子育てのご相談を聴かせていただいていると、
時々、ママの心の奥に

「正しさ」

が鎮座しているような気がすることがあります。



「うちの子、もっとちゃんとしてもらわないと。。」

「私はちゃんとやってるつもりなのに…」

「ちゃんとしなきゃって思うんですけど…」

「もっとちゃんと、いいママにならなくちゃって思うんです…」




”ちゃんと”

”ちゃんと”





ちくっと胸が痛みます。




かつての私…いえ、今の私の中にも
その思いは程度の差こそあれ、
時々顔を出します。



しっかりしよう、っていう気持ちは
素晴らしいですよね。

何かを頑張ろうとしていたり、
やり遂げようとしていたり、


高いレベルを目指そうとしている時にも
出てくる言葉ですよね。



でも、

それがたくさん出てき過ぎてしまうと、



・・・苦しい。




真面目な方や、
何事にも一生懸命取り組める方は、

この”ちゃんと”に

いつの間にか
心が縛られてしまっていることがあります。




「ちゃんとしよう」

という気持ちがだんだん、

「ちゃんとしなくてはいけない」
「いいママにならなくちゃいけない」


という、

”ねばならない”
”すべき”

に変わってくるわけですね。


(「すべき」思考について詳しくはこちら↓)

 


”ちゃんと”は、
言い換えれば「正しさ」。


これが「すべき」「ねばならない」になると、

「正しくすべき」
「正しくなければならない」
「正しいママでいなければならない」

ということになるわけですね。



私も時々、気付かないうちに

そんな気持ちになりかけている時があります。

そこで自分に、
すごく、言いたくなるんです。




「正しさ」って、必要??



子どもにとって、ママの「笑顔」よりも必要なもの??






「ちゃんとしなきゃ」
「ちゃんとやらなきゃ」

という気持ちは、
痛いほどよくわかります。

ママたちは子どものためを思ったり、

本当にがんばり屋さんなんですよね。。



「正しい」ことは、
一般的に良いこととされてきました。

「正し」ければ、「良い」。


でも、


子育てで「正しい」って何でしょうか。




どこかに「正解」はあるのでしょうか。。

「正しい」「間違っている」は誰が決めるのでしょうか。

親?
子ども?
他人?
世間?

ある人は「正しい」と思ってやったことが、
ある人にとっては「間違い」になってしまうこともあるでしょう。

自分にとって「正しい」ことが、
ほかの人にとっても「正しい」かどうかはわからない。


いま「正しい」と思える選択が、
未来でも変わらないかどうかはわからない。

それは未来になって、フタを開けてみなければわからない。

何が起こるかわからない世界で、
何が起こるかわからない人生で、

「これが正しい」と言えるものなんて、あるのでしょうか。。




「正しさ」なんて決められない。


「正しさ」は人それぞれ。



いま起こっていることだけを見て、
それが良いか悪いか決めることはできない。


そんなふうに、思います。


それなら、


「正しい」選択をしようとするのではなくて、
選んだことを、自分たちにとっての「良かった」にしていきたい。




誰かや何かが決めた「正しさ」よりも、

自分にとって、子どもにとって、

大切だと思うことを選んで、

 

 

何を選んでも、全てを糧にして、

自分であとから「よかった」と思える人生にしていきたい。


どんなつらい経験も、

間違えたとさえ思うほどの選択があったとしても、
 

「これがあったから今の私がある、今のこの子がある」

と未来でいえる人生を生きていくと決める。

そしてそんな未来はこれから、自分の手で作っていける。

(「良いか悪いかは未来が決める」くわしくはこちら↓)

 


正しさを選ぶのではなく、
選んだことを、自分たちにとっての正解にしていくこと。


そうするかどうかは、自分次第です。

自分がそうしたいと思えば、
いつか未来で、

全て良かったと笑えるように生きていくことができる。

”選んだことを、正解にしていく”。

正しさに縛られるのではなく、
何を選んでも、選んだことから学び、成長し、

 

全てを糧にして

自分たちにとっての「正解」にしていく。



そのためには、
「いまから」「これから」を
どうしていくかが大切なんですよね。



確かに最低限の秩序は必要です。
ある程度の正しさの概念も必要です。

でも、それでも。




いちばん大切なのは、なに?




 
子どもが幸せで、
ママが幸せで。


それがあったら、
それが一番なんじゃないかなぁ…


そんなふうに思ってしまう時、

「正しさ」が心を縛ることの弊害が、
その大切なことの邪魔をしてしまうなら、


きっとそんな「正しさ」なんて要らない。


そう、心の中で思うことがあります。




では、

「正しさ」がママの心を縛ってしまうと、
実際の生活で何が問題になってしまうのでしょうか。


ママが「正しくしなければならない」
 

という「すべき思考」にとらわれてしまった時、
一番問題になってくるといつも感じるのは、


「我が子の悪いところばかり目についてしまう」

ようになること。。




意識しているわけではないのに、
いつの間にか、知らずのうちに、


「正しさ」を求め
「正しくなくちゃいけない」と思っているので、

子どもの「正しくないところ」が
目につくようになってしまうわけですね。

(子どもに対してだけじゃなく、
旦那さんやママ友にも向いてしまうこともありますね)


そしてそれを、
「直そう」「正しくさせよう」
としてしまう・・・。


「正しくないところ」が目につくから
「正しくしなきゃ」と思ってしまう。。

もしくは、
その「正しさ」を押し付けてしまう・・・



 

子どもの個性は、それぞれです。


活発でやんちゃな子、
引っ込み思案なもじもじさん、

じっとしていられないお調子者、
頑固で譲らない癇癪持ちさん、

神経質で怖がりな子、
おっとりマイペースなのんびりやさん・・・




みんな違って、みんないい。


みんな「いい子」です。



活発でやんちゃな子は、
言い換えれば、
元気で明るい活動家。

引っ込み思案なもじもじさんは、
人をよく見る観察眼の持ち主。
共感性が高いことが多いですね。

じっとしていられないお調子者は、
ポジティブなハッピームードメーカーかもしれないし、

頑固で譲らないのは、一途でがんばりやさん。
それだけ自分の意見がハッキリ持てているから。

癇癪持ちは、思いの強い情熱家。
こだわりをとことん追求できる職人肌かもしれない。

おっとりマイペースは、粘り強くて根気がある子。
のんびりやさんは、じっくり物事に取り組める所も。



「よくない」ところを見ようとしたら
全部よくないものに見えてしまう視点も、

見方を変えれば、長所になります。



長所と短所は紙一重。
ものごとは決して一側面だけでは測れないし、

欠点が長所であることも本当にたくさんある。



これを
「リフレーミング」と呼んだり、

「チクチク言葉とふわふわ言葉」という名前で
子どもたちが学校で習ってきたことがありましたが、


見方(認知=うけとめかた)を変えることで、
良くも悪くもとらえられるという話です。



「正しさ」に縛られてしまった心では、

 

この「悪いほうにとらえる」ということが
起きやすくなることがあります。


悪い方にとらえて
「正しくないこと」探しをしてしまうと、

正しくないことを見つけては
「正しくしなきゃ」と思っているので、

心も疲れてしまいます。


きっと、笑顔にもなれませんね。。


しかもそれが
「すべき」「ねばならない」
になっていたらどうでしょう。

強制力が働くので、どんどん苦しくなっていく。。





だから、思い切っていってしまえば、



子育てに「正しさ」は要らない。




そんなふうに私は思ってしまいます。




もし、私が子どもだったら、
やっぱり

「正しいお母さん」より
「笑ってくれるお母さん」

 

のほうが、
嬉しいかもしれません。^^





もしも今、

 

子どもの欠点ばかりが
見えてしまっている時だとしても、
 

忘れないでくださいね。



みんな、いい子です。


 

それぞれが、かけがえのない、
その子だけが持っているたからものの個性を持って
そこに居る。


それはまるごと、素晴らしいこと。

その子にしか無い、
その子だけのもの。

世界にたった一つ、
ほかのどこを探してもない、
オンリーワン。

それを「よかった」にしていくのも、自分たち次第。


まるごと受け止めて、
それを「よかった」ことにしていく未来を
作っていくことに力を注ぐほうが、
これから先の時間がずっと楽しいかもしれません。




ママが笑っていると、
それを見ている子どももきっと笑顔です。



試しにやってみて下さいね。

子供の顔をじっと見て、
「にこーっ」と満面の笑顔。


すると子どもはどんな顔を返してくれるでしょうか。^^

 

 

今日も読んで下さって、

大切なお時間をどうもありがとうございました!

 

【おすすめ記事】
💌認められなくていい、好かれなくていい。あなたが自分を生きている、それだけが大切なこと
💌いま、どんな苦境に立たされているとしても。
💌努力が報われるとは限らない…それでも。
💌「ほんとうの自分」の声、聴いていますか?
💌こころが疲れてしまう理由
 
著書(電子書籍・紙書籍)はこちら🔽】
✱ Amazon・楽天kobo・紀伊国屋書店ほか20社で取扱販売中!✱        
                        
👉「人生を変える無意識の使い方 ―なりたい自分に必ずなれる!―」大内順加著 
👉「もう、苦手な人に振り回されない!―感情コントロールで人間関係がラクになる!―」

🔽イライラ・モヤモヤ・つらい気持ちに振り回されない!ショートカウンセリングはこちら🔽

😊お申し込みはコチラ

 

🍵お問い合わせ➔ 当アメブロ・Facebookからもお気軽にメッセージお待ちしています♪