管理機会はブリキのオモチャかい!!
本日も朝から小雨、ジクジクと……。朝からカッパ着て、いざグリーン刈り。夏のカッパは蒸れるのよねぇ。アウトコースはオイラの担当で、インと練習グリーンは残り三人の手刈り(歩行のグリーンモア)という段取り。したがって、カップの切り替えはなし。こんなんでイイのかなぁ。カップの縁、ボロボロだぜぇ。
一番を刈り始めて、もうウンザリ。出るわ、出るわ、アットいうまに刈りカスの山。昨日刈ってないもんねぇ。ショーガネェよなぁ。多くのゴルフ場では刈り取った芝をグリーン脇にまとめて置いて、後でまとめて片付けるようで、よくグリーンの傍にトートバッグのお化けみたいな袋が置いてありますでしょ。しかしウチは違います。そんな手のこんだこと絶対にいたしません。断じてしません。人員がいないのです。どうするかというと、幸いにしてウチは山岳コースなので、山の中に持っていって捨てます。当然人目のつかないところまで運ぶので、なかなか厄介な仕事です。腐ると臭うので同じ場所に何度も捨てるわけにいきません。あちこち山の中を彷徨うのです。
そんなこんなで5ホールぐらい刈ったところで雨もあがりました。イイネ、イイネ、ラッキーだよ。てなノリで6番ホールを刈っていると、プチンです。ナンダ、ナンダ、「プチン」て音がしたけど、まさかねぇ。
スイマセン、また切っちゃいました。何をって、そのー、あのー、つまりアクセルワイヤーってやつです。エンジンはかかっているのですが、こうなるともう回転数を上げることも下げることもできません。ドウシヨウ。またキーパーに怒られるんだろうなぁ。ツイテネェよなぁ。
やむなくエンジンヘッドに付いてるレバーを指で押して回転数を固定し、後はワンスピードで刈りました。情けねぇ。
このワイヤーすぐ切れるんですよ。欠陥品じゃねぇの。まるでブリキのオモチャ並みのチャチさです。まぁ車のように、年何万台も売れる品物じゃねぇからなぁ。ゴルフ場だけしか使えない希少品だからねぇ。
鬱な気分の帰り道、10番のフェアウェイにさしかかると、すぐ横にお客さんです。若いカップル、なかなかイケメンのお兄ちゃんがアドレスしています。ゴルフでデートかい、イイネェ、羨ましいぞコイツ。でも打ちません。どうした、早く打てよ。打ちません。凍ってます。オネエチャンは後ろでジット見つめています。
オーイ、ドーシター、立ったまま眠っちゃったのかい。早く打てぇー。しかし打ちません。いるんですよねぇ、こういうの。時々いるんです。断言しときます。君はまもなく彼女にフラレルよ。後ろに立ってる彼女の目、見てごらん。って、見えねえか。
「優柔不断、根性なし、マザコン、オタンコナス」
彼女の目はそう言ってるぞぉ。
オイラの心の声が届いたのか、彼氏もようやく動きだしました。アラ、マァ、大ダフリ。ボールはころころと10メートル進んでくれました。アリガタイ、ありがたい。オイ、コラ、止めろ。ダメだよ芝に殴りかかったって、カッコつかねぇだろ。
皆さんも芝にヤツ当たりしてはいけません。クラブを叩きつけるなんて論外です。
ウォーターグリーンでフルショット
今日は公休。朝から霧雨。でもってゴルフ。なんかこのところゴルフというと雨。ついてねぇな、祟りかな。ニギリ仲間がウチのゴルフ場がいいって言うもんだから、公休日にもかかわらず本日も出勤気分。
キャディマスター室に挨拶に行くと、「あっ、今日雨でグリーン刈れないから、超重々ね」だって。そうなんですよね。今日は一人有休で出勤は三人なんです。四人いると手刈りで(普通に歩いて芝を刈ること、けっして鎌やハサミで刈ることではありません。乗用3連の機械刈りに対してこう呼んでおります)なんとかなるんですが、三人ではどうにもなりません。グリーンがこれほど水を含んでしまうと乗用3連も使えません。トホホです。こんなゴルフ場他にある?
試しにプラクティスグリーンでボールを転がしてみると、走らない走らない。水しぶきをあげて急停止ってなもんです。みんなで唖然と立ち尽くしてしまいました。
「まっ、しょうがない。これもゴルフだ」
みんな少し気落ちして一番ティーに向かいました。ウチらの仲間はいつもバックティーを使います。打ち下ろしの420ヤード、オイラからティーオフです。朝一にしてはまずまずのショットでした。霧雨で少し霞んでいたため落下地点は良く見えなかったのですが、真っ直ぐ飛んで行ったので一安心。残り150ヤードぐらいかな、ってなもんです。
勇躍セカンド地点へ。カートは気持ちよく走っていきます。アレレ、ちょっとストップ。着いてビックリです。ボールはフェアウエイの真ん中にあるのですが、なんと残りの距離が170ヤードから180くらいあるのです。フェアウェイにも雨は落ちていたのでした。水をタップリ含んでユルユルです。まったく転がりません。アーアです。しかもボールは泥まみれ。
セカンドは4番アイアンのフルショット。なんとか左手前に乗りました。ホット一息ついたのですが、これが悪夢の始まりだということにはその時まったく気付きませんでした。
グリーンに行ってみると、カップは右奥に切ってあって、オイラのボールからは15メートルぐらいです。気合を入れて構えました。
「グリーンは超重々だぁ。強めに強めにパッチ-ンとね。」
かなり思い切って、グリーンを飛び出すような勢いで打ちました。ボールもオイラ気持ちを察して猛烈な勢いで飛び出してくれました。ところがです。ボールは途中で急減速。半分も行かないうちに立ち止まってしまいました。唖然、呆然です。
「なんだぁ、どうして」です。あきれました。それを見た仲間が言いました。「こりゃー10メートル離れたら、フルショットだな」
パットのフルショットなんて聞いたことねぇぞ。オイラは憮然としてもう一度パッティングです。強く打ちました。しっかり打ちました。神に誓っていいます。メ一杯打ったのです。でも届きません。まだ2メートルもあります。
当然、4パットでした。情けない。こりゃー本当に10メートル離れたら、フルショットだな、そう思いました。世の中には雨が降ろうと槍が降ろうとグッドコンディションのゴルフ場は山ほどあるんでしょうね。羨ましいです。明日出勤したら、きっと、クレームの山なんだろうな。みんなオイラのセイです、ゴメンナサイ。
雨の日と火曜日は………
今日は朝から雨ですねぇ。六時から作業開始なのですが、気が重いです。毎日とりあえず、グリーンの刈り込みとカップ切り。これ決まり。何をおいても、まずはグリーン刈りとカップの切り替え。
オイラは乗用3連グリーンモア(三つ回転刃が付いている芝刈り機)で13面のパッティンググリーンを刈り込みます。刈って刈って刈りまくって三時間かかります。こんなゴルフ場、他にあるんですかねぇ。一人で13面(練習グリーンとナーセリーも含む)ですよ。ありえねぇー。
人がいないんです。ほんの数年前まで、17人いたんですが、今やグリーンキーパー(コース管理の親方)を含めて6人しかいないんです。しかもこれで週休二日だから、毎日の出勤者は四人です。毎日毎日、たった四人でグリーン刈って、フェアウエイ刈って、ラフ刈って、カップ切ってと動きまわってるわけです。
昔は(ほんの数年前)良かったなぁ。五人掛り、六人掛りでグリーン刈って、二人でカップをきってさぁ。呑気なもんだったねぇ。でもオーナーが代わった途端、リストラだ人員削減だ人件費抑制だ。もうわけが分かりません。
カッパ着ていくんだったなぁ。出だしはたいしたことなかったから、エーイ、かまわねぇや、行っちまえー。ってなもんで、カッパ持たずに出ちゃったのねぇ。四面刈ったところでズブ濡れ。もう諦めました。ヤケクソです。
このくらい降ると、ターンするとき、タイヤ跡がついちゃうんですよ。これが汚らしく残るので注意、注意。
帰ると、ラッピングです。ラッピングというのは刃を研いだり磨いたり、上下の刃がピタリと合って、芝が綺麗に切れるように整えることです。これも昔は専属の機械屋がいたんだけどなぁ。今やみーんなオイラの担当。そんなに給料もらってねぇーぞー。
作業はまだ続きます。次はティーグランドとアプローチとカラーの刈り込み。これ、一人で全部です。18ホール全て、オイラ一人で刈ります。笑っちゃいます。ということは、ティーとアプローチとカラーの刈り高が全部同じというわけです。そんなゴルフ場他にありますか。
火曜日はお客さん少ないんです。お客が少ないということは、作業が休み無く進むということです。休憩が無いということなのです。お客がいれば、プレー中はエンジンをとめてさぁ、タバコ点けてさぁ、ちょっと一休みできるのにさぁ。なんてこったい。あーヤダヤダ。しかも雨。ますますお客は来ない。仕事ははかどる。
でもこの雨の中、プレーする奴も偉いね。ただねぇ、そこのオバサン、コンビにで買ったそのビニールのカッパ、やめた方がいいんじゃないの。それじゃあまともにスイングできないでしょうが………。
練習は練習場でネ
今日からブログデビュー。コース管理から見た不思議なゴルファー達を紹介したいと思います。ついでにコースの作業内容とか仕上がり状態についても、ゆるゆると報告したいと考えております。
今、コースは最高です。一時は心配だった水不足も、このところ程々に雨が落ちてくれたので、芝は生き生きと伸びまくっています。刈り込み刈り込み、毎日刈り込みです。でも追いつきません。芝の勢いのほうが上です。色はいいですねェ。申し分ありません。ゴルフを楽しむなら今です。
でも日本は梅雨。雨がねェ。降らなくても湿度が高くてウットーシイしね。なんとかならんかねェ。
でね、昨日のことなんだけど、大きなコンペがあったのね。一番ティーグランドにカートが五台も並んじゃってさ。オイラは十八番グリーンの芝刈りが終わって管理棟へ帰ろうとしてたわけよ。そしたら驚いたねェ。一番ティーの隣に九番グリーンがあるんだけど、なんとそこでアホなオジサンが二人、アプローチの練習をしてるのよ。カートが五台も並んでるんだから、自分たちの番が来るのはまだ先なんでしょう。時間がタップリあって持て余してたんでしょう。それは分かる。素振りでもなんでも何か体を動かしたいよね。でもオジサンさァ、それはないでしょ、アプローチの練習はないよ。よく見てごらん、アンタの足元の芝、張り替えたばかりでしょ。だいいちすぐ傍に立ち入り禁止って札が立ってるじゃない。見えるよね。
いい歳(五十前後かなぁ)をしたオジサンがこれだもの。マナーもエチケットも何もあったもんじゃないよねぇ。あれで会社では偉そうな事言ってるんだろうな。あんなにボコボコと穴を掘りまくって罪の意識なんてのはないんだろうね。
こういうゴルファーは ① 自分さえ良ければあとはどうでもいいというズルイタイプ ② いつもいつもアプローチでダフッたりトップしたりで、それさえなけりゃぁ良いスコアーが出るのにぃ、と考えている小心者 のどちらかだね。
さすがにオイラも一言注意をしようとしたら、キャディマスター室からオバチャンがスッ飛んで来たね。
「そこは立ち入り禁止ヨー」
大声で叫んでおりました。オジサン、照れ隠しの笑みを浮かべてボールを拾い集め(一人五、六個づつ打ってたね)、シブシブと九番グリーンを後にしていきました。
最近こういう不思議なゴルファーが増えてます。ある意味で興味を惹かれる人種なので、発見次第レポートしたいと思います。