怒られっからさぁ。」

 「ケチもそこまでくると表彰もんだね。」


 バックティーを刈ってると、お客さん登場。例によって、エンジンを止めて観戦。

 「もうちょっと待ったほうがいいよ。」

 前の組はすでに300ヤード先。

 「打ち込んじゃマズイからね。」

 このホール、400ヤードあります。前の組はまもなくグリーンです。次の組のカートもやってきました。

 「グリーン乗ったら打つか。」

 サッサと打ちなさい。こういうのをニアゴルって言うんでしょうね。最近、ニアゴルばっか。near goiferはどこまでもニアで、永久にゴルファーにはなれないんでしょうかネ。


《号外》 どこも大変なのねぇ

 今日は公休日、でゴルフ。だから号外。

 今日も暑いっす。


 今日はシバトビのホームコース。1番ティーに立ってビックリ。フェアウエーもラフも刈りカスだらけ。どうしちゃったのさー。


 これ、今の時期あちこちで見かけるけど、要するに伸び過ぎ。芝が伸びすぎてから刈り込みすると、こうなる。あと、雨。雨に濡れて散らからないからところどころに灰色の塊ができちゃう。


 雨の中か濡れてるところ、無理やり刈っちゃったんだろうね。トラクターだか5連モアーだか知らないが、タイヤのワダチ跡もすごいや。下はユルユルなのね。ランはなしと。ティーショットしたら、ボトンで終わりね。


 さて、アウトコース。パットが好調で37。ワンオーバーでやんす。グリーンも雨のためヤワヤワ。だからボールマークも驚くほどデカイ。落下したボールで芝も吹っ飛ぶほど。せっせと修理したけど、間に合わないよなぁ。



 インコース。スタートの10番。左の林へ引っ掛けました。ロストの危険があるので、暫定球を打つ。しかしこれも左のラフ。

 行ってみると、アーラタマゲタ。草ぼうぼう。踝まで埋まる。全然刈ってねーの。シバトビ、探しました、必死に探しました。しかしアリマセン。見つかりません。二つとも。これだも、お客は怒るわなぁ。

 でもシバトビ、怒りません。少し落ち込みましたが、きっとここも人手が足らないのです。致し方アリマセン。初めて使ったミズノのクロスエイト、きっと誰かが拾って使ってくれることでしょう。


 てなわけで、後半はボロボロ、44でした。ア~ア。

水撒きが始まった

 今日も晴れ。文句なし。

 グリーン刈りはインコース。12番グリーンを刈っていると、古びたカブに乗ってサーカスの熊、いや失礼、キーパー登場。イヤ~ナ、不吉な予感。

 「あのさー、早いとこ終わらして水撒いてくれるぅ。」

 「水は親方の担当じゃねぇの?」

 「5番と8と9が焼け始めてっから、赤いとこ、タンク車でタップリ頼むわ。」

 「ヘイ、ヘイ、承知いたしました。」


 お客がいると、スプリンクラーは使えません。グリーンに近寄れませんからね。タンク車に水を1,000リットル積み込んで、ホースを伸ばして撒きます。このホースが重いんだ。前も書いたように、ウチのグリーンは平均750平米の面積があります。ホースを伸ばして、伸ばして撒かなければなりません。

 そこには当然、プレーヤーが来ます。あらぬ所からボールも飛んできます。パッティングラインがビショビショでも困ります。お客を避け、ボールを避けて、カップ周りをズブ濡れにしないよう気を配りながら、水を撒かなければなりません。

 昔は二人で撒いたんだけどなぁ。ホース持ちとノズル持ちと二人でサ。でも今は人がいません。何事も一人です。


 てなわけで、グリーン刈りの後は水撒きです。お客が来れば逃げ、ボールが飛んでくればホースにからまないよう移動させ、イヤー、大変です。

 たしかにグリーンはヘバッテます。ベントの生きる環境じゃねえもんなぁ。



 どうにか撒き終えて、管理棟へ戻る。次は毎度おなじみ、ラッピング。暑い。温度計を見る。37度。デター。

体温より高い。人の生きる環境じゃねえぞ。芝も命がけだが、人間様も命がけだ。



 午後はティー刈り。5番を刈っていると、若いカップル登場。イケメンと美女の組み合わせ。二人とも白マークを使う。二人とも素振りはグッド。なかなかイイヨー。

 イケメンが打ちました。チョロでした。美女が打ちました。空振りでした。もう一回。やっぱり空振りでした。アーア、せっかくの美人が台無しだぜ。

 ところで、そのノースリーブのシャツ、小さすぎない。フィニッシュするとヘソ下から胸下まで丸見えだぞぃ。ローライズが流行とはいえ、そのウエストライン低すぎない。パン……、止めとこ。

 やっぱり腕にみあったティーを使おうね。イケメン兄ちゃんも赤マーク使ったっていいんだからネ。恥ずかしいなんて言わないで、堂々とネ。



待ち時間が退屈なのはわかるけどさぁ……

 今日も暑くなるぞー、という天気。アウトコースのグリーン刈り。芝乾いてるよ。キーパー水やってんのかなぁ。でも、刈りカスはしっかり出るのね。重いー。


 昨日の公休分と合わせて、七台のラッピング。どっから出てくるの、ってくらい汗が湧いてくる。立ったり座ったりして、刃の調整していると、ちょっと目眩。オイオイ、大丈夫か~。


 終われば、エンドレスのティー、アプローチ刈り。17番に向かう途中、12番で、先週会ったチビ助を見る。またお姉ちゃんとパパの三人。ママはどうしたんだろうね。先週もいなかったけど。

 ウチのジュニア料金は食事込み1890円。安いよね~。これなら毎週でもできるでしょ。だから大人になっても、ウチに来てね。頼むよー。


 17番はショートホール。ちょいと詰まりぎみか……。グリーンの様子を見ながら、ティーグランドの刈り込みを始める。グリーンが終わると、機械を止めて、ティーショットが終わるのを待つ。その繰り返し。ハカドラネー。

 そこへ三人組あらわる。ジイサンとアンチャンとオネエチャン。ジイサン、いきなりバッグからボールを5、6個取り出し、アンチャンにアプローチの指導。

 オイオイ、ここは練習場じゃねえぞ。ホーラ、ザックリだ。芝を痛めつけて、どうすんだよぉ。ジイサンもあんまりシツコク教えてると、若いのに嫌われるぞ。オネエチャン、カートに乗ってゲンナリしてるじゃねえか。暑さにヤラレてるんじゃねえの。

 コーチは終わらない。何度も繰り返しボールを打つ。ホラホラ、グリーンがあいたヨ。って、全然気づかなネェ。アーア、次の組が来ちゃったじゃねえの。これだから詰まっちゃうんだよ。


 プレーファースト、これゴルファーの基本。ジイサンももう残りの人生長くはないんだからさぁ。さっさとイコウゼ。あっ、あの世じゃないよ、ゴルフの話しネ。

前4で出べそかよ~

 今日はチョイ曇りかな。さあ、毎度おなじみルーティーン作業。グリーン刈りです。朝六時で27度、この先どうなるの。


 土、日は早朝プレーも多く、なかなかに厄介。なんか焼けてんなぁ。ところどころ、赤く変色しています。グリーンが赤くなることを「焼ける」と言います。高温、湿度過多、水不足でこうなります。キーパー、水撒き頑張れー。


 帰って、ラッピング。途中、温度計を見ると、九時で34度。機械庫の中だけどね。芝も参っちゃうよねぇ。ノド、カラッカラなんだろうね。死にそうなんだろうね。チョット、ボールマークが付いただけで、あっというまに緑が茶色に変わっちゃうもんね。

 でもゴルファーは知らんぷり、挙句の果て、「なんだここのグリーンは」、だもんね。オメ-のセイだ、って言ってやりたいけどネ。


 そこへキーパー登場。

 「昨日の出張だけどさ、残業つけるから、出張費なしね。」

 「蒸し風呂に乗って、四時間ですぜ。」

 「現場作業も暑かったから。」

 「支配人のオモリつきですぜ。」

 「その支配人からのお達しだぁ。」

 「支配人……ケダモノかぁ!」

 「うん、いつも人を喰って生きてる、って言ってた。」



 ラッピングを片付けると、エンドレスのティー、アプローチ刈り。

 12番ロングホールのグリーンに向かう途中、四人組に遭遇。騒音を響かせながら、無視して通り過ぎようとしたその時、アドレスしていた一人と目があってしまいました。やむなく停止、エンジンも停止。

 OB打ったのね、前進四打の特設ティーじゃん。オイオイ、出てるぞ、ボール。いいのかい。アーア、打っちまったよ。ボールは、明らかに、ティーマークより前に置かれていました。それも1メートルも。

 前4なんて、そもそもイカサマティーなんだからさぁ、それに加えてズルするってのは、一体、どういうリョウケンなんだい。

 こういうヤツに限ってグリーンがダメだの、ラフが伸び過ぎだの、御託を並べるんだなぁ。アーア、世も末だー。