今日InBanさんは、髪を切りに新宿まで出掛けました。


InBanの美容院は5~6時間かかるので、終ったのは16時でした。



結構疲れましたね。(;°皿°)


それから少し新宿の街をプラ②して帰ってきました。



さて、本題に入ります。


前回は、アツヤ君が一目惚れをしたと春姫に気付かれてしまいました。

どうやら今回は春姫がアツヤ君の恋のキューピットになってくれるそうです。


さて、春姫の愛のキューピット作戦とは?





6.  『これが一目惚れ』  ⑤


「はぁぁぁ~」


まんまと春姫の話に乗せられて俺は溜息を付きながら電車に乗った。


俺は今日から春休みなのだが、春姫に「善は急げ」と言われたため、今に至っているのだ。


まあ、乗せられたとはいえ、自分からその提案をもらうと言った以上、その提案を実行せざるを得なくなってしまった。


今日いなかったらどうしようかと思いながら電車に乗ると、あの子はいた。

いつものように音楽を聴いている。


俺はあの子と話したことはないが、あの子の茶色い髪と、白くて長い指が好きだった。



『ほう。お主なかなかいいセンスをしておる。ああいう素朴じゃが、よく見ると整った顔をしているのを本当に美人というのじゃろうな。今時の女みたいに妙に自分を飾り立てないところがいい』


「だろだろ。お前なかなか分かってんじゃね~か。…はぁ!?」


俺はつい応えて応えてしまったが、驚いて一人なのを忘れて大きな声を出してしまった。電車の音で消えていればいいのだが…


いやいや。今はそれどころじゃない。部屋にいる時のように春姫の姿がハッキリと見えるのだ。

 

もちろん周りの人には見えないらしいが、今、俺は今春姫と一緒に電車に乗っている。


「(なんでお前がいるんだよ)」


俺は小声で春姫に言った。

だって春姫とはあの部屋でしか会えないものだとばかり思っていたからだ。


何で、春姫と一緒に電車に乗ることができるのだ?


『わしのことは後でゆっくり話してやる。それより今はおぬしのことだろ。あの女はどこの駅で降りるんだ?』


「(いつもここから五駅目で降りる)」


俺は強い疑問を残したまま、春姫の質問に応えることにした。


相変わらず声のトーンは落としたままだ。


『なるほど。その間に言うんじゃな。にしてもお主、よくこんな混みあった電車に毎日乗っておるな。気が知れぬ』


春姫は人がギュウギュウに詰まった電車を見回しながら言った。


俺はそんな春姫を見て、思わず笑ってしまった。と、その時だった。


『アツヤ。気付いたか?あの女』


「(お前さ、その“女”ってのヤメないか?)」


今まで電車の中の風景に夢中だった春姫が俺に言った。


春姫は彼女の方を指しながら言うので、俺もあの子の方を見た。「ん?」と、なんだか違和感を感じた。


この混んでいる電車では人に押されるのは仕方ないこと。だけど、あのこのところだけ何か違って見えた。故意に押されているように見えた。


『アツヤ。あの女、痴漢に遭っている様じゃぞ』


春姫は幽霊なだけに透明なので後ろの人が透けて見える。


「(春姫、痴漢なんて言葉どこで聞くんだよ。そういえば携帯とかも)」


しかし、そんなことはどうでもいい。

やはり俺の勘は当たっていた。


あの子は故意に誰かに押されていたのは痴漢に遭っていたからだった。

俺はとにかくあの子を助けようと思い、必死に人ごみを掻き分けていく。


いつもあの子は五駅目で降りる。

しかも、その駅にならないと彼女のいるほうのドアは開かない。

助けなければ、あの子は逃げることはできない。


『アツヤ。これはチャンスだぞ。ここであの女を助ければ、話すチャンスを得るどころか、お礼まで言ってもらえるぞ』


こんな時になにをのんきなことを言っているんだとツッ込みたかったが、今はそれどころじゃない。


俺はやっと人ごみを抜け、彼女のところまでたどり着いた。


彼女を痴漢している男はサラリーマン風の男だった。


とっさに俺はその子の前に立ち、キッと睨んでから、足を思い切り踏んだ。それだけじゃない。耳元で「次の駅で降りろ。これ以上彼女に何かしたらこのまま駅員のところまで連れて行く。全部見てんだこっちは」と小声で言うと、その男は次の駅でおとなしく降りた。


心臓がひっくり返るかと思った。


考えるより先に行動していたのでなにも覚えてはいない。

今思うと、さっきのサラリーマンがもしも反撃してきたらどうしていたのだろう。…怖い


『お主。なかなかやるではないか。見直したぞ』


「(マジ?かっこ良かった?春姫)」


俺も自分でも田舎者の俺がよくあそこまで東京の人言えたことに感心した。


『それよりアツヤ。回れ右だ。あの女が何か言いたそうじゃぞ?』


春姫に言われ、俺はハッと我に返った。

そして、あの子を見た。彼女は俺を見上げてこう言った。


「どうもありがとうございました。私、毎日あの人に痴漢されていたんです。でも、何も言えなかった。助けて頂いてありがとうございました」


今、俺はきっと天に昇ったのだと思う。

ここで俺はこのままテンションに乗せられこんな質問をした。


「いや良いんだよ。痴漢なんて許せね~もん。…あのさ、名前とか聞いちゃっていい?」


言ってから俺は自己嫌悪と恥ずかしさのダブルパンチを受けた。

こんなの人の弱みに付け込んだ卑怯なやり方だし、ナンパがいやとか言いながら、こんなのどうみたってナンパだ。


しかし、彼女は笑顔で俺の質問に応えてくれた。


「古西美保です。あなたは?」


な…なんと、俺の名前まで聞いてくれた。

これは俺に少なからず興味があると思っていいんだよな。


「俺は、…島村敦也です」


一通り自己紹介が終わり、きっと、何かが起こるだろうと調子に乗っていた時に彼女が降りる駅に着いてしまい、彼女こと、古西美保ちゃんは降りて行ってしまった。

気が付くと、春姫の姿もなくなっていた。



「マジで?お前彼女できたの?」


「いや、まだ彼女じゃないし…」


せっかくなので今日も大学にいる浩志に今朝の出来事を話すと、浩志は驚いて言った。


浩志の声はラウンジに響き渡った。

…てか、そんなに俺の恋愛話は珍しいのかよ。


俺は少し不服だった。


「ちょっとコーヒーおかわりしていい?お前が喜ばすからのど渇いちゃった」


浩志がおかわりに行っている間に俺は考えていた。

なぜ、あの時春姫と行動できたのか。そして、突然消えてしまったのか。


なんだかんだ言って、あの時、春姫が言ってくれなかったら俺は彼女が痴漢に遭っていたことにさえ気付かなかったし、もちろん名前だって知らないままだった。


「はい。アツヤ。おめでとう♪」


「なにこれ?」


浩志の言葉に現実に返るとそこには大きなソストクリームがあった。


「お前、そのソフトクリームも食うの?」


「違うよ。これは俺からお前にプレゼント。はい、アツヤ君」


「はいって…俺こんなに食えない…」


浩志の持っていたソフトクリームは普通のソフトクリームの何倍も多く巻かれていた。


「おばちゃんにサービスしてもらったんだよ。本当だったらここはお赤飯なんだろうけどね」


「浩志半分こしよ。俺一人じゃ食えない」


俺たちはラウンジでおばちゃんの渾身の作品である巨大ソフトクリームを半分こして食べた。






はい。

お付き合いありがとねドキドキ


この章はここで終わりです。


次回はとう②春姫の正体が明らかになる章ですので、見逃せませんね。


要CHECKですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



それではまた明日。


バイバInBan。。。。。。CHU




はいっ!ど~も~ニコニコ


ロンリイガールInBanです。

寂しいんじゃないよ。一人がキライじゃないだけ。


泣いてるんじゃないよ。

あの月の光が眩しいだけ。


加藤ミリヤのパクリじゃないよ。


誰だ!?そんなこと言うやつは\(*`∧´)/




二日間ブログ休んでしまって、ご愛読者のみなさまにはすいませんσ(^_^;)でした。


みなさまの大好きなルームナンバーが戻って来ましたよ。

これから頑張ってアップしますので、これからもチェキッて下さい(≡^∇^≡)





はい。


それでは本題に入ります。




前回はアツヤ君が春姫がいかに心優しい幽霊かを知りましたね。

これからもこの心優しき幽霊春姫が活躍してきますので今後が楽しみになってきますね。




6.  『これが一目惚れ』   ③


しかし、驚いた。


春姫はいつも俺の真意を付く質問をする。


さっき春姫が言ったことは真実だ。


俺は今きっと恋をしている。しかも、完璧俺の片思いでもちろん一目惚れだ。


だって会った瞬間に心臓がドクンと鳴って、その後、動悸が止まらなかった。


きっと顔だってきっと顔だって赤くなっていたはずだから、目なんか合ったら俺は今頃死んでいたかもしれない。





俺が彼女と会ったのは、偶然俺が早く家を出て、二本早い電車に乗ったときだった。

それからも俺がたまに早い電車に乗ると彼女がいた。


だからきっと彼女はいつも俺が乗る時間の二本早い電車に乗り、後ろから二列目の車両を使っているのだと思う。

俺の見る限り、彼女はドア側に寄りかかって音楽を聴いている。たまに景色を見たりしているが、大抵目を閉じているので眠っているようだ。


気が付くと彼女を見ているのだ。彼女の一つ一つの仕草を。


今日も俺は頑張って早起きし、彼女と同じ電車に乗っている。

満員だということもあり、彼女は全然俺に気付いていない。


いつものように音楽を聴いている。


「(何聴いてんだろう)」


周りにも彼女と同じように音楽を聴いている人はたくさんいるのに、それでも彼女が気になるのはやはりそうなのだろう。



「そうだよ!それは恋だよ。アツヤ君」


浩志は俺の話しに興味津々だった。


今日でテストが終わり、おれたちはラウンジでコーヒーを飲んでいた。


「俺嬉しいよ。アツヤから恋の話が聞けて。お前の浮いた話初めて聞いたからさ」


「確かに。俺は浩志と違ってあっち行ったりこっち行ったりしないから。恋には真面目ですので」


「まあ、イヤミな男」

 

浩志はそう言って、持っていたSevenStareに火を付けた。

浩志はたくさん恋をしてきたので、恋愛に対して良いアドバイスをくれると思い、俺は質問をしたのだ。


「なあ、浩志」


「なに?」


「彼女に話しかけるのにはどうしたらいい?俺ナンパとかしたことないし、声掛けるタイミングとか分かんねえからさ」


俺がそう浩志に言うと、浩志は少し考えるような仕草をしてから言った。KYな一言。


「やっぱ、ナンパ?」


「お前、俺の話し聞いてた?」


ナンパは浩志にしてみたら常套手段かもいれないが、俺にはとてもじゃないができない。

浩志は早くも浩志に相談したことを後悔している俺の空気を読んだのか、こう付け足した。


「アレだよ。アツヤ。ナンパっつっても普通に飲みに誘うのではなくて「いつもこの車両使ってるんですか?よく見かけますけどかわいいですよね」とかさ。軽くね」


「軽くね。じゃね~よ。それに向こうは音楽聴いてるんですけど」


そう!問題はそこだ。

音楽を聴いてる子に話しかけるのはかなり勇気がいる。絶対不発に終わるに決まっている。


よっぽど向こうが俺に興味を持ってくれないかぎり、イヤホンをはずしてまで俺の話なんか聞いてくれない。



結局浩志から為になるアドバイスは何ももらえず俺は家に帰った。

さすがに帰りの電車で彼女に会うことはなかった。


『アツヤ。お主、今日は買い物はしなかったのか?』


「あっ!」


春姫に言われ今やっと俺は、自分が手ぶらのまま帰ってきてしまったことに気が付いた。


『お主。恋をするのはいいが、中学生ではないのだから私生活にまで持ち込むのはよしたほうがいいのではないか?』


春姫は心から呆れたような溜息を付いた。

子供の春姫に中学生と言われ、俺は少し、恥ずかしかった。


分かってるよ!久しぶりなんだから仕方ないじゃないか!!!

と、声に出して言いたい。



仕方なく俺は冷蔵庫にあるもので何か作るしかなかった。

せっかくコンビニが近くにあるのだから、買いに行けばいいのに、俺はそれすらも面倒くさかった。


これが世にいう恋わずらいなのだろうか。


『これは重症だな。アツヤ。お主友達に相談しなかったのか?大学生にもなったいい大人が今さら恋の病で食べ物も喉に通らないとは…笑えぬぞ。アツヤ』


春姫は苦笑したが、春姫に俺の気持ちなんて分かってたまるか!!!


「じゃあ、春姫。協力するって言ってたけど、何してくれるんだよ!春姫みたいなお子チャマに何ができるってんだ


俺はどうせ春姫に大人の恋愛事情の手助けができるはずもないと高を括った。


すると、春姫はフンっと鼻を鳴らして言った。


『お主。わしが子供だからといってなめておるな。わしはお主のようなケツの青いシャバ憎より経験豊富だぞ』


まあ、春姫は俺より長くここにいるし、この部屋に住んでいた人たちの様々な情事を見てきただろう。

だが、見た目は子供だ。


俺だってこんな子供の助言を聞くのはなんか嫌だ!だってかっこ悪い…

しかし、俺の気持ちとは反対にどうやら春姫はやる気満々のようだ。



「分かった。春姫の話を聞くよ」

俺は春姫のアドバイスを素直に聞くことにした。


『お主に前に言ったが、ここに前住んでおった男はこうして好いておった女をモノにしていた


「よく見てるな。春姫」


『あまりにも色んな女を連れてくるのでな。興味を持った。その男はある日、友人たちに女に出会ったきっかけを話しておった。その男が言うには、その女の前でわざと携帯を落として、拾ってもらったついでに番号を聞くそうじゃ


「そんなにうまくいくわけね~だろ」


『あとこんなのもあった。普通にみんなと話しているときなどに、気に入った子だけに特別扱いするのじゃとも言っておった。なんでも女というのは特別扱いされるのに弱いらしいな』


「まあ、なんとなく分かるかも」


『じゃが、まあ、アツヤにそんな芸当ができるとは思えぬのでな、まずは何気ない話からしてみてはどうじゃ?こんなに会っておるのに、向こうがお主の視線に気づいていないとも言い切れぬ。もしかしたら待っておるかも知れぬぞ。お主が話しかけてくるのを』


春姫は俺を煽るように言った。


なぜだか、子供だと馬鹿にしていたが、実際春姫が言うとなんだか説得力がある。


「その人の話、少し、参考にさせてもらおうかな。でも、携帯落とすやつはちょっと無理かも…」


『安心しろ。その話は即興でわしが考えた。ひとつだけだったらおもしろくないと思ってな。もちろんもう一個のも考えたのはわしじゃ。わしの考えをそのままお主に話して、心ここにあらずでは困るのでな。それにお主が選んだほうがその選択肢に責任を持つじゃろ?決めたからにはやってやるって思うじゃろ?お主もなかなかやる気ではないか』


春姫は俺の本気度を試したっていうのか?


どうやら春姫のほうが一枚上手のようだ。






はい。


ここまで読んで下さいました、ご愛読者の皆様方。お疲れ様でした。


今日はここまでといたします。



次回はアツヤ君がとう②行動を開始します。

乞うご期待!!




それでは良い夢を。。。。。


バイバInBan。。




























こんばんは。眠いのに不眠症のInBanです。


だれか助けて~ダウン


はい。前回はうまいところで終ったので早く続きを書いて欲しいととのコメントが多かったので早速続きを書きます。





『6.  これが一目惚れ』   ②


 俺は春姫の突然の言葉に驚いて下げようとしていたお皿を落としそうになった。それはズバリ俺の真意を付いていたから。


『何を動揺しておるのじゃ。わしは超能力者ではない。アツヤが外で何をいているのかなんて知らん。むしろ興味もないが、お主のためなら一肌脱いでやってもいいぞ』


「待てよ。俺は何も言ってないぞ!何勝手に決めてんだよ」


俺は内心ドキドキしながら春姫に言った。春姫の言っている事は全て当たっていそうで怖い。てゆーか、事実当たっている。


『恋をしているのだろう。相手は誰じゃ?お主はいつも一目惚れで始るそうだから、どうせどこかで見かけた女だろう』


「だから俺は何も…」


『隠したって無駄だ。言っただろう?わしは己が強く思っていることを感じ取る事ができると。今アツヤは好いておる女がいることを必死に隠している』


春姫はどうやら全てお見通しのようだ。でも、一肌脱ぐと言ったのはどういうことなのだろう。


春姫は話を続ける。


春姫は困っている人を放っておけない性格らしい。前にこんな事を言っていた。

 

それは俺に会う前の事だ。


『お主がここで暮らす前にこの部屋を使っておった女がいてな、どうやら好いておった男にフラれたらしくてな、泣いて帰って来たのじゃ。わしはそんな彼女が可愛そうに思えてな。慰めてやろうと思ったのじゃ』


「え?慰めるってどうやって?」


俺がそう言うと春姫は説明した。


『ラジカセで彼女の好きな曲をかけたり、お気に入りのぬいぐるみを動かしたりしたんじゃが、逆に彼女を怖がらせることになってしまった』


「ハハ…春姫不器用すぎ」


と、空回ってしまったが、春姫は困っている人を放っておけない性格らしい。あとこういうのもあった。


『同棲しているカップルがいてな、その時女の方が男のために料理を作ってやると言って張り切っておった。だから、わしが助手をしてやったのじゃ。料理の本をめくったり、皿を運んだりしてな』


「春姫。その子怖がっただろ?」


『慌てて逃げて行ったよ』


「だろうな。それポルターガイストっていう現象らしいぜ」



可愛そうなのは春姫だよと、言いたかったが頭に思い浮かべてすぐ消した。春姫に感じ取られる前に。


 



はい。

なんだか眠れそうなので今日はここまでとさせて頂きましょう。

すいませんね。


次回はとう②アツヤ君の好きになった子が登場します。


乞うご期待o(〃^▽^〃)o


それでは良い夢を。。。。。。。






バイバInBan。

いやぁぁぁ。寒いのが嫌いなInBanはこの冬を越せるかガチで心配です。


冬眠したいショック!

睡眠不足だ。




さて、本題に入ります。




ここから新しい章に入ります。






『6.   これが一目惚れ』


 春姫と俺の奇妙な共同生活が始って一週間が経った。


春姫の姿は普通の人には見えない。普通と言ったのは霊感がある人にはもしかしたら見えてしまうかもしれないから。


 俺は人を家に呼んだときは春姫が話しかけないように言い聞かせている。春姫はこの約束をきちんと守ってくれている。


 春姫はこの場所にずっと前から住んでいる成仏できない霊だという。大家いわく、春姫は“道祖神”だと言っている。


俺はこの大家の言う“道祖神”という言葉を初めて聞いた。


もともと非科学的なことを言っているのだが、今の俺はなんでも信じられる。


 “道祖神”とはこの土地を悪霊から守ってくれる神様のことらしい。春姫にそのことを言うと、春姫は「そんなたいそうな者じゃない」と言っていた。



 春姫が現れた時、俺は本気で部屋を出ることまで考えたが、今ではあの怖かった出来事が嘘のように今俺たちは仲良く暮らしている。


いつからだったか、春姫は俺のことをアツヤと呼ぶようになった。俺も堅っ苦しい呼び方が嫌いだからちょうどよかった。


『アツヤ。飯が冷めるぞ』


珍しく朝が嫌いな春姫が朝から起きていた。普段は春姫が夢真っ只中の時に俺がバイトや大学に行き、帰ると春姫に迎えられるという生活をしている。


「珍しいな。春姫が朝から起きてるなんて。いつも寝坊助なのに…」


『アツヤ。飯が冷めるぞ』


「あぁ、いつもグレープフルーツジュースしか飲んでないから、きちんとした朝食なんて実家で暮らしていた時以来なもんであんまし食欲出なくて」


俺が自分で作ったご飯を二口しか食べないで残そうとしたときに春姫に言われた。最近昨日のご飯の残りを朝片付けるようにしている。


やはり、朝ごはんを食べたあとで講義を受けるのと、グレープフルーツジュースを飲んだだけで講義を受けるのとでは集中力が全然違う。それに一番はご飯を捨てないで済む事だ。効率がいい。


『だったらなんで今日は残したんだ?』


「わっ!春姫。人の心読んでんじゃねえよ」


『そう。わしは人の心を読める。なんで残したのか言え


春姫はなおも俺に質問を続けた。春姫は人の心が読めるらしい。信じていなかったが、今、まさに俺の心を読んで見せた。俺は驚いてしまった事と、今自分が思っていることを春姫に悟られないようにするために黙った。


『もったいない。アツヤ。良かったなこんな恵まれた時代に生まれて。そこに置いておけ。わしが食ってやる』


幽霊がご飯を食べるのか?


俺はご飯を春姫が座っているソファーの前に置いた。すると、春姫は俺の顔をじっと見つめた。


「なんだよ。春姫」


『お主。恋をしておるな』


「え?!」




気になる続きはまた明日パー

切りのいいところで今日のお話は終わりです。



アツヤ君が恋?相手はもしかして京子?


ます②目が離せないルームナンバー305…全国の書店で発売中!!(ウソ)



それでは良い夢を。。。。






バイバInBan。

こんばんは。

この寒い日々を皆様はどうお過ごしのことでしょう台風。InBanです。


さて、この前私のsuicaを落としてしまった話をしましたけど、

今日、めでたく見つかりましたアップアップぱんぱかぱーん合格




いやぁ、世の中には優しい人がたくさんいるものですね。


わざ②届けてくれてたんですヾ(@°▽°@)ノ嘘。偽造。詐欺などで人間不信になる機会は夢の数より

転がっているこのご時勢に、人は捨てたもんじゃないと思わせてくれた出来事でした。



さて、皆様の心も温かくなってきたようなので、本題に入りましょうか。



この章はこれで終わりです。





『5.  俺の恋愛観、それぞれの恋愛観』   ④


夜になって、浩志と京子がやって来た。


料理がしたいという京子は鍋の材料を買って来た。浩志は酒やらワインやらを大量に買ったらしい。


みんな結構お酒が好きだったりする。




「へえ~カッコいい。このソファー気にいったよ。アツヤセンスいい♪」


京子は部屋に入るなりアイボリーのソファーが気に入ったようでそこから離れなかった。


実際俺もこのソファーは気に入っていて自慢だったので京子が褒めてくれて気分がよかった。


でも、京子が今にも寝てしまいそうだったので、俺は色々な部屋のアピールポイントを紹介した。


俺のお勧めはクラブのカウンターのようにしたオープンキッチンの証明だ。


「あるある。こういう造りのカウンター」


京子はキッチンに並んだ丸い椅子に座り言った。浩志はカクテルを作るふりをして二人で客と店員になりきって遊んでいた。


「お腹空いた。アツヤ、ご飯にしねえ?」


ひとしきり遊んだ浩志が言った。


「分かった、分かった。今作るから」


俺が浩志をなだめるように言うと、「アタシもやりたい」と、京子が飛んできて言った。


「大体京子が作りたいって言ったから俺は何もしないで待ってたんだぞ。京子が作れよ、むしろ」


俺は本当は二人が来たときにはすでに料理が出せる状態にいておきたかったのだが、京子に料理を作りたいから待っていて欲しいと言われ、何もしないで待っていたのだ。


「あっ!アツヤ。京子料理作れないから」


「早く言えよ!なんなんだよ」


ソファーに横になったままの浩志が言ったのに対し、間髪入れずに俺は言った。


そういや、こいつら付き合ってたんだ。


まったく俺の周りの女はなぜみんな料理が作れないんだ?



「じゃあ、京子も浩志と一緒にテレビでも観てたら?俺作るから」


結局俺が作る羽目になった。俺は半分面倒くさくなってそう言うと、京子が慌てた様子で言った。


「だめだめ!アタシも手伝うの。アツヤが指示して。アタシ従うから」


京子が思いのほかやる気を見せてくれたので、俺は京子にエプロンを渡した。京子の白い服に料理の染みが付いたら怒られそうだったからだ。


浩志はテレビに夢中になっている。俺は京子ができそうな簡単なサラダや盛りつけを頼んだ。俺はというと野菜を切ったり、味付けをしていた。


京子もさすがに火くらいは使えるだろうとお湯を沸かしてもらおうと頼んだが、火傷するからと断られた。…何しに来たんだよ


仕方なく俺が味見をしていたら、京子が今度は味見したいと言ってきたので味見させた。


「美味しい~。何味これえ、アツヤ天才ジャン」


京子は楽しそうだった。まあ、いいのだが、俺はこの光景を浩志が見たらどう思うだろうかとハラハラしていた。


別れているとはいえ、気まずかったりする。



「浩志。できたよ」


テレビを見ながらうとうとしていた浩志はその声でハッと飛び起きた。


「浩志。寝るのはいいけど、ヨダレ垂らすなよ」


浩志はヨダレを拭きながらテーブルの前に座った。ヨダレ垂らしてんじゃねー!!



鍋はグツグツいい、美味しそうな音を出していた。


「なあ、アツヤ。お前って彼女作らないの?」


それまで美味しそうに鍋をつついていた浩志が突然言うものだから、京子も俺も吹き出してしまった。


「浩志、いきなり何言うのよ。吹き出しちゃったじゃんか~!!」


京子はプンプンだった。浩志は「悪い」と言いながら話を続ける


「だって、俺お前ののろけ話聞いたことないし。お前ってどんな子が好きなわけ?


「あっ!アタシもそれ聞きたい。アツヤのタイプってどんな子?」


京子も興味津々と言った食い付きだった。


「タイプねえ」


「お前、あれだけはカンベンな。あの、好きになった子がタイプってやつ。サムいから」


俺は結構真剣に考えた。俺が今まで付き合った子はみんな一目ぼれから始まっていた。俺はあまりにも仲良くなると逆にその子を友達以上に見れなくなってしまう。


「一目ぼれかな?やっぱ


俺の率直な回答に二人はハーっと感心したのかはたまた呆れたのか分かりにくい返事をした。


「一目ぼれってあるのかな?アタシは結構仲良くなってある日突然、あっ好きかも!って思うんだけどな」


京子も自分の恋愛観を話し始めた。


「じゃあ、浩志とも始めは友達としてからだったんだ」


「そうだよね。お互い友達としていろんなこと話してるうちに好きになってアタシから告白したんだよ」


京子がそう言うと、浩志が少し困った顔をして言った。


「でも、俺、今だからぶっちゃけちゃうけどずっと前から京子の子と好きだったよ」


浩志のまたもや突然の発言に京子と俺はお互い顔を見合わせて言葉を探した。



それにしてもなんなんだ。このカミングアウトは…。


「でもまあ、もうアレだし。過去の話しだし。だから俺今話したんだよ」


浩志は自分のKYなカミングアウトで場の空気が気まずくなったのを察して言い訳をした。



そのあと、俺たちは恋愛の話には一切触れずたわいもない会話をして鍋を食べていた。


「じゃあ、俺ら帰るから。ごちそうさま。おやすみ」


たらふく鍋を堪能した二人は帰って行った。残ったのは食べ物の残りとゴミだけだ。


「あいつら…食べうだけ食べてそのままかよ」


そう言いながら俺は後片付けに取り掛かった。大量に買い込んだのか、何を買ったらいいのか分からなかったような京子は鍋に関係ない冷凍食品まで買っていた。



『ほう。あの女、なかなかやるな』


春姫は二人が帰ったのを確認してから姿を現した。


「なにが?」


『あの女。京子とかいったか?あいつお主のことが好きなのではないか?』


春姫はさすが幽霊なだけあっておかしなことを言う。京子と俺は友達でそれ以上の関係ではない。しかも、京子はつい最近まで浩志の彼女だった。


「まさか。春姫おかしなこと言うな」


俺が春姫を茶化すと少し怒ったように春姫が言った。


『わしはこう見えてもお主より長く生きておる。なめるなよ。わしはずっと見ておったのだからな』


「見てたって、今までのをか?」


春姫は俺以外の人がいるときには俺に話しかけたり、姿を見せたりはしないとい約束を守っているので、きっと退屈だったのだろう。


俺たちのやり取りを観察していたらしい。


『いいか。説明してやる。わしの見た限りではあの京子という女、お主のことを気に入っておるようじゃ。その証拠にお主と料理がしたいために自ら食材を買った。お主に料理はしないでいてくれと約束まで交わして。しかも、一人暮らしのお主のことを気遣って多めに買い込んだ。それはお主が自炊する際買い物をしないで済むようにとの考えからじゃ』




「すごい推理だな。春姫」


『最後に、これは決定的じゃ。お主と料理をしていた京子の表情じゃ。あんなにうれしそうな顔は相手に好意を持たなければしない!』


「春姫。今日はたくさんしゃべるな」


『茶化すな。小僧!(怒)最後にな、これだけをはっきりお主の口から聞かせて頂く』

「なんだよ」


春姫はそう言って、ソファーに座った。幽霊なのにそれでもきちんとソファーに座っている姿はかわいかった。


『お主は京子のことは好きか?』


「好きだよ」


俺は何のためらいもなく答えた。当たり前のことだった。だって京子と俺は友達だ。


『それは女としてか?それとも友人としてか?』


春姫はなおも念を押すように聞いてくる。


「もちろん。友達としてだよ」


『そうか』


春姫は安心したような表情を見せた。


「なんだよさっきから」


俺は一人だけ取り残されているように感じ春姫に言った。


『あのな。あの浩志という男。まだ京子のことを好きだぞ』


春姫のいきなりの発言に俺は持っていたグラスを危うく落とすところだった。


「な…なんで?!」


『わしはな、こう長くこの世にいることで不思議な力を持ったようじゃ。わしは人が強く己が思っているものを感じ取ってしまうらしい。それで分かったことじゃ』


春姫は辛そうに溜息を付いた。


『面倒くさいのう…人間とは





はい。長々とご愛読頂きまして、ありがとうございました。



少しは面白くなってきましたか?



ひねくれInBanはこの程度では終わらせません。



乞うご期待ラブラブ


それではご愛読者の皆様。よい夢を。。。。。





バイバInBan。