正月の慌ただしさに、ご紹介が遅れていましたが、1月1日にNHKの独占インタビューも公開されていました。
今、連日のように民放各局の独占インタビューがニュース番組で公開されていますが、このNHK版も時系列的には同じく、全日本一夜明けの羽生くんの＂言葉たち＂です。
NHKニュース@nhk_news
北京でオリンピック3連覇を狙う #羽生結弦 自分自身の滑りと心に向き合いながら、何を思い、ここまでたどりついたのか。そして、この先の道をどのように進むのか。彼の“ことば”から、その行く先を読み解く。… https://t.co/zRHAbM0efx
2022年01月01日 12:05
【新しい朝が始まった】
「自分がこれまで望んだ未来かといわれたら、率直に違うなと思う。でもきっと、ファンの方々やサポートしてくださる方々の中には、やっぱりオリンピックというものが常にあって。で、こうやって、オリンピックの代表に選ばれて、羽生結弦という存在が勝ちにいくということをずっと望んでくださっていたと思うので、そういう意味ではなんか新しい朝が始まったなと思っています」
【ひたすら暗闇を歩いている】
「誰も跳んだことがないんですよ。誰もできる気がしないと言っている。それをできるようにする過程は、ひたすら暗闇を歩いているようなもの」
【限界と決めつけている自分を越えたい】
「自問自答はするが、わからない。ただ、やっぱり人生、何度もあるわけではないし、自分で選んだ道。4回転半とか5回転を跳びたいと言っていた小さい頃の自分がいたり、またそれをずっと繰り返している今の心の中の自分がいる。それにずっと突き動かされていて、自分の体の限界とかフィギュアスケートとしての限界とか、そういうものを感じるたびに勝手に限界と決めつけてしまってる自分を超えたいという気持ちが出てきている」
「勝手に限界と決めつけてしまっている」って、まずそのことに気づけることが凄いなと、凡人の私は思ってしまいます。
羽生くんにとって４回転アクセルとは？
【早く会いたい存在】
「早く会いたい存在。常に後ろ姿が見えていて、霧がかかったところにいるような存在だが、早く会いたい。4回転半ジャンプを跳べた自分に早く出会って、その時の感覚だったり感触だったり、自分の夢がかなった瞬間の達成感だったり、そういったものを早く味わいたい」
脈はありそうなのに、まだつれない「4Aさん」なのですね。
【正直、オリンピックがすごくこわい】
「平昌の時は、誰がどんな演技をしたとしても、自分がノーミスすれば100％勝てると思っていた。
今、世界は変わっていて、僕がノーミスしたからといって、絶対に100％勝てるわけではない試合が存在している。全力を尽くしても勝てなかった試合が存在している。
正直、すごくオリンピックがこわいんですよね」
↑このくだりで、私は泣きたくなりました。
羽生くんの切ない葛藤が伝わってきます。
五輪連覇のレジェンド選手にこんなことを言わせるとは！
これは、国際スケート連盟(ISU)と日本スケート連盟の大罪です。
2018年以降ずっと、それぞれ推し選手を勝たせたがために、恣意的な偏向採点を繰り返し、「羽生結弦の士気をそごう」あわよくば「引退させよう」と躍起になっていたのですから！
シニアで10年もの長きに渡り、フィギュア界の現在と未来を思い、理想のフィギュアスケートを体現するために、ひたすら力を尽くし貢献してきた選手に対して、これはあんまりな仕打ちではないですか⁉️
まさに「ISUは熟成した最高級ワインを捨てようとする」という愚行を犯しているわけです。
インタビューに戻ります。
【４回転半は自分の武器に】
だから４回転半は自分の武器にしなきゃいけないし、勝つならやらないといけない」
「出るからには、勝つ！」
羽生くんの壮絶なまでの決意をヒシヒシと感じます。
余談ですが、まだまだつれない４Ａも「この子」呼び❣️早く片思いが実るとよいですね
【神様がくれた1ヶ月】
NHK杯の前に、やっと軸が取れるようになって、初めて転ばなくなった。それからケガをして、1ヶ月でいれんなものを失って…やってきたことが全部失われた。
だからこそこの1ヶ月の分、神様がくれたのかなって。いいよって。充分苦しんだから、その1ヶ月、もうちょっとプラスアルファで練習しなさいと言ってもらえたのかな」
「全日本で＂おりたかった＂」
「何を？」、当然、４回転半ジャンプのことでしょと思わせつつ、ひょっとしたら「引退」も内包する言葉かもしれない。抜群の言語バランス感覚の持ち主、羽生くんのことですから、あえてどちらにもとれるような言葉を選んだのかもしれないと感じました。
それにしても、【神様がくれた1ヶ月】！
羽生くんのこのプラス思考は、素晴らしい。どんな辛い経験もプラスにとらえる才能！これこそが長きに渡り、彼をフィギュア界の第一人者に留め続けた原動力の一つかもしれないです。ほとほと感心した次第です。
度々、脱線すみません。🙇♀️
インタビューに戻ります。
【苦労や投げ出したいこと アスリートが越えていく姿に何かを感じる】
「東京オリンピックでの選手たちの活躍だったり、特殊な環境の中での選手たちの頑張りというのはとても感銘を受けた。スポーツが持つ力、アスリートが持つ力、またその裏にある努力だったり、夢だったり、そういったものは本当にすばらしい。僕自身もそういう機会で何かを感じてもらえるような存在でありたい」
「スポーツが持つ力というよりも、アスリートの力という方がしっくりくる。アスリート自身がどれだけ努力したか、どれだけ真摯（しんし）にスポーツというものに、競技というものに向き合ってきたか。何となく伝わってきて、そこに共感を得て、そこに自分を重ね合わせるだけじゃなくて、その人の感情が何となく伝わってきたりとかして、感動が生まれる。僕自身、4回転半をやってる時に難しすぎてどうしたらいいのかなとか、本当にできないなと苦労したり、もう何もかも投げ出して逃げ出したくなる時ももちろんあるが、それって、たぶん、社会で生きていらっしゃるすべての方々が、大なり小なり同じような感覚を抱えている。それをそのアスリートが越えていく姿だったり、そこで苦しんでいる姿だったり、そういったものに何かを感じるのかなと
【達成感をえたいがために】
「楽しくない時もたくさんありますよ。やっぱり負けた試合は今でも見たくないですし、見ないですし、楽しくない。もちろん反省はするけど、でもやっぱり勝ったり、自分の目標が達成できたり、自分がイメージする演技ができたりした時ではないと楽しくはない。その達成感をえたいがために、毎日練習を頑張れている」
「心はシーズンごと、その試合ごとに変化しうる。例えばピョンチャン。勝つ事がすべてだとあの時は思っていた。絶対に自分が進化し続けるんだという、その進化への気持ち、向上心をすごく大切にしている時期もあった。自分の今までのスケート人生を振り返っても、新しいジャンプを跳びたい、早く回転数を増やしたい、それが跳べた時がすごく楽しいという部分もあったり。逆に表現したり、自分がプログラムを演じている時にすべての方々が自分の事を見て下さって、その方々に何か感じてもらえたらうれしいという自分もいたり。さまざまな自分がいる」
「ただ、自分の理想を追い求めるとともに自分だけの価値観に固まってしまうのではなくて、本当に違う価値観を持った誰かが、自分のスケートやジャンプやいろんな技術的なものを見た時に、やっぱりうまいなって。感動しなくてもいいので、これが羽生結弦だなと思ってもらえるような演技を目指したい」
羽生くんの「ことば」の紹介は以上です。インタビュアーは、NHKスポーツニュース部 の田谷亮平記者です。
アスリートとしての羽生くんの矜持と信念が痛いほどに伝わってきます。
そして如何に羽生くんが聡明であるかも、一目瞭然ですね。これほどまでに、自身の思いを言葉にして伝えられる、その言語スキルに感服するばかりです。
羽生くん、続けてくれてありがとう❗️
北京オリンピックの勝利を目指すと決心してくれてありがとうございます❗️
羽生くんのこの、日々の修練に向かう精神、競技に臨む気構え、物事の捉え方etc、どれをとっても「羽生結弦の精神」そのものが、次代のフィギュア界に継承したい素晴らしき財産だと思います。
一夜明けインタビューは、フジテレビ、テレビ朝日、NHK、日本テレビ、テレビ東京、そして昨夜のTBS、これで６局揃いました。
日テレさんは、更に(部分的に)「公式動画」で公開してくれました。
各局単独でインタビューを受けても、羽生くんは決してブレないです。↓
あの凄まじい全日本の後に、羽生くんはこんなにも沢山のインタビューや記者会見を分刻みでこなし、沢山の「言葉」を私達に残してくれたのですね。
本当に涙が出るほど有り難いことです。ファン冥利に尽きます。
そして、その羽生くんの思いに答えなくては、とまた強く思いました。
謙虚で礼儀正しい羽生くんから「ください」なんて言われることは貴重で光栄なこと！
たとえ実際なら会場に赴くことはできなくても、羽生くんならば、電波を通して応援するファンの気持ちを余さず汲み取り、感じてくださるはずです。ええ、絶対に‼️
私は、必死になって、良い気を送るよう努めます！
だから、羽生くん、身体だけは気をつけてください。ノーミスの羽生結弦は無敵です！
ただ、注意すべき「敵」は「ケガ」だけ。
だから北京五輪まで、羽生くんのご無事を祈り続けます🙏
余談です。
面白いTwitterを見つけました。
↓ヒロチさま、感謝してお借りします🙇♀️
ヒロチ@hirotiksst
以前、園遊会で羽生選手にインタビュー待ちをさせた皇室担当記者にスポーツ担当が「スケート界じゃあり得ない。その待ち時間スポーツ記者に分けろ」と叱責されたと聞いたことが…(⌒-⌒; )貴重なんだろうな独占インタビュー🎤
2022年01月08日 22:59
たしかに1分もあれば、世にも得難い羽生結弦の金言が生み出されるのです。
「羽生結弦の時間を無駄にするなんて勿体無い！」の一言に尽きますね。
今日も全力応援！╰(*´︶`*)╯♡
羽生くんが健康で思う通りの練習が積めますよう、心から祈っています🙏
画像やTwitterや記事は感謝してお借りしました。
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↓羽生くんの全日本インタビューの過去記事です
いつもながら羽生くんの思考の聡明さには舌を巻くばかりです❣️↓
