組織が大きくなり、関わる人が増えてくると

伝言ゲーム的なやり取りで物事が伝わり、

いつの間にかまったく異なるものになって

しまうことが起きやすくなる。







だからこそ、例えば役員合宿で決まったことを

全社の掲示板にきちんとフィードバックして

誰もがその結果を共通の言語で見える化したり

して、そういったことが起きないようにして

います。







それでも、時にはこういった伝言ゲーム的な

やり取りが発生することがある。

特に上長から言われたことをやる場合に、

思考停止して、決められたことだからやる、

言われたことだからやる、という受け身的な

やり方になりやすい。








これを回避するには、情報の発信側は、誤解のないように

TODOや結論だけではなく、背景をちゃんと

説明しなければいけないし、

情報の受け手側は、単なる情報として受け止める

のではなく、「なぜそれをやるのか」を自分で

考え抜く必要がある。







仕事が出来る人というのは、何をやるのか、どうやるのか、

ということよりもなぜそれをやるのか、という背景の

理解と共有に時間を費やしている人
だと思います。







これは若い内にいかに習慣づけるかが大事。

最終的に実行者になる人は、上長に聞いて納得できなければ

サクっとその最初の発案者に直接聞いたほうがいい。

なんでこれってやることになったんですか?と。

悩むより聞くがやすし、ってね。
新規事業を考える時に、インターネットの発展の歴史を

知っていることはとても有利だなと思うことがあります。







PC、ガラケーでどのようなサービスが最初に立ち上がり、

どのようなサービスをユーザーがどのように使うようになり、

どのように収益化して、どのようなサービスが結果として

生き残っているか、ということを知っていると、

スマートフォンでも応用できるところは多々あるように思います。

もちろん、前提条件が異なるのでそれを考慮する必要が

あるのだけれどね。








ただ先日、社内で開催した新規事業コンテスト「EBI」へ

応募した人への個別のフィードバックをした時に、

新卒1年目のO君から、「回りにガラケー時代を

知っている人がいて、今後はこういうサービスが流行るんだよ、と

聞くとガラケーの歴史をもっと勉強した方が次にどういうサービスが

流行るかわかって良いのでしょうか」と質問があった。








その時に、最初は確かに歴史を知っているほうが

いいので勉強しなよ、と言いそうになったのだけれど、

よくよく考えてみると、彼が今更どんなに一生懸命、

ガラケー時代のサービスの変遷を知ったところで

僕らのように実際にその中で経験してきた人には敵わない。







それにネットおたくと言われていたような

松山大河君や山田シンタロウ君や、田中ユズル君みたいな

人達は過去の歴史を勉強していた、というよりは

だったら、誰もまだ知らないような新しい分野で

こんなサービスが流行ってます、というように

新しい領域での自分だけの強みを築いたほうがいいよ、と

いうアドバイスをした。








どちらを優先すべきかは、状況や人によるから

一概にどちらがいいかを言うことは難しいけれど、

特にまだ年齢も若く、ネット業界のように

どんどん新しい分野が切り拓かれていくような業界であれば

新しい分野を切り拓いてそこを強みにしていった方がいいと思う。

そういう自分だけの武器を持っていることで、

過去を知っている人とも対等に議論できるようになるしね。








それに実務でそうやってイタイ失敗をしたうえで歴史を知ると、

あー、そういうことかっていう腹オチする(笑)。

でも若い時の失敗なんて本当の失敗じゃないし、

失うものなんてせいぜいちっぽけなプライドくらい。

それよりも得られるもののほうが圧倒的に多い。







そして現在の新しい分野へ集中していくことで、

それはやがて過去になり、結果としてパースペクティブな

視点を持つことが出来るようになる。

それによって初めて一気通貫した視点が持てるようになり、

未来がぼんやりと見えてくるようになるんじゃないか。







次回のEBIでの提案をまた期待したい。
先日、某ネット広告代理店の役員の方と会食がありました。

普段はどちらかというとメディアよりの人と会うことが多く、

最近はあまり広告代理店の方とお話する機会はなかったので、

お互いにいろいろと情報交換を行うこととなり、非常に良い

機会となりました。






その中で印象的だったのは、最近は純広告の売上比率が下がって

それに伴って、自社のスタッフは媒体仕入や媒体提案よりも、

付加価値の出やすいDSPを使ったチューニングに

業務の比率が移り始めている、ということでした。







これはネット広告の代理店の付加価値が、

媒体提案や媒体仕入からデータを活用したDSPチューニングに

移り始めているということでもあると思います。







「変化」の真っただ中にいると、「変化」そのものに気づかない

ことが多いですが、実は後から振り返ってみるとすごく大きな

変化の真ん中にいたことが判ることが多い。

今回の変化もそういったもののひとつだと思う。







「平家物語」でも語られるように、世の中は諸行無常であり、

変わらないものなど何もない。

重要なのは、これをどうとらえるか、だと思う。







VOYAGE GROUPとしては、ECナビを始めとするメディア事業や

adingoにおけるアドテク事業を手掛けていますが、こういった

業界環境の変化をこれらをリスクとしてではなく、

逆にチャンスと受け止めて、新しいサービス作りや

事業開発に結び付けていきたい。









ちなみにその時に行った串揚げ屋さんのポスターに

良いこと書いてあった。

「人生もソースも一度きりやで!!」

$神泉で働く社長のアメブロ
これは久々に読んだ良書。

FCバルセロナの人材育成術/アルベルト・プッチ・オルトネーダ

¥1,680
Amazon.co.jp




メッシがいるFCバルセロナがどのようなチームなのかを

知りたくなって買ったのがこの本なのですが、

読めば読むほど経営にも通じるところが多くてびっくり。







これを読むとバルサが選手育成において、いかに

人間教育に力を入れているかがわかる。

FCバルセロナでの教育とは、技術的なことを教える

ことだけではなく、将来、大人として社会でしっかりと

生活できるために必要な「敬意」「忍耐」「犠牲」

「努力」「謙虚」といった価値観を教え込むこと。

しかも同時にチームとして勝利も期待されながら。






選手や監督、テクニカルスタッフなどのインタビューも

あって、非常に多面的にバルサの強さの秘密を理解する

ことが出来た気がします。






気になったところを抜粋して紹介。




“サッカーとは不完全な選手がお互いの長所を出し合って
そしてお互いの短所を補い合って、その結果、一つの
組織(チーム)として機能すれば良いスポーツなのです。”

“チームに迷惑をかけないためにも、自分の短所を改善する
ことはとても大切なことです。しかし、「迷惑をかけない」
という消極的な視点以上に重要なのは、「チームに貢献する」
という前向きな視点であり、それはまさしく「自分の長所を
伸ばし、その面でチームに貢献する」ことだと思います。”

“プロ選手になるための階段を登る際に重要なのは、非の
打ち所がない完璧な選手を目指すことではなく、自分の長所を
活かしながらチームメイトと最高nハーモニーを奏でることを
学ぶことです。”

“「私は勝つことが好きだし、育てることにも情熱を抱いているが
何よりもまず敬意と品格という普遍的な価値を基本として競い合う
ことの素晴らしさを子供達に教えたい」”

“試合結果に関係なく、品格のある戦い方で自分自身の最高の
パフォーマンスを出し切ることこそ、真の勝利である。競い合うとは
まず自分自身に勝つこと、そしてその次に相手に勝つこと。
良い競い合いをした結果、勝利はもたらされるのである。”

“成功とは、結果はともかく自分自身に設定した目標をクリアする
ことだと、私は思っている。結果が全てではない。自分自身との
戦いに勝つことができたのだとしたら、何も恥じることはない。
成功と失敗、勝利と敗北は紙一重なのだから。”

“物事が上手くいっている時に決断を下し変化をもたらさないと
遅かれ早かれ悪い時期が訪れてしまう。良い決断とは、ポジティブな
結果が出ている時の追い風を利用し、予測の末に冷静に下されるものだ。”

“「頑張り続け、戦い続けることが成功への道」”

“「競争する意味を学ぶためには、敗北を知らなくてはならない。」”

“心の中に大きな目標を持つことは素晴らしいが、日々クリアすべき
小さい目標も設定するようにしよう。結果よりもまずプロセス。未来を
見つつも、今、この瞬間をしっかりと生きていこうではないか。”

“勝つことは重要だ。しかし勝利を得るためには、物事をうまく
やらなければならない。正しく根気よく努力すれば、往々にして勝利は
ついてくる。しかし、常に勝てるとは限らないことを私たちは理解して
おかなければならない。もっとも重要なのは、競争することを学ぶことに
ある。競争することを学ぶということは、勝利することを学ぶということ
であり、そして何よりも、負けることを学ぶことを意味している。”

“勝利にも敗北にも等しく直面した方がいい。敗北すればプライドは
傷つくし、落ち込みもするだろう。だが、相手の敬意だけは決して忘れ
ないようにしたい。
もし十分に努力したうえでの敗北であれば、誰だって当然傷つくだろう。
大事なのは「今日は相手の方が良かったのだから彼らを祝福しよう。
でも次は自分たちが勝つぞ」という気持ちである。
敗北には敬意を、勝利には謙虚を。”

“才能を最大限に活かすには、粘り強い努力以外にない。毎日の練習に
真剣に取り組み続けることが重要なのだ。”

“「勝ち負け」とは決してスコアボードに映し出される試合結果だけ
ではなく、もっと奥が深いものだということを理解しなければならない。
「負ける」とは自分のすべてを出し切らないことである。逆に「勝つ」
とは、自分のすべてを出し切ることである。つまり、「勝ち負け」とは
己との戦いに勝つか負けるかのことでもあるのだ。”

“プロになることはもちろん難しいが、もっと難しいのは、
努力を継続しプロの世界に居続けることなのである。”

“チームにとって一番大事なのは信頼だ。選手全員が試合の後に
お互いの目を真っ直ぐ見られること。お互いに信頼し合っていると
確認できることが大切だ。そのためには、選手一人ひとりが個人の
責任において、自分は集団の一部なんだと実感しなくちゃいけないし、
チームメイトにはいつも敬意を払って接するべきだ。”

“バルサのトップチームに到達するためには、もちろんサッカー選手
として優れていなくてはならないが、人間として礼儀正しく成熟して
いることも大切だ。また、バルサのユニフォームを着てプレーする
ことの意味を理解し、その重圧に耐える覚悟が出来ていることも重要だ。”

先日、募集を締め切った新規事業提案制度のEBIの

書類審査を行いました。

今回の書類審査では、今までと趣向を変えて事業プランの

提出ではなく、プレスリリース案の提出という形。






えっ!?なんで事業計画ではなくプレスリリース案なの?

と思われたかもしれませんが、プレスリリース案には

実はその新規事業の要素がほぼすべて入っているからです。







イケテル事業プランというものは、聞いて30秒で「おっ!

それはいいね。」と思えるもの。

つまり、30秒で伝えられる内容って何かを徹底的に考える

ことが大事だと思うわけです。

それが結果として、プレスリリースのタイトルだったり、

最初の説明のところにサラっと書かれる訳で。







実際、VOYAGE GROUPで新規事業を立ち上げる時には、

ブログでも書いたように、はまずつくるのは

プレスリリース案をつくることが多く、これをベースに

いろいろと想像を膨らませていきます。

http://ameblo.jp/usami/entry-11033207587.html







今回のEBIで実際に提出された新規事業案についての

プレスリリースは45。

毎回、出す人もいれば、一人で何案も出す人がいて

これは本当に嬉しい。

こういう継続が結果として事業開発会社としての底力に

なるわけで。







だからこそ、彼らが提案した事業プランを全役員で

ひとつひとつちゃんと吟味し、議論した。

結果として、11の事業プランが次の役員プレゼンへと

通過することとなりました。







まだ総括するには早いですが、今回のようなプレスリリース

形式での事業プランを考えるというのは普段プレスリリースを

見慣れていない人にとっては結構違和感があったみたいですが、

個人的には進行にはまだまだ課題はありつつも、継続していくと

かなり良くなるような手応えを感じています。

情報の受け手側がそれをどう受け止めるか、ということを意識し、

これだ!っていう言葉を紡ぎだすことで、より本質を見極める力が

身に付くはず。





書類審査を通過した事業プランはどれもまだまだ荒削りな

事業プランだったりするものが多いけれど

これらはダイヤの原石みたいなもの。

来週の彼らからのプレゼンが楽しみです。











ちなみに僕は事業責任者や新サービスの責任者、若しくは

将来事業責任者を目指している人は、普段から自分で

プレスリリースの文案を書く癖をつけたほうがいいと思う。

「説得力」を身に着けていくことにもつながるので。

「リーダーの要素のひとつには説得力がある。

言葉は自分と異なる考えの者を説得するための武器であり,

敵を味方にするためのものである」

前回のエントリーで年頭のあいさつを書いたけれど、

今回はその裏話をちょっと書こうと思う。






今年の正月に実家に帰ったときに地元の大企業に勤務する

友人と話をした。

彼はいわゆる経営企画の部署で広報などの仕事をしている。

そんなこともあって比較的役員や社長とも近い距離で

仕事をしている。







そんな友人に、新年の挨拶を考えなくちゃいけなくて

まだできてないんだけどどうしようかなぁ、って話をしたところ、

「え!?自分で考えてるの?うちとかは12月になると経営企画の

部署のメンバーが1か月くらいほぼそれ専任で作っているよ」と。

「年頭の挨拶はそれを見て読み上げているだけだから

みんなあまり聞いてないけど」とも。







正直びっくりしたけれど、でもアメリカの大統領にも

やはり専属のスピーチライターがついているように

ある程度規模が大きくなってきたらそれはしょうがないのかも

しれない。






ただどのような規模であれ、トップがやるべき仕事のひとつに、

ビジョンや理念を組織に浸透させること、があるけれど、

紙に書いてあるきれいな言葉をどれだけ重ねても、

心が入っていなければ聞いている人には伝わらない。







拙くてもやはり自分が本当に話したいことを、

自分の言葉で話をして初めて、伝わるものだと思う。

伝えたい内容に関して、本気で自分が考え、思っているかどうか。

そのうえで自分の言葉で率直なコミュニケーションを取り続けて

いきたい。







年末にNHKで放映していた「100年インタビュー」で

塩野七生さんが言っていたのをうろ覚えだけれど最後に紹介。


「リーダーの要素のひとつには説得力がある。

言葉は自分と異なる考えの者を説得するための武器であり,

敵を味方にするためのものである」


説得力。磨いていきたいと思います。
あけましておめでとうございます。






昨年は、社会的には東日本大震災、原発事故、

節電対応など多くの困難がありましたが、

社内においては、Yahooの検索エンジンの変更に伴う、

自社の事業環境の変化を「ハリケーン」と捉えて、

それによる売上減への対策を行いながら、

スマートフォン分野等の新規事業への取り組みを

積極的に行ってきたたものの業績的には思うように

結果が出ず、まさにもがき続けた一年でした。







だからといって将来を悲観しているかと言えば、むしろ

まったく逆で、昨年は社名をECナビからVOYAGE GROUPへと

変更し、人を軸とした事業開発会社として

採用、育成、活性化といった「人」の部分が

しっかりと出来上がりつつあるのを実感でき、

将来への「仕込み」が出来た一年だったとも言えます。







そんな2011年を踏まえて2012年をどのような

年にするか年末年始、ずっと考えていました。

その間にもいろんな方の振り返りや抱負をブログなどで

拝見し、それらを読めば読むほど何を抱負にすべきか

判らなくなってしまい、今日まで持ち越してしまっていました。

でも、悩んだら原点回帰、ですよね。







実は昨年、最も僕にとって印象的だったのは、年末に参加したIVSで

羽生さんの講演でした。

まさに自分のための講演だったかと思うくらい。

その後すぐに自分への勇気づけと戒めを込めて書いたエントリーが

頑張っても結果が出ない時」と「頑張って結果が出た時

この2つのエントリー。

これが今年の自分にとっての原点だなと考えたら、

ストンと腹落ちしました。






というわけで、当たり前といえば当たり前ですが、

プロの経営者として結果を出すことに徹底的に

こだわったうえで、結果が出ても驕らず謙虚に、

結果が出なくても腐らず焦らず挑戦し続けること。


これを今年の抱負にしたいと思います。







おりしも今年の10月で40歳になります。

孔子の論語によれば、

『子の曰く、吾れ
  十有五にして学に志す。
  三十にして立つ。
  四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。
  六十にして耳順がう。
  七十にして心の欲する所に従って、
  矩を踰えず。』

と、40歳は不惑の年。







迷いながらも、それでも立ち止まるよりは転んででも前に

進もうとしてきた人生から、そろそろ己が信じた道を

迷わずに突き進む年齢になったということでしょうか。

この先の十年は天命を知るための10年。

つまり天命を知るための準備期間が40代とも言えます。

驕らず謙虚に、求められた以上の結果を出し続けて

いきたいと思います。
昨日、「頑張っても結果が出ない時」というエントリーを

書いたけれど、今日は頑張ってその結果が出た時の話を

書きたい。






頑張って結果が出たとき。

当然それは嬉しいことだし、全部自分の実力だと思いたくなる。

頑張ったことが報われたと。

そして回りももてはやし、持ち上げてくれる。

さすが、すごい。あの人は昔からすごかった、などなど。







でも実は頑張って結果が出た時こそ、本当にそれは自分が

頑張った実力の末での結果なのか、ということを見極めないと

いけないと思う。







世の中には、実力が伴っていなくても、実力以上にたまたまうまく

いくことが思っている以上に多い。

回りを見渡してみればそんな社長は山ほどいる。自分も含めて。

僕だってたまたまあの時代にネット市場という分野で

起業したからこそ、そこそこうまくいっているんだと思う。







しかし、往々にして結果が出ている時はその結果に対して

過度に自信を持ち、自信過剰となり、回りが見えなくなって

しまうことが多いように思う。

それが時代にマッチしていれば、それでもうまく回っていく。







でも大事なのは、結果がでなくなった時。

ここに関しては昨日書いたことだけれど、実力不足を

不調であると勘違いして、実力を上げることを怠ったり、

今までとやり方を変えなかったりしてしまう。

しかも致命傷となるまで。






野球の野村元監督の好きな言葉に

「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし」

という言葉がある。

どういう文脈で話したのか知らないけれど、でも思うのは

「うまくいったのは偶然、うまくいかなかったのは実力」

と謙虚に結果を捉えることだと思う。








最後に改めて以前、マキァヴェッリの君主論などから、

抜粋して紹介した文を紹介したい。






・なにかを為しとげたいと望むものは、それだ大事であるほど
自分の生きている時代と、自分がその中で働かねばならない
状況を熟知し、それに合わせるようにしなければならない。

・名声に輝く指導者たちの行為を詳細に検討すれば、
彼らが皆運命からは機会しか受けなかったことに気づくであろう。
そしてそのチャンスも彼らには材料を与えたに過ぎず、その材料
でさえも、彼らの自分の考えどおりに料理したのに気づくに違いない。

・機会に恵まれなければ彼らの力量もあれほど充分に
発揮されなかっただろうし、また力量を持ち合わせていなければ
機会も好機にならなかったのである。

・変わりやすい運命の波に呑み込まれない道はただひとつ。
時の流れと自分のやり方を合致させることである。

・慎重であるよりも果敢であるほうがよい。運命は冷たいほど冷静に
対してくる者よりも、征服したいと欲望を露わにしてくる者のほうに
なびく。

・運命はなにか偉大なことを為そうとする時、運命の与える好機に
気づき、それを活用する気概にあふれ、才能にも恵まれた人物を
選ぶ。

・人間は運命に乗ることはできても逆らうことはできない。

・力量に欠ける人の場合、運命はより強くその力を発揮する。
頼れるのは自分のみということに目覚め、運命が自由勝手に
ふるまうのを牽制する必要がある。でなければいつまでも運命の
命ずるままに流されてしまう。

・衆に優れた人物は運に恵まれようとも見離されようとも
常に態度を変えない。

・なにかを為したいと思う者は、まず何よりも先に準備することが
必要だ。

・好機というものはすぐさま捕らえないと逃げ去ってしまう。

・やった後で後悔するほうが、やらないで後悔するよりもましだ。
先日の羽生さんの講演についてのメモで僕自身が一番響いたのは

実はここの部分。






うまくいっていない時にどうするか。まずは不調か、実力を見極める。不調が3年続けば不調ではなく、実力。不調なのか、実力を見極めるのがまず最初にやること。実力の場合は、自分自身の努力が足りない、ということを謙虚に受けとめ、次の機会のチャンスを伺うことが必要。
不調の場合もある。今日やったことを明日になって結果が洗われるとは限らない。通常はやったことと結果が表れるのには時差がある。3年という後に時差があって形になることもある。やっていることは正しいけれど結果が出ない時に不調という。不調のときにはやっていることを変えてはいけない。でもモチベーションが下がることがある。だから日常生活の中に変化をつけるようにする。髪型を変える、部屋の模様替え等。








羽生さんも言っていたようにどんなに正しく努力して、

実力が上がっていても結果がそれと平行してついてくるわけじゃない。

むしろ常に結果は遅れてやってくる。






将棋の棋士のように一人で不調に立ち向かうのも苦しいけれど

会社のように組織として不調に立ち向かうのは、また別の

苦しみがある。






結果が出ていない時には、組織全体が疑心暗鬼になる。

通常は、やっている本人達というよりは、まずは当事者の

周りが最初に疑心暗鬼になる。

なんで彼らは結果が出ていないのにあれをやっているんだろう?

大丈夫か?もっとああしたらいいんじゃないか?などなど。






この症状が進んでいくと、やっている本人達も徐々に自信がなくなり

なんでこんなことをやっているんだろう、と疑心暗鬼が広がっていく。






社内における新規事業、ベンチャーでの起業。

どちらにおいてもこのような状況は起こりうる。

というよりも、むしろこういう状況でいる時のほうが

圧倒的に多い。






こういう時にトップが迷っている姿を見せてしまうと組織全体が

さらに迷走してしまう。

トップがやるべきことは、制約条件を見極めたうえでどこまで

本当に頑張れるのかを冷静に判断し、

ネガティブに考えるのではなく、やれる可能性、実現する可能性を

示し、そこに向けて組織全体のベクトルをあわせ、

「少し難しそうだけれど、何とかなりそうだ」と組織全体の

モチベーションをアップさせること。








たとえ不安を持っていてもトップはそれを表に出してはいけない。

そんな誰にも見せられない不安をトップは自分の中に抱えこみ、

それと共存していく強い精神力を持たねばならない。

だからこそ、この孤独を経験することは人を急速に成長させるんだと

思う。これは僕自身にとってもそうだったしね。








同時に回りの人も、頑張ってもまだ結果が出ていない事業や

チームに対して、なんでやっているの?と非難するのではなく、

応援する気持ちを持つようにしていきたい。

これは僕自身も事業でうまく結果を出せていない時に赤浦さんはじめ

回りの人がサポートしてくれたからこそ今の自分がいると思うわけで。

あの時、回りの人になんでそんなことやっているんだ!と言われたら

今のVOYAGE GROUPそのものが無かったと思う。








もちろん最終的に結果を出す必要はある。

それこそが自信にも繋がるし、周りからの信頼にも繋がる。

改めて回りからの応援や期待には、ちゃんとした結果で

応えることを強く意識していきたい。
先日、DNPソーシャルリンクの元社長の久保田さんと

DNPさんが取引先企業向けに出されている冊子のインタビュー

というか、対談を行いました。







テーマは、「進化するコンシューマー」「深化する

マーケティング」。

正直、そんな高尚なテーマで何を話して良いものやら

判らなかったのですが、それでも話し出すとお互い止まらず、

どんどんテーマとは離れた話で盛り上がってしまって、

かなり楽しい時間を過ごさせて頂きました。








こういうインタビューや対談は正直得意ではないのですが、

お引き受けするのは、普段自分の中から意識してアウト

プットしようとしない言葉が、こういうインタビューの

時に引き出されることによって、自分の考えを客観的に

知ったり、考えをまとめる良いきっかけになるからです。









さて、対談の中で結局僕が語っていたことを改めて文章として読んで

みるとほんと、ほんとあんまり大したこと言ってないなぁ。。。(苦笑)

久保田さん、すいません。。。







・マルチデバイス時代になると、従来とは異なる
アプローチで異なるレイヤーの競合がある日突然
市場に参入し、大きなプラットフォームになりうる。

・マルチデバイス時代といっても、全てのデバイスを
使いこなしている人は少ない。
大半の人はメインデバイスとサブデバイスとに
使い分けている。

・スマートフォンをメインデバイスにする人が間違いなく
増えていく。ただし収益化には時間がかかる。

・PCの時代からケータイの時代、そしてスマートフォンの
時代になっていくが、その変化のスピードは年々早まって
いる。早く勝負しないと取り残される。

・変化によって既存の競争ルールが変わったり、強みが
通用しなくなるが、変化そものはニュートラル。
それをチャンスに変えていく試みを組織的に継続していく
ことが大事。







でもこうやって自分の考えを言葉に紡ぎだしていくことで

初めて言葉が自分の血となり、肉となっていく気がします。

久保田さん、ありがとうございました。