Word文書の中で、項目を列記して「箇条書き」にすることはしばしば行われます。
単に、段落を選択し、[ホーム]-[段落]-[箇条書き]をクリックすれば「●」などの行頭文字が付いて表示されます。
あるいは、先に[箇条書き]をクリックして行頭文字を入れてから、続いて項目の文字列を入力しても良いですね。

ところで、この [箇条書き]や 番号などで表記する [段落番号]で項目リストを作成したとき、項目リストの中にサブ項目リストを作ることも出来ます。
例えば、下図のような項目リストの「リストレベル」を変更してみると、右図のようになります。

 

具体的には、2行めにカーソルを入れ、[箇条書き]の「∨」をクリック、[リストのレベル変更]で適当なレベルを選択します。(下図)

 

上図は 2行め、3行めで異なるリストレベルを設定してみました。

もちろん、各レベルの行頭文字は変更できます。
変更したい項目リストを選択し、上図のメニューを開き、その最下部にある「新しい行頭文字の定義」をクリックします。
「新しい行頭文字の定義」ダイアログが現れますので、「記号」「図」「文字書式」ボタンのいずれかを押して行頭文字を変更します。

さて、ここまでは多くの方が容易に設定できるのですが、「●」などの行頭文字の左端からの位置や、行頭文字と項目文字列との間隔などを調整したいときに悪戦苦闘する方をよく見かけます。

これは、「リストのインデントの調整」ダイアログを使って調整します。
調整したい項目リストを選択し、マウス右クリックして [リストのインデントの調整]をクリックします。
すると、「リストのインデントの調整」ダイアログが現れます。(下図)

 

ある段落に既定の [箇条書き]を施すと、次の図のようになります。

 

先の「リストのインデントの調整」ダイアログを見ると、「行頭文字の配置」が「0 mm」になっています。
これは、行頭文字「●」が左端に配置されていることを示します。
それでは、この「行頭文字の配置」を「3 mm」に変更してみます。(下図)

 

行頭文字が左端から 3mm の位置にシフトされています。
次に、「行頭文字の配置」を「0 mm」に戻して、続く「インデント」を「12 mm」に変更してみます。(下図)

 

この 12mm は、行頭文字との間隔ではなく、左端からの位置です。
そのため、3mm くらいまでは小さくできますが、それ以下にすると、行頭文字との間隔がいきなり大きくなります。
これは、その下の設定項目「番号に続く空白の扱い」が既定では「タブ文字」となっているため、自動的にタブ文字(既定では 4文字分)が入ったためです。

最後に「インデント」を「7.4 mm」に戻して、「番号に続く空白の扱い」を「なし」にしてみます。(下図)

 

行頭文字「●」のすぐ後ろに項目文字列が続きます。
それでも「インデント」が「7.4 mm」になっていますので、2行めの先頭が左端から 7.4mm の位置にシフトされています。

残る「タブ位置の追加」については回を改めてご紹介する予定です。