母の怒りの其の二


何度も何度も『行かなくていい。こんでいい。土曜日なんちゃら。もう知らない。』など
理解できない独り言を毎日、永遠とブツブツと怒っている母がいました。


耳を澄ましせても何を言ってるのか、怒ってるのかわかりませんでした。

何度かどうしたの?と聞いても
『ううん。なんでもない。』と言われてしまい何も教えてくれませんでした。
しかし、その言葉とは裏腹にずっとブツブツ不満を言い続けています。


『土曜日』を連発してデイサービスの人がこないと言うのが聞こえたので、私はてっきり曜日がわからず、今日が休みの曜日なのにデイサービスの土曜日と勘違いしているのかと思っていました。


というのも
今日は何曜日?と聞くと『分からない。土曜日』とこたえていたからです。


『今日は土曜日じゃないよ。土曜日はデイサービスであってるよ。ちゃんと迎えに来るから大丈夫だよ』と話していました。

『休みは火曜日と水曜日と日曜日だよ』
『デイサービスの日は何曜日?お休みは何曜日?』など確認していましたが、中々母の様子が変わらず、これは何言ってもだめだと半ば諦めていました。


そんな日々が続き


やっと解決しました。



デイサービスの連絡ノートに
名前と利用曜日のシールが貼ってあるのですが、いつが休みか聞いても日曜日しか言わなかったので曜日感覚が分からなくなり、毎日がデイサービスだと勘違いしてしまうため休みの曜日をペンで書き足しました。


それが土曜日の下に休みという文字があったので休みにされたと勘違いしていたようでした(汗)


結果として私の書き方が母を混乱させてしまったようでした。悲しい



そのノートを何度も確認していて
何度もブツブツと言っています。

『(チャイム)なってもでらんでんでいい。土曜日何で休み?行かなくていいってこと?。じゃあもうこんでいい。意味わからない』など
話しており、
私が『ノート見せて。どうしたの?デイサービスの日は何曜日?休みは?書いてあるでしょ?これ意味分かる?』と聞きました。

そうすると母は
『意味わからない』
『月、木、金、土でしょ?』
私は『あってるよ。お休みは?』と聞くと
母は『分からない。土曜日』と話しました。

『土曜日?土曜日はデイサービスだよ。休みはここに書いてある曜日だよ。なんて書いてある?』
母『火曜日と水曜日と日曜日』
私『そうだよ。土曜日はこっちに書いてあるでしょ?』
母『じゃあ何で(土曜日)休み?ここに休みって書いてある』とノートに書いてある休みの文字に指で指しました。
私『?休み?これが休みって意味だよ。』
『ここに書いてあるから勘違いしたの?土曜日が休みと思ったの?』
母は『そう。』
私『なるほどね。ごめんね。私が書き方がおかしかったね。分かりづらいね。』と書き直しました。
『これなら大丈夫?分かる?』とノート見せました。
母は『分かる。』と満足そうでした。

念の為休みと利用の曜日を確認すると、正しく言えました。おねがい

母は『これで大丈夫。何で休み?と思ってた。』と話してくれました。
私『ごめんね。これでスッキリした?』と聞くと『スッキリしたニコニコ』とニッコリしてくれました。



最近の母は進行しているよう、、

中々気持ちや考えを汲み取るのは難題ですが、でもちゃんと意味あって本人的には理由あって怒っている、それを時間かけても解決してあげなきゃと思いました。



また一つ解決しましたが、


前回あげた内容はまだまだ解決方法が見つからず。


今日の朝も大変だったな〜ネガティブネガティブネガティブ







母の独り言で悲しいなと思った事がありました。

日中は聞いたことはないとけれど
朝方の時間になると毎日のように独り言を言う
内容が耳を疑うことばかりでした真顔



それは
『娘が私の年金を使ってるとよ。娘が〇〇に一人で住んでるからお姉ちゃん(長女のこと)からおかん、行ったらって言われてきたけど、騙された〜。私の娘じゃない。これからどうすると?年金全部使っちゃったらしいよ。えー!酷い娘さんね。私のお金を使ってるのよ。言われたからこっちきたのに。うわ〜騙された。』


そして母はデイサービスの管理者のことがお気に入りです。
その為、その人の妄想が繰り広げられます。

『〇〇さん(管理者)とスシロー行きたかったのに、娘が全部お金を使っちゃって行けないのよ。えー最低の娘さんだね。俺も行きたかった。それは騙されてるよ。』


というような内容を何度も繰り返し話しています。

狭いマンションのため、
いつもその会話で目が覚め毎日寝不足の日々。


昨年のクリスマスに私が高熱で何もできない為、ショートステイを5日間利用しました。

そして元々、正月はゆっくり解放されて
寝正月にしようと決めていたのでショートステイの予約をしており、その前に利用したので悩みましたが本調子でもなかったのでそのまま決行しお願いをしました。


ショートステイの利用日数が多かったためか
母はそれから進行が一気に加速したかのように
これまで出来たことができなくなったり
変な癖ができるようになってしまいました。


鍵も鍵掛けではなく、ポケットに入れる癖がつき常に持ってしまうため失くすことが増えました。
鍵掛けに戻す癖を何度もしたけれど
鍵掛けに戻してはまたポケットへ。
直らなくなり最終的に母には鍵を渡すことをやめました。


少しの事で機嫌も悪くなったり
ブツブツと独り言が増え、デイサービスでも
ボーっとすることが増えましたと報告をうけました。


原因は不安と寂しさなのだろうか。。



私も頭が痛い。














母は最近、嫉妬妄想の上にイライラも発動中です。


何をしても文句が多くイライラしている模様。


母の私への怒りその1

『枕カバー洗濯したら寝られんやん!』

何をそんなにイライラしてるのだろうと
耳を傾けてよ〜く聞いてみると母は

先日枕の上に敷くタオルを洗濯しました。
そのことについて怒っていました。

その部屋干しされている自分のタオルと
布団の上にある枕(別のタオルが巻かれている)
を交互に見ながらキレていました。


『娘が枕カバーを勝手に洗ったのよ。可哀想。じゃあ寝るなってこと?可哀想ね〜。自分のは洗ってないのよ。』などなど
永遠と一人で話してました。真顔


枕カバーは定期的に洗いますが、その上に
バスタオルをかけています。
そのバスタオルの事を母は言っていました。

替えのタオルを枕に敷いていたのですが
いつものではないのが気に入らない様子。
今までも洗濯していて怒ったことはないのに
今回は違ったようでした。
乾かないタオルを見てブツブツと怒りを露わにしています。


きれいになった方が嬉しいでしょ?と話しても無視。
何度か問いかけると
『どうすると?寝れないじゃない!』と
母は私に怒りをぶつけてきました。
そして、そのままソファで寝ようとします。


『タオルこれいつも使ってるのあるでしょ?これでいいじゃない。黄色のタオル好きでしょ。前も使ってたよ』と話しても不服そう。

一旦その日は仕方ないとでも言いたげな表情で寝てはくれましたが、部屋干し且つバスタオルと大モノなため中々乾きも遅い。
そしてリビングに干して視界に入るからか
翌日も永遠とブツブツ怒っていました。



昨日は私もどうしたものかと思い、
何かないかと考えていたら
はっ!と閃きがニヤリ

母はプレゼントという言葉に弱いニヤリ

昨年のショートステイ先にいただいた
クリスマスプレゼントがタオルでした飛び出すハート


『(いつものバスタオル)まだ乾いてないね。タオルならいくらでもあるよ。これが嫌ならクリスマスプレゼントにもらったのにする?』と提案。
『ほら!これだよ。新しいから柔らかくて気持ちいいね。水色でかわいいよ』
とタオルをみせました。

『去年、ショートステイでクリスマスプレゼントもらったでしょ?覚えてる?』
と聞くと母は嬉しそうに『うん』とこたえました。

『これにする?それとも黄色の使う?』と聞くと『これがいい』とプレゼントの水色タオルを選びました。
『じゃあ黄色は洗濯するね。水色のつけなおしておいてくれる?』と渡しました。

機嫌が戻ったようでしたので、私も母へ反論。

『こうすればあーいう、しなければしなくて怒る。大変よ私は。』と
母のブツブツ文句を言っている真似をしながら面白可笑しく伝えました。
母もそれを見てずっと笑っています。


その日の夜はタオルについては怒ることなく
静かに寝てくれました。


また次の日になると変わるのかもしれない。
ですが、少しでもお互いの心に穏やかな
感情がつくれたのならそれで満足です。


母の怒りは他にもまだまだ続きます魂が抜ける




母は嫉妬妄想がちょこちょこ見受けられて
いたのですが、あまり気にせず放おっていました。
私が話しかけると嫉妬妄想していても
ちゃんと声かけに応じてくれて
反応も嬉しそうだったからです。。


ただ日に日に嫉妬妄想が増してきており
普段はしないですが、夜のお布団の中で
それがぶつぶつと始まります。



母はデイサービスの管理者さんのことが
お気に入りでかっこいいとよく話します。
名前もすぐ覚えていました。



どの高齢者も女性なら男性職員を
男性の利用者は女性職員に好意を持ち
それを理由に通う人が多いとのこと。
正常、むしろその方が意欲が湧き
とても良好な関係が作られてますと
ケアマネから聞きました。


デイサービスの管理者は二人目なのですが、
一人目の人がお気に入りでその施設に決定。
※勿論、それ以外にも理由はあります。
現在の管理者になってからも時間が経つと
かっこいい!と微笑んで嬉しそうでした。


エスカレートすると自分にだけ特別視
されていると妄想が始まっていました。
最初は笑って優しい管理者だね。と
肯定も否定もせず聞いていました。


次第にぶつぶつと私がライバルに
なっていました。
私と管理者がお付き合いをしている。
娘のが若いからと
私が若ければ良かったねと
管理者と妄想話をしている風な独り言。

私はそれがあってから当時お付き合いしていた
恋人の写真を見せる事にしました。
母もお似合い。今度会わせてねと
言ってくれていました。



でも夜の寝る時間になると
妄想は消えてくれず、、、、


娘は若くて可愛い。と同じ内容を
ずっと夜中にされ続け私の頭は爆発寸前。


怒っても仕方がない。

注意をしても意味がない。

何をしても火に油を注ぐだけの状態。




これくらいならまーいいやと受け流す
ことがいつしかできるようになってしまい
嫉妬妄想をあまり深く考えずにいたのです。






それが今となっては、、




深刻な状態に。




デイサービスの方には迷惑もかけていない
ですし、日中の母は嫉妬妄想はほぼ
見られない。それに母自身もきっと
そうしたくてしてるわけではなさそう。
勝手に推測ですが、
介護を放置していると独り言や
被害妄想、嫉妬妄想が強まるのかな?と
思いました。


私は放置はしたことはないとは言い切れません。



仕事も通常通りのフルタイム出勤をし
恋人との時間、友達との時間、一人の時間
も母がいながらとってきたのですから。

そうなると
食事の管理や薬の管理、最低限のこと
だけしかしなかった日もあったということ。

電話や見守りカメラがあるからと
安心していた部分もありました。


母にとってはきっと心細かっただろなと。。


それから言ってはいけないと
分かっていながらもつい発してしまう
私の怒りや注意などネガティブ発言の数々。


積み重ねから独り言が強まったのだと感じます





ここ数日、母は私が少し離れると
同じリビングでも一人で作業したり
するだけでも
私の数々のネガティブ発言を
独り言で怒りをぶつける事が増えました。


隣に座っていると嬉しそうですし
声をかけると嬉しそう。


寂しいのかな。




ここ1年近くは母との時間を大切にし
恋人との時間はなくなり
友達とも月に一度や二度
母がいての一人の時間は美容室や病院くらい。



認知症は本当に難しい。



良くなったように見えたり酷くなった様にも
感じたり、一日一日がリセットされているんじゃないかと思うこともあります。




このブログには正直な気持ちと考えを
綴りたいので書きます。



デイサービスから帰って来る時間が
くることを喜べない私がいます。


もうこんな時間か。

早いな。




そんな自分が少し嫌になりました。



明日はあっという間の日曜日。



一日雨だから何しようかな〜
まだ何も考えてません泣き笑い











会話のキャッチボールがうまくいかない。



認知症になってからはとくに
キャッチボールができにくくなりました。

短い返事で回答できるものしか答えない。

文章になると詰まってしまう。

分かりやすい内容で簡素的に
どちらかの答え、もしくはYES or NO

それでも求めてる言葉ではない
大丈夫しか発さず、答えになってない
どっちなの?と聞くこともしばしば。


大丈夫ということは大丈夫で
良いはずなのですが、母に対しては
モヤモヤしてしまいますちょっと不満




暮らし始めた半年後あたりから
私の心は折れかけていました。
コミュニケーション、会話が大事と
何度も先生に言われる度、
認知症の本を読む度、
疲れはてていました。

私が話しかけても何もかえってこない
会話が広がらない、ネタもない、

コミュニケーションとるって難しいな〜って


いまだに、母とは単語の会話ばかり。

うん。食べる。わからない。
ううん。大丈夫。わかった。
行く。したくない。など

一言で済む会話ばかり、、、

楽しい?と聞けば楽しい。で終了。
美味しい?と聞けば美味しい。
寒くない?きつくない?と聞けば大丈夫。
疲れてない?ちょっとだけ。や、大丈夫。



それ以上に私も会話を広げるのが
難しく感じました。
甥っ子達の写真をみせても誰だ?と
名前宛ゲームしかならず。
色んな会話をしても黙って聞いてるだけ。



だけど無理して会話する、繋げる必要はない、
頑張って喋るようにしてもらうとかって
いう気持ちを一旦横においてみました。


そうすると、会話が減ったのかもしれないけれど
ストレスも減りました。
何よりも会話する事が楽しくなりました。



母とはよくしりとりをします。


しりとりだとびっくりするぐらい
生き生きといっぱい話してくれます。


あとは素敵な景色を見に行くだけでも
母の方から私にキレイだねと
あなた花が好きでしょ?。と
聞いてくれます。

自然と会話がこぼれてきて
時間の流れがゆっくりと感じ
穏やかな空気が二人を纏います。



あ〜いいな〜。楽しいな〜。



介護のために出かけてたことが
ストレス発散にもなる二人のための
お出かけになりました。

今年も沢山お花見したいと思います。