一疋の青猫 -8ページ目

ゆうぐれすれすれドライヴィン


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大きく陽は傾いた初冬の夕暮れ

葉山・逗子から 鎌倉方向へと

海岸線をなぞるこの道路は

北向きの進路を いつしか緩やかに西に変えてゆく

だから

気がつけば

いつも残された光を追いかけている

幾つかのトンネルと幾つかの浜辺と

見失っては また 追いついて

そんなふうにしながら 今日はどこまで一緒に行けるだろう

夏であればまだ賑わしい時刻

けれど

まばらな人影

日は短く

もうすぐ冬至







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鎌倉市内へと入り

由比ヶ浜の辺りで

宵の明星は

「 もう、おしまい 」



告げているようだけれど

多分・・・知っている

稲村ケ崎へと なだらかに上ってゆく右カーブ

山肌を深く抉った切通しの先で

もう一度

最後に逢えること







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見えてきた



玄関先に出て

遅い帰りを待ってくれていたような

僅かに残る茜の空に見慣れたシルエット

切通しの上まで

一気に駆け上がりたくなる

今日は

一片の雲さえ見当たらない







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七里ヶ浜へ抜けて

空が一遍にひろがって

さらに西へと

伸びる海岸線のラインを

ぼんやり光る波と渋滞気味の車列の灯がトレースしている

眼で追えば

山の輪郭と江ノ島の灯台の光の先 宵の明星・・・

どこまでも続いているような

どこまでかわからないような

夕暮れてすれすれのドライヴ



ご一緒にいかがですか ?^^







「 私を忘れる頃 」  松任谷由実

※ 宵の明星 ふう 手が届きそう 振り向けば すっかり青い夜・・・

















アドルフは呟く


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「 見ざる 」 「 言わざる 」・・・ お色気の刑なら・・・まぁ (笑)






ヒゲの無いアドルフが呟いた


「 通ってしまえば諦めるだろう 」


「 三年経ったら忘れてるだろう 」


議事堂が見えるベランダの窓を押し開けると

いまだ絶えぬシュプレヒコールが聞こえてきた

しかし

それすらも


「 ぐふふ 」




マゾヒスティックな笑いに変える

アドルフであった・・・

とか

なかったとか 







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真夜中の茶番劇 暴挙から一夜が明けて

ウィークエンドの街は 初冬の光に溢れていた

表参道にはプレゼントを買い求める幸せそうな二人

いつもと何も変わらない風景







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落胆は禁じ得ない

けれど

溜息の代わりに歌声を !



いつもと変わらない風景が

いつまでも変わらない風景であるために







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忘れてはならない

諦めてはならない



粘り強く

歩き続けていければよい







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♪ all you need is love ・・・



みんなで歌いながら歩いた 穏やかな冬の日の午後でした








「 All You Need Is Love 」 The Beatles



















八景島夕景


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柔らかな記憶の襞に


滑り込んでゆく


遠すぎて懐かしく


近すぎて躊躇わる


宵の明星が掛かる頃


もう


やさしい時刻







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冥暗を旅して


満天を渉猟して


見失ったはずの光は水面を暫く漂って


ゆらゆらと揺れながら沈んだ


身を乗り出して覗き込んだけれど


もう


なにもみえなかった








「 My Legs are weak 」 Paloma Faith