ひと文字写経 | 京都雲龍院 寺庭婦人のブログ

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京都東山泉涌寺別院 雲龍院でのちょっとした出来事を皆さんに大公開!

「寺庭婦人」である私がblogを始めました。「寺庭婦人」とは「じていふじん」と読みお寺の奥さんの事です。私なりに雲龍院を徒然なるまま ご紹介いたします。





年の瀬が感じられるようになってきた 18日、恒例の ひと文字写経が行われました。

一年の無事御礼と来る年の無病息災を願いひと文字をお写経して ご本尊さまに奉納し 手を合わせる行事です。

住職が選んだ今年の漢字は 舎。仏舎利(お釈迦様のお骨)の舎 、舎利弗の 舎です。

舎利弗( しゃりほつ ) はお釈迦様の十大弟子のお一人で、大変に頭が良いことから [ 智恵第一 ] といわれ 般若心経のお経の中でも 舎利子( しゃりし )という名前で登場されております。

お天気にも恵まれた日曜日という事もあって 300人程のご参加があり 本堂には長い行列が… 。

皆さま 尊師方の徳を仰ぎながら 上手に 「舎」を写経しておられました。

この日は龍華会会員さんのご用納めも兼ねておりましたので 秋の特別拝観で展示していた[ 龍の取手 ] を再び引っ張り出して設置。この取手は北村先生に戴いた物で、持ち手がチャーミングな龍になっているのです。

そして 平岡先生の授業で [ 悪業を解消する方法 ] の一つとして 懺悔(さんげ)をする と習った時に取手を思い出し…。 [ 取手を握りながら一年を反省(懺悔)して 龍に悪業を 取って 貰おう!] というダジャレも含んだ企画となったものです。

本堂で煩悩を払った後は書院でお庭を眺めながらお抹茶を味わっていただき 清々しく一年を納めていただいたのでした。