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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。

先日 23日 [ 今年最後の祝日だった勤労感謝の日 は雨にもかかわらず京都は人で溢れていました。] … という 朝日テレビの「Jチャン」のニュースの中で、「喧騒から離れたい人に人気のお寺」として雲龍院が紹介されました。

悟りの間 からの紅葉をとても美しく撮っていただき 又 、 しきしの窓 の4つの景色は3枚目の楓が朱に彩られ、 切り取って見る仕掛けを神秘的に観せて下さり…。住職も 「いいね!」と満足げでした。

「関西圏では映りません」というお話でしたが、念の為 予約録画をしていたところ 京都でも見ることが出来…。

Jチャン効果なのか? 昨日・今日は窓の撮影に順番待ちが出ていたようでした。



 https://youtu.be/Ek3BejyJj8A





今年の特別拝観は龍にスポットが当たっているせいなのか? 今日は終日 雨降り… 。それでも たくさんの方が参拝に来られ 各々お好きな書院に座って紅葉を眺めたり 写真を撮ったりされておりました。

夕方には雷鳴まで聞こえ 日没の薄暗さに…。 秋のライトアップ拝観 最終日は異例の⁉︎ 15時45分点灯 開始となりました。

「こんな事って あるのかしら?」と 驚きを隠せませんが、[ 龍 ] の成せる技だったのかもしれません。

斯(か)くして、ブラックフライデー先取りのような 龍 の粋な計らいに興奮気味な私だったのでした。



* 明日からは 16時半 受付止め  17時閉門 に戻ります。






紅葉真っ盛りの祝日は雨。

水神でいらっしゃる 龍 がお仕事されているようです。

木の葉の汚れが浄化されて 風景が神聖化している感じ…。

今夜はライトアップ拝観の最終日となります。

夜は 団体の受け入れ予定はありませんので、8時半までにお越し下さい。








いつも いつも かけ足で…  精勤の鏡 走り大黒天さま。ご勤労に感謝して 私も頑張ります。














朝の風景です


夜のライトアップ拝観は今日と明日の あと2日。

今日の 17時40分〜18時30分 の50分間は団体の受け入れを予定しておりますので、一般の方はそのお時間を避けていただくことをお勧め致します。

その後は 静寂に包まれます…。

秋の特別拝観は 「龍」をテーマにしており、本堂のガラスケースには龍が装飾された荘厳具や置物などを展示しております

雲龍院の寺名にも使われている「龍」は雨や雲、水を司る神様で 豊穣や生命力の向上 又、運気が上がるなどとも言われて 篤い信仰を集めております。

龍の爪の本数について 皆さま 話題にされるのをよく聞きますが、古来 中国では5本爪は皇帝・ 4本爪が貴族・下級官吏や庶民は3本爪というように 所有者の身分で龍の爪の数が決まっていたようです。

日本では[天・地・海]の三界を意識して 3本爪の龍が好まれたそうですが、そのような背景を踏まえて 龍を見るのも面白いかと思います。

ところで「11月は本職の仕事が忙しいから 特別拝観中でも 私を当てにしないでね。」と言っていた娘ですが、今日はご朱印書きのお手伝いに帰ってきてくれました。そして 合間を縫って 子龍を連れ出し お散歩へ…











ほっこりタイムで英気を養う2人なのでした。


秋の夜間ライトアップが今日から始まりました。

紅葉はただ今 進行途中で、緑とのグラデーションが浮かび上がっております。

先日からお庭の剪定に入っていらした庭師さんが 特別拝観に向けて 観音石を磨いたり、 水琴窟の竹筒をリニューアルもして下さいました。

水琴窟の水音が益々冴えて 龍の息吹が近くに感じます。

昼間とは また違う 重厚な空気をお楽しみ下さい。


夜間ライトアップは 11月23日(水)までの6日間。昼夜の入れ替え無しで日没から8時半 受付止め、9時閉門です。










↓「月窓の間」の机に反射させてみました





紅葉が綺麗な季節になると「昔、NHKのドラマの舞台になりましたよね。あれを観て こちらの大黒さまにお参りしてみたかったのです!」と仰る方が多く来られます。

「京都人の密かな愉しみ」は2015年から不定期で放送されたもので、京都独特の文化やしきたりを ドラマや 京都の方へのインタビュー、お料理コーナーなども織り交ぜて 上手に紹介されています。

その初回が「わたしの大黒さん」で、お寺の一人娘が 後を継いでくれるお坊さんと結婚するか、愛する在家の男性を選ぶかで悩む物語。設定はともかく、お寺は大好きだけど 大黒様を祀る台所で匂いのきついカレーが食べられない とか サンタクロースのプレゼントが貰え無いというエピソードは我が家の娘のプチ不満が盛り込まれておりました。又、「リアル京都の日常を撮りたい!」というご希望で かなり踏み込んだ撮影でしたが、紅葉が美しい雲龍院の映像をたくさん残して頂けたのはとても嬉しい事でした。

それまでは台所に入ることを遠慮される参拝者が多かったのですが、このドラマがきっかけとなり 走り大黒天さま が有名に…。お顔も少し にこやかになられた気がいたします。

すると、「大黒さまの人気を 衝立の龍がすねているから、きちんとお水をお供えしなさい」と仰る方が居て…。

以来、龍も懇ろにお祀りするようになりました。

さて、今回の秋の特別拝観は「龍」がテーマになっておりますが まさか大黒さまがすねてしまわれることは無いかしら…???

という事で、期間中 大黒さまの横で「京都人の密かな愉しみ」のDVDを流しておく事に致しました。

「このドラマは 僕の存在を抹消している!!」と密かにすねていた息子の発案です。




秋の特別拝観 2日目は雨の一日。久しぶりのお湿りで苔や木々がしっとりと美しくなりました。

明日からは気温が下がっていくようで…。紅葉がぐっと進んでいくことでしょう。