前回「CDをリッピング、ハイレゾ化(foobar2000)」記事で、フリーソフト foobar2000を使って音楽CDをリッピングして、さらにハイレゾ化して聴く方法をご紹介しました。
リッピングするアプリは他にもたくさんありますが、今回は「MusicBee」というフリーソフトを使った場合の操作をご紹介します。

「MusicBee」は、Windows PCで動作する多機能な音楽プレイヤーソフトですが、正確な音声抽出が行えるリッピング機能、いろいろな楽曲形式にエンコードする機能も備え、WASAPI排他モードにより Windowsのオーディオエンジンをスキップして再生することもできます。

「MusicBee」は、下記ホームページからダウンロードできます。
https://www.getmusicbee.com/
「Download Now」と書かれたところをクリックしてインストーラをダウンロード、MusicBeeSetup_3_5.zip というファイルが得られたら、これを解凍し MusicBeeSetup_3_5.exe をダブルクリックしてインストールします。

この記事を書いている時点で MusicBee 3.5.8698 というバージョンでした。
なお、Microsoft Storeでも入手できますが、インストーラ版とは少々違うようです。

さて、MusicBeeを起動すると、初回起動時に言語を選べるので日本語としました。
続いて、C:\Users\(ユーザ名)\Music に格納済みの音楽ライブラリを、この MusicBeeのライブラリに登録するか訊かれます。
今回の目的のためには特に登録は不要ですが、今後 MusicBeeで管理もしたいなら登録しておくとよいでしょう。

音楽CDをドライブに挿入し、メニュー [音楽]-[コンピュ―タ]から CDドライブを選択すると、楽曲がリストアップされます。(下図)

 

もちろん、このまま画面下部の再生ボタンを押せば、音楽CDが再生されます。
音楽CDを取り込むには、最上段の [MusicBee]-[ツール]-[CDを取り込む]をクリックします。(下図)

 

アルバム情報などを取得して「CDを取り込む」画面が現れます。(下図)

 

取り込みの設定を変更するため、右上の [設定]ボタンを押します。
「CDの取り込み設定」画面が開き、「エンコード形式」が「MP3」となっていますので、今回は「FLAC」としてみます。(下図)

 

「保存」ボタンを押し、「CDを取り込む」画面で「開始」ボタンを押します。
リッピングが開始され、取り込まれた楽曲ファイルは C:\Users\(ユーザ名)\Music\MusicBee\Ripped Files の下に格納されます。

なお、上記「CDの取り込み設定」画面において、「ドライブ設定」項の「AccurateRip.comを使用して取り込みを検証」にチェックを入れて取り込むと、エラーなく正確に取り込むことができます。
これを使うときは、その右側にある「検索」ボタンを押してドライブの読み取りオフセットをセットしてから「AccurateRip.comを~」にチェックを入れ、「保存」します。

リッピングできた楽曲を再生するとき、より高音質とするため、Windowsのオーディオエンジンを回避することもできます。
左上「≡」から [設定]を開き、左側メニュー [プレーヤー]を選択し、右側画面で「出力」項を選択します。(下図)

 

既定では「WASAPI(Shared)」となっていますが、これを「WASAPI(Exclusive)」や「ASIO」などに変更し「保存」します。
ただし、お使いの DACにより適用できるドライバが異なりますのでご注意ください。

MusicBeeでは所謂“ハイレゾ化”は出来ませんが、ハイレゾで配信している楽曲を入手して聴取することはできます。
そのときでも、お使いの DACがハイレゾのフォーマットに対応している必要があります。