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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。



新年のお祝詞を申し上げます。

雲龍院は今年、 創建650年という節目にあたります。

至りませんが、 法灯を護り お寺の発展の為に精進していきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

雪の舞う お年越しで、元旦は清浄な景色。寒さに 身も心も引き締まりました。












大晦日の除夜の鐘。コロナで皆さまの外出が ままならない事を考慮して、インスタグラムによるライブ配信が行われました。

前回は直前に娘が思い立った事もあり準備が不十分だったという反省を踏まえて、今回は気合いが入っていたはずなのですが…

夕方から時折 雪が舞い、極寒のロケーションに尻込みしつつ ぎりぎり何とか予定時刻にスタート。

読経の後に 住職の挨拶があり まずは 1打。その頃には山内寺院や東福寺あたりの梵鐘の音が次々と鳴り響き、冷たい空気の中を重厚な音色が畳み込んでいったのでした。

その後 一般の方も待ってましたとばかりに上がって来られて打ち鳴らし、大黒さまをお参りして 雪景色の境内を写真に収め… 一年を締めくくられたご様子でした。











コロナのオミクロン株への心配が広がりつつありますが、今の所 年末年始は通常どおり 拝観・お写経をお受け致しております。

大晦日の「除夜の鐘」はお接待はありませんが いつも通りに行う予定。昨年同様 娘が Instagramでライブ配信を画策している様子です。

しかしながら 先日から 「冬将軍さま」のご来訪でお堂の中もかなり冷え込んでおります。子龍も「コタツ」から出て来ない有様ですので 防寒対策は念入りにしてご参拝下さい。




子龍の無精さに 呆れる親龍… の図。

12月19日に 「お薬師さま御用納め〜ひと文字写経」の行事が行われました。

昨年はコロナで行うことが出来ず「お写経の宿題」という斬新な形をとったのですが、今年は龍華会(護持会) の会員さん限定でご案内申し上げたところ 沢山の方々がご参加下さいました。

今回 住職が悩みに悩んで選んだ ひと文字 は「浄」。

物事に穢れや濁りが無い。 清らかさを表す漢字。

清浄(しょうじょう)・浄化・浄土 の浄です。 

コロナ菌を一掃したい 住職の想いが表れた文字かと思います。又、一切の煩悩や穢れから離れた 清浄な国土で、お薬師さまが御座します 東方浄土 を心に思い描いたのかもしれません。

そのような事から 今年は本堂でのお写経となり、皆さま お薬師さまに見守られながら 「浄」の文字を浄書。

その後 「大輪の間」で雲龍院菓の「厄除け皇月」とお抹茶で ほっこりと一福。「お楽しみ 福引き」で ちょこっとニ福 され清らかな気持ちで 一年を納めていただいたのでした。























29年も京都の住人をしていると 底冷えにも慣れっこか? と今年は油断しておりましたら、今日はさすがに寒さに震えました。

でも…この張り詰めた空気の景色はクセになるかもです。

どうぞ 暖かい服装でお越し下さい。



秋の特別拝観ではご本尊 お薬師如来様をもっと知って頂きたく 解説させていただきました。

特にお薬師様の後背で護衛を担当している十二神将さま推し で拡大パネルを掲げ [十二神将総選挙] を行なってみたのですが…。皆さま 穴が開く程 まじまじと観察されて 一番イケメンと思われる神将さまに紙のお花を手向けていらっしゃいました。

毎晩 集計するのが住職の愉しみで、いそいそと本堂へと向かい 皆さま方のLOVEを嬉しそうに記録しておりました。

さて 結果は…

圧倒的多数で 迷企羅大将さま。

迷企羅さまは お薬師さまの向かって右上に位置され 右手に宝棒を持ち、左手は腰に置いて下方を指さしているお姿。

降りかかる災難や苦悩から人々を解放する御利益があります。

龍を頭に戴いていることで ご参拝の方々の人気を集めたのかもしれません。

他の大将さまも健闘されましたが、プライド保守の為に詳しい数字の公表は控えさせていただきます。

ただ、どなたも 0本の日が無かった事は 嬉しい結果でした。




空が澄み渡る 初秋の頃だったでしょうか?

雑誌の取材で 木村拓哉さんが来られるというお話が急遽 決まり、ドキドキしてお迎え致しました。

実は雲龍院に来られたのは2回目で、前回は突然 プライベートで…。気が付いた娘が夢見心地でご案内をさせて頂きました。

今回は 嬉しい事に 木村さんのご希望で場所が決まったのだとか。入口の 龍の衝立 を興味深く眺めていらっしゃる姿を見て 「龍に呼ばれたのかな?」と思ってしまいました。

ゆっくりと本堂や霊明殿をお参りされ、台所では「そう、ここ!」と大黒天さまに興奮のご様子。大黒さまのおみくじに付いている [大黒さま] が木村さんのお財布の中にずっと入れてあったそうで、この度 リニューアル。よう きばった 小さな大黒さまを皆でねぎらったのでした。

そして [ 大輪の間 ] ではお抹茶を一服。たしなむ姿も格好良く決まる木村さん。時代劇の撮影でご入洛と聞いておりましたが、「この風格は もしかして 信長さま役 ?」と家族で話しておりましたら住職が 「雲龍院に織田信長のお位牌があるんだった!」と爆弾発言。

数年前に本堂のお位牌整理をして、調査の為に本山の宝物館に預けたままの中に 信長さまのものがあったとの事。慌てて 引き取りに本山へ走り 懇ろに供養申し上げ…。

木村拓哉 殿のご来山のお陰で危うく住職の切腹が免れたのでした。


雲龍院での木村拓哉さん取材記事は 集英社の 「UOMO (ウオモ)」1月号 に載っております。素敵なキャンプ手袋が付いて 本屋さんで好評販売中です。










師走に入りました。
「11月に 気張り過ぎて、もう走れない〜」というのがホンネですが…。
昨夜の嵐にも負けず、紅葉はまだ残っております。
見習わなければ…。


実は… 「月刊 茶の間」にも載せていただいております。

こちらは 悟りの間 で満面の笑みでお抹茶を味わう住職が…ホント 嬉しそうです。

紅葉を愛でながら美味しいお抹茶を飲みたいところとは存じますが お人が多い中での提供は憚られ、現在 休止致しております。

12月6日頃から又 お出しできるかと存じますので なにとぞ御了承願います。

神聖な雲龍院の空気と共にお抹茶をすすれば、住職以上の笑顔がこぼれること間違いないでしょう。


抹茶をもっと自由に、気軽に。京都人に聞いた3者3様の楽しみ方 | WEB版月刊『茶の間』 〜お茶と京都の情報を伝える〜スイーツやラテなど、さまざまな楽しみ方がある抹茶。茶道の作法やしきたりは苦手だけど、抹茶の味は好きという方も多いのでは? 抹茶の本場・京都で、リラックスには抹茶が欠かせないという3人にインタビュー。作法などに囚われない、自由な楽しみ方をお聞きしました。リンク5106.jp