こんばんわ。寒い夜、いかがお過ごしですか?InBanです。


InBanは寒いのが大嫌いです。何度も言いますが、本当にキライなんです。


だから布団に入るとき布団が冷たいと、本当に悲しいです。


だから、今度暖かい敷布団でも買いに行こうと思います。



さて、なぜ私が今日二回目の小説を書いているのかというと、それはヒマだからではありません。


昨日の埋め合わせです。




それではいつものいってみようか。



前回はアツヤ君が念願のチョコを貰い天にも昇る気持ちだったんですが、今回の章で悩める青年になります。



なぜ?気になる章へ突入です。






『9.  カミングアウト』


俺は女友達は多いほうだと思う。


それは俺が一回友達になればそれ以上の関係を求めないからだ。


いくら女友達の家に行っても何しないし、相談にだって親身に乗る。


俺は友達というのは一生ものだと思っているので大切にしている。



「ねえねえ、アツヤ。今後お花見するんだけど来ない?」


今日から新学期が始り、桜の舞う時期になった。


そんななか突然京子から花見の誘いがあった。


「そうか。もうそんな季節になたのか。今桜きれいだもんな。行く行く。浩志も誘っとくよ」


今俺が浩志の名前を出したのは、春姫から浩志がまだ京子のことが好きだと聞いていたので、これは誘わなければならないと思ったのだ。


「うん。こっちは一応女の子四人で行く予定なんだ。だからそっちも四人くらい集めてくれない?」


「分かった。任せて」


きっと京子の友達は可愛いに違いないので、集めるのは簡単だと思う。




「マジで?行く行く」


そんなことを言ったのはやはり太一だった。


太一とはあの合コン以来あまり話さなかったけれど、太一は何事もなかったように接してくれた。


今まで本命の事付き合ったことのない太一は、俺の中で勝手に幸せになって欲しい人になっていた。


「じゃあ、詳しく決まったら連絡すると」


そう言って俺達は別れた。それから同じ学部のヤツも誘い頭数が揃った。




『それはあまり薦められんな。アツヤ』


春姫は渋い顔をした。


俺は今後の花見で浩志と京子の仲を復活させようと考えていて、そのことを春姫に報告した。


しかし、春姫は俺の予想に反してあまり乗り気ではなかった。


「なんでダメなんだよ。春姫」


なぜ春姫が俺の提案に反対なのか聞いた。


春姫は俺の質問を聞くと、深い溜息を付いて答えた。


『言っただろう?浩志という男tはまだ京子のことを好きだとは言ったが、当の京子はアツヤ、お主が好きなのだぞ。なぜ、浩志の事は信じて自分のことは疑うのだ?』


「うそだよ。俺のは。だって俺好きな子いるし」


『京子は知らないのだろ?それにお主、もしその作戦を実行したとして、一体誰が喜ぶのだ?京子への気持ちを友達であるお主にも話しておらん浩志か?それとも、密かにお主の事が好きな京子か?わしは誰も喜ばんと思うがな』


春姫は確かに子供の姿だが、中身はきっと俺よりも大人だ。


誰よりも辛い経験をして、今に至っているのだから。


でも、こればかりはいくら春姫が説得力のあることを言っても、譲れなかった。


だって浩志は友達だし、恋をしているのなら応援してやりたい。


俺の恋愛に対してあんなに喜んでくれたのだから。


『ふん…お主がそこまで言っておるのでは仕方ないな。友達のために一肌脱ぎたいと思っているのだろ?それは良い事じゃから、わしはこれ以上もう何も言わぬ。だが、これは忠告だぞ。くれぐれも深入りしないようにな。あくまでも二人だけの問題なのだからな』


春姫は渋々納得したようだが、俺は忠告を受けてしまった。


そう。春姫は分かっていたのだ。


この後の出来事を…。



今日は絶好の花見日和だ。


みんなそれぞれ大学の講義の時間がバラバラなので集まる場所と時間を決めることにした。


俺ともう一人のヤツはともかく、浩志と太一は単位がやばいので夜になると連絡があった。


俺はというと、なぜか花見に持って行く弁当を作っていた。


合計八人分の腹を満たす弁当なんて初めて作る。


「一体何個卵焼き作ればいいんだよ」


俺は朝からずっと台所に立ちっぱなしだ。


文句を言いながらも予想以上のものを作ってやりたいと思うのは、自分の長所であり短所だったりする。


『アツヤ。今日は京子という女も来るのだろう?くれぐれも勘違いされるような真似はやめろよ』


さっきから春姫はしつこく言う。


そんなこと言われなくても俺はもともと京子は恋愛対象ではなにので心配要らないと思っている。


「大丈夫。大丈夫」


春姫はなにを心配しているのだろう。



俺は適当に何種類かのおかずを作って持って行くことにした。


その途中早紀に会った。


早紀は京子の友達の一人で今日行く花見のメンバーだ。


「あれ?京子たちと行ってるんじゃなかったのか?」


俺は早紀に聞いた。


「迎えに来たの。花見の場所が変ったから」


早紀はそう言って、俺の荷物をひとつ持ってくれた。


「じゃあ、みんなに連絡しなきゃだな」


「女の子のほうは京子が連絡したみたいだから、浩志くんたちにはアツヤ君からして」


「うん」


俺達は京子が指定した場所へ向かった。


そこは桜がキレイに咲き誇った場所で、京子曰く穴場なのだという。


先にその場所にいたのは京子ともう一人の子だった。


「あ。アツヤすごいいっぱい作ってくれたんだ」


「まだみんな来てからだからね」


京子がフタを開けようとしたのでそれを阻止した。


「あっ。そう言えばアツヤってミノリ初めてだよね」


「そうそう。はじめまして」


京子の紹介したミノリちゃんは京子と同じ学部の子で、俺は初めて会う。


「聞いてよ。アツヤ。ミノリ今日彼氏連れて来たんだよ。ヒドいよね」


「だったらメンバーにしなくても良かったんじゃないか?」


「あっ!お花見の時は一人で来るから。買出しの手伝いだけ」


なかなかミノリちゃんはやり手だ。(笑)


「アタシら飲み物買って来るね」


早紀とミノリちゃんが言った。


「あ、じゃあ俺も一緒に行くよ。重いだろ?


「平気。そのためにミノリの彼氏がいるんだから」


「…」


使うな。ミノリちゃん。。。。。


そう言って行ってしまった。


残ったのは京子と俺だけだった。





なんか、気まずい。


それはいつになく京子が静かだからだ。


「どうかしたのか?京子」


「ん?なにが?」


京子はこの異様な空気に気付いていないようだった。


「だってお前、静かなんだもん」


「うん…」


京子はまた黙ってしまった。


「あのさ、」


少しの沈黙の後京子が言った。でも、小さな声なので聞き逃すところだった。


「なんで今日お花見の場所変えたと思う?」


「は?」


突然変なことを言った。


「今日ね、お花見の場所を変えたのは少しでもアツヤと一緒にいたかったからなの」


京子はずっと俺と目を合わせない。


相談ごとかと思った。きっと、浩志とのことを俺に相談する気なのだと勝手に思っていた。


しかし、またしても京子は黙った。


まるで何時間も二人でいるような気さえした。


このままじゃ埒が明かないと、俺から切り出そうとした時、京子が言った。


「アタシね。アツヤが好きなの」


「は?!!」


桜が散った。





はい。


お疲れ様でした。


急展開だったでしょ?驚いてもらえたら大成功です。



アツヤ君。どうするんでしょうね。



気になる続きはまた明日。




それでは良い夢を。。。。。。。。


バイバInBan。







これだけは言わせて頂きたい!InBanです。


昨日、確かに私はブログをしませんでした。


でも、これだけは言わせて頂きたい!!


私は書きたかったんです。


書きたかったんです!!


書きたかったんですけど、ネットが繋がらなかったんで

す!!!!!!!


できなかったんです。


封じられたんです。




デモ、今日また復活したんでやります。します。挫折しません!!!




と、いうわけで早速皆さんの待ちに待ったいつものいっちゃいましょうか。


師走なだけに。(関係ないけど)






『8.   2.14事件』  ②


バイト先に着くと、珍しく開店時間からオーナーが来ていた。


この店のオーナーは料理もできないし、人をまとめるといったことも苦手な人らしく、お店のことはもっぱら社員や隼人さんのようなバイトに任せきりにしている。


「オーナー珍しいですね」


「ああ。今日バレンタインだからね」


「チョコ目当てですか?」


若干三十歳にして口コミだけで今ではランチの時間になると、少しが列の出来るこのお店のオーナーである、川崎伸治さんを俺は尊敬しているので、今日呼ばれた理由がバレンタインのチョコ目当てだなんて少々ガッカリだった。


「島崎君。ちょっとこっち来て」


「なんですか?」


オーナーに手招きをされて俺は厨房に入った。


「これ」


オーナーはテーブルの上を指差した。


「いきなり呼んでしまって悪いな。休みの日に手が空いているのって学生の島崎君しかいなくてさ。これを駅前で配ってくれないかな?」


テーブルの上に乗っていたのは小さなチョコレートのマシュマロだった。


可愛く一つ一つリボンが結んであった。


「これオーナーが作ったんですか?」


「そ。」


オーナーはニコッと笑って見せた。


俺はてっきりオーナーは料理を作ったことのないのかとばかり思っていたので正直ビックリした。


「島崎君て、僕のこと料理できない人だと思ってたでしょ」


「あ…いえ」


動揺してしまった。


「アハハ。ひどいな。僕こう見えても調理師免許だって持ってるんだから。中嶋君に料理を教えたのも、この店自慢のデミグラスソースを作ったのも僕なんですよ」


「え?!!」


「まあ、みんな知らないからね」


オーナーは見たところバーテンダーみたいに綺麗にヒゲを整え、いつも高そうなスーツ着ていて、その服にはソースのシミすらつかない事で有名だ。だから俺だってみんなもそうだが、オーナーが料理を作っている姿を想像できなかった。


「すいません」


「いいよ。いいよ。アハハハ。じゃあこれ」


「はい。配ってきます」


量はダンボール二箱だったが中身はマシュマロなのでそんなに重くなかったので救いだった。


数は二百個くらいだと思う。


オーナー曰く、これはいつもお店に来てくれる人たちへのお礼なのだそうだ。


この店は近くに住んでいる人や、会社の社員達の口コミで成り立っていると言う。


だから感謝のマシュマロなのだ。


この駅はいつも人が多い。


マシュマロということだけあって二百個とはいってもすぐに無くなってしまいそうなくらい大好評ぶりだった。


箱の中身が半分くらいになったので俺は少し休憩する事にした。


近くの公園のベンチに腰かけ、タバコを吸う事にした。


この公園からは駅の様子がよく見える。


俺は駅を行き交う人を見ていた。


時刻は帰宅ラッシュの時間帯になった。


俺はラストスパートかけに駅に向かおうとしたしたとき、俺は思わず咥えていたタバコを落としてしまった。


「美保ちゃん!」


考えるよりも言葉が出てしまった。


美保ちゃんが駅のところにいた。


俺は走って美保ちゃんのところまで行こうとしたが、一回立ち止まった。


だって美保ちゃんとはいっても、俺と彼女はまだあの俺が痴漢から助けた時しか話した事はないのだから。


それに誰かを待っているところなのかもしれない。


なので、俺は冷静に今の任務(マシュマロを配る事)に専念する事にした。




「あの…」


声の方を向くと、そこには美保ちゃんがいた。


もちろん俺は驚いた。


「ああ、久しぶり」


何を言ってるんだか…久しぶりも何も本格的に話したのは初めてじゃね~か。


「久しぶり」


そう言って美保ちゃんははにかんだ。超、かわいい。


「どうしたの?誰か、待ってるの?」


「いえ、その…」


美保ちゃんは口ごもってしまった。俺なんかイケナイ事言ったかな?


「ごめんね。どうかした?もしかしてまた痴漢にあったとか?」


「ち…違う違う」


美保ちゃんは慌てて訂正した。


「じゃあ?」


俺は美保ちゃんから聞くために答えを促した。


「あ、、、あの、これ」


と、言って美保ちゃんは箱を俺に渡した。美保ちゃんの手は震えていた。


「ん?これを俺に?」


と、口に出した瞬間、俺にはこの箱がなにか分かってしまった。


「これ俺に?!」


美保ちゃんはすごく恥ずかしそうに頷いた。これはチョコレートだ。


「でも、何で俺なんかに?」


俺は確かに欲しかったが、どうして俺にくれたのか聞きたかった。


「うん、あの、この前のことずっと相談してた友達がいて、助けてもらったことを言ったら、お礼にチョコを渡したらって言われて」


「ああ。それで」


俺は少し残念だった。てっきり彼女も俺のことが好きなのかと思ってしまったからだ。そんなの運命が上手く行くはずない。


「でも、私が渡したかったから今日来たの。この近くのお店で働いているでしょう?」


「どうして知ってるの?」


俺がバイトしていることを彼女は知っていた。なぜか俺は聞いた。


「ちょっとね…」


美保ちゃんはそれしか言わなかった。俺も深く追求する気はなかったのでこれ以上質問はしなかった。


「それにしても、今日はわざわざ来てくれたの?学校?」


「うん。提出するのがあって」


美保ちゃんはまだ恥ずかしいらしく、短く言う。


「へえ、俺なんてもう春休みだよ」


「でも、普通の大学はみんなそうよね」


「え?」


「私、専門学校なの」


「あっ!そうなんだ。どこの?」


俺結構会話してる。ドキドキしてきた。


「美容の専門学校。私、憧れている人がいて」


会話をしていて、まだ二回しか会ったことはない(俺はその前から知っていたが)俺に対して、こんなにも話してくれる美保ちゃんに俺はどんどん興味を持った。


「憧れてる人?」


「うん」


また美保ちゃんは短く言う。こんなに話したことに自分でも驚いているのだろうか。


「別に無理しなくていいからね。美保ちゃんも用事とかあるでしょ?」


「あっ!それはないわ」


「あっそう」


俺は安心した。すっかり当初の目的は無視だ。


「私、美容師になりたくて。憧れている人っていうのが…サチさんていうんだけど、すごくカットとかが上手いの」


「へえ。いいね」


美保ちゃんは楽しそうに話した。少し、リラックスしてくれたように見えた。


「あ」


突然美保ちゃんが言った。


「どうしたの?」


「ごめんなさい。忙しかったですよね」


俺の足元を見て言った。あっ!!忘れてた。俺はそもそもマシュマロを配りに来ていたんだ。


「邪魔してごめんなさい。帰ります」


「あっ!!!あの、」


「はい」


「ま…また会えますか?」


つい言ってしまったが、自分で自分を褒めたかった。よくやったと。


「はい」


美保ちゃんは笑った。マジかわいい。





その後、やけくそになった俺はわずか、三十分ですべてのマシュマロを配った。






「ただいま。春姫~」


『おかえり。なんじゃ。ご機嫌じゃな』


俺は帰るなり春姫に戦利品を見せた。


『おお!よくやったじゃないか』


「だろ?」


『いや、お主じゃない。あの女じゃ』


「え?」


『わしの見たところあの女。処女じゃな。なのに、まだ一回しか話したことのないお主にチョコをあげるなど、到底できぬぞ』


「あのな、お前、しょ、っ処女とかやめてくれる?しかも女の子が!」


『まあまあ、アツヤ。大切にしろよ』


俺の気持ちを知ってか知らずか春姫はその姿には似合わない不敵な笑みを見せた。






はい。


今日の章は全てオリジナルです。


InBanブログを見てくれている方だけに見れるオリジナル話です。


楽しんでいただけたでしょうか。



この章はこれ終わりです。


次回はもっと新展開!!



幸せに浸っているアツヤ君ですが、人生の岐路に立たされます。


乞うご期待ドキドキ



それではバイバInBan。









きたるべきビックリマーク12月。


ヤ~マン音譜InBanです。


はい。今日もみんなの大好きな時間がやって参りましたо(ж>▽<)y ☆


いやぁぁぁぁぁ。酔ったぁ。酔っ払ったパラッパラッパヽ(゜▽、゜)ノ


マジ、大丈夫だったんだよ。でもね、電車に乗った瞬間キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!


もう、ここで寝てしまおうかと思いましたが、モラルが邪魔をしましたね。私の人間としてのなんたるかが。



今日会社の忘年会だったのよ。


いやもう、みんなハジけてトブさアップ


帰ってブログ書くとか偉くないはてなマーク私。


でも、今日はきっと早いよ。


お風呂入りたいし、お酒で口の中気持ちわるいから歯も磨きたいし、なによりも眠い…シラー


というわけで今日から新しい章です。


ここからは新展開が続きます。


目が離せない本題へ入りましょう。






『2.14事件』 


男にとって二月十四日というのはとても大事な日だ。


太一に言わせれば自分の価値が試される日なのだという。やはり、あいつはどこかおかしい。


しかし、近年はなぜか男にあげるより、女の子同士で交換するといったいわゆる"友チョコ”が流行っている。


『今日はバレンタインじゃな』


テストもやっと終わり俺は無事春休みを迎えていた。


春とはいってもまだまだ寒い。


バイトが無い日は休みなのをいいことに昼間でベッドから出ることは無い毎日だ。


春姫だって最近は俺と一緒に昼過ぎまで寝ている。


だが、今のように春姫が朝から話しかけてくるときはなにか企んでいることはなんとなく感じる。


「なにが言いたいんだよ。春姫」


『美保にもらえるといいな』


ニヤッと含み笑いをして春姫は言った。


「余計なお世話だ」


そう、春姫に言って俺は家を出た。「余計なお世話だ」とは言ったものの心の中では美保ちゃんにチョコをもらえるのか不安だった。


美保ちゃんは俺のことをどう思っているのだろうか。


本当に不安だった。


『アツヤ。携帯が鳴っておるぞ』


春姫がテーブルの上に乗っている携帯を指して言った。


俺の携帯は休みの日はマナーモードにしているので、気づかないことが多い。


それは着信の音で目覚めるのが嫌だからだ。


相手はバイト先の店のオーナーからだった。


オーナーが自ら俺みたいなバイトに電話をかけてくるのはとても珍しいことだった。


「はい。もしもし」


用件は簡単なもの。


バイト先に来て欲しいというものだった。





はい。


短かったですね。すいません。。。。。。



なんども打ち間違えて時間はかかったのでご了承下さい。



それでは良い夢を。。。。。。。


バイバInBan。。

どぅも~3人姉妹の末っ子InBanでござるよ。


小説書くぞな~。


昨日はすいませんでしたね。ひとつ言い訳させて頂きますと、甥っ子ナイトメアの前にひ弱な私は敗れてしまいました。


よって夢の世界に逃げ込んだと、こういう訳です。




はい。


本題に入ります。

きっと、みなさんは待ちに待ったことでしょう。


春姫とはどういう者なのか。


さて見てみますか。。







『春姫の正体』      ②


いつになく春姫が真剣な顔をしたので、俺もかしこまって「はい。お願いします」と言ってしまった。


春姫は目を閉じ、そして一回この部屋を見回してから話し出した。


その表情はまるで何かを思い出しているようだった。



『ここは昔、防空壕じゃった。そこではみな息を殺し敵からおのれを守っていた。なかには幼い子供もおり、赤子となれば腹を空かし、それは泣いていたものだ。当然声を上げれば、敵に見つかってしまうので泣き止むように母親は子をあやすが、それでも泣き止まぬ子はその場で命を経たれることもあった』


春姫はたんたんと話す。

それは俺が生まれるずっと前の話。


その時の光景を俺は見たことないし、ましてや、その頃生きていた人たちがどんな気持ちだったかなんて想像もつかないことだった。


でも、辛く苦しいことだったということは春姫の表情から充分伝わった。


それは思わず目を逸らしてしまいたくなるような生々しい話だった。


春姫は続ける。



『腹に子を宿した女は子を生むことができず、幾人も水子が生まれた。わしは言わばそれが集まったようなものじゃ。もちろん最初は自我などなかった。ただ、この世を彷徨う魂でしかなかった』


俺はずっと春姫の話を聞いている。聞き入っていた。


『じゃが、たくさんの者達を見て、たくさんの出来事に会い、わし達は自我を得た。そして、今、こうしてお主とおる』


「じゃあ、春姫がそういう言葉使いなのはそのせいか?」


『いや、きっとわしの中には戦時中に亡くなった者以外に、その前に亡くなった者の魂も宿っておるのだろうな』


俺はてっきり、春姫は事故か病気で亡くなって成仏できない女の子の幽霊だとばかり思っていたが、まさか、そんな昔から、しかも、この世に生まれることのできなかった霊だとは思わなかったので、正直驚いた。


確かに、一番最初春姫は自分で俺がこの部屋に住むずっと前からいたと言っていたが、まさかそんな昔からだったとは。


『お主、本当に神さまだと思っていたのか?』


春姫は少し、怪訝そうな顔をした。


どうやら春姫は本当に神さまと言われることが嫌なようだ。


「いや…そうは思ってなかったけど、春姫が昔からいたとは思ってなかったからさ。だって、春姫のしゃべり方って結構昔の人っぽいじゃん。『~じゃ』とか。だから不思議に思ってたんだ。神様とは言わないけど、かなり昔の子の幽霊なのかと思った。なんで春姫はいつもそういうしゃべり方なんだ?」


『ああ、確かにな。じゃが、これはもう癖なんじゃろうな』


春姫は無理やり笑った。


『今までわしに話しかけてくれた者がおらなかったゆえ、きっと、覚えていた言葉が今のわしの話し方になったのじゃな』


「覚えていた言葉?」


『わしが覚えていた言葉はあの時、防空壕で聞いた言葉じゃった』


春姫には親がいない。だから、春姫には話しかけてくれる人がいなかった。この部屋に住んでいた人だって、春姫はきっと話しかけたかったはずだ。


だから、防空壕で話していた言葉しか春姫は知らないのだ。


「なあ、春姫って誰が付けたんだ?なんか変った名前だよな」


『この名前はわしらの母親が付けてくれたものじゃ。わしは今でも鮮明に覚えておる。あの暗い防空壕の中で何度もこの名を呼ばれた。それはそれは暖かかった。その名を読んでくれる者の顔を早く見たかった』


俺はまた春姫の話しに釘付けになっていた。


『じゃが、それは叶わなかった。わし今でも忘れない』


「それはどんな言葉だったんだ?」


『「春姫。ごめんね。産んであげられなくてごめんね」と、言っておった』





それはどんなに悲しいことだったろう。


春姫もその母親も。


俺には分からないけど、とても悲しい気持ちになった。


「春姫…俺泣きそう。お前って苦労人なのな」


俺は初めて分かった。春姫がなんでこんなにお人よしなのか。


春姫はじぶんの願いが叶わなかったから、誰かが困っていたらきっと黙っていられないのだろう。


あの時、春姫が泣いていたのは、安心したから。嬉しかったからだ。


春姫は決して弱音は吐かない。辛い事も言わない。



俺は春姫を一目置いてしまった。






はいいいい。

お疲れ様でした。


今日はここまでです。っていうか、この章はこれで終わりです。


次回からは新しい章に入ります。



お楽しみに。



それでは良い夢を。。。。。

バイバInBan。。

こんにちわんこパー


犬より猫派のInBanです。


みんなブログ見てるはてなマーク懲りずに続けてるよ。


こっちだよ~ヾ(@°▽°@)ノ


それではみなさんお待ちかねの第7章いっちゃう?


今回の章は少し泣ける話だよ。春姫の誕生秘話が分かっちゃうのだドキドキ


みんなもこんな幽霊いたらどうかなぁ~と思いながら読んじゃって下さい。










『7.  春姫の正体』



この日は結局浩志と巨大なソフトクリームと格闘して終わった。


帰ったら俺は春姫に聞きたいことがあった。…いや、本当はもっと前から気になっていたことだ。


春姫とは何者なのか…。格好からして戦時中っぽい。着物のような服を着て、髪の毛はおかっぱ。それでもそこまで昔という気はしないのに、春姫の話し方は江戸時代とかの、大河ドラマに出てくるお姫様の話し方に似ている。


それでいて、今の時代にも順応しているようだし。


春姫本人も俺だって、神様だとは思っていない。


なら、春姫とは何者なのだろうか…?



「春姫。ただいま」


『お帰り。アツヤ』


いつものように春姫が俺を出迎える。


「ああ、良かった。春姫いたよー」


『どういう意味じゃ?』


俺がついそんなことを言ったのは、俺が小西美保ちゃんを痴漢から助けたとき春姫の気配が消えた気がしたからだ。


うっかり成仏したのかと思った。


「なあ、春姫。俺、お前に聞きたいことがあるんだけど」


俺はアイボリーのソファーに座ると本題に入った。


春姫は俺の隣に座って俺の次の言葉を待っていた。だが、俺が何から話そうか迷っていると早速俺の心を読んだらしく、春姫から話し出した。


『今朝のことか?なぜ、お主と行動を共にできたのか気になったのじゃな?』


「あ…ああ、そうだよ。春姫なんでだ?」


こういう時、春姫の力は便利だ。

たとえ、言いずらい話でも春姫はきっとくみ取ってくれるはず。


『それは単にお主に付いて行っただけじゃ』


「は?


『あの札が貼られているときはここから出られぬのだが、今はお主が剥がしてくれたのでな、自由に行き来できるわけじゃ』


「どこへでも行けるのか…」


『不安か?』


春姫は俺が一瞬でも思ったことも感じ取るようだ。

確かに今、俺は春姫がどこへでも自由に行き来できるのならもう戻ってくることないのではないかと思った。


『安心しろ。わしが付いて行くことができるのは札を剥がした本人でないとダメなのじゃ。理由は未だに謎なのじゃがな』


ひとつ謎が解けた。


俺は続けて質問をした。


「じゃあ、なんであの時春姫の気配が消えたんだ?いなくなったろ?俺が彼女と話しているとき」


『ああ。あれはわしの出番が終わったからじゃ。邪魔者はさっさと退散したんじゃよ』


「何だ…」


『お主。成仏したかと思ったのじゃろ?』


どうやら春姫は空気の読める幽霊のようだ。


今思うと、確かにあの時春姫がいたらきっと俺は恥ずかしくて今日ハルカの家に泊まることになっていたかもしれない。


最後に俺は一番聞きたかったことを春姫に聞くことにした。


「なあ、最後にもう一個聞いていいか?」


『まだあるのか?』


こればかりは春姫に感じ取られないように俺は必死に考えないようにした。


「春姫って何者なんだ?」


俺のその質問に春姫は少し、困ったような表情を見せたが、思い切ったように話し出した。





はい。


超!きりのいいところですね。


気になりますねヽ(゚◇゚ )ノ春姫って何者なんでしょう。



気になる続きはまた明日。


明日も寒いので暖かくしてお出かけください。


それでは良い夢を。。。。。


バイバInBan。