東電の福島原発所長の吉田さんが、本店指令である海水注入中止を無視したことは、結果オーライ
で、東電の本店武藤副社長あたりは、これは任務違背にあたるから処分するといい、大方はそれに反対していましたね、管さんも。結果、それが正しく、所員労働者を守ることになったから。
つまり、部下を守るために、上司からの指示に反したことをしていいのか、
それとも、仮に部下を犠牲にすることがあっても、組織人として指揮命令すべきだったのか。
この選択のどちらをとりますか?
大前健一氏は、前者のようですね。東電アホ論者ですから、当然でしょうね。多くの方々は、こちらの意見では?
辛坊氏は、後者なんですね。つまり、テレビで「このおっさん、やたら男前な事を言う人ですが、そりゃ現場担当者からすりゃいい上司でしょうよ。でも、以前から問題があったんじゃないの?」なんて事を厳しい表情で言っていたそうで、雑誌でも、組織人としては問題あると手厳しく批判しています。
これはハッキリ分かれているので、驚きました。
どっちがいいか悪いか間違っているかではなく、選択の問題です。
私は、答えはシンプル。
上司の指示が間違っていると思うのなら、上司とその場で議論して、それでもだめなら、自分はこうこうこういう理由で「従わない」、ということを明言して置くべきだったと思います。コミュニケーションですね。
英語でも、State and prove....は、コミュニケーションの基本です。これがないと、相手が認識出来ないので、判断できないから、コミュニケーションできていないということです。あなたの指示を無視しますよ、と言って、無視すればいいのです。
何も言わないで放置しておいて、外部からの説明を求められたときに話すつもりだったそうですから、上司本店無視、あってもなくても同じ、ということです。
緊急時であっても、報告(事後であっても)すべきだと思います。
つまり、吉田所長に欠けていたのは、ワークコミュニケーション。部下とだけがコミュニケーションなのではありません。
たまたま辛坊さんの答えと同じですが、理由が違います。単に組織人としての上意下達に反する、というのとは違い、私はコミュニケーションの問題だと、思うんです。
みなさんは、どちらの選択をされますか?