「なんで上手くなっているのに点数は下がるんだろう」【東テレ】/上月スポーツ大賞スピーチ | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)


テレビ東京の独占インタビューの話題です。

このインタビューが収録されたのは、あの7月19日の「プロ転向」決意表明記者会見のわずか2時間後です。


それから45日も経った昨日、9月2日にようやくYouTube動画配信という形で公開されました。

「ほぼノーカット」だそうです。



第二回の動画タイトルの「早く引退しろって言われているのかな」もかなりセンセーショナルですが、ファンとしては、レールを敷かれていて、そのレールの上をただひたすら走らされている人形なんじゃないか 」という言葉の前後をやっと知ることができた、という思いです。『みんなのスポーツ』放送時に、この言葉だけが抜き取りされていて、ファンはヤキモキしていたわけですから。

インタビューの[第一回動画]ではそこに至らず、[第二回]にして、ようやく核心部分に突入してくれました。


動画書き起こしもご紹介したいのですが、

今、この時にどうしてもご紹介させていただきたい羽生くんのスピーチがあるので、そちらを先にさせていただきます🙇‍♀️


ちょっと脱線しますが、テレ東インタビューの後で良いので、どうかご覧下さい🙏(スピーチは3分足らずです)


2014年8月。羽生くんは19歳。ソチ五輪の金メダルの功績により、「上月スポーツ大賞」を受賞された時のスピーチです。(一部抜粋します↓)

「私たちアスリートにとって、この上月スポーツ賞をいただけるということは、大変名誉なことだと思っています。」


「この表彰式前に行われた「上月スポーツ選手支援認定式を拝見させて頂き、私も2008年中学2年生の時に初めて出席させていただいたことを思い出しました。

この時に、この支援事業は、将来オリンピック競技大会等で活躍できるような、優れた素質のあるジュニア選手が、スポーツに打ち込める環境を整えるために支援しているとお話をいただきました。」

「あの頃はオリンピックは程遠いと思っていましたが、認定していただけたので、より頑張っていこうと心に決めていました。

全国大会や国際大会に参加できるようになった時に、この支援が大変心強く感じられました。

また、2011年度より東日本大震災の特別枠を設置していただくましたことを心より感謝申し上げます。

私事になりますが、上月スポーツ賞は20101213年と3回いただいております。

受賞の度に、この一年頑張ってきた、頑張ってきて良かったという思いと、世界との距離が少しずつ近づいてきた事を実感できました。

そして昨シーズン、まずはグランプリシリーズに出場しました。10月のカナダ大会、11月のフランス大会の2戦とも世界王者であるパトリック・チャン選手に力の差を見せつけられました。しかし、この2つの大会で素晴らしい選手と戦えたことによって多くのことを学ぶことができました。

短期間ではありますが、学んだことを活かし、練習に集中して取り組み、12月のオリンピックの前哨戦であるグランプリ・ファイナルでようやくチャン選手に追いつくことができました。

2月のソチオリンピックではとにかく自分自身の演技に集中することだけを考えて臨みました。

3月の世界選手権では金メダリストとして臨んだ初めての大会であり、精神的に最も大変な大会でした。しかし当大会でも自分を支えてくれるコーチ、トレーナー、家族そして応援していただいた方々の力を戴き、何とか結果を残すことができたと思っています。


「昨シーズンを通して、選手に必要なことは「向上心」「素直な心」そして「感謝の心」であることをあらためて痛感しました。

スポーツはとても残酷だと思います。

一番努力をしたものが、必ず一番の結果を出せるものではありません。

しかし努力しなければ、結果は決して残すことはできません。

私たちは最高の結果を出すために

感謝の気持ちを持ち続け

今後も日々精進していきたいと思っています。


今後ともご支援どうぞ宜しくお願いします。」


平成26825

受賞者代表 羽生結弦


若竹のような清々しさに溢れた秀逸なスピーチです。努力することへの信念とスポーツの正義を信じる心、そして周囲への感謝の念がヒシヒシと伝わってきます。

彼の、変わらぬ「進化への思い」、それをこのスピーチから読み取っていただきたくて、引用させていただきました。🙇‍♀️


「スポーツはとても残酷だと思います。

一番努力をしたものが、必ず一番の結果を出せるものではありません。」


この「残酷さ」はどんなに努力しても、それを上回る実力を発揮する選手がいれば、勝ちを得ることはできないという、いわば勝負の世界の「摂理」とその「非情さ」を表すものです。


羽生くんは、正当な強い選手に対して真っ当に勝つための努力であれば、それがどんなに過酷な練習であっても、黙々と何年でも努力し続けられる人です。

元コーチの阿部奈々美さんも、羽生くんを『努力の天才』と評してくださっていました。

当時の世選3連覇の絶対王者パトリック・チャン選手にもそうやって正面から立ち向かって、初オリンピックの勝利を掴み取ってきました。

平昌オリンピックでも、開幕3ヶ月前に右足首靭帯損傷という大怪我を負い、完治しない中でも決して諦めず、五輪連覇の栄冠を勝ち取りました。

4回転アクセルも同様に難攻不落の「相手」ですが、攻略できるまで何年でも挑戦し続ける覚悟を持っていらしたでしょう。


では、そういった真っ当な「相手」ではなく、不条理で恣意的な悪意を伴う組織的な「攻撃」に対しては?


為す術なく、ただただ消耗させられていくだけなのではないでしょうか。

なまじ、羽生くんがとても素直かつ健全で誠実な心の持ち主であるが故に、ISUやスケ連の「悪意」は効果的に働いたのではないでしょうか。


「なんで上手くなっているのに点数が下がるんだろう」


先のスピーチの8年後に発せられた、羽生くんのこの素朴な言葉は、胸が痛くなるような悲痛さに満ちています。えーん

これは、不条理そのものですむかっ



ここ数年。主に2016年のGPFで世界最高得点を更新して以来、羽生くんに対するISUの対応はガラリと変わりました。具体的には、羽生くんを狙い撃ちするような「下げ採点」が開始されました。

ISUや日本スケ連の敷いたレールは、🇺🇸選手の金メダル獲得ロード。

平昌で完成する筈だったその目論みは、🇺🇸選手のSPの自滅によって達成されず、目標は北京五輪に延長されました。

その間、悲しいことに、選手本人の努力とは全く無縁な、「組織の論理」とやらで、捻じ曲げられた数々の「勝敗」。

その「巨悪」に相対し続け、疲弊した「個人」の無力さ。その心情を↑の言葉は端的に表しています。


東京テレビのインタビューでは、羽生くんは長年に渡るその辛い心情を、かなりオブラートに包んだ表現ではありますが、吐露してくださいました。


以下に[第二回]書き起こしを記します。

今回は3つの質疑応答です。

.プロ転向が視野にあった中で現役を続けた理由

👩ーー会見で語っていた「平昌が終わってから、毎試合、プロ転向しようかどうしようか悩んでいた」について、悩みながらもここまで戦うことを選んでいた理由は?


やっぱり「4Aを降りたいなぁ」って気持ちは強くありました。

競技会で4回転半っていうものをしっかり成功させて、それで終わるんだって自分の中で思っていて。

実際に、そうしようとずっと思いながら、「あぁ飛べなかったなぁ」とか思って、「じゃまた頑張ろう」みたいな感じだったりとか。
逆に競技会で自分が努力してきたことの、その評価値だったり、又は過去の自分と比べてみて、どれだけうまくなったかとか色んな事を、自分自身の評価と結果としてのスコアとしての評価と並べながら色々考えていて。
正直キス&クライで、凄く、なんか、昔みたいに無邪気に「やったぁー!」と喜べる機会がなくなっていったというのが正直あって色々、苦しかったことは苦しかったですね。
でも、そういう中でなんか言葉悪いですけど「自分って必要されていないのかな」って思った時期も正直あって、あ、もう、「羽生結弦、早く引退しろ」って言われてんのかなみたいなぐらいの時もあって、「辛いなぁ」って思ったことももちろんあったんですけど。

でも、自分の中では「4回転半降りて辞めるんだ」って思ってましたし。
でも、現実こうやって(会見を)開いてみたら「あー、引退じゃないじゃん」って思って。
なんかすごい考えたんです、「現役ってなんだろ」「引退ってなんだろ」とか「フィギュアスケートにおけるアマチュアとプロってなんだろう」っていうのを考えながら、ずっと過ごしていく中で、「あー、これは引退じゃないなぁ」って思って。
なんか、第一線から退くとかそういうことではなくて、「これから更にうまくなるためのスタートを切れたんだな」って凄く自分の中でも思えて。
それの中では4Aが存在していて、それをまた皆さんに見ていただきたいなって。
そこに向かって夢がまだ続いているところを皆さんと共に追いかけていきたいなと思います。


.点数を超えた自分のスケートを追い求める

👩ーーこれからは点数を超えた、自分の4回転アクセルを含む「自分のスケート」を求めていくのか?


そうですね。うん、「別に点数でもらわなくていいや」って正直思いました。

今まで頑張ってきたことって本当にいっぱいあって、僕自身、このジャッジング・システムになってから、例えば、PCS(演技構成点)の方で10点台いっぱいもらったこととか、


後は、例えば、バルセロナの

GPFの時にSPで、ほぼもうこれ以上は出せないというような、ほぼ満点みたいな点数をもらったりとか、そういったことをした中で、自分がまた更にうまくなって、努力して次の試合に出た時にそれよりも点数が一向に上がらないみたいなことが正直なんでやっているんだろうなと思うことが、ちょっとあったんですね。「なんで上手くなっているのに点数は下がるんだろう」ってのがちょっとあって。

でも、それでも応援してくださる方とか、見てくださった方に「いや、やっぱり羽生君上手になったよね」とか「ここ、こういうふうに上手になったね」とか「進化したね」とか言われる時に、「点数じゃなくてもいいのかな」ってちゃんと見てくださる方は見てくださっているし、ちゃんと自分が努力したことは、ちゃんと目に見えて報われているんだって思って。

だったらちゃんと目に見えるところで頑張りたいなって思いました。


.現役生活で得られた一番大きなもの

👩ーー2019年のスケートカナダで「競技を続ける上で色々なものを削ってやっている」と言っていたが、色々削ってきた中で、逆に現役生活でこれを得られたという一番のものは?




信じられないくらい沢山の人に応援してもらえるということですかね。
もう、本当に自分で言うのもなんですけど、かなり本当に心も削って自分の意志とかも削って色々なことをやってきましたし、なんか時には、「レールを敷かれていて、そのレールの上をただひたすら走らされている人形なんじゃないか」ぐらいのイメージがある時もあったんですよね、自分の中で。
「何でやっているんだろう」って。
それくらい辛い気持ちになったことはありましたし。



でも、その上で、やっぱり、そのレールだったかもしれないんですけど、一生懸命頑張ってきて、皆さんの期待に応えたいという気持ちを常に持ちながら努力した結果として、これだけたくさんの方に応援してもらえる存在になったんだなというのが、やっぱり一番の大きな得たものかなって思います。



やっぱり、こんなに応援していただける人間、選手とかアスリートとかスケーターとしてとかじゃなくて、そもそもこんなに沢山の方に注目していただいてこんなに応援してもらえる人間ってなかなかいないと思うので。

その応援とか気持ちとかを、また自分の幸せとか生きる活力にして、これからもスケート頑張っていきたいなって思っています。



世界最高のスケート技術を有し、絶大な人気を博しながらも、プロスケーターに転向した羽生くん。その理由がISUの「不条理採点」にあるとはっきりと明かされました。

日本スケート連盟から脱退した今、羽生くんはISUもスケ連も手が届かない位置にいらっしゃいます。

羽生くんが、ようやく降り積もっていた心情を「辛い」と吐き出せたこと、更に「これから更にうまくなるためのスタートを切れたんだな」と心から思えたこと、それが嬉しい。

「現役生活で得られた一番大切なもの」として、「信じられないくらい沢山の人に応援してもらえること」と現在形で答えてくれた事、たまらなく嬉しい❗️爆笑


いつまでも応援していて、良いのですね?

こんな私でも、羽生くんの力のかけらになれるのですね?

羽生くん、本当に本当にありがとうございます。

これからもどうぞ宜しくお願いします🙇‍♀️



インタビューは全3回ですから、まだ続きがあります。公開され次第、順次お知らせいたします。


それにしても、何故このインタビュー内容をテレビ東京に対してだけ話されたのだろうと少し気になり、考えてみました。 


ISU採点の不条理にもかなり踏み込んだ内容です。

これは、羽生くんも映像に残る言葉として語るにはかなり勇気が必要だったでしょう。

個別インタビューの順番的に、NHKやフジ、テレ朝、日テレ、おそらくテレビ東京はこれらキー局の後で、全国に放送網をもたない局。大手ならばスケート連盟の圧力もあり、滅多なことは放送できないでしょうし、局の上層部に握り潰されるかもしれない。インタビュー巡りの最後に、意を決してテレビ東京に託した……な〜んて想像は穿ち過ぎでしょうか。日テレインタでも、有働アナに採点の不条理について言及していらっしゃいましたけど、ここまで踏み込んではいなかった。


テレ東さんは、さすがに会見当時にこのまま放送してはスケ連の反発を招くと心配し、時間を置いてから動画発信なさったのだとは思います。その間、羽生結弦人気爆破の世論の後押しもあったかもしれない。ファンからも嘆願メールが殺到したかもしれない。


テレビ東京さま、経過はどうあれ握り潰さず公開してくださったこと、幾重にも御礼申し上げます🙏

↓ハニー・ザ・プーさま、感謝してお借りします🙇‍♀️



なお、【第1回】はこちらです。

8月6日に公開されました。↓

書き起こしはこちら↓



論より証拠!

羽生くんは上手くなっている‼️

今日も見ましょう「SharePractice」❣️↓

24時間テレビの完璧『ロンド・カプリチオーソ』も↓




今日9月3日は、「ベッドの日」だそうです。

↓miruruさま、感謝してお借りします🙇‍♀️



今日も羽生くんを全力応援!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ「


羽生くんが痛みなく滑れていますように!

羽生くんが笑ってくださっていますように!

羽生くんの幸せを心から願い、祈ります🙏



画像やTwitterや記事や動画は感謝してお借りしました。


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