下図は、ある商品の地区ごとの販売データをピボットテーブルで集計し、グラフ化したものです。
棒グラフのすぐ上にはそれぞれの数値をデータラベルとして付記するようにしています。
でも、縦軸の目盛やデータラベルの桁数が大きいため、なんだか読みづらい印象を受けます。
今回は、グラフ内の数値表記においてその桁数を千円単位、百万円単位とする方法をご紹介します。
過去に「Excel 千円/万円単位で表示」記事で、セル内の数値の桁数が大きいときに千円単位などで表示する方法をご紹介しています。
今回も、方法としてはその表示書式を使います。
まず、縦軸の目盛の数値を千円単位、百万円単位で表わす方法からご紹介します。
上図では 0~3500000 まで 500000ごとの目盛が表示されています。
この表示部分の上で右クリックし「軸の書式設定」を選択します。
すると、画面右側に「軸の書式設定」ダイアログが現れます。(下図)
縦軸の目盛の表示を変更するなら、ダイアログ中の「表示単位」のプルダウンメニューで「千」あるいは「百万」を選択します。
下図は、「表示単位」を「百万」としたときのグラフ表示です。
縦軸の目盛だけでなく、データラベルの数値も百万円単位で表示されています。
また、縦軸の左側に「百万」と表示単位ラベルが表示されています。
この表示単位ラベル「百万」が 90°回転しているのが気になるなら、このラベル「百万」をクリックし、右側のダイアログが「表示単位ラベルの書式設定」に変わったところで「文字列の方向」を「横向き」にします。(下図)
このように「表示単位」を目的に応じて変更することで、元のデータを編集することなく容易に縦軸目盛やデータラベルの表示単位を変更することができます。
上図のグラフをよく見ると、縦軸目盛の数値が小数1位まで表示しているものと小数が表示されていないものとがあり、整然としていません。
縦軸目盛をクリックし「軸の書式設定」ダイアログにおいて「表示形式」項を次のように設定します(下図):
カテゴリ ⇒ 数値
小数点以下の桁数 ⇒ 1
こうして縦軸目盛の数値がすべて小数1位まで整然と表示されます。
次に、棒グラフの上に表示されているデータラベルも同様に表示桁数を調整します。
データラベルの 1つをクリックすると、1つの系列(例えば「千葉」)が選択され、右側のダイアログは「データラベルの書式設定」と変わります。
このダイアログの「表示形式」を先ほどと同じように
カテゴリ ⇒ 数値
小数点以下の桁数 ⇒ 1
とします。
先ほどの縦軸目盛の表示形式と、このデータラベルの表示形式とは別々に設定できますので、必要であれば例えばデータラベルの小数点以下の桁数を 2 としてもよろしいです。
このデータラベルの表示形式は、系列ごとに設定する必要がありますので、残る「神奈川」「東京」のデータラベルについても同様に設定します。
これで、グラフの縦軸目盛やデータラベルを百万円単位で表示することができました。(下図)
また、データラベルの数値の前に「\」マークを付記したいときは、データラベルの表示形式においてカテゴリを「通貨」とすればよろしいです。
あるいは、独自の表示形式としたいなら、ダイアログの最下部にあり「表示形式コード」で所望の表示形式を設定し「追加」ボタンを押します。