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京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。





新成人を応援するかのように青空が広がった 1月9日、泉涌寺七福神巡りの行事が行われました。

ここ数年はコロナの感染防止対策で 授与品をまとめて袋詰めにしたり 規模を縮小したりと 色々 工夫がなされてきましたが、今年はほんの少しだけ緩和され…  各所でのお接待は まだ出来ませんでしたが、いつも通り それぞれの寺院で授与品を福笹に付ける形式にすることに決まり 少し活気が戻ったように感じられました。

雲龍院の大黒様は今年も小玄関でのお参りでしたが 本日の主役 としてスポットライトに照らされて満面の笑み…。

お昼頃には参拝者が山門まで続く長蛇の列になってしまい ハラハラしましたが「大黒さまの間近でお参りが出来て 良かったわ!」と言って下さる方もいて…。

又、先代住職が作った 大黒さま川柳パネルを眺めながら、 皆さま わくわく ドキドキしながら 大黒さまとの お目もじ を待って下さっていたのでした。










来る 1月9日(月祝) は泉涌寺七福神巡り の行事が行われます。

普段は台所に安置されている 走り大黒天さまですが、年末から 小玄関のほうまでお出ましいただいており 9日当日も こちらで気張って下さいます。

又、今年は 先代が作っていた 大黒さまの川柳パネルも掲示する予定にしております。

尚 9日は 本堂・庭園の拝観、お写経は出来ませんのでご了承願います。








穏やかに新年が明けました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


コタツに籠りっぱなしの子龍。

無精ながらお正月感は満載!





行動制限が無くなったとはいえ 未だ コロナ感染の収束には至っておらず…

という事で、今年も 除夜の鐘 はインスタライブをすることになりました。

最早 3回目の発信となり「今年もやりますか?」という問い合わせがある程で、担当者の娘は 大張り切り。朝から「住職挨拶の内容を考えておいてね!! 」と父へのプレッシャー攻撃は半端なく…  緊張の面持ちで 11時45分から 息子と二人での読経からスタート。

そして 新しい年が卯年であることに因み ジャータカ物語 にある ウサギの身施 [ 他者に奉仕する事で自己の心を高める布施行 ]のお話をして…

その後は 晴れ晴れとした気持ちで鐘を打ち、 お家籠りされていた方々の煩悩を落とす [身施] に励む住職なのでした。











年の瀬が感じられるようになってきた 18日、恒例の ひと文字写経が行われました。

一年の無事御礼と来る年の無病息災を願いひと文字をお写経して ご本尊さまに奉納し 手を合わせる行事です。

住職が選んだ今年の漢字は 舎。仏舎利(お釈迦様のお骨)の舎 、舎利弗の 舎です。

舎利弗( しゃりほつ ) はお釈迦様の十大弟子のお一人で、大変に頭が良いことから [ 智恵第一 ] といわれ 般若心経のお経の中でも 舎利子( しゃりし )という名前で登場されております。

お天気にも恵まれた日曜日という事もあって 300人程のご参加があり 本堂には長い行列が… 。

皆さま 尊師方の徳を仰ぎながら 上手に 「舎」を写経しておられました。

この日は龍華会会員さんのご用納めも兼ねておりましたので 秋の特別拝観で展示していた[ 龍の取手 ] を再び引っ張り出して設置。この取手は北村先生に戴いた物で、持ち手がチャーミングな龍になっているのです。

そして 平岡先生の授業で [ 悪業を解消する方法 ] の一つとして 懺悔(さんげ)をする と習った時に取手を思い出し…。 [ 取手を握りながら一年を反省(懺悔)して 龍に悪業を 取って 貰おう!] というダジャレも含んだ企画となったものです。

本堂で煩悩を払った後は書院でお庭を眺めながらお抹茶を味わっていただき 清々しく一年を納めていただいたのでした。








「毛糸の靴下 始めました」












散り紅葉も綺麗ですが、まだ緑の 頑張り屋さんも居ます。

寒くなってきましたので、暖かい服装でお参り下さい。

師走に入り 急に本格的な寒さとなってきました。

「今年の冬は寒くなるらしい」という噂は「たいした事無いわね」と高を括っていましたが、これは 念入りに準備をした方が良いかもしれません。

… と考えていたら 娘が 子龍 に赤いコートを見つけて帰って来ました。

「… そっち なのね?」




紅葉も いよいよ終盤です。








11月12日から行なっている 秋の特別拝観も 残すところ あと8日となりました。

紅葉狩り を目当てで来られる方に 如何に仏教の魅力を感じていただくか…  と考えた結果、今年は 龍を全面に推し出して紹介させていただいております。

前々から拝観予約を聞いている団体には 交通整理も兼ねて 住職が案内をしておりますが、いくつか龍の持ちネタがあるようで…。

添乗員さんが 慌てて走って来て 「4本爪の龍は どこに居ますか?」と。

どうやら 住職が 「玄関正面の衝立の龍は 3本爪、特別公開している 襖絵の龍は5本爪です。さて、4本爪の龍が 雲龍院のどこかに居られますが どこでしょう。」 と なぞなぞ を出したようなのです。

皆さま 紅葉 どころでは無くなり、必死で4本爪の龍を探す 探す…。

さて、 あと8日間ございます。どこに潜んでいるか? 探して下さいね!


11月26日の紅葉 ↓







 子龍は お茶目な 3本爪!