引越しのご挨拶
諸々の事情がありまして、引越しすることになりました。新しい住所は以下の通りです。
http://blog.golfdigest.co.jp/user/sibatobi/
お近くにお越しのさいは、是非一度お立ち寄りください。心よりお待ち申し上げます。
シバトビ
美しいバーサンに会ってしまいました
今日は曇ってます。暑くない方がいいけど。
キーパーは東京で会議。まーたヘンな注文受けなければいいけど。気が弱いから、スーグ、受けちゃうんだよね。苦しむのは、管理課員なんだから、頼むゼー。
てなわけで、本日の作業は昨日と同じ。グリーン刈って、カップ切って、フェアウエイ刈って、ラフ刈って、ティー刈って、アプローチ刈って、OBラインの雑草刈って、ティーグランド周りを刈ります。これを四人でコナスわけ。どうしろってのよ。
とりあえず、グリーン刈り。今日はインコース。刈りカスはあまり出ません。昨日肥料撒いたけど、まだ効いてません。
途中、水撒きのオジサンに会いました。キーパーが出張なので、代わりにやってもらってます。人がいないからね。
「大丈夫?時間、間違わないで。」
「芝張りとか土運びなんかより、楽でいいや。」
「じゃぁ、頼んます。」
「アイヨ。」
グリーンはあまり良くありません。夏バテです。もうちょっと根性出してほしいな。
無事刈り終えて、管理棟へ。なーんか、雨が落ちてきそう。機械庫へ行くと、バイトのSさんが溶接機で作業してます。
「何作ってんの。」
「餅焼きの網。」
たしかに、そんな感じ。でも鉄筋棒で網はないでしょ。太すぎます。
「排水口の蓋、吹っ飛ばしちゃってさぁ、その替りになるやつ。」
「なかなかうまいね。溶接の免許持ってんの。」
「ナイナイ。適当。みんなそうでしょ。」
そう、みんなそう。適当にやっちゃいます。でも、上手い。シバトビより、はるかに上手い。
「一服スベーヨ。コーヒー買ってきて。」
コーヒー飲んでだべってると、パラパラ小雨が落ちてきました。
シバトビはラッピング。そのうちザーっと降ってきました。ナーセリ―周りの雑草を刈ってたバイトのシルバーさんたちが、機械庫に逃げてきました。
いつもなら、カッパ着て続行となるんですが、今日はキーパーがいないから、休ませます。
「キーパー、留守なんだって。」
「ウン、今日は東京。」
「また絞られるんだ。」
「そう、ギュウギュウと。」
「ちったー痩せるだろ。」
「ダメダね。ぜんぜん痩せない。」
そんなクダラネー話をしてるうち、止んだので、また作業にもどってもらいます。
いろいろ雑用片付けて、午後はティー、アプローチ刈り。雨は降ってないが、刈りカスが汚く残る。ラフ用3連はバケット(集葉箱)が付いてないので、刈りっぱなし。刈った芝はそのまま地面に残ります。こいつが雨水に濡れて固まるわけ。これがボタボタと汚い。掃除しなければ。
4番ティーを刈ってると、老夫婦登場。ジイサン、素振りを始めます。バアサンは、アレマー、目砂袋を持って、ティーグランドの目砂を始めました。
ジイサン、打ちました。チョイ右。バアサン、知らんぷりで目砂。ジイサン、一生懸命、飛ばしたティーペグを探してます。バアサン、相変わらず、目砂。
ジイサン、打ち飛ばしたティーを見つけたところで、バアサン、ティーアップ。素振りもせずに、打ちました。これがナイスショット。ジイサンの20ヤード先。
バアサン、もしかして達人? だって、スイングが凄いのだもん。腕の力をぜんぜん使わず、ボディターンだけで打ってる。肩は120度回ってる。たぶんボールなんか見えないはず。それくらい回ってる。そんなに細い体で、普通のオッサン並に飛ばすアナタは何者?
二人は無言でカートに乗り、セカンド地点へ。シバトビ、追っかけます。
バアサンはセンター、ジイサンは右ラフ。バアサン、ジイサンがボールに辿り着く前に、先に打っちゃいました。もちろん、ナイスオン。カップまで5メートルくらい。ジイサン、素振りを始めました。バアサン、目砂を始めました。ジイサン、打ちましたが、チョイ、ショート。
二人はグリーンへ。シバトビ、追っかけます。
バーサン、グリーン上のピッチマークを直します。ジイサン、アプローチ。二人に会話はありません。ジイサン、乗りました。バーサン、相変わらず、ピッチマーク直し。
ジイサンがバッティングに入ろうとしたところで、バアサン、作業を止めました。ジイサン、入りません。おっと、バアサンも入りませんでした。でも淡々。二人に会話はありません。
ジイサンよー、少しはなんか言ってやれよ。バアサン、凄いじゃない。バアサンの姿見てみろよ。いい女じゃねぇか。最近、熟年離婚が流行ってるらしいけど、アンタ、老年離婚されんぞー。年金半分取られて。もっとバーサン大事にしろよ。アンタ、一人じゃ生きていけねぇだろが。
ワザと狙い撃ちでイジワルしてるわけではないんですがぁ……
今日は暖かい。暑くなりそう。グリーンが心配な天気。
とにかくグリーン刈り。今朝は、6時前から早朝プレーのお客が出てるそうな……。
なるほど、いるいる。4組つながって出てる。ヤバソー。うまく割り込んでいけるかなぁ。トップはすでに3番
かー、マズイねぇ。
1番に行くと、ちょうどセカンド地点に一組。えーい、行っちまえ。バリバリバリ、刈っちゃいました。さあ、ど
っからでも打ち込んでらっしゃい。
例によって、横目で球筋を見ながら、刈り込みます。なかなかスリルがあります。打ち出されたボールが
どこに来るか、瞬時に見極めなくてはなりません。あっショートとか、オーバーとか、右だ左だと判断する
わけ。
残念、四人とものりませんでした。なんとか、七割くらい刈ったところで、みなさんグリーンに到着。シバト
ビもやむなくエンジンを切ります。パットくらいは静かにしてやらないとねぇ。
終わるや、またバリバリバリです。今日も、無事刈り終えました。でも、こんなことしてたら、そのうち絶対
当たるよなー。
2番に行くと、まだパッティング中。待ちます。今日は時間がかかりそう。グリーンを良く見ると、やっぱり
ヘバッテる。肥料を軽くぶち込んでやりますか。
「重いなー、ぜんぜん走らねぇよ。」
重いでしょうねぇ。露はビッショリだし、芝は刈ってないし。六時前のスタートなんだから、そのへんは覚悟
しないと、ネェ。
パッティングが終わりました。また刈り始めます。オンヤ~、ピンフラッグが曲がってるぞぉ。はたは真っ
直ぐ挿してよ。芝が薄いので、外周は刈らないことにしました。小回りすると、タイヤの跡が残っちゃうんで
す。見苦しいからね。
3番、またやってます。どうもスピードが同じです。この組はかわいそうですが、今日はハズレです。シバ
トビが最後まで付きまとうことになりそうです。迷惑をかけるのは、せいぜい1ホールか2ホールと思って、作
業してるんですが、今日は仕方ありません。なんせ前にもいるし、この後は50組も繋がってますんで。
5番ホール、またです。旗が曲がってます。6番も曲がってます。ピンの台尻が、カップの根元まで入っ
てないんですね。これ、よくあるんです。なんでもかんでもキャディー任せでゴルフを覚えると、こうなるん
でしょうね。セルフなんだから、キャディ業務も覚えないとね、これからは。でも、良く見れば旗が曲がって
るの、わかりそうなもんだけどな。見てないんだね。後のプレーヤーのことなんか、眼中にないんでしょう。
なんとか、ゆるゆると刈り終えて、管理棟へ。さっそくキーパーがお出迎え。
「あのさぁ、Nさんに肥料撒かせて。」
「何撒く?液肥、それとも化成の粉?」
「化成。」
「客がワサワサいるけど。大丈夫かい。」
「一日がかりで、頼んます。」
「了解。」
「セブンのシールの礼に、巨峰入れといたから、食べて。」
「ゴッツァンでーす。
ラッピングの後は、ティー刈り。15番に行く。あんまり伸びてない。そろそろ終わりかナァ。白ティーを刈
ってると、オジサン三人とオバサン一人登場。
また始まりました。前の組は、すでに300ヤード先。
「まだ打てないよな。」
「大丈夫じゃない。」
「まだダメよ。」
前方の目印となる赤旗まで、260ヤードあります。前の組のカートは、その4、50ヤード先にあります。絶
対に届きません。
「大丈夫だろ、打つぞ。」
オナーが打ちました。なかなかいいショット。でも、赤旗まで届きません。せいぜい230ヤード。ところがで
す。突然、
「フォア―。ほら、届いちゃったじゃない。」
オバサンの叫び声でした。
「行っちゃったみたいね。まずかったな。」
いいえ、まずくありません。ぜんぜん届いてませんから。目が悪いんですかねー。いつもこうです。それと
も思い込みとか幻想ですか。
こんなことの繰り返しで、後ろの組が詰まったり、プレー時間が長くなったりするんでしょうね。その原因
が自分にあるとは、つゆほども思わないんだろうなぁ。本日も、ゴルファーはいい気なもんです。
ゴルファーは本日も歩かず
朝五時で16℃。寒いです。
土曜なので、当然、グリーン刈り。肥料が抜けたのか、気候のせいなのか、あんまり伸びてません。厚みも感じなくなりました。乾燥が始まったのかなぁ。
彼岸花が咲き始めました。コスモスもちらほら。今日からウインド・ブレーカーを着込みました。オープンカーは寒くて。彼岸花=マンジュシャゲ=シビト花。昔々、ガキの頃、不吉だからと、触れるのを禁じられました。毒花だそうですが、その赤は妖艶です。引き付けられますねぇ。辞書には、天上に咲く架空の花とあったように記憶してますが、なんか誘われます。
ゴルフ場は球を打つだけが能ではありません。ゆっくりと涼やかな空気を吸い込んで、天上に想いを馳せるのも一興かと思うんですが。
管理棟に帰ると、キーパーが手招き。
「Iさん、辞めるんだと。」
「電話あったんですか。」
「ウン、どしたらいい。」
「ウーン、まいったね、どうすっぺ。」
「……。」
「もういいっしょ。辞めてもらいましょ。」
「シバトビさんがそれでいいなら、引き止めないよ。」
「そうして、もういいや。」
実は、六月にも一騒ぎあって、オイラがなんとか引き止めた経緯がりまして……。でも、もうダメでしょ。これで、六人しかいないコース管理が五人になっちゃいます。どうなることやら。
ボケナスIは、変態です。ドスケベでロリコンで大酒飲みのうえ、仕事が嫌いです。つまり、救いようの無いバカです。でも、なんか憎めない御人好しなんだなー。
帰宅時は、必ず女子高の周りを一周流して帰ります。一歩間違えば犯罪者です。でも、気持ちが優しいんです。
はたして、これからどう生きていくのか、生きてゆけるのか、新聞の社会面に載らないことを祈るのみです。
ラッピングを片付けて、ティー、アプローチ刈りです。
1番を過ぎて、、2番ティーに行くと、お客がおりました。六十前後の夫婦らしき二人組みです。エンジンを止めて、ティーショットが終わるのを待ってると、オッサンが歩み寄ってきました。
「あのさー、1番のグリーンあたりで手袋落としたみたいなんだけどさ、探してきてくんない。」
シバトビ、直ぐに血が昇ります。キッパリと、「イヤです。」と言いたかったんですが、止めときました。
「あっ、そうですか。落し物関係はマスター室が受けますから、そこの無線で連絡してください。
そう言って、すぐに逃げました。ブチ切れそうだったからです。だってそうだろー。1番グリーンは直ぐそこだぞ。小走りで行けば、10秒だ。オイラが、乗用の機械を反転してるまに、ついちゃう距離だよ。
第一、オイラはアンタがどこを歩ったのかも分かんないんだぜ。チッター歩けヨ。エー、アンタ、ゴルフに来たんだろぉ。ゴルファーは歩くんが仕事じゃねぇのか。ッタクー、こんなんバッカリ。なんでもかんでもカートだぁ。そのうえ、人を見ればなんでも使おうとする。甘ったれるんじゃねぇぞぉ。
そして、午後です。シバトビ、13番ショート・ホールのティーを刈ってました。そこへ三十代の三人組登場。エンジンを切って見てると、右、左、右とそれぞれが打ち分け、誰もグリーンに乗りません。ここまではよくあること、別に何の問題もありません。問題はここからです。
三人組、カートに乗り込んで、グリーンへ。シバトビは刈り込みへ。
オンヤ―、クラブ忘れたなぁ。拾い上げると、7番アイアンです。拾っちゃいましたから、届けるしかありません。慌ててカートを追いかけました。カートはグリーン手前30ヤードのところに停止点があって、一度止まります。そこでパターなんかを持って歩いていくわけです。カートは、その後リモコンで14番ティーに送られるシステムになってます。
さあ、止まるぞ。ほら、止まった。えっ、何、止まらないの。あーあ、動きだしちゃいました。止まりません。ドシテ。三人はカートに乗ったままです。誰も降りません。
アーア、行っちゃったヨ。バカヤローが。カートは、高台にある14番ティーに向かって動きます。もう途中で降りるとこはありません。降りても、急斜面の藪が待ってるだけ。最後まで乗ってるしかありません。
どうして歩こうとしないんだろね。たった30ヤードだぜ。ゴルファーなんだろ。
三人は、14番ティーから昇り用のベルト・コンベヤーを歩いて降りてきました。ここから極めつけのバカ騒ぎが始まります。いつものことなんですがね。
最初の一人が、ようやく下まで辿り着きました。さあ、始まるぞー。
「ウッワー、ドーシター!」
最初の人が降りた瞬間、コンベヤーのセンサーが作動し、上に向かって動きだしたってわけ。後に続く二人はビックリです。大慌てで飛び降ります。
三人がこちらへ、そう、結局、こっちへ歩いてくるんです。こっちへ来たところで、クラブを渡しました。
ゴルファー諸君、お願い、歩いて。
ルール・ブック、規則1―1って読んだかい?
今朝、出かけようと車のエンジンをかけると、オートのヘッドライトが点灯しました。曇り空も手伝ってかなり暗いです。これから、また暗闇の出勤が始まるんだろうな。ヘッドライトを点けてグリーン刈りだけはゴメンだな。
事務所に入ると、キーパー、ウインド・ブレーカーを着て登場。カブでのコース点検は、寒そう。
「今日、出勤、二人だから。」
「何それ、聞いてねぇぞ。ボケナス二人とも休み?」
「ウン、留守電入ってた。」
「ふざけんなよー、首にしろ、首だー。」
「とりあえず、グリーン刈って。」
というわけで、シバトビ15面、Hさん4面、のグリーン刈りとなりました。
ヤッパ、涼しい。ハウスの方を見上げると、既にカートが二十台くらい並んでる。出は、早そう。
1番、2番と刈ると、やっぱりまだ砂が付く。水撒いた方がいいな。
7番でスプリンクラーのスイッチを入れる。出ない。元の圧力ポンプが動いてないもよう。水は諦めて、刈る。やっぱり砂が凄い。
たまたまHさんが、軽トラで通りかかったので、ブラシかけを頼む。
そんなこんなで、なんとか刈り終えました。時計を見ると、九時半近く。三時間半、刈り続けです。ウンザリです。コース管理、二人なんてゴルフ場、他にないでしょ。毎日、カップの切り替えしないゴルフ場は、他にありますか? こんなんで、お客からお金取っちゃっていいのかい。
ても、クレームが届かないんですよねぇ、 どしたんですか、最近のゴルファーは。カップの縁ボサボサじゃん。こんなんでいいの?でもクレームは無し。益々ナメラレますぜ、ゴルファー諸君!
帰って、モアの刃を点検すると、スカスカ。まったく切れません。だいぶ砂を噛んじゃったからねぇ。ラッピングに時間がかかりそうなので、ティー、アプローチ用の3連モアのオイル交換しました。しかし、これが大失敗。やるんじゃなかった。
この3連モア、オイル・ドレインのボルトがとんでもない所についてるんです。地べたに寝そべって、腕を伸ばしてヤット届く、せまっ苦しいとこ。なんとかコイツを外して、オイルを抜こうとしたんですが、なかなか抜けない。メンドクセーなぁ、と思いつつ、チョイ気を抜いた瞬間、ドバーです。右手はオイルで真っ黒。アーア、やっちまったよ。
そこへ、アノ人がやって来ました。
「コンニチハ、ダスキンでーす。」
「あっ、ハイ。」
「マットとモップの交換にきました。」
「お願いしやす。キーパーいないから、伝票はオイラが……。」
って、手は真っ黒。毎月やってくる美人のお姉さんは、戸惑ってます。そこでシバトビ、一計を案じ、
「口にくわえさせて。」
まるで、犬です。犬はなんでも嬉しそうに咥えますが、人間様はそうでもありません。
「じゃあ、すいません。宜しくお願いしまーす。」
美人のお姉さんは、ニッコリしてオイラの口に紙をはさみ、帰っていきました。シバトビもニッコリしたかったのですが、できませんでした。
伝票くわえて、流しに行き、手を洗いました。なぜか虚しかったなぁ。
午後はルーティーン作業。8番ショートホールのティーを刈ってると、若いカップル登場。オニイチャン、盛んに素振りをします。ようやく、アドレスに、と思ったら、カートに戻ってクラブの交換。距離は150ヤードって書いてあんだから、最初から2、3本持ってけよ。
ようやく打ちました。トップして、右に飛びだしました。だいぶショートです。クラブはなんでも良かったみたい。次は、オネエチャン。同じ白マークから。持ったクラブはドライバー。
チョロでした。50ヤードくらい、転がっただけ。二人がカートに行こうとしたので、シバトビ、エンジンをかけました。ところが、オネエチャン、もう一球打つんだと。なんだよー、まったくー、ボールは生きてるじゃん。死んでねぇぞ。
今度は、ナイスショット。真っ直ぐピンに飛び出しました。スバラシイ、ピン横、2メートルくらい。でもさー、ゴルフってゲームはさぁ、一球を打ちつないでいくんじゃねぇの。ルールにそう書いてあるじゃん。だからゴルフは面白いんじゃねぇの。喜怒哀楽、思いもよらぬドラマが生まれるわけでしょ。
みんな練習、練習って言うけど、それはゴルフじゃないから。練習だから。
オネエチャン、当然、50ヤード先に生きてたボールを拾い上げ、グリーンへ。ティーからパットを見てると、入りました。両手を挙げて、ピョンピョン跳ねてます。きっと、バーディだぁ、とか叫んでるんでしょう。スコア―カードには2と書き込まれるんでしょう。でもなー、それゴルフじゃないから、ゴルフの楽しみ方じゃないから。
それとさぁ、グリーン上で跳ねるのは止めろよ。どうせ足もとを直すなんてことは、しねぇんだろ。それって、ゴルファーのすることじゃねぇから。あっ、ゴルファーじゃなかったっけ……。
赤マークは達人の悟り?
天気はいまいち。今日はインコースのグリーン刈り。
また昨日、刈らなかったみたい。刈りカスがタップリ。気候がいいのかなぁ。芝は元気。病気もなし。
今回撒いた砂は、なかなかグッド。もう落ち着いてる。これまで使ってた川砂は安物で、なかなか落ち着
きませんでした。今回はいいよ。
何のトラブルもなく、管理棟へ帰還。
ラッピングしてると、Oゴルフ・クラブの管理課員が二人訪れました。貸し出していたスライシング用トラクタ
ーを返しにきたようです。
キーパーが来るまで、機械庫内をシゲシゲと観察してます。どこのゴルフ場も同じ。あの機会がいいと
か、ウチの方が新しいとか、そんな話バッカ。みんな最新のヤツが欲しいんですよねぇ。でも、金ないし、
買ってくれないし。
おっ、キーパーが来ました。シバトビは無視してラッピング。
しばらくして、話を終えたキーパーが寄ってきました。
「冷蔵庫にチョコレート置いといたから。」
「糖尿の素ね。」
「遠慮しなくていいから。」
「灌注機、持ってがれたの?」
「ウン。」
「この前から目つけてたから、戻ってこないんじゃないの?」
「ウン、金ねーから、売っちまうかー。」
「あれは止めといたほうがいいな。」
「でも、今年は一回も使ってねぇだろ。使うかい?」
「タブン、使えると思うよ。ヤメトキ。あれだって300はするんだろ。」
「ウン、分かった。」
ラッピングを終え、ティー刈り。17番ティーを刈ってると、四人組登場。慌てて、白ティーから逃げる。とこ
ろがです。エッ、どうしたの、通り過ぎちゃったよ。間違いか。たしかに男がいたよなぁ。四人はそのままレ
ディース・ティーへ。
良く見ると、女三人、男一人。たしかに男がいます。四人とも60歳前後。
なるほどネェ、シバトビ、感心しました。ティー・グランドなんか、自分に合ったティー使えばいいんです。赤
マークが自分に合ってると思えば、赤を使えばいいんです。要は、どれを使えば1番楽しめるか、というこ
とです。競技となれば、いやがおうでもバックからなんですから、せめて遊びのときぐらいネェ。
四人が打ちました。みんな、上手。相当年季が入ってる。飛距離も弾道も、みんな同じ。オジサン、頑張
れよ。オンナドモに負けるなよー。
でも、やっぱり男のプライドというか、やせ我慢てヤツもなかなか捨てらんねぇからな。未練なく、っていう
のは難しいね。達人の悟りが必要かも。
オッサン、本日も反省無し
朝からキーパー汗かいてる。なんかドタバタやってきたみたい。
今日は、あっちこっちからお偉いさんが来るんだって。ゴルフ場の支配人やら社長やらグリーンキーパーが視察に来るんだそうな。
でもねー、今日の出勤は三人。三人でどうしろってんだぁ。えーっ。どうにもなんねぇだろ。ジタバタしたって、しょうがねぇだろ。すでに、課員三人は知らんぷり。悠々と、タバコくわえてます。
キーパー、なんかキビキビしてる。いつものモッサーとした動きはどこいったぁ。
「Kさん、一人でカップとティーね、シバトビとTさんはグリーン刈り、終わったらいつもの刈り込み、頼んま
す。」
「忙しそうね。偉い人と一緒にプレーすんの?」
「ウン、すぐ上に行って、お出迎えだ。」
「オーオー、大変ダー。」
「グリーン刈る前、水撒いていい? ローラーに砂付くからさぁ。」
「ウン、そうだな。」
てなわけで、グリーン刈り。Tさんが4面、シバトビが15面刈りとなりました。カップ切りだって大変。一人で18ホール切って、ティーグランドのゴミ掃除とティーマークの移動。後ろからは、お客が追いかけてくるし。
ウチのルールですが、お偉いさんが来るときは、グリーンのゼブラ・ラインを縦に、つまりティーから見て、真っ直ぐに刈るというのがあるんですが、今日は無視。早く刈り終わるラインにモアを入れちゃいます。だって、間に合わねーもん。
ホーラ、早朝さんのお出ましだ。急げ急げ。シバトビ、頑張ります。
で、16番グリーンに来ました。ここは昨日砂を入れたとこ。水を撒かねば。ウン? 出ない。水が出ません。アッチャー、どうすっか。14番にはお客来てるし。イイヤ、知らネー、行っちまえー。てな乗りで、刈っちゃいました。
しかーし、当然、大失敗。グリーン面に砂がボタボタ。こりゃー怒られるだろうな。慌てて、二度刈り。そのうえ砂均し。ごまかしてもバレバレかぁ。まあいいや。
次の17番、ここはスプリンクラーが作動しました。ヤレヤレと思い、刈り込み。半分ほど刈ったところで、なんかエンジンがおかしい。なんだ、どうした、ってな感じで、グリーンの外にでると、エンジンが停止してしまいました。ガソリンタンクを覗き込むと、空ッケツ。ガス欠でやんした。
そうなんです。今朝、キーパーがワサワサしてるもんだから、こっちも慌てて飛び出しちゃったのね。そいでもって、ガソリン・ゲージ見るの、忘れちゃいました。
こっからが大変。9番に芝張りのオジサンが見えたので、そこまで軽トラを借りに、走りました。ちょうどロングホール、一ホール分です。後ろにはお客が迫ってます。
なんとか辿り着いて、軽トラを借り、管理棟へ。ガソリンタンクを積んで、17番グリーンへ。間に合いました。セーフです。前にもまして、猛スピードで刈り込みました。
疲れました。もう一日分の仕事をしてしまった感じ。管理棟でチョット一服。しかし、いい天気だねー。
ラッピングすると、午前が終わってしまいました。
午後はいつものティー、アプローチ刈り。お偉いさんが、インコースを回ってるので、アウトを刈ります。順番としては、本当は、15番から刈りたいんですが。これもウチのルールで、コース管理は偉いさんの近くに現れない、ってことになってます。機械がウルサイんだと。目障りなんだと。ジャー、一般のお客さんは、どうなのよ。気の毒じゃん。こんな差別していいのかい。ラッキー、アンラッキーはゴルフにはつきもの。それをニッコリ笑って、潔く受け止めるってのがゴルファーの心意気じゃぁねぇの。アー、どうなのよ。
で、3番ティーです。三人組です。また同じです。
「アー、バンカーだぁ。」
「ん、入っちゃったネ。」
いいえ、入りませんて。アナタの飛距離では届きません。残念ながら、それが現実ってーもんです。素直に認めようよ、そろそろ。
コイツ等を追っかけて、アプローチ刈りへ。セカンドを打ち終わった三人は、グリーン近くまでカートを進めます。そこで一人が一生懸命ボールを探してます。なかなか見つかりません。あの「バンカーだぁ」と嘆いたオッサンです。しょーがない、教えてやっかー。
「ここにボールありますけど、違いますかー。」
シバトビ、大声をあげました。ボールはグリーンから100ヤード手前、フェアウエーから3ヤードほどラフに入ったところにあります。シバトビは移動中、すぐに気づきました。ヤツラは三人です。何の障害物もありません。なのに、なんで気づかないのぉ。知らんぷりして、カートに乗って素通りかよ。ネェ、お前らの目玉はガラス玉かぁ。見てたんだろー。
太っちょのオッサンが駆けてきました。
「あっ、これだ。」
そう、それです。アンタが探してた、70ヤードも手前にあるんです。分かりますね。飛んでないんです。早いとこ現実に気づきましょ。そうすれば、キット、スコア―も良くなるからさぁ。
アンタ、セカンド、ウッドで打ったでしょ。でも、120ヤードしか飛んでません。分かりますよね。いいオトナなんだから。三人揃って反省しなよ。そうすれば、もっとゴルフが楽しくなるからさぁ。
ダークサイドのフォースは機械をも壊すのかい
朝五時、19℃。涼しい。
いつものように、グリーン刈りでやんす。オープンカーは涼しい、というか寒いくらい。秋ですネェ。露もタップリついて、グリーンは真っ白。
気持ちよく刈れます。たいして刈りカスはでませんが、薄皮を剥がすように、露を切っていくと、なんか気持ちいいですねぇ。
ただ、半分のグリーンに砂が撒いてあるので、こいつが面倒。濡れた砂がローラーについて、これがローラーの上げ下げで、グリーン面に落ちちゃうわけ。ボタボタと汚く。こいつの掃除が面倒。
無事に刈り終えて、管理棟に帰り、ラッピング。ふっと、温度計を見ると、九時の段階で、30℃。ヤッパ、夏ですかねぇ。暑いわ。
適当に片付けて、ティー刈りに出かけようとしてると、キーパー登場。何か今日は、ダース・ベーダ―のテーマが後ろで流れてる。
「あのさぁ、冷蔵庫の弁当見たんだけどさぁ、シールくんない?」
「ハイ?ナンスカァ?」
「あのセブンで買った弁当、シールついてるじゃん。」
「へぇ、そうなんだ。知らねぇけど…。いいっすよ、どうぞ。でもさぁ、キーパーがそんなもん集めてるなん
て、ビックリだね。」
「オレじゃねぇよ、カミサン孝行だ。」
「奥さんのためなら、冷蔵庫にしまってある部下の弁当まで調べ上げるってわけね。見上げたもんだぁ。」
「アー、ナンとでも言ってくれ。」
「そう、じゃぁオイラも自分孝行で、26日、休んでいい?」
「どうぞ、どうぞ。いつでも結構ですよ。」
「イヤー、言ってみるもんだね。アリがテー。」
「でさー、午後なんだけどぉ、肥料撒いて。」
「どこ?」
「池つぶして、芝張ったとこ。トラクターで。」
「芝付いたかい?」
「ウン、もう入っても大丈夫だと思う。」
「鶏糞?」
「ウン、助手にIさん連れてって。」
「了解。」
てなわけで、トラクターで鶏糞撒きとなりました。
さあ、行くぞぉ、ってエンジン・キーを回します。クークック、エンジン、かかりません。バッテリーがダメ。
「Iさん、バッテリーが死んでる。ダメダ―。」
「……。」
「バッテリー外して。充電器持って来て。」
「……。」
話かけても、返事はありません。いつものことですが、ただ、ボーっと突っ立ってるだけ。ボケナスIと呼ばれるゆえんです。
「タクー、しょうがねぇナー。13か15のスパナかメガネもってきて。」
ようやく、ノソノソと歩きだします。工具を使ってバッテリーを外し、急速充電。結局、自分でやりました。任せると、日が暮れちまいますから。
エンジンをかけます。OKです。シッポを振ってみます。動きません。えっ、オイ、動きませんって、どういうこと。フザケチャいけねぇよ。さあ、動いてネ。スイッチ、オン。ぜんぜん動きません。
トラクターから降りて、肥料が飛び出すシッポ周りを見てみます。エー、どういうこと。回転部を連結するピンがありません。抜け落ちてます。
どこのドイツだぁー。壊れてんじゃん。ちゃんと報告しとけよー。
「Iさん、ここのピン探して。」
「……。」
「あのさぁ、ここに入る金具、なんでもいいから、機械庫から見つけてきて。」
「なんでもいいの?」
「とりあえず、今日だけもてばいいから、何でもいい。」
「……。」
Iは、まるで、『センとチヒロの神頼み』に出てきた、ウーとかアーとかしか言わないヤツ、そっくりです。
なんとか、それらしき代用ピンを取り付けまして、さあ、試運転。スイッチ、オン。動きました。でも、なんかヘン。音がうるさい。エンジンを止めて、トラクターから降りると、Iさんが地べたを指差してます。見ると、コブシ大の部品が転がり落ちてます。それが何なのかまったく見当がつきません。
「これ、何?」
「……。」
Iさんは、なぜかニコニコしてます。きっと、今日の作業は中止になるとフンだんでしょう。肥料の積み下ろしは大変だもんねぇ。
「コリャ―、だめだナァ。ここじゃー、直んねぇだろ。」
「中止ですかぁ。」
Iさんは、なぜかニコニコしてます。今日の作業が中止になると確信したようです。
肥料撒きは中止になりました。Iさんの呪いか怨念のせいではないか、と思ってます。Iさんの「働きたくないオーラ」には恐るべきパワーがあります。いつもコイツにやられてしまいます。大事な仕事になると、なんかトラブルがあって中止、いつもそうです。
「お前ナー、クビになるぞー。きっと。」
「……。」
「今日、ナーンモ仕事してねぇだろ。」
「……。」
「あとは家に帰って、酒飲んで、エロサイト見るだけかぁ。」
「ウン……。」
「そんな人生つまんねぇだろ。生きてる意味ねぇジャン。」
「……。」
「今度、自殺サイト教えてやっから、練炭用意しとけ。」
「……。」
彼は、何を言われてもコタエマセン(掛詞なんだけど、分かって―)。
六つの目玉があるのになぁ……
今日はチョイ寝坊。疲れが抜けないねぇ。
朝一からグリーンの砂撒きを覚悟して出勤すると、
「グリーン刈り。オレ、昼で帰るから、後は頼む。」
「どしたの、最近、休み多くない?」
「ウーン、後は適当に。」
「砂撒きはしないの?」
「来週にしよ。土、日だしさ。」
ということで、グリーン刈り。今日は、さすがにカップも切りなおします。朝6時から、早朝のお客が出てる中、Hさん一人、18ホール、カップを切り直します。ティーのゴミ掃除、ティーマークの移動と合わせて三時間はゆうにかかります。ご苦労様です。
1番グリーンに行くと、もうお客がいます。いつものことですが、今日もプレーの隙間をぬって芝刈りです。
サア―、行きますかぁ。しかし、上手いゴルファーってなかなかいないねぇ。ヘタッピばっか。ウチだけかなぁ。クラブを覗くとピッカピカの最新兵器が揃ってるんだけどなぁ。ダマサレテ買っちゃうんだろうな。あっ、それはオイラのことかいな。
グリーンは問題なし。ただチョット遅いかな。もうちょっと転がってもいいよな。
帰ると、ラッピング。そろそろ終わり、という頃、キーパー登場。
「まだ内緒なんだけどさぁ、今度、休み減ることになったから。」
「えっ、何、今何つった。」
「週休二日が4週6休になるんだと。」
「何それ、かってに決めちゃっていいの。誰も聞いてねえぞ。」
「ウン、決定だと。」
「みんな納得しねぇぞ。辞めちゃうかも。」
「ウン、辞めちゃうかもな。」
「ウン、じゃねぇだろ。親方、しっかり頼むぜ。」
「シバトビさんだけ残ってくれればなんとかなるっしょ。」
「そういう問題じゃねぇだろ。年、24日つまり一月分休みが無くなっちゃうんだぞ。これって、実質的に賃下
げじゃん。一ヶ月分の給料カットと同じじゃん。」
「ウン、まあそういうことだね。」
「まったくケチクセ―会社だこと。」
「まだみんなには内緒にしといて。後で支配人から話があるから。」
やる気なくしたー。と思いつつ、なんとなくティー刈りへ。10番を刈ってると、三人組登場。どう見ても、問題の60代のオッサン。
オナーさん、打ちました。
「アー、ヤバイ、バンカーだよ。真っ直ぐ行っちゃった。」
シバトビ、その時ボールを見てなかったのですが、その声を聞いて、思わずバンカーに目を遣りました。なにしろバンカーまでは220ヤードあり、たしかに多くの人がバンカーに捕まります。でもねー、このオッサン、音が情けなかったんですよ。カッキ―ンとかバッシ―じゃなく、ポッカ―ンとかパッカーンとかいう情けない音。絶対に入りっこない打撃音だったの。どう見ても、バンカーにボールは見当たりません。本当に入ったの?
二人目、打ちました。
「アー、オレもだよ、バンカーだ。ん、越えたかぁ、あっ、越えた越えた。」
このバカタレがー。シバトビは見ました。ボールは、バンカーの10ヤードほど手前のラフに止まってます。バンカーを越えるには、キャリーで240は必要です。オッサン、オッサン、アンタには無理。ゼッテ―無理だって。そんなショットで飛ぶわけネェだろ。いったいどこに目付いてんだぁ。
三人目、打ちました。
「なんだよ、オレも行っちゃったよ。バンカーだよ。」
「三人ともおんなじ方に行っちゃったねー。」
「まあ、しょうがない。ティーショットが入るようにバンカーてのは造ってあんだからな。」
そうそう、でも、アンタらは入りません。特に三人目のアナタ。ぜんぜん飛んでません。バンカーの50ヤード手前に止まってます。どういう目してんだぁ。この60代、自信だけはタップリあんだけど、なにしろ根拠がない。いっつも手前勝手、我田引水。
ティーグランドから、彼らのセカンドを見ることにしました。アーア、バンカーに行っちゃったよ。そこには無いって。エー、バンカーの先に行っちゃったよ。そこには無いって言ってんだろー。ホーラ、戻ってきた。探せ探せー。もっと手前、そうそうもっともっと。ホーラ、あったー。結局、オナーさんも20ヤード手前、バンカーには届きませんでした。
あそこで三人して何話してるんだろねぇ。一度聞いてみたいねぇ。自分の身の程を知ったり、自分の愚かさを責めたり、現実の飛距離を確認したり、そんなことは絶対にしないんだろなぁ。でも自分の目の衰え、老眼ぐらい、嘆いても損はないと思うよ。まぁ、それも無理な注文かぁ。
ゴルフがトロイ奴は、仕事もトロイんだろうなぁ
今日は涼しい。いい感じ。
管理棟に入るや、キーパー登場。
「オレ、今日帰るから、三人に薬撒きと砂撒きさせて。」
「三人じゃ無理でしょ。」
「だいじょうぶ。芝張りのバイトを一人つけるから。ホース持ちさせて。」
「リョウカイ、で、オイラは何すんの。」
「一人で全部グリーン刈って。」
「カップ切りは?」
「無し。」
「無しって、昨日も切ってませんぜ。」
「まっ、しょうがないっしょ。午後はNに9番の穴あけさせて。」
「ムクの十字タインでいいの?」
「ウン、それでいい。」
「昨日のスコア―は?」
「ウン?」
「シラバックレテルんじゃないよ、午後、社長と二人で回ってたでしょう。」
「アッ、見てた―、ウッフッフ。」
「ッタクー、コッチは必死で働いてんだからさぁ、毎日毎日遊んでんじゃねぇよ。」
「マー、後は頼むわ。」
てなわけで、Nがタンク車で薬撒き、HとIが砂撒き、シバトビがグリーン刈りとなりました。グリーン刈りの後、タンク車が続きますので、とりあえず、どういう順番で行くか、Nと打ち合わせ。砂撒きは時間がかかりますので、かってにやらせます。
ボケナスNは5ホールまでは、なんとか付いてきたのですが、そこで姿が消えました。
「ッタクー、相変わらずトロクセー奴だなぁ」と思いつつ、お客に追い付かれないよう必死に刈り進めました。刈り終えると、10時過ぎ、4時間以上かかってしまいました。
Nのタンク車はどこにも見えません。
とりあえず、帰ってラッピング。一時間たってもNは帰ってきません。どうやらお客に捕まっちゃったようです。ネー、トロクサイ馬鹿でしょう。
結局、薬撒きが終わるのに、六時間半かかりました。バカですねー。普通に撒くと、四時間で終わるんですよー。えっ、そんなはずはない、ですって。いーえ、ウチは終わっちゃうんです。恥ずかしい話なんですが、ウチは5タンクで全面撒いちゃうんです。以前は、そんなこたぁなかったんですよ。1タンク(1,000リットル)1グリーンとか、1タンク2グリーンの割合で撒いてたんです。当然、タンク車も二台とか三台出動するし、人員も四人、六人回すわけて゜す。
ところがでやんす。薬代、肥料代が高いってんで、一つのグリーンに200とか300リットルしか撒かないんです。凄いでしょ。まるでフリカケをパラパラ撒くように、サッサッサーと薬を撒くわけ。こんなんで効くんかねぇ。肥料だって同じ。まるで薄い、ウス―イスポーツドリンクを撒いてるみたい。
帰ってきたNは疲れきったようす。
しかし、鬼のシバトビはNに9番グリーンの穴あけを命じます。
「ダブルでかけて。」
「ダブル!終わりませんよ!」
「日暮れまでには終わっだろう。」
「カンベンしてよー。」
「オラー知ラネー。」
Nを追い飛ばすと、いつものティー、アプローチ刈り。今日はカップルが目立ちます。ウラヤマシー。
6番ティーにその一組がやってきました。若者二人組み。オネ―チャンは美人ですねぇ。アンチャンは黒いだけ。
二人、ティーに上がると、アンチャンがスイングのレクチャー。オネ―チャン神妙に聞いてます。そして素振り。アンチャン、すかさず近寄って、手取り、クラブ取り、指導。いよいよアンチャン、ティーアップ。アー、ダメダ、コリャ。一目でヘタッピと分かる素振り。
アドレスに入りました。ン、動きません。凍ってしまいました。ドシター、早く打て―。祈りが届いたのか、アンチャン、ようやく打ちました。やっぱりダメ。ダメなものはダメ。トップしてゴロ。でも70ヤードくらい、行ったかぁ。なんか盛んに言い訳コイテル。聞こえないけど。次はオネ―チャン。ハーイ、ビューティフルですね。グッドです。150ヤードは飛びましたよー。
忠告、オネ―チャン、コイツと別れな。なーんも良い事ないから。何を言われても、耳を塞ぎな。下手になるだけだから。
