野村萬斎さんと羽生くん・テレ朝特番からの考察/陰陽師の世界 | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

今日も7/23のテレ朝特番の話題です。
今日のテーマは、「羽生結弦くんと野村萬斎さん」。

7/23のテレ朝特番の中で、2015年8月に実現した狂言師・野村萬斎さんとの対談映像が流れました。

7年経過した今でも、襟を正すように真剣に萬斎さんの話を聴く羽生くんの姿が印象的でした。


★2015年8月。

その対談映像の実際のニュース映像です。

↓動画主さま、感謝してお借りします🙇‍♀️


左:2015年当時の羽生くん(20歳)

↓楓さま、感謝してお借りします🙇‍♀️


★2016年4月。

更に、翌年、萬斎さんが『徹子の部屋』(テレ朝)にゲスト出演され、この羽生くんの対談の思い出や感想を語って下さいました。



番組の動画です。↓羽生くんの『SEIMEI』(2015年GPF)の演技も流れます。↓

↓動画主さま、感謝してお借りします🙇‍♀️


萬斎さんは芸大の講師として学生達に「表現の極意」について話をする機会も多かったそうです。

「表現とはどうあるべきか」
「空間と時間をどれだけ操って、皆を惹きつけるか」

そして、そのような講義の経験の中でも、この時の羽生くんが一番「打てば響く」"生徒"だったと話されています。


この番組とは別の機会での萬斎さんの述懐です↓

 (20158月に)初めて会ったとき、えらくはにかんでらっしゃったのを覚えています。

非常にたくさんの質問ややりたいことなどをお持ちで、ただイメージとしては何となく分かるけれど言葉にはできないという状態だったのではないでしょうか。その曇っているところから抜け出すための具体的な言葉であるとか、僕の舞台人としての感覚を求めていたように思います。

打てば響くというように非常によく反応されるなあというのが、正直な気持ちでした。彼の中の問題意識に、僕の50年くらいの歳月をかけてきた言葉が響いたのはおもしろかったですね。20歳の若者がそういう言葉に反応するということにも驚きました。

あの時は、僕がかなり一方的にしゃべったかもしれないですけれど、彼の質問がかなり的を射ていたので、するすると言葉が出てきましたね。

ある種、運命的な出会いというとおこがましいけれど、非常にフィーリングが合ったのだと思いますね。

(中略)

場を支配するために、天地人というすべての方向性に気を巡らせて「音を纏(まと)え」という話もしました。

音に合わせにいくと絶対に遅れるから、自分が音を発しているように、と。

対談の後、リンクで練習を拝見したのですが、曲のとらえ方は大変良かったんだけれど、あの曲のたゆとうメロディには裏にもリズムがあるので、メロディに合わせたくなるのを我慢して裏のリズムに合わせた方がいいといった話はしましたね。

(中略)

メロディに合わせて上半身は優雅に見せつつ裏にあるリズムが身体のなかで取れていると、単なる演技ではなくて、意識した演技になる

重層的な曲ですから、よく音を聞いて、本当によく構成されたと思います。

萬斎さんのお言葉を聞いていると、2015年の『SEIMEI』で得た「学び」が、その後のプログラム、とりわけ2020〜2022の『天と地と』、更には最新の『レゾン』にまで、脈々と繋がっているのだなと、感じさせられます。


ここで、話は更に遡りますが、
萬斎さん主演の映画『陰陽師』は2001年に封切られました。
★2001年1月。
余談ですが、私は1997年のNHK朝ドラ『あぐり』以来、野村萬斎さんのファンでしたから、もちろん映画『陰陽師』も大好きで、特に、エンディングの「舞」に強烈に心を奪われていました。

↓動画主さま、感謝してお借りします🙇‍♀️


この舞は映画として振り付けられたものではなく、萬斎さんが自由に舞われたものを撮影したのだそうです。まさに「天衣無縫」❣️表現者としての野村萬斎さんが強く印象づけられるシーンです。(ちなみにこの時、羽生くんはまだ7歳)

14年後の2015年、羽生くんの演目が『SEIMEI』と知った時、私にとっては推しが合致した瞬間でもあり、もう狂喜乱舞していました。爆笑ラブラブ


きっと、この「陰陽師エンディングの舞」は、羽生くんも振付師のシェイリーンさんも、何度も何度も繰り返し観た映像に違いないです。 

★2019年12月。

ここで、皆さまにも、是非、続けて『SEIMEI』を観ていただきたいと思います。

敢えて、2019年全日本のEX「メダリスト・オン・アイス」の『SEIMEI』です。↓

↑平昌後の"逆境"の連続だったシーズンを体験している中での『SEIMEI』。

思えば2015年7月「ドリーム・オン・アイス」での初演以来、はじめて、競技会以外の場でフルに演じられた『SEIMEI』です。私は会場で観て、あまりの素晴らしさに震えが止まりませんでした。泣き笑い

この2019-2020シーズンは、このMOIの『SEIMEI』がある意味、"ターニング・ポイント"となりました。

2019年12月末のこの演技が、2022年2月の四大陸選手権での初優勝❗️同時に男子初の「スーパースラム達成」の快挙に繋がっていくのですから。
↓昨年8月の記事で、2019年MOIを回想しています。


★2018年、2月。

萬斎さんは、平昌五輪での連覇達成の際、羽生くんに直接メールで、「死力を尽くして死闘を制したね。」と祝辞を贈ってくださったそうです。

★2018年、4月。

更に、4月に開催された羽生くんのアイスショー「Continus〜With Wings〜」の公式パンフレット【愛蔵版】にも寄稿してくださいました。

↓の過去記事に書き起こし全文を載せました。

↓昨年5月の記事です。

↑この寄稿文はまさに金言だらけでした。あまりに長いので最後の部分のみ、抜粋させていただきます。↓

《​羽生結弦という哲学》


本当に脅威のアスリートですよね。才人というか、哲学のある人というか。彼を見ていると、そういう哲学をちゃんと自分で確立している。そこが圧倒的に他の人たちとは違っていますね。


 自分をそこまで律せられる、その能力と技術と哲学といった心技体を彼がどこまで究めていくのか。ある種「スケート道」になってくるのかもしれませんが、スケート道を究めてどこまで行くのか。

だんだんジャンプが跳べなくなっても、彼はスケート道を究められる人かもしれないですしね。そうしたことに興味を持ちます。

もう一度話してみたいと思いますし、今度はこちらがいろいろ教えていただきたいですね。



時は移ります。

★2022年1月。

北京五輪を目前に控えて、萬斎さんがインタビューで羽生くんへのエールを贈ってくださいました。

↓今年1月の記事です。

きっと羽生くんは、この時の萬斎さんのお言葉も聴いて、しっかり心に刻んだに違いないです。


以下に萬斎さんのお言葉を一部抜粋させていただきます。↓

昨季から演じているフリープログラム『天と地と』を拝見しましたが、構成・振付に関しては、より確信というものを持ってらっしゃると感じました。ただ、やはり4回転半という領域にはプレッシャーもかかるでしょうし、だからこそ、その挑戦には強く決意が必要になる。決意がなければ跳ぶことすらできないのではと、同じ人前で見せる表現者としては推察します。


音の作りが雄大で、タイミングを掴むのがとても難しい楽曲ですね。流れの中で自然にジャンプを跳ぶために、あえてリズム体である打楽器が入らない曲を選んだのでしょうか。

空間にたゆたう。浮遊するでもないですが、そんな印象を感じますし、「4回転をやるぞ!」という大技感をあまり出さないで、シンプルにまとめ切っている。何気なく跳ぶ。確かに、その方が高度な気がします。


自分が作り上げてきたものを乗り越えるところから始めたのでしょう。違う世界を、また一つ大きな世界を目指す。今ある世界に安住してはいけない、という思いが演技に溢れています。それは本当に素晴らしいことです。

競技でやらなければならない技があるというのは「型」と同じ概念であり、この型を制し、さらにみんなの共有物というか、個人が全体となる。それを突き詰めていくと、極論になりますが、「神の領域」になってくるわけです。

(中略)

人を驚かす。人知及ばぬ技と構成と演技をしなければいけない。まさしく彼なりの大きなハードルを自らに課している。だからこそ彼は跳べるのでしょうし、そういう計算が羽生結弦選手にはできているのではないかと思います。


(中略)

彼は『天と地と』を、日本人とか和には収まらない、もっと全世界的なスケール感を持って演じているのではないでしょうか。その中で、自らが見つめ続けて来た芯に持っているものに、今、向かっているんだろうなという気がします。

★2022年2月。


★2022年7月。

話をテレ朝特番に戻しますと、今回、この時に萬斎さんのお言葉をもう一度、羽生くんが聴けたことは、新たなスタートを切った彼にとって、何よりの"はなむけ"になったと思います。


羽生くんをとって、野村萬斎さんは、全ての表現者にとって必要であろう「表現の極意」への考察の扉を、まず開いて下さった「恩人」に他なりません。


それにしても、テレビ朝日は、素晴らしいお宝映像をいくつも持っていらっしゃいます。

それこそ、野村萬斎×羽生結弦で、大作ドキュメント映画を作れるくらいあるでしょう。ラブラブ


どうか、近い将来、今度は「同じ表現者」として、御両人の対談を企画してくださいますよう、ファンとして心から願う次第です🙏


今回の特番の出演者は、松岡修造さん、荒川静香さん、織田信成さん。

映像のゲストコメントは、野村萬斎さん、清塚信也さん、田中宜明さん、パトリック・チャンさん、ハビエル・フェルナンデスさん。

おそらく、羽生くんご本人の希望もあったのかもしれませんが、雑味のない素晴らしい人選でした。

羽生くんの「真のライバル」は、パトリックとハビ…彼らは、羽生くんが理想とする"技術と芸術が融合したフィギュアスケート"を、羽生くん同様に体現していたスケーターであり、その意味でまさに"同志"でした。


テレ朝「特番 羽生結弦感動をありがとう!」は、そのタイトルに恥じず、何度観直しても、やはり神番組でした。

パトリックやハビからのメッセージについても、じっくり番組を反芻してから、また改めて記事を立てたいと願っています。


気長にお待ちいただけると、有り難いです。🙏

 


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上田早夕里 「突き飛ばし法師」 播磨国妖綺譚
武川佑 「遠輪廻」
青柳碧人「アイリよ銃をとれ」 令和忍法帖
三津田信三 「ただのろうもの」

グラビア 「陰陽師」の世界 文・鈴木聞太
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映画、舞台、漫画、そして氷上まで~


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今日も羽生くんを全力応援!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ


羽生くんが痛みなく滑れていますように!

羽生くんが笑ってくださっていますように!

羽生くんの幸せを心から願い、祈ります🙏



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