ペンFTのTTLメーターと露出値の関係は・・ | かわうちのこ

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utchiePP
職業は機械設計で、若者に元気を貰って働き続けて勤続48年になりました。往復26㎞を自転車通勤しています。

ハーフサイズフィルムカメラで唯一の、オリンパス ペンFシリーズ。

このペンFシリーズは、発売順に F、FT、FVの三種類しかなく、PPは、ファインダーが明るくて、一回巻き上げのFVが欲しいと思っていたのですが、最も人気のようで手に入れられる価格ではありませんでした。

それでも、幸運にも完動品と思われるペンFTをスゴく安値で手に入れることが出来ました😁





先ずは、このカメラについての知識が殆ど無かったので、ペンFシリーズについて調べてみました。

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【ネットからの抜粋】
ペンFは、オリンパスが1963年に発売した、世界初で唯一のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラです。
ロータリーフォーカルプレーンシャッターやスピードライト全速同調といった独創的なメカニズムとそのデザインで、今だに人気のフィルムカメラです。 
 PEN Fシリーズは以下の三種類です。
・メーター非内蔵の初代のPEN F
・1963年5月発売でTTLメーター内蔵のPEN FT
 ・1966年発売でPEN FTからTTLメーターなどの機能を省いて価格を下げた廉価版のFV

 初代とFVには、シャッターダイヤルと連動する露出計がオプションで付けられるようになっています。
FTにはTTLメーターが内蔵されていて、TTL開放測光方式が採用されています。TTL=Through The Lens、読んで字のごとく、カメラの内部に入る光の量を “絞り開放のレンズを通して” 測定する測光方式です。レンズは、オート絞りと言って、シャッターを押した時だけ設定した絞りになり、測光時は絞り開放でファインダーが明るく見られるようになっています。
また、Fが二回巻き上げだったもを一回巻きになりました。セルフタイマーが追加されて、花文字Fのエンブレムも無くなりました。
 TTLメーターは、開放測光ではあるものの、シャッタースピードにのみ連動します。レンズの開放絞り値をカメラに伝えるすべが無いために考え出されたということてす。
画面全体の明るさが、装着レンズの開放絞りの明るさより何段暗くなっているかを単純に数字で示す、相対値の絞り表示です。 よって、レンズによって開放絞りのTTL No.が異なる訳です。

 ペンFTの製造期間は1966年~1972年で、製造番号100,001~380,00、製造台数は275,000台。
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PPのFTのシリアルナンバーは
かなり新しい方のようです。

PPは、ペンF用のレンズは二本しか持っていません。

E.Zuiko 100mm F.3.5   FT用

NikonF-PenFのアダプターを自作した時に、マウントを取ろうと思い買ったジャンクレンズ。
使えそうなので潰さずにとっておいたもの。


絞りリングにはTTL No.とF表示の両方の表示があり、リングをスライドさせて180°回転させると上側の表示を換えられます。

↓↓↓F表示 3.5・4・5.6・8・11・16・22

ですが、4にはクリックがありません。

4以外がTTL No.に対応しています。


↓↓↓TTL No.表示 1・2・3・4・5・6


E.Zuiko 150mm F4 F用

同じく、ALTIX-PenFのアダプターを自作した時に、マウントを取ろうと思い買ったジャンクレンズ。

こちらはF表示たけです。

↓↓↓F表示 4・5.6・8・11・16・22


ペンF用のレンズならば、TTL No.表示が無くても換算表があるので、解放絞りのTTL No.を覚えておけば、TTLメーターが使えます。

【TTL No.-F値換算表】
↑↑↑これを見ると、両方のレンズの解放絞りのTTL No.は共に1ですね。150mmの方の絞り値Fは、厳密にはTTL No.とは一致していませんが、そんなに問題ではないのでしょうね🤔
この二本のレンズは純正なので、TTLメーターを使って適正露出を決めることが出来ます。

でも・・・
PPがペンFを入手した理由は、旧東ドイツ製アルティクスカメラのレンズ、イエナテッサーやマイヤープリマゴンをフィルムカメラで撮りたいからです。
これらのレンズを使う時に、外付け露出計を使っても良いのてすが、せっかく付いているTTLメーターを使えないものか🤔
ネットで調べてみましたが、その様な記事はヒットせず、知識の無い頭で方法を模索しました😅
もしも知識のある方に、以下に書いている事を読んでいただけたなら、是非とも間違いをご指摘いただきたく、お願いします🙇⤵️

↑↑のネット情報で・・
『画面全体の明るさが、装着レンズの開放絞りの明るさより何段暗くなっているかを単純に数字で示す、相対値の絞り表示』
つまり、そのレンズの絞り開放で測光した時に、適正露出にするためには何段絞れば良いかを番号で指すのだから、その番号に絞ってから絞り込み測光をすれば、TTLメーターの針は、そのレンズの開放絞りのTTL No.の値を指すはず。純正レンズはオート絞りで、絞り込みボタンが付いているので、絞り込み測光が出来ます。
アダプターを介した社外レンズでも、解放絞りのTTL No.を求められれば、TTLメーターが使えるはずです。
社外レンズの解放絞りのTTL No.を求める方法は、外付け露出計で適正露出を設定した状態、つまり絞り込み測光でTTLメーターの指す値がその値ではないのか🤔
これが正しければ、TTLメーターが使えます。
アダプターを介したレンズで、これを試すことにしました😅
その結果は次回に。

その前に・・・
フィルム室のモルトが貼ってなかったので、前回の投稿で紹介した専用のキットを使って、取り敢えずフィルム室のだげモルトを貼り、TTLメーターが適正露出を指しているかのチェックをしました。


PPの単体露出計です。
愛用のミラーレスNikon V1を買った当時、純正以外のレンズでは自動露出が使えないので買ったもので、今は殆ど使いませんが正常に動いています。



【TTLメーターのチェック結果】

ASA200
・E.Zuiko 100mm F.3.5   FT用
メーカー公表の絞り解放TTL No=1
 1. SS1/60 TTL メーター値=3➡️F8
  Voigtlander露出計=F8.5
  F8で絞り込み測光TTLメーター値=1.5
 2.SS1/125 TTLメーター値=2➡️F5.6
  Voigtlander露出計=F6
  F5.6で絞り込み測光メーター値=1.5

外付け露出計との誤差は -0.5

このレンズの開放絞りTTL No.は1なので、その誤差は+0.5でした。

TTL測光と外付け露出計では、少しは誤差が出るはずなので、このカメラのTTLメーターは正常に機能しているようです😃