これだけは言わせて頂きたい!InBanです。


昨日、確かに私はブログをしませんでした。


でも、これだけは言わせて頂きたい!!


私は書きたかったんです。


書きたかったんです!!


書きたかったんですけど、ネットが繋がらなかったんで

す!!!!!!!


できなかったんです。


封じられたんです。




デモ、今日また復活したんでやります。します。挫折しません!!!




と、いうわけで早速皆さんの待ちに待ったいつものいっちゃいましょうか。


師走なだけに。(関係ないけど)






『8.   2.14事件』  ②


バイト先に着くと、珍しく開店時間からオーナーが来ていた。


この店のオーナーは料理もできないし、人をまとめるといったことも苦手な人らしく、お店のことはもっぱら社員や隼人さんのようなバイトに任せきりにしている。


「オーナー珍しいですね」


「ああ。今日バレンタインだからね」


「チョコ目当てですか?」


若干三十歳にして口コミだけで今ではランチの時間になると、少しが列の出来るこのお店のオーナーである、川崎伸治さんを俺は尊敬しているので、今日呼ばれた理由がバレンタインのチョコ目当てだなんて少々ガッカリだった。


「島崎君。ちょっとこっち来て」


「なんですか?」


オーナーに手招きをされて俺は厨房に入った。


「これ」


オーナーはテーブルの上を指差した。


「いきなり呼んでしまって悪いな。休みの日に手が空いているのって学生の島崎君しかいなくてさ。これを駅前で配ってくれないかな?」


テーブルの上に乗っていたのは小さなチョコレートのマシュマロだった。


可愛く一つ一つリボンが結んであった。


「これオーナーが作ったんですか?」


「そ。」


オーナーはニコッと笑って見せた。


俺はてっきりオーナーは料理を作ったことのないのかとばかり思っていたので正直ビックリした。


「島崎君て、僕のこと料理できない人だと思ってたでしょ」


「あ…いえ」


動揺してしまった。


「アハハ。ひどいな。僕こう見えても調理師免許だって持ってるんだから。中嶋君に料理を教えたのも、この店自慢のデミグラスソースを作ったのも僕なんですよ」


「え?!!」


「まあ、みんな知らないからね」


オーナーは見たところバーテンダーみたいに綺麗にヒゲを整え、いつも高そうなスーツ着ていて、その服にはソースのシミすらつかない事で有名だ。だから俺だってみんなもそうだが、オーナーが料理を作っている姿を想像できなかった。


「すいません」


「いいよ。いいよ。アハハハ。じゃあこれ」


「はい。配ってきます」


量はダンボール二箱だったが中身はマシュマロなのでそんなに重くなかったので救いだった。


数は二百個くらいだと思う。


オーナー曰く、これはいつもお店に来てくれる人たちへのお礼なのだそうだ。


この店は近くに住んでいる人や、会社の社員達の口コミで成り立っていると言う。


だから感謝のマシュマロなのだ。


この駅はいつも人が多い。


マシュマロということだけあって二百個とはいってもすぐに無くなってしまいそうなくらい大好評ぶりだった。


箱の中身が半分くらいになったので俺は少し休憩する事にした。


近くの公園のベンチに腰かけ、タバコを吸う事にした。


この公園からは駅の様子がよく見える。


俺は駅を行き交う人を見ていた。


時刻は帰宅ラッシュの時間帯になった。


俺はラストスパートかけに駅に向かおうとしたしたとき、俺は思わず咥えていたタバコを落としてしまった。


「美保ちゃん!」


考えるよりも言葉が出てしまった。


美保ちゃんが駅のところにいた。


俺は走って美保ちゃんのところまで行こうとしたが、一回立ち止まった。


だって美保ちゃんとはいっても、俺と彼女はまだあの俺が痴漢から助けた時しか話した事はないのだから。


それに誰かを待っているところなのかもしれない。


なので、俺は冷静に今の任務(マシュマロを配る事)に専念する事にした。




「あの…」


声の方を向くと、そこには美保ちゃんがいた。


もちろん俺は驚いた。


「ああ、久しぶり」


何を言ってるんだか…久しぶりも何も本格的に話したのは初めてじゃね~か。


「久しぶり」


そう言って美保ちゃんははにかんだ。超、かわいい。


「どうしたの?誰か、待ってるの?」


「いえ、その…」


美保ちゃんは口ごもってしまった。俺なんかイケナイ事言ったかな?


「ごめんね。どうかした?もしかしてまた痴漢にあったとか?」


「ち…違う違う」


美保ちゃんは慌てて訂正した。


「じゃあ?」


俺は美保ちゃんから聞くために答えを促した。


「あ、、、あの、これ」


と、言って美保ちゃんは箱を俺に渡した。美保ちゃんの手は震えていた。


「ん?これを俺に?」


と、口に出した瞬間、俺にはこの箱がなにか分かってしまった。


「これ俺に?!」


美保ちゃんはすごく恥ずかしそうに頷いた。これはチョコレートだ。


「でも、何で俺なんかに?」


俺は確かに欲しかったが、どうして俺にくれたのか聞きたかった。


「うん、あの、この前のことずっと相談してた友達がいて、助けてもらったことを言ったら、お礼にチョコを渡したらって言われて」


「ああ。それで」


俺は少し残念だった。てっきり彼女も俺のことが好きなのかと思ってしまったからだ。そんなの運命が上手く行くはずない。


「でも、私が渡したかったから今日来たの。この近くのお店で働いているでしょう?」


「どうして知ってるの?」


俺がバイトしていることを彼女は知っていた。なぜか俺は聞いた。


「ちょっとね…」


美保ちゃんはそれしか言わなかった。俺も深く追求する気はなかったのでこれ以上質問はしなかった。


「それにしても、今日はわざわざ来てくれたの?学校?」


「うん。提出するのがあって」


美保ちゃんはまだ恥ずかしいらしく、短く言う。


「へえ、俺なんてもう春休みだよ」


「でも、普通の大学はみんなそうよね」


「え?」


「私、専門学校なの」


「あっ!そうなんだ。どこの?」


俺結構会話してる。ドキドキしてきた。


「美容の専門学校。私、憧れている人がいて」


会話をしていて、まだ二回しか会ったことはない(俺はその前から知っていたが)俺に対して、こんなにも話してくれる美保ちゃんに俺はどんどん興味を持った。


「憧れてる人?」


「うん」


また美保ちゃんは短く言う。こんなに話したことに自分でも驚いているのだろうか。


「別に無理しなくていいからね。美保ちゃんも用事とかあるでしょ?」


「あっ!それはないわ」


「あっそう」


俺は安心した。すっかり当初の目的は無視だ。


「私、美容師になりたくて。憧れている人っていうのが…サチさんていうんだけど、すごくカットとかが上手いの」


「へえ。いいね」


美保ちゃんは楽しそうに話した。少し、リラックスしてくれたように見えた。


「あ」


突然美保ちゃんが言った。


「どうしたの?」


「ごめんなさい。忙しかったですよね」


俺の足元を見て言った。あっ!!忘れてた。俺はそもそもマシュマロを配りに来ていたんだ。


「邪魔してごめんなさい。帰ります」


「あっ!!!あの、」


「はい」


「ま…また会えますか?」


つい言ってしまったが、自分で自分を褒めたかった。よくやったと。


「はい」


美保ちゃんは笑った。マジかわいい。





その後、やけくそになった俺はわずか、三十分ですべてのマシュマロを配った。






「ただいま。春姫~」


『おかえり。なんじゃ。ご機嫌じゃな』


俺は帰るなり春姫に戦利品を見せた。


『おお!よくやったじゃないか』


「だろ?」


『いや、お主じゃない。あの女じゃ』


「え?」


『わしの見たところあの女。処女じゃな。なのに、まだ一回しか話したことのないお主にチョコをあげるなど、到底できぬぞ』


「あのな、お前、しょ、っ処女とかやめてくれる?しかも女の子が!」


『まあまあ、アツヤ。大切にしろよ』


俺の気持ちを知ってか知らずか春姫はその姿には似合わない不敵な笑みを見せた。






はい。


今日の章は全てオリジナルです。


InBanブログを見てくれている方だけに見れるオリジナル話です。


楽しんでいただけたでしょうか。



この章はこれ終わりです。


次回はもっと新展開!!



幸せに浸っているアツヤ君ですが、人生の岐路に立たされます。


乞うご期待ドキドキ



それではバイバInBan。