「できるようになったら完璧にできるまでやる」 CMより | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)


昨日は、まさしくチケット狂詩曲の一日でした。

シーズン初戦まで1ヶ月を切ったこの時期、羽生くんはどう過ごされていらっしゃるでしょう。
もちろん、私達ファンのこんな悲喜こもごもとは関わりなく、羽生くんは試合に向けて淡々と日々修練を積んでいらっしゃることでしょう。

羽生くんの日々を思う時、私はいつもこの CMを思い出します。



2014年。アミノバイタルの CM『羽生結弦の決意篇』


「できなかったら、できるまでやる」

「できるようになったら、完ぺきにできるまでやる」

「完ぺきにできるようになったら、何度でも、完ぺきにできるまでやる」

とてもシンプル。でもなんとアスリートらしい言葉であることか!


東京五輪を目前にした頃(6月〜7月ごろ?)の池江璃花子さんとの対談で、↓


「今は、むしろ原点に立ち返って、アクセルジャンプに必要な基礎って何だろうというのを氷上でひたすらやっています。やっぱりうまくなってくると基礎に立ち返らなくなるから、今のこの難しいレベル、難しい技術の状態から、さらにうまくなるためには、より高度なすごく細かいところを積み重ねようとするんですよね。」


(中略)


「あの頃みたいに何時間も練習したら壊れるから、うまく効率よく、必要な基礎練をしっかり選んでやっています。」

(中略)

「これからもやることをしっかりやっていきます。自分がやりたいこととかやるべきことが今、正確に見えてるし。

それがもちろん近道じゃなかったとしても、その道をたどって行く最中に本当の道が見えてくるかもしれないし、実際これが本当の道なのかもしれない。それは誰にもわからないことなので。

ただひたすら、今やるべきことをやっていきます。


(中略)

世の中の状況に関係なく、自分のやるべきことを淡々と……、淡々とはいかないかもしれないですけど。たまには無茶しなきゃいけない時もあるんですけど。自分が目標として掲げている、金メダルだったり、メダルだったり、世界記録だったり、そういったものを目指して練習するしかない。」

Numberスペシャル対談「ただ、勝利のために」より

羽生くんは、原点回帰の王道を進んでいるのだと、私は安心しました。

そして、DOIインタビューの言葉では、


試合までもう少し期間はありますし、あまり早く完成させても体によくないと思うので、しっかりとプランを練りながら、徐々に徐々に作っていけたらいいなって思っています。かなり負荷のかかるジャンプですし、かなり体力的にもそして精神的にもエネルギーを消費するジャンプではあるので、どういう風に付き合っていくかってことは、何となく、やっと具体的にビジョンができてきたかなって思います。
(DOIインタビュー「Paravi」より)

「具体的なビジョン」。普段から慎重に言葉を選ぶ羽生くんの口からでたこの言葉!

前人未到のジャンプへの、この明るい兆しに、ファンも希望を見出しましたよね。


そして、つい先ごろの「こえのブログ」での羽生くんの言葉。

僕は、目標を達成出来た時の達成感が大好きで、小さい目標やちょっとしたことでもいいので達成感を感じるようにしています。

そして何より、みなさんにスケートを観ていただいたり、そこに気持ちを込めることも、僕の元気の源です。

明るい口調で話されていました。

何ということもない言葉かもしれませんが、私は、「小さな達成感を感じつつ確実に進んでいる」という羽生くんからのメッセージのように感じたのです。

3月の世選のインタビューでの、


「確実にうまくなっているんで、羽生結弦。絶対にうまくなっているんで」

みたいな。ウインク


さあ、試合まで今日を含めてあと28日。


オーサーコーチと相談しつつ、ピーキングを考えながら、最終段階を見据えてトレーニングを積んでいらっしゃる頃でしょう。


前人未到の4回転アクセルを組み込んだ「天と地と」の完成に向かって、日々、小さな達成感を積み重ねつつ、ひたすら高みを目指して登っていらっしゃることと思います。


それは、まさに、

「できるようになったら、完ぺきにできるまでやる」「完ぺきにできるようになったら、何度でも、完ぺきにできるまでやる」その境地をただひたすら目指すということ。

野村萬斎さんがおっしゃっていらした「オートマチックに身体が動く境地」まで到達すべく修練を積むということですね。


平昌五輪直前のANAのこの CMも思い出します。


「何度も何度も、何度も何度も、くり返す同じ動き。
それはまるで、不純物を少しずつ捨てて、
世界で最も純粋なものを、つくりあげていく作業にみえた。」

「…そうか、奇跡は、こうやって作られていたのか。」

(2018年ANAの CMナレーションより)



恩師の阿部奈々美先生も仰っています。↓

彼が稀有な才能を持っていることは言うまでもないですが、彼の本当に素晴らしいところは、誰よりも努力できるところではないかなと思います。努力できる才能を持っている選手、ということですね。
(フィギュアスケート日本代表ファンブック2021のインタビュー記事より)

羽生くんは「努力の天才」。これは、山田真美先生、都築章一郎先生、シェイリーン・ボーンさん、およそ、羽生くんのスケート訓練に関わる皆さん全員が異口同音に仰る「羽生結弦評」です。



健康で、心置きなく、羽生くんの望むまま、存分にプログラムを深化していけますよう、応援しています。

ただ、どうか、お怪我なく、過ごされてください。🙏


私もただひたすら、日々、祈り続けます。

17日(日)の「4回転アクセルに挑戦する羽生結弦選手の特集」もとても楽しみです。新情報がくるでしょうか? 



画像や動画や記事は感謝してお借りしました、


ポチして頂けると嬉しいです