めぐり、めぐる。

等しく 降り注ぐ 雨は 地中で 磨かれ 湧き出す 泉となり
小さな 流れを 集めて 川となる
大きな 流れは 街を 田畑を 潤し 海へと そそぐ
そして 再び 空へと 上り 雨となる
めぐり めぐる
ずっと ずっと 繰り返してきた 水の流れ
そして ちいさな ちいさな 川が
動物の 植物の ヒトの体内にも 流れている
水の 循環は 生命の 循環
その めぐり めぐる 流れに 投げ込まれた 毒が
生命を 蝕んでいる
・・・・・・
汚染水
この 忌まわしい 言葉から
めぐり めぐる
汚染ワラ
汚染牛
汚染牛肉
秋になったら 汚染米 ?
既に 妙に 馴染む 語感は 毒されている ?
忘却 と 慣れ 習慣化 は ヒトが 生きて行く上で 必須の チエ
あの 大津波も 時間の経過と共に 薄れゆく
いまなお 収まりつかない 原発も
異常事態も 常態化 日常化 すれば 習慣化 慣れてしまう ?
新米です
しっかり 除染した 汚染米の 無洗米
低農薬 低放射性栽培で 安心安全の 地野菜
ビタミンB1 カロチン セシウム カルシウム
ただちに 問題は ありません
なんて・・・
めぐり めぐる もの
それは
生命で あることを
忘れず
慣れず
無感覚に ならないように
SLOW-FAST

外海から 寄せる波が 洗う この浜は
人の 賑わいからも 少し 離れていて
それだけでも 随分と 水の色は 変わる
大きく 傾いた 夕陽から 伸びる オレンジの 反射も きめこまやかで
穏やかながらも 少しずつ 表情を変える 水面を
注意深く そのままに 写し取るように ・・・弾ける 光
透明な水に 射し込み 彩る 光
本来 水と光は 仲が とても いいのだ
そんな ふたりの 戯れを 波音とともに 眺めた
UP & DOWN
UP & DOWN
SLOW FAST
SLOW FAST
寄せて 返す 波
陽は 沈んで また 昇る
生と死 現実と想像 高いものと低いもの
それが 矛盾したものに 感じられなくなる 一点が 必ずある と
だれかの 言葉に あったこと
そんなこと
なぜだか 思い出したり・・・
「ナイトクルージング」Fishmans クラムボンのカバーで
淋しい猫

古い 港町で 見掛けた 猫
どこからか いつの間にか 現れて
私と 彼女の 間に 腰を 落ち着けた
足を 引き摺りながら
しっぽも ちぎれそう
毛も 薄汚れて・・・
それでも 「淋しい猫」 なんて 形容を
拒絶するような 猫らしい 気ぐらいを 感じさせて
なんだか 見透かされているようだ
港町の 生活は 思うよりも 居心地がいい
そんな風に 語っているような うしろ姿
餌も欲しいのだろうが 一定の距離から 近寄ることも無い
老いた 猫の たくましき 生き様を 想った
・・・・・・
夏が 来ると 芙蓉の花が 咲きます
今日 車窓から 道端に咲く 木槿の花を 見ました
この花が 咲くと 芙蓉も もう すぐでしょう
美人に 喩えられる やわらかな 花びらが 夏に 揺れる
古いコートの衿たてて/24の春生きる術なく/どこかあの花に似ています
24の春も 遠く なんて 言えないほど 遠く
相変わらず 術も無く 迎える
暑き 暑き 夏・・・
確かに 風鈴の音が していますネ
「淋しい猫」 森田 童子