先日の羽生さんの講演についてのメモで僕自身が一番響いたのは

実はここの部分。






うまくいっていない時にどうするか。まずは不調か、実力を見極める。不調が3年続けば不調ではなく、実力。不調なのか、実力を見極めるのがまず最初にやること。実力の場合は、自分自身の努力が足りない、ということを謙虚に受けとめ、次の機会のチャンスを伺うことが必要。
不調の場合もある。今日やったことを明日になって結果が洗われるとは限らない。通常はやったことと結果が表れるのには時差がある。3年という後に時差があって形になることもある。やっていることは正しいけれど結果が出ない時に不調という。不調のときにはやっていることを変えてはいけない。でもモチベーションが下がることがある。だから日常生活の中に変化をつけるようにする。髪型を変える、部屋の模様替え等。








羽生さんも言っていたようにどんなに正しく努力して、

実力が上がっていても結果がそれと平行してついてくるわけじゃない。

むしろ常に結果は遅れてやってくる。






将棋の棋士のように一人で不調に立ち向かうのも苦しいけれど

会社のように組織として不調に立ち向かうのは、また別の

苦しみがある。






結果が出ていない時には、組織全体が疑心暗鬼になる。

通常は、やっている本人達というよりは、まずは当事者の

周りが最初に疑心暗鬼になる。

なんで彼らは結果が出ていないのにあれをやっているんだろう?

大丈夫か?もっとああしたらいいんじゃないか?などなど。






この症状が進んでいくと、やっている本人達も徐々に自信がなくなり

なんでこんなことをやっているんだろう、と疑心暗鬼が広がっていく。






社内における新規事業、ベンチャーでの起業。

どちらにおいてもこのような状況は起こりうる。

というよりも、むしろこういう状況でいる時のほうが

圧倒的に多い。






こういう時にトップが迷っている姿を見せてしまうと組織全体が

さらに迷走してしまう。

トップがやるべきことは、制約条件を見極めたうえでどこまで

本当に頑張れるのかを冷静に判断し、

ネガティブに考えるのではなく、やれる可能性、実現する可能性を

示し、そこに向けて組織全体のベクトルをあわせ、

「少し難しそうだけれど、何とかなりそうだ」と組織全体の

モチベーションをアップさせること。








たとえ不安を持っていてもトップはそれを表に出してはいけない。

そんな誰にも見せられない不安をトップは自分の中に抱えこみ、

それと共存していく強い精神力を持たねばならない。

だからこそ、この孤独を経験することは人を急速に成長させるんだと

思う。これは僕自身にとってもそうだったしね。








同時に回りの人も、頑張ってもまだ結果が出ていない事業や

チームに対して、なんでやっているの?と非難するのではなく、

応援する気持ちを持つようにしていきたい。

これは僕自身も事業でうまく結果を出せていない時に赤浦さんはじめ

回りの人がサポートしてくれたからこそ今の自分がいると思うわけで。

あの時、回りの人になんでそんなことやっているんだ!と言われたら

今のVOYAGE GROUPそのものが無かったと思う。








もちろん最終的に結果を出す必要はある。

それこそが自信にも繋がるし、周りからの信頼にも繋がる。

改めて回りからの応援や期待には、ちゃんとした結果で

応えることを強く意識していきたい。