4Aと世選インタビュー書き起こし/台風16号関東接近中! | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

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羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)

早くも10月です。

羽生くんの初戦まであと40日ほどですね。

羽生くんの4回転アクセル(4A)攻略も着々と進行しているでしょうか。

今日の話題は、、その4Aです。

羽生くんが今年3月、4A攻略ついて詳細に語ったインタビューがあります。

FOD「2020ー2021フィギュア激闘録#16羽生結弦密着ドキュメント」の中です。収録は3月でも、公開されたのは、9月13日。

34分間の密着ドキュメントの最後の2分程のインタビューの内容が4A挑戦についてで、とても興味深かったので、一部だけ書き起こしをさせていただきました。





.4回転アクセルについて


ここ(世界選手権)にくるまでの間、かなり4回転半の挑戦をしていて、まだ決めることはできていないんですけど、それでも少しずつ、いままではトリプルアクセルの延長線上にいたジャンプだったものが、やっと4回転半のためのアクセルみたいなものが見え初めているので、少しずつ進歩はしているのではないかと、自分の中では思っています。


実際、世界選手権でやれるまで行きたかったんですけど、1月終わり頃、全日本の疲れだとか回復してきて、2月手前から1ヶ月半ほど死ぬ気でアクセルを練習して、「今回決めるんだぞ」という凄い意識を持ちながら練習していたんですけど、まだやっぱりしっかり着氷できず、最後まで成功させることができず、断念しました。


ただ、今回、世界選手権に向けてやってきた練習は絶対無駄ではなかったと思いますし、絶対その中で得た感覚だったり、知識だったりがかなり増えたと思っているので、それを使いつつ、もっとそれを身体に刷り込みつつ、4A習得を目指したいと思っています。


本当に18回れば立てたなというヤツはそこまでで結構な回数やれていたので、正直言って降りたかったっていうのが、あの頃持っていた強い気持ちでしたし、そこまで行って尚且つまだ降りれていないっていう、悔しさみたいなものとか絶望感を日々味わっていたんですけど、結局、試合の為の練習をし切れなかったことで、こういう(3位)結果になったと思っていますし、反省点は色々ありつつ、ただ世界選手権というリミットがあったからこそ、死ぬ気で本当に全力で、何もかも全てをかけて4回転半の練習を出来たと思っているので、その点に関しては、この今回の結果よりも大きなものを得ているんじゃないかなと思っています。


.来シーズンの1試合目で入れたいか?


そうですね、一発目で入れる予定ではいます。

ただ、それまでにまず完成させること!

全日本からここ(世選)までにあたって、かなり4Aの練習をやってきた中で、やはり脚への負担がもの凄いことと、まず新しいジャンプだったり、まだ見ぬ感覚のジャンプだったりする為かなり頭を使うということで、多分プログラムに入れることって、滅茶苦茶大変だと思うんです。


ただ、もしプログラムに入ったとしても、他のジャンプが崩れなかったりまぁプログラムとして完成させられるような練習を常にしていかなきゃいけないなということも考えています。

例えば4回転半を冒頭に入れて、後は3回転半までで良いなんてことは絶対にしないと思いますし。やっぱり4Aの体力配分だったり、精神的な疲労だったり、脳へのダメージの蓄積だったりそういうものはきっとあると思うんですけど、それを考慮しつつも、やっぱりプログラムを完全させつつ最大の難易度でやりたいと思っています。

書き起こしは以上です。


感想を一言で言うと、

…壮絶です


身体へのダメージ。脚や足首への負担。精神的な疲労。そしてなんと脳へのダメージ⁉️ガーン


更にまた、全日本の疲労が癒えるのに1ヶ月近くを要したという、告白の衝撃!


聞けば聞くほど、このインタビューは、きちんと時系列通りに、あの3月世界選手権のあとに公開されるべきだったと思います。

何故、フジTVが、これほど貴重な羽生くんの言葉を半年先まで伏せたのか、全く理解不能です。プンプン


その間、4月の国別対抗戦の公式練習中に、羽生くんは4Aのチャレンジを実際に私達には観せてくれました。

↓日刊スポーツ様、ふうせん様、惑星ぴょん落ち様、感謝してお借りします。





競技終了後のエキシビションの為の公式練習の場でした。本来なら試合後のホッとした空気が漂い和やかな練習風景のはずが、羽生くんの4Aチャレンジ開始で、一瞬にして空気が変わったのです。
当時のニュース番組で私も観ましたが、それはもう鬼気迫るチャレンジ光景でした。びっくり
身体を何度も氷に叩きつけられて、とても痛そうなのに、何でだか羽生くんは笑顔を見せていて、それが子供のようにあどけなくて、やっていることの凄まじさとの対比が、ただただ非現実的に思えて…忘れ難い出来事です。

3月のインタビューのあの言葉を踏まえて、この国別のチャレンジを見直せば、また違った景色も見えてくる気がします。

羽生くんは「突破口」を探していたのかもしれない。いつぞやの羽生くんの言葉を借りれば、「乗り越え難い壁に扉をつける」ようなイメージでしょうか。
観客やライバル達がいる環境でトライする事に大きな意味があり、4A攻略の新たな糸口を見つけるためのチャレンジであったように感じるのです。
羽生くんは10代の頃、初めて大技(3A、4T)を降りたのは、いつも(周りにスケーター達がいる)ショーの練習の時だったと語っていました。
4回転ループも公式試合で成功させる2年も前から、何度もアイスショーやエキシビションで跳んで、精度を高めていった経緯があります。
衆人環視というシチュエーションが、「跳ぶぞ」という気持ちを後押しする…羽生くんはそんなファイター的スケーターなんでしょうね。ウインク

完成まであとほんの少し、でも何かが足りない。そのプラスαを、あの国別の公開練習の場に求めて挑戦したのだとしても、少しも不思議ではありません。
返す返すも、国別までに、この世界選手権後の羽生くんのインタビューを見ることができていたら良かったのに、羽生くんの想いをより深く感じることができたのにと、惜しく感じます。


先頃ロシアの重鎮ミーシン・コーチが「今世紀中に4Aを見ることはできないのではないか」という旨の発言をされていましたが、それほどまでに4回転アクセルは、現在跳ばれているジャンプとは一線を画した、別次元のジャンプだということです。

↓2019年 GPFでのチャレンジ
↓2021年国別選手権でのチャレンジ

後ろにいるのはグラッスル選手🇮🇹、ボー然としています

国別対抗のすぐ後にスターズオンアイス公演がありましたが、私達が4Aがどれほど困難なジャンプで、その練習が過酷であるのか、実感できたのは、この時であったろうと思います。
演出の佐藤有香さんの前で、ズボンをたくし上げて見せた羽生くん。
その右膝は青アザだらけで、腫れ上がっていました。ショボーン


それから、
7月のドリームオンアイス、8月の24時間テレビを経て、羽生くんのコメントも変わっていきました。8月には「4A成功の具体的なビジョンが見えてきた」と聞き、希望の光を感じました。
(そして、9月になって、実は3月に如何に大変な状況であったかを知ったのですプンプン)


初戦のNHK杯まであと40日。
羽生くんの念願の美しい4Aを観ることが叶いますよう、羽生くんが怪我なく、充実した修練の日々を過ごされていますよう、心より祈願いたします。🙏



画像やTwitterは感謝してお借りしました。

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台風16号、現在関東に接近中です‼️
該当地域の皆様、どうかお気をつけください‼️