旅の記憶4 ~おしまいに

フルレンジ メ一杯の 広角も 納めきれやしない
いいや
フレームに 上手く 切り取ろう なんて 余計なこと
正面 向き合って 眺めていれば 感じていれば それでいい
高層階の ラウンジの 煌びやかな 夜景だって ちょっと これには 敵わない
ただ 単に
傍から 眺めているのではない
この 雄大にして 寛容なる景色は 人も その中へと 包み込んでしまい
いつしか 人を オープンマインド 寛容なる精神へと 導いてくれるよう
大きな風景は 人の 気持ちさえも 大きくするね
これこそが 北の大地の 一番の 魅力かも知れない

そろそろ 日の入りだ
何度も
何度も
繰り返し 眺めた
オホーツクの 海に沈む 夕陽も

縦の線と横の線
緑色と黄金色
パッチワークの 平原を
いっぺんに 染め上げては 丘の向こうへと 帰ってゆく 夕陽も
それらの どれも これもが
私の歩みを止める
立ち尽くす
息を呑む
最後の 光の ヒトカケが すっと 溶けて 消えるまで
露わになった 私の心を 繋ぎ留めている
暮色 くれない
慈愛の色に 包まれて
私は
もう
祈るしかないような 気持ちになる
無言のままに・・・
暗き 家路に 豊穣なる 無窮の大地を ただ ただ 想う
・・・・・・・・・
北海道編、長々とお付き合い下さいまして、ありがとうございました^^

旅の記憶2 ~木のある風景

北国は 朝の訪れも 人も 早く
短い夏の 限られた時間 光を 惜しんで 働いている
いずれ一面 みどりの野となる 牧草地 その 起された 黒き土
朝日に 目覚め 大地が 白き 息を吐く

朝靄が 晴れて 幾分 空 高く
流れる雲の 立ちたるは どこまでも 続く 無限舞台
飽くことなく 眺めるは 流麗 なる 不定形
生まれて 自在 その姿 移ろいて 消えるも 夢幻 その果ては

やわらかなる 新緑の 碧と 空の 青
差しだす 梢は 空の高さと 雲の早さを 語らしむ
光を受けた その肌は 冷涼なる 北の樹種なれば 白く 輝く
風に揺れ 木陰をつくり 根をめぐらす 立ち姿

寝転んで 仰ぎみる空 ささやき合う 木の葉の海に 浮かぶ空
呟きが 微かに 風に ひらりと 舞って
誰に届くか まだ 青き 若葉の 一葉 懸想文
光に 透かす 葉脈の文字 恋の まじない 解読す

二本の 木々が 寄り添い合って
祝福の 光の粒が 降りそそぎ まばゆく その身を 包みこむ
いつしか ひとつ
ひとつになって
まるくて 大きな
まるくて 大きな
ひとつに なった 影絵の木
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