4Aと羽生くん・NHK webニュースのご紹介 | 羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦さんの見つめる先を見ていたい

羽生結弦選手を敬愛しています。羽生さんを応援する素敵ブログ様方を日々の心の糧にしている、ソチ落ち主婦のブログです。(横浜在住)


 今頃ですが、今年4月27日にNHKの webNEWSにて公開された記事を紹介させて頂きます。
「アスリート×ことば」シリーズの中の「羽生結弦編」です。

憶測なしに、羽生くんの言葉をそのまま紹介してくださっている良記事だと思います。
今、実際にオリンピックシーズンは始まっているわけですが、羽生くんの思いは、きっとこの時と変わらず、ひたすら4Aに向いていると思うので、改めて今、ご紹介させていただきたいと感じた次第です。m(_ _)m


アスリート×ことば



「やっていて感じるのは、まだまだ自分は成長できるなということ」羽生結弦 


20213月の世界選手権。2年ぶりに開かれた世界一を決める大会でオリンピック連覇の王者は本来の滑りを発揮できず3位に沈んだ。1年後に北京オリンピックを控え、オリンピックへの思いを聞かれた羽生結弦が答えた。


4回転アクセルを目指す状況の中にオリンピックがあれば考えます。ただ、最終目標はオリンピックで金メダルではなく、4回転半を成功させること」

羽生は、かねてより最大の目標を世界で誰も成し遂げていない4回転アクセル、つまり4回転半ジャンプの成功だと口にする。

4回転アクセルを跳べないと満足できないので、一生」

新型コロナウイルスの影響で思うような練習や試合ができなかった2020-21年シーズン。羽生は、拠点を置くカナダを離れ、1人、練習に励んだ。

時に孤独に陥り、暗闇の底に落ちていくような感覚に襲われたこともあった。

それでも見失わなかったのが、王様のジャンプと形容する夢の4回転アクセルだ。

202012月の全日本選手権で圧倒的な演技で優勝してから2か月。羽生は、ギリギリまで世界選手権の演技に4回転アクセルを組み込むことを目指した。

数え切れない練習と技術が必要な大技。26歳になった体が悲鳴をあげることもあった。

それでも、限界は感じない。

「ああ年だな、体が動かないな、そういうことを思う日々もあったけれど、やっていて感じるのは、まだまだ自分は成長できるなということ」


世界選手権に4回転アクセルは間に合わなかった。それでも、あきらめない。

次にアクセルを組み込む機会に向けて羽生は歩みを進める。この先、自分が練習に向き合うなかで厳しい状況に置かれた時のことすら想定する。

「限界だなと思う時期をどうやって乗り越えていくか。アクセルを練習していく中で、あぁ跳べないなとか絶望感を味わったときにどうやって乗り越えていくか。どうやって自分に頑張っているという報酬を与えるか。それを色々と考えながら今の自分の知識だったり、経験だったり、そういったものを生かしながら乗り越えていかないといけない」

すべては、最大の目標を成し遂げるために。オリンピック連覇から3年。羽生はまだまだ歩みを止めない。

“4回転半ジャンプを決めたらやめてしまうのか

そう聞かれて羽生は、こう答えた。

「分からない。どう決まったかによるんじゃないか。自分の心が納得、満足できるかが根本。もし満足したら考えるかもしれない。ただ、確実にうまくなっているので、羽生結弦。いま限界だからやめるという感触はない」


以上、NHK webNEWSから抜粋させて頂きました。
感じるのは、羽生くんは自分をものすごく客観視できる人なのだという事。アスリート「羽生結弦」を冷静に観察している人間「羽生結弦」を感じます。
もう1つ2019年NHKニュースをご紹介します。
羽生くんの4回転ジャンプへのアプローチの仕方が分かりやすく書かれている記事です。
ここでも、自身を客観的かつ俯瞰的に観察し、考察する羽生くんの姿勢が感じられます。
↓氷 愛弓 氷さま、感謝してご紹介させて頂きます。



オリンピック2連覇を超え 平成から令和へはばたく

以下は、抜粋です↓

羽生結弦選手

自分のスケートの特色は、研究すること、イメージに自分の身体を合わせること。時間がある限りずっと研究をして、ずっとイメージトレーニングをしてきました。

 

2019年3月、世界選手権での発言だ。自分の頭のなかに繰り返し描き出したイメージ像を「ホログラム」と呼び、「そのホログラムのなかに自分の身体を突っ込んでいって、同じように跳べば、跳べる。普通の感覚ではないかもしれないんですけど」と説明する。

 

 

頭脳と身体が緊密に、そして自覚的に結びついていなければ、こんな発言をすることは不可能だろう。分析に分析を重ね、導き出された結論を間違いなく実施する。エントリーから着氷まで美しい孤を描く羽生選手の4回転ジャンプは、さしずめ数学の美しい証明のようなものなのかもしれない。


(中略)

シーズンの最初から口にしていた4回転アクセルという前人未到の夢について、「試合で跳ばなきゃ意味がない。それに加えて、GOE(出来ばえ点)でプラスがつかないと意味がない」とシーズンの最後に話した羽生選手。目標としてだけでなく、自らの武器にすべく、さらにその輪郭がはっきりしてきたようだ。

(中略)

次の2022年北京オリンピックの金メダルの行方に思いを馳せずにはいられないが、まずは、彼が再び氷上で華麗に滑る姿を楽しみに待ちたい。過去と未来を見通す彼の目には、いま、何が映っているのだろうか。
(NHKニュースより抜粋)


↑の結びの言葉、ファンも同じ気持ちだと思います。


羽生くんの中で、4回転アクセルのイメージが具体的に形作られる、その日が待ち遠しいです。


↓今年4月の国別選手権の公式練習でのトライは、もうあとほんの少しという印象でした。



↓ふうせん様、感謝してお借りします。


↑激しい4Aトライだというのに、何と嬉しそうなんでしょう。(余談ですが、最後の蕩けそうな笑顔、ソチ五輪の団体戦でプル様と一緒だった時にも見せてくださっていましたね照れ。)


自身の限界に挑む時。それこそが羽生くんにとっての至福の時間なんだろうなと、感じずにはいられません。


今年7月のDOIのインタビューでも、羽生くんは4回転アクセルへの熱い想いを語ってくれていました。 



更に「(4Aは)本当に大袈裟じゃなくて生き甲斐だなと思っています」と言った羽生くん。「あと1/8回転」でも「身体に負担がかかるジャンプだから、あまり早く完成させないようにしている」「具体的なビジョンが見えて来た」と、進捗状況を語ってくださいました。


こうして辿っていくと、夢の実現に向かって一歩一歩着実に階段を登っていらっしゃる様子が伝わってきます。


アクセルへの想いは、子供の頃からのもの。とりわけ2018年の平昌オリンピックで正式に4A挑戦を表明してからずっと、羽生くんの中で熱く燃え盛っているのですよね。

それにしても、

史上最高のスケーターと呼ばれる羽生くんが、こんなにも長い間、熱望し恋焦がれ、日々研鑽を積み、壮絶な練習を繰り返しても、未だ難攻不落の「4回転アクセル」。その難度たるや、人類最後の未踏峰並みだと証明されたようなものです。

でも基礎点を見ると、今やロシア女子でさえ跳んでいる4回転ルッツとたった1点しか違わない。

(4回転ルッツは11.5点、4回転アクセルは12.5点)

なのに怪我のリスクは格段に高い。

ファンとしては、そんな理不尽なことがあって良いのかと、感じてしまう時もあります。でも羽生くんのアクセルへの想いは深く、点数では決して測れないものだということは、これまでの経緯で痛いほど感じています。


ひたすら今シーズンの4回転アクセル完成を目指す羽生くん。


「競技スケーターとしての人生をかけた最後の夢」であり「生き甲斐」とまで言い切った羽生くん。


どうか巷の雑音などに煩わされることなく、
どうか怪我をなさらず、
どうか健康で、
感染症からも守られ、
羽生くんの望む完成度の4Aを試合で跳べますよう、
羽生くんの最高の笑顔が見られる、その瞬間を、
ファンは心待ちにし、祈っています。




画像やTwitterや記事は感謝して、お借りしました。 
ポチして頂けると嬉しいです