子どものイライラに、

ママが振り回されてしまうことってありませんか?



学校から帰ってきてから、

いちいち突っかかってきたり
怒りっぽくて八つ当たりしてきたり

反抗的な態度ばかり目につく日があったり・・・。



ちょっと家事で目を話しているスキに、

上の子が下の子にキツイひと言を放って
下の子が泣いていたとか…



兄弟ゲンカがいつもより荒れていて

ひどい時とか・・・



子どもがちょっといつもよりイライラしていたり
なんとなく荒れていたりして、

ママも

 

「なんでそんなこと言うのよ!」

 

と怒りたくなってしまうことがあったりしませんか?


(私はあります^^)



そんなとき、

「なんでそんなひどいこと言うの!」
「なんでいじわるするの!」

と怒ってしまいそうになりますが、



これもまたきっと、

「理由」があるんですよね。。



イライラしてイヤなことをしたくなっちゃった「理由」が。





もしかしたら、

学校でイヤなことを言われたかもしれない。

モヤッとするできごとがあったかもしれない・・・。

誰かにイライラをぶつけられたのかもしれないし、
(イライラや怒りは伝染します)

傷付いたり、
ショックなできごとがあったのかもしれない・・・。

言えなかったけど我慢したことがあったり、

悔しくても飲み込んで帰ってきた言葉が
あったのかもしれない。

泣かないように我慢した涙が、
心の中で溢れていたのかもしれない。




それを子ども自身が
自覚しているかしていないかに関わらず、

心に暗い影を落としているかもしれない。。。



何かのできごとだけじゃなく、

前日よく眠れず寝不足とか、
ちょっと風邪気味とか、
花粉症で眠気の出る鼻水の薬を飲んでいてだるいとか、
身体的な理由であることもあります。

ママだって、生理の日とか、
普段よりイライラしてしまいがち。。。
だったりしますよね。^^




でもその「理由」を見ずに、

表面的に現れたイライラな態度や、
妹や弟へのひどい言葉、
 

ママへの反発の言動だけを見て、

 

「なんでそんなこと言うの!」
 

「どうしてそんないじわるするの!」


と、言ってしまったら。。


 

もしもそれだけで済まずに、

「そんなこと言うなんてひどい!」
「イヤなこと言う子ね!」

と人格否定まで
入ってしまったとしたら…



『ママは僕(私)の気持ちなんてわかってくれない・・・』

『ママにはわかんないよ、もういいよ!』


ということに
なってしまうかもしれません。。



これが、一度や二度のすれ違いならいいのですが、
ちょっと回数が重なると、
知らぬ間に子どもの心に影響を与えてしまいかねません。

 

 




じゃあ、どうすればいいの?


ということですが、
そういうときは私の場合、


「そーか、怒ってる気持ちなんだね。」

とまずは子どもの感情を受け止めた上で

「まあ、そういう時もあるよね。
・・・なんかあったりした?」

という感じにサクッと聞いてみるというのが有効でした。




この時に注意してほしいのが、
 

子どもがぶつけてくる「感情」に

ママが乗っかってしまわないこと。



ぶつけてくる「感情」や「イラ立ち」に目が行ってしまうと、
 

こちらも「ムカッ」としてしまったり、
「なんでそんなこと言うの!?」

と言いたくなってしまったりするからです。



「なんでそんなこと言うの?!」は、
言うまでもなく「YOUメッセージ」です。


つまり無意識で相手を責めるタイプの言葉になってしまうわけです。
(YOUメッセージとIメッセージについてはこちら↓)



たとえ言わなくても、
 

子どもの感情にママが乗っかって
イラ立ったり否定的な感情がうまれてしまったりすると、

 

それは非言語コミュニケーションで

伝わってしまうものなんですよね。



だからまずは、相手の土俵に乗らない。



そんな時は、
子どもがどんなにイラついている様子でも、
 

その「イライラ」に目を向けずに、
「イライラの奥に何があるのか」

ということに目を向けます。


イライラの出発点はどこか。


つまり、


”イライラしたくなっちゃうようなことが、何かあったんだね。”
 

という視点です。




「怒りたい気持ちになったんだね。」
と受け止めたあと、

「学校でなんかあったりした?」
 

と聞いてみたりすると、


「別になんもないよ!
いまムカついたから怒ってるんだ!」

という時もあるし、

「今日はサイアクだ!
ムカつくことばっかりだ!
あいつが学校でこう言ってきて・・・」

と、話が始まることもあります。



学校であったイヤなできごと、
その日に感じた「なんとなくイヤな気持ち」が
奥の方に隠れていることがあるので、

「あいつが学校でこう言ってきて・・・

ほんとうはさ、こう思ったんだ・・・」

と始まる場合は、それこそが「理由」
つまり今回のイライラの出どころである場合があります。



話がまとまらずに、

「別になにもないよ!」
と一度は言ったのに、
そのまま聞いていると、

「今日、掃除当番の時に嫌なことがあった」
とか
「昼休みにイヤな気持ちになることがあった」

というのがあとから出てくることがあります。

 

 

「怒り」は二次感情といわれるように、

その奥にある本当の気持ちは

「ショック」「悲しみ」であることもあります。




ストレートに子ども自身が自覚している怒りや

モヤモヤがある時はいいのですが、
 

本人が自覚していない場合、

「モヤモヤの出どころ」

は手探りで探すしかありません。


まとまらないまま話す言葉の中に、
きっかけになったできごとがないか

探しながら聞いてみます。


すると、
色々と出てくるまとまらない話を聞いている内に、
『これだな』と思うできごとがポロッと出てくることがあるんですね。




子どもの心で難しいのは、

子どもは大人ほど

「言語化」「意識化」できないということ。


イヤな感情の出どころにもかかわらず、
 

本人に自覚がなかったり、
記憶すら曖昧なことがあります。



「なんとなくイヤな気持ちになった」
 

ということがあって、
 

そのまま他の時間を過ごしたり遊んだりしているうちに
顕在意識からは忘れてしまったんだけど、
 

何となく「イヤな気持ち」「モヤッとした気持ち」が
残っている場合もあります。


原因が見つからない場合は、
あまり深く掘り下げずに、

”意識としては忘れちゃったけど
何かモヤッとすることがあったのかもしれないな”

という程度の理解で良いのだと思います。



これだけでも、
「なんでそんなこと言うの!」という気持ちになっているときとは
大違いです。




何より、

子供の感情が「否定されていない」ことを
子ども自身が感じることは、

 

小さなことのように見えて重要です。


ネガティブな感情に振り回されて

周囲に当たり散らしている時、
 

子ども自身も多かれ少なかれ、

イヤな気持ちで
「よくない自分」になっているような感覚はあるものです。



そんなとき、
 

「それはダメ」「ひどい、悪い」
「そんなこと思ったりしたりするなんて良くない!」
 

と言われてしまうと、

 

「ダメな自分」「悪い自分」

を自分に念押しし、
 

「こんなこと思っちゃいけないんだ」
「こんな僕(私)はダメなんだ」

 

という自己否定につながってしまうことがあります。



でも、

「そんな時もあるよね。
なんかあった?」

と言われたらどうでしょう。

行き場のない思いが、
こんなのダメなんだと思っているのにモヤモヤして
自分でも振り回されて何となく苦しい思いが、

フッと通り道を見つけたような気になりませんか?



どんな感情になる時も、
その感情を直否定されずに育った子は、
 

やっぱり自己肯定感が高めだなぁーと、

見ていて思うことがあります。

 

そういう感じのタイプは少しコツを伝えるだけで、
自分の感情との向き合い方も上手になりやすいんですよね。



子どもが自分のネガティブな感情を

否定され続けていると、
 

「こんなふうに思っちゃいけないんだ」

「こんなふうになる自分は悪い子なんだ」
 

と感じてしまいかねません。



それが繰り返されて降り積もると、
 

「自己否定」
 

という大きな影を心に落とすことがあります。



 

どんな感情を感じても、
 

それが人間です。


ネガティブな感情にならない人なんていません。
(悟った人や聖人君子は別です)




いろんな時があって、全部いい。


怒ったりイヤな気持ちになったり、
ネガティブな感情になる時があっていい。



大切なのは、その先です。
 

感じた感情を、どう扱うか。




うまく扱えるようになるには、
 

浮かんできたネガティブな感情を
全否定して無いものにすることではなく、

浮かんできたネガティブな感情を認めて、
そうなった「もと」を見直してみる。


そのもとになるできごとの時に思った事を、
他の見方はできないか、可能性と選択肢を広げていく。

(その方法と例をここで詳しく説明しています↓)

 

 

たとえ、

いろいろな話を聞いた上で、
「こういうふうに思えたらいいね」
と、

結果的には子どもの考えと違う方向に

誘導することになったとしても、

それは「否定」とは違います。



ネガティブな感情になる時があっていいよ、
それもいいよ、仕方ないもんだよ、そんなこともあるよね。

という、肯定的な受容の上で、

「これをこういうふうに思って、

そういう気持ちになったんだね。

そしたら、こんなふうに考えてみるのはどう?
ちょっと違ってこない?

あとは、こうも考えられるよね。
こうかもしれないし、これもありかもしれないよね。。

ママなら、「こう」かなと思ったりするけど、
もしそう思えたらさ、

ちょっとイライラじゃない気持ちになったりしない?」

・・・とか、
 

可能性と選択肢をひろげて提示することは、
「否定」ではありませんね。^^



だから、
子どもの気持ちもまずは


「全肯定。」


この一択です!^^

 

 

 

今日も読んでくださって、

大切なお時間をどうもありがとうございました!

 

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