アメリカ人のジャクソンはロシアと旧ソ連諸国のジャッジに批判的、東側のヴェデニンは北米ジャッジに批判的という立場上の見方の違いはありますが、彼らが言っていることの本質は同じです。
選手の命運を握っているのはジャッジなのです。そしてそのジャッジ達から自国選手のために有利な採点を引き出すために、各国の連盟は政治的駆け引きに余念がないのでしょう。
2018年平昌オリンピックの後、GOEが+3/-3の7段階から+5/-5の11段階に変わりました。これは一見、難度よりも質を重視するための変更に思われましたが(そして名目上そう思わせるのが狙いだったのでしょう)、蓋を開けてみれば、ジャッジが自由裁量で採点出来る範囲が広がっただけでした。GOEについてはガイドラインで要件が細かく決められていますが、ここ数シーズンの採点を見る限り、このガイドラインに沿って正確に採点しているジャッジはほとんど存在しません。
金メダリストが下げ採点される、というのは何も今に始まったことではありません。現にマキシム・トランコフやテッサ・バーチュといった金メダリストがはっきりとそう発言しています。
ISUとしては金メダルは1人1個まで、1選手による連覇は望ましくないのでしょう。
まして日本人選手の連覇など・・・
プルシェンコ、キム・ヨナ、テッサ・バーチュ/スコット・モイアも五輪連覇はさせてもらえませんでした。バーチュ/モイアは平昌で金メダルを獲りますが、私はショートダンスにおけるガブリエラ・パパダキスの衣装ハプニングが、設定されていた羅針盤を思いがけず狂わせてしまったのだと思っています。
トランコフはジャッジ達の採点傾向を見て彼らの意図を悟り、引退しました。プルシェンコも去り、スコットとテッサも去っていきました。
しかし、羽生結弦は去らなかった。ジャッジから「もう後進に道を譲ってどうぞ引退して下さい」と云わんばかりの酷い採点をされても。
4アクセルという前人未到のエレメントを成功させる夢を達成するため、そして何よりも彼がこのスポーツを心から愛しているからだと思います。彼にとってフィギュアスケートは彼の人生そのものなのです。
羽生結弦は言ってみればフィギュアスケート界におけるイエス・キリストのような存在だと私は思います。革新者、先駆者、救世主という意味において、圧倒的なカリスマ性があり、国境や文化の壁を超えて多くの人々から愛され、天命を背負って生まれてきたという点において。
ちなみに私は特定の宗教の信者ではありません。信仰を持たない人間がイエス・キリストの名前を持ち出すのは不謹慎と言われるかもしれませんが、敬虔なカトリックの国であるイタリアのファンや解説者やジャーナリストが、羽生結弦を「Dio」(Dが大文字の場合、異教徒の神ではなくキリスト教の神です)と呼び、彼を語るのに「Apotheosis」(神格化)という言葉を用い、ヨハネ福音書を引用するのです。
羽生結弦はラテン語で言うところのilluminatum(光明)と形容される人物だと思います。
泥中の蓮という諺がありますが、まさにスケート界における彼のことです。
そして彼のような人物の出現はISUにとって最大の誤算だったのではないでしょうか。
今の彼はISUや各国連盟の思惑などを超えた別次元で戦っているのだと思います。
どうか健康で
そして彼の競技人生を賭けた、最後の夢を達成出来ることを祈っています。
私も、羽生くんの「最後の夢」が実現することを心から願い信じる一人です。
まさに、ニンフィア様のおっしゃる通り。
林檎の花@OTsmXxv5cC1kj88
先日のヴェデニン氏のインタ内容のポプラさんの翻訳。これで前後の繋がりなどが補完されよく理解できました。ありがとうございますm(_ _)mRTこちらはポプラさんのご意見ですが、>選手の得点を数年前から盛り上げておけば、オリンピ… https://t.co/WjRFVsPUiW
2021年09月09日 09:45
林檎の花@OTsmXxv5cC1kj88
🍎他にも興味深い悲しみの内容が。必死で頑張っている選手達にとって辛い記載がありますが、でも実情はそうなのだろうな、と長い競技の歴史から推し量れる事が多々。まぁでもこれらはずっと昔から行われて来たことだろうとある程度は皆解って… https://t.co/4TPZuXZqaT
2021年09月09日 09:54
美しき4A@hjsxR7Dm7bxXz36
高名な🇷🇺コーチで元国際ジャッジAlexander Vedenin氏がISUジャッジングの内幕を暴露。露米加がフィギュア大国で有利。レフェリーとの会合で選手の名指しは無いが最近の傾向のヒントを受け、雰囲気で試合前にすでに誰に盛り誰… https://t.co/VMvGU43l6l
2021年09月04日 06:26
AERA dot. (アエラドット)@dot_asahi_pub
羽生結弦が3度目の五輪シーズンへ…目指すは「誰も跳んだことがない大技」 https://t.co/RlY55SHQ1L #AERAdot #週刊朝日 #AERA
2021年09月22日 18:06
…競技人生をかけて様々なものから学び、なおかつ羽生らしさを追求してきた表現の到達点が今季のプログラムになるだろう。
五輪連覇というこの上ない経歴を既に手にしている羽生は、誰も跳んだことがないジャンプと自分にしかできない表現を追求することで、フィギュアスケートの真髄を究めようとしているのかもしれない。(文・沢田聡子)
自分の愛する競技の真髄を求めて日々鍛錬する。アスリートであれば、誰しも理想とし希求する道の上に、羽生くんはいます。
それが、奇しくも野村萬斎さんがおっしゃっていた「スケート道」と言えるものかもしれません。
羽生くんの「SEIMEI」に対する、萬斎さんの感想です。↓
![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
「最終目標はオリンピックで金メダルではなくて、あくまでも4回転半を成功させることが僕にとっての一番の目標」