こんにちは。
とってもお久しぶりになってしまいましたが
みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
訪れてくださってどうもありがとうございます!
みなさまの今日が、
心穏やかで幸せな一日でありますように。 (´∀`*)
年末から約半年、ブログをお休みさせていただき
学びと現場、執筆に専念しておりました。
もうすぐ書籍新刊のお知らせができるかと思います。
(最近の連載コラムはこちら👇)
皆さまは、どのような半年をお過ごしだったでしょうか。
私は、ZOOMを通して新しい学びの仲間との出会いや、
現場での研鑽を積む貴重な機会をいただく中、
大変ありがたいことに各方面から講座・講演のご依頼もいただくようになり、
「怒りを感じたとき、どう行動するか」をテーマに、
怒りはなぜ、生まれてくるのか。
そして自分の中に沸いてきた怒りの感情と向き合う方法、
怒りをどう受け止め、どう行動するかというお話を
認知行動療法の観点からお伝えしてまいりました。
(認知行動療法についてはこちら👇)
(怒りの扱いかた講座についてはこちら👇)
✨もう「怒り」に振り回されない!実践アンガーコントロール講座
「アンガーコントロール」という言葉を使ってはいますが、
「コントロール」という言葉が、
実はあまり好きではありません。
「怒り」の感情は、必要があって生まれてきます。
生まれてくる大切な理由があるのです。
だから、できれば「コントロール」ではなく
「うまく付き合っていく」
「上手に扱いながら、まるごと一緒に受容していく」
でありたいと思っています。
(アンガーコントロールという言葉の方が
イメージしていただきやすいため使わせていただいています ^^)
心の中に、怒りが生まれてくる理由。
それは、自分を守るため。
「怒り」は時として、
心や体に危険を感じたとき
危険信号を知らせてくれるアラームだったり、
こころのSOSであったり、
感情の最終形態であったりします。
「感情の最終形態」とは、
いろんな感情が行き着く最後のかたちのこと。
悲しみ、寂しさ、虚しさ、
くやしさ、後悔、孤独、無価値感・・・
いろいろな「本音」の気持ちが、
外に出せなかったり、
内側で抱えきれなかったりして
行き場を失って破裂したもの。
「怒り」というかたちでしか、
出てくることができなかった思いも。
怒りや不安、悲しみは、
抑えつけると心の中で膨らんでいきます。
それをどんなに抑圧して
フタをして心の底に押し込めても、
フタの奥で、未消化のままの気持ちは消えません。
感じないようにして、
なかったことにしようとしても、
どんどん大きくなるのが、
怒りや恐怖、不安の感情です。
それを解消してくれるのは、
溜まった鬱憤を爆発させたり
誰かに発散することではなくて、
その時に欲しかった安心感・安全感を
自分に与えてあげることです。
怒りがわいてくるということは、
「本当は、ショックで傷ついていた」
「本当は、悔しかった」
「本当は、悲しかった」
そんな本音の気持ち(一次感情と呼びます)があって、
それを隠すためだったり、
それ以上傷つかないために鎧を作ったり
ハリネズミのように自分の内側を守るために
外にトゲを出している…
ということがあるからです。
本当は傷ついていた自分を守るため、
不安な気持ちや攻撃される恐怖から
自分を守るため、
防衛本能や脳内の扁桃体反応がうまれて
「怒り」となるのです。
だからこそ、必要なのは
本当は
「あなた自身を安心させてあげること」です。
本当は傷ついていた気持ち、悲しかった気持ちを、
しっかり受け取って
「私、悲しかったんだなぁ」と
自分で自分に寄り添うこと。
「そうだよね。
悲しかったよね。
だって、わかって欲しかったから。
頑張ってきたんだから。」
そんなあなた自身の心の叫びを、
傷ついて悲しかった気持ちを、
涙を、
自分自身で受け止めて受容すること。
外に爆発させて
誰かや何かにぶつけたり、
怒りに任せて何かを攻撃したり
暴れたりしても、何も解決はしません。
怒りや不安を与えてきた対象を
無理に許すことでもありません。
あなたがその時に欲しかった安心感を
自分に与えてあげること。
それが本質的な
怒りを消す方法です。
「誰かに与えてもらいたかったけれど
与えてもらえなかった気持ち」
「辛さや悲しみに
寄り添ってもらいたかった気持ち」
「どうしようもなく悲しかった気持ち」
をしっかりと感じること。
相手を許せなかった自分にも、
「許せなかったよね」
「いやだったよね」
と、そのできごとを受け入れること。
そうすると、
次第に
抑圧してフタをして
閉じ込められた感情たちが
根雪が解けるように
癒えて去っていきます。
そうしているうちに
いやなことだけじゃなく
いいことも思い出せるようになっていくのです。
怒りの記憶の中にも、
イヤではなかったこともあったと
思い出されたりしてきます。
つらい感情は、押し殺しても否定しても
なくなりはしません。
無かったことにしようとしたり
見て見ぬふりをしようとすればするほど
抑圧されたフタの奥で膨らんでいきます。
誰かにぶつけても、自分を傷つけても
解決はしません。
でも、あなたが
あなた自身を抱きしめると決めた時、
そのすべては変わり始めます。
フタの奥で暴れていた、
どうしようもなくてあなたを苦しめていた思いも
許せない記憶も
あなたがあなた自身を抱きしめると決めた時から、
全てがあなたを彩る
大切で温かい宝ものに変わっていくことを感じられる日が来ます。
それを、眠れない夜を抱える多くの人に
知ってほしいと私は願っています。
今日も読んでくださって、
あなたの大切なお時間を、どうもありがとうございました。
幸せな笑顔あふれる一日になりますように。(´∀`*)