Excelでは、数式などで参照するセルが同じシート内に限らず、同じブックの別シートにあってもよいし、別のブックの中にあってもよいです。

同じブックの別シートにあるセルを参照すると (シート名)!(セル番地) という形式で表現されます。
例えば「Sheet2」の「A2」セルを参照すれば「Sheet2!A2」というように「!」を挟んで表わされます。

また、別のブックの中のセルを参照しているとき、そのブックが開いているなら [(ブック名)](シート名)!(セル番地) という形式で表現されます。
例えば「ABC.xlsx」ブックの「Sheet2」の「A2」セルを参照すれば「[ABC.xlsx]Sheet2!$A$2」と表わされます。
もし、そのブックが開いていないときは 「'C:\Users\(ユーザ名)\Desktop\[ABC.xlsx]Sheet2'!$A$2」のように、そのブックのパス名も含めて表記されます。

このように、参照するセルが別のブックにあってもその値などを参照でき、とても便利なのですが、とても大事な注意が必要です。
上記の最後の例のように、別ブックのフルパス(ファイルの置き場所)も内部には格納していますので、そのファイルを別の場所に移動したりするとそのセルを辿ることができなくなります。
例えば、データベースのように使っている“台帳”ブックが不用意に移動されてしまうと、VLOOKUP関数などで参照していることができなくなってしまいます。

もちろん、移動だけでなく削除されてしまっても同様です。

このような場合に、Excelブックを開くと下図のようなエラーが表示されます。

 

あるいは、その前に「リンクの自動更新が無効にされました」とのメッセージが表示されることもあります。(下図)

 

このようなときは、上図のエラーで「更新しない」を押してエラー画面を閉じ、どこのセルでの参照でリンクが切れているかを調べます。
[Ctrl]+[F]で「検索と置換」ダイアログを出し、「検索する文字列」欄に「.xl」と入力、「すべて検索」をクリックします。
複数のシートを持つブックであるなら、「オプション」を開き「検索場所」を「ブック」にしてブック全体にわたって検索するようにします。
つまり、Excelブックを参照しているセルを検索するわけです。

下図はたった 1つだけ索出されましたが、場合によってはもっと多くの別ブックを参照していることもあるでしょう。

 

この索出リストの「数式」欄に表示されるファイルパスを見て、現在の置き場所と違っているものを探します。

リンクが切れてしまったセルを見つけたら、そのセルを選択し、[データ]タブ [クエリと接続]グループ [リンクの編集]をクリックします。(下図)

 

「リンクの編集」ダイアログが出たら、「リンク元の変更」または「リンクの解除」を押してそれぞれ修正します。
別ブックが移動されたのなら「リンク元の変更」を、削除されたのなら「リンクの解除」をするのでしょうが、その状況に応じて選択してください。

 

参照先のデータを別ブックにもつ、別ブックのデータを参照するということは実務上よく行われることです。
その別ブックが共用であるときなどは、このリンク切れが起きやすいので上記のような対応が必要になることがあります。