良い加減に間が開いたので、備忘録をかねて色々と書いてみようと思う。さほど面白くもない上に、無駄に長くなるだろうから、読みたくない人は眺めるといい。きっと読んでも眺めても「長っ!」としか思わないだろう。

年末にやってきたDELLのPrecision490。こいつが中古品で運んで来るのは専門業者ではなく単なる運送屋である事を忘れていた。それがために、わしは古いとはいえXeonが2発もついているこのマシンのスペックを実感するのに、結局越年を待つハメになり、しかも文字通り松が取れる時期(三が日を越える)までごそごそと一人遊びをするハメになった。
どういう不都合が起こったかはこの後に記すが、ちょうどタイミング的に母方の従姉妹が家族で我が家に来る時期と重なってしまった。なんと因果な事か。

さて、わしはこのPCを選定するにあたり、当然マシンについての情報収集を怠るような事はしなかった。
モノは2コアのXeon(3.00GHz、4MB L2 キャッシュ、1333MHz FSB)を搭載した、発売当時としてはそこそこの代物だった。
そこそこというのは、第一にこのマシンが通常のデスクトップPCではなくワークステーションという位置づけであった事と、ラインナップの中に4コアのCPUを搭載するというグレードがあった事に由来する。
ちなみに、3D CADとかを仕事でバリバリ使う人向けのハイエンドPC群である。
購入した後に、金ができれば4コアのCPUに載せ替えてみるのも悪くはないと思いつつ、実は1つだけ不安な要素があった。ビデオカードだ。
デスクトップPCであれば、通常はオンボードで搭載されている事が多いのだが、拡張性の高いワークステーションは、殆どのパーツが後でグレードアップをする事が可能なように別々に用意されている。
余談だが、DELLのPCはドライバーなしで簡単に内部にアクセスできる。このメンテナンス性の高さも同社のPCを選んだ理由だ。(中古だけど)
入手した情報によると、搭載するビデオカードは6種類あり、今から見れば低いスペックのものだが少なくともそこらのデスクトップのものよりは性能が良さそうに思える代物が搭載されているようだった。そこが落とし穴だった。

去る2011年12月30日。代引きで到着したPrecisionはわしが想像していたよりもデカい代物だった。
・・・・邪魔だ。
全高が50cmに近いブツは、以前のデスクトップ機(IBM A50)と同じ場所にギリ置けるのではないだろうかと考えていたわしの読みは見事にはずれた。
実はその点については今日も改善する事はなく、使わなくなった前のPCをゲタに使って置いているという状態である。
とにかくわしは、新しいおもちゃを入手した事に機嫌を良くし、DEF LEPPARDのEUPHORIAを結構な音量で聞きながらビデオカードに何が刺さっているかを確認した。
するとどうだろう。比較的PCにハード/ソフトを問わず詳しい人間だと自認してきたわしが、見た事もない形状のコネクタがついているではないか。
いぶかしく思いつつも調べてみると、どうやらそれはDMS-59という、一種変わった代物である事が判明した。
なんでも、通常のコネクタ(アナログ:VGA デジタル:DVI-D)のモニタを2台接続できるらしいのだが、そのためには分岐コネクタを入手する必要がある。
そんな情報はショップのサイトには載っていなかった。単に「コネクタ欠品」とだけ書いてあっただけだ。
嘘を載せていたわけではないが、これではあまりに情報不足ではないだろうかとわしは思う。
しかし、もっと困った事に、実はその情報自体がわしの入手したスペック表に詳しく書かれていなかったのだ。
何にしても、見事に肩透かしを喰らった恰好だ。もちろんそんな意図は相手にはないにしても、わしとしては何だか騙されたような気分だった。
ちなみに、搭載されていたビデオカードはこれである。

http://support.dell.com/support/edocs/video/P107426/ja/connect.htm

ところで、モノに不足がないなら文句を言っても仕方の無い事なので、わしはとにかくDMS-59に接続できるケーブルを探すべく、単身広島市内へと向かった。これがちょっとした悲劇(本人にとって。はたにとってはちょっとした笑話)のプロローグだった。(つづく?)

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いやはや。人間変われば変わるものである。
前回お話した通り、うちのどうしようもない姪っ子どもの面倒を、あれどもの母親の後輩にして親友のメグさんが見てくれるようになって、はや二ヶ月になろうとしている。
この間になんと、姪どもが炊事以外の家事をなんとか自分でできるようになったのだ。
実に喜ばしいことだが、よくよく考えてみれば二十代半ばと三十手前の女がそれくらいできんでどうする。
とはいえ、わしにとっては大変にありがたい生活の変化だった。
メグさんがうちに来てくれるようになって二週間ほどしてからである。
なんでも

「いつまでもヤスくんがいてくれるわけじゃないんだよ。」

と言われた事が発端なんだそうだ。
ちなみに、今更だがわしのフルネームは安田保夫で、人からは『ヤス』『ヤスくん』あるいは『やっさん』と呼ばれている。
間違っても『ヤーさん』ではないので注意してもらいたい。
さて、確かにその通りで、今はそんな気配はないのだが、わしとて一応は一人前の男のつもりであるから、いつどこから話が出て同棲だの結婚だのという事があるやもしれぬ。
また、近年はこの業界の景気も冷え込んできて、仕事を関東・近畿・中部・東海・北海道(ってか札幌)以外の地域で見つけるのは難しくなってきている。
その辺の事を考えれば、正直わしがいつまでここに居れるのかは、わし自身にもわからない。
実際、今の仕事に入る少し前に、岐阜県でサーバメンテとWEBページを作成する仕事という話があって、行こうか行くまいか随分悩んだものである。
もっとも、仕事の内容を聞いてみると、なにやらデリバリー・ヘルスの仕事で、上記の仕事の他、その店の店長的な仕事から、従業員を指定の場所まで連れていく運転手までもこなさなければならないという。
給与面を含む諸々の待遇を見るかぎり、そんな仕事をしていては死んでしまうと思ったのでその件は断ったのだが、同時期に今の仕事の話が舞い込んでなければ背に腹は代えられんという事になっていたかもしれない。
ま、とにかくこういった奇妙な共同生活が、いついかなる形で終わっても大丈夫なように、なんとか家事を自分たちでできるようになっておかないと後々困るし、今のままではわしの負担があまりにも大きすぎることをメグさんが姪どもに言い聞かせてくれたというのだ。
大変にありがたい!が、何故そういう話を母親がしていないのだろう(苦笑)
何か釈然としないものが残るが、とにかく、少なくとも自分たちの部屋の掃除や洗濯などは自分でできるようになってくれた方がありがたい。
ここで、なぜ炊事をあの二人がしていないかをお話する必要があるだろう。
結論から言えば『やらない』のではなく『やらせていない』のだ。
前回の話を読んでくれた諸兄諸姉方は、自分たちで食事を作ると言い出した後の二人の行動をご記憶の事と思う。
これではあまりにもということで、一応メグさんが二人に料理を教えてくれようとしたのだ。
ところがこの二人、ちょっと目を離すと筆舌しがたい危険な行為に出るのである。
しかも、本人達にそんな自覚はまったくないのだ。
一度など揚物をしていてなべの油に引火し、パニックになった沙織が水をぶっかけようとしたというのだ。
そんな事された日にゃ、コンロの上で炎が立ち上り、古い木造建築のこの家は景気よく燃えてしまった事だろう。
だいたい、油が火を吹くまでどうして放置していたのかサッパリ分からん。
また、どうにかこうにかでき上がったものを以前食わされたのだが、いくらなんでも炭化して一見しただけでは何かもわからんハンバーグと、明らかに吹きこぼれたと一目見ただけでわかる味噌汁と、なんだかベタベタしていやがるから一口食ってみたら、案の定7分炊きの芯の残った飯ではかなわない。
メグさんが見ていてこのザマである。
こいつらにまともな食事を作らせるためには、一人につき二人の監視が必要そうだ。
とはいえ、これで遅くに家に帰ってから、洗濯だの掃除だのをしなくても済むようになったのはありがたい。
それに、最近では徐々に共同スペース、つまり廊下や居間、台所や風呂、縁側やトイレなんかの掃除も憶えてきている。
掃除や洗濯なんかを当番制で回せるようになるのも時間の問題だろう。
一番いいのは、本人達がそれを嬉々としてやっていることである。
心理としては、新しく憶えたことを実行して、親に褒めてもらう子供と同じようなものだろう。
やはり二人ともちびっ子だ。

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メグさんの弟の本条サトシと言う人は、わしは直接の面識は無いのだが、地域の有名人の一人である。
産業らしい産業が無いに等しい、実に愛くるしいこの超弩級の田舎において、国内でも中堅どころに入る造船会社がある。
彼は若くしてその会社の執行役員に就任し、次期社長候補の呼び声も高い人物だ。
数少ないこの地域の若手からは、是非にも次回の市議会議員選挙に立候補をと熱烈なラブコールを受けている。
わしらがこの家に引っ越したとき、近所の挨拶回りはわしではなく沙織にしてもらった。
というのも、その日わしはどうしても仕事を休む事ができず、沙織か恵美子のどちらかに回ってもらう以外なかったのだ。
先の理由であまり外出をしたくないのはわかるが、これだけはどうしてもやっておかねば義理を欠いてしまうということで、沙織がしぶしぶながら引き受けてくれた。
で、その時たまたまメグさんは留守で、サトシさんが留守番をしていたらしい。
沙織いわく、わしくらいの身長で、わしよりもはるかにスマートで、わしより足が長くて、おまけにオサレ眼鏡の良く似合うイケメンだったという事だ。
さらに、受け答えもとても丁寧で、物腰も柔らかくてとてもいい人だったらしい。
この話を聞いて、恵美子は自分が行かなかった事をひどく悔しがっていたが、わしは一つ不思議に思った。
少なくとも地域では若手の名士であり、かつ視力以外は悪いところの無さそうなイケメンが、どうして姉の家族と同居しているかという事だった。
そんな人なら、わざわざ姉一家といっしょに居なくても、いっしょに居たいという女性はいくらでもいるだろう。
おまけに、メグさんの話によると、家事全般もそつなくこなすことができるのだそうだ。
聞けば聞くほど妙な話である。
仕事ができて人望も厚く、性格も良くて顔もスタイルも良くて、おまけに家事までこなせる。
わしからすれば完全無欠である。
そんな人が、三十代も終盤にさしかかっているにもかかわらず、未だに独身で姉一家の、いわば居候のように過ごしているのはなぜなんだろうか?
考えれば考えるほど妙な話だが、わしとて未だ独身の三十代なのだから、人の事を言えた義理ではない。
が、わしにはとりあえず結婚しにくい理由というものが少なからずあるではないか。
すなわち、未婚であるにもかかわらず、既にコブが2つもついている事である。
それにわしは、お世辞にも外見が良い方とは言えない人間だ。
まだ三十代前半にして、ほぼ完全なメタボリック体形で、しかも前髪は既に後退し初めている。
背は高いと自分でも思うが、残念ながら足は短い。おまけにクサい。
着るものや持ち物にはそれなりにこだわりを持ってはいるが、だからといって別段おしゃれであるわけでもない。
このように、外見的には取り立てて良いと思える要素が全く無い人間である(つД`)
自分で言っていて涙が出てきそうだが、収入に関してもわしは同世代の他の男性諸君に遅れを取っているのは確実だ。
そんな貧乏でさして見栄えの良くない、年老いた両親と生活能力が著しくとぼしい姪をかかえた長男のわしが、結婚というものに二の足を踏むのもなんとなくお察しいただきたい。
そう言えば、もう恋愛なんてものは思い出しても8年もご無沙汰だし、性交渉についても2年もの間全く無い。
趣味人として趣味を楽しむのも良いことではあるが、普通の人としての、恋愛なんかも含めた人生の楽しみもあって良いのではないかと時々思う。
話がわき道に逸れてしまったが、そういうわしとはまさに真逆とも言えるサトシさんが、未だ独り身であるというのには、きっとなんらかのワケがある事だろう。
いずれにしたところで、サトシさんがメグさん家をしっかり守ってくれているおかげで、わしは姪どものお守りから有る程度解放されるのだから、むしろ手を合わせておがむべきだ。
そして、この後さらに妙な成り行きがあり、現時点からでは想像もつかないような面倒で面白い出来事が待っているのを、わしを含め、ほとんどの人が知らないのであった。

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 今のPCを使い始めてから2年ほどたつが、その間細かいトラブルがずっと続いている。自分の技術でリカバリーできる範囲ではあるものの、何度もそんな事が続くのは結構なストレスだ。とは言っても、元々中古で5960円(OSなし)の代物なのだからしょうがないのかもしれないが。

 間でOSをVineからubunts(どっちもLinux)に変更しても同じエラーが出る。という事はOSのせいではなくハードウェア固有の事由、平たく言えばパソコンの故障としか思えない。今までは「少々胡椒っ!」と思ってリカバリーを行ってきたが、最近では二日に一回の割合で同じエラーが起こる。さすがにウンザリだ。それに、このような事が頻発しているうちに、結局メーカーに修理を出さなければならなくなる可能性が非常に高い。こんな骨董品を、はたしてメーカーは修理してくれるのだろうか?
 
 そんなわけで、年末に入ってくるちょっとしたじぇに(ボーナスではない)を使って買う予定だったギターを泣く泣く諦め、新しく(中古の)PCを手配した。次にやって来るのはDELLのパソコンなのだが、これはもはやPCと言うよりはワークステーションである。どう違うかを説明するのは難しいので省略するが、興味のある方はDELL Precision 490で検索されてみるとモノが分かると思う。

 今にして見ればややスペック不足のように思われる方も多いかもしれないが、ワークステーションはテクノクラートがバリバリ仕事をするための代物なので、わかりやすいCPUやメモリ、ハードディスク容量以外の部分も細部に渡って高性能に作られたマシンだ。また、拡張性が昨今流行りの省スペース型のデスクトップ機と比べて非常に高く、その機種の考えうるハイエンド機を想定した作りになっている。

 現時点で問題なのは、ビデオカードに何が刺さっているかがイマイチ分からない事くらいだが、製品のスペック表を見る限り、今使っているPC(IBM A50)のオンボードのものよりは高性能である事は間違いない。もしハイエンドのカードが刺さっていたら素晴らしい事だ。そう期待したい所だが、差し当たりVGA変換コネクタが欠品だという事だから、そいつを別に手配しなければならない。これでテラーマクロとの決戦にも準備は万端だ(笑)しいて言うなら、メモリがデフォルト(2GB)なので、どうせなら最大(32GB)まで増設してやろうと思う。

 ちなみに、OSは今回もubuntsを使う。見た目は大分違うが使用感はほとんどWindowsと変わらない上、Googleさんのバックアップもあって同じPCで使った場合はWindows XP(Pro)よりもパフォーマンスが向上する。おまけに、へっぽこ開発者という側面もあるわしにとって実際に運用される環境に近いPCで開発を行うという事は大変意義深い。Win向けの開発はWinマシンで行い、それ以外は基本ubuntsで。余裕が出ればiOS向けにMacintoshも配備したい。一体何をやる人なんだろう?

 Windows環境にしても整備が必要だ。今使っているIBM ThinkPad R40eはさすがにもうしんどい。これについては必ずしもハイパフォーマンス機がいるわけではないので、さしあたりデュアルコアCPUを搭載したメモリ2GB以上のものを物色しよう。すぐにというわけではないが、来年度に入るくらいには買い換えたいものだ。

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メグさんは、フルネームは大野(旧姓:本条)めぐみといい、わしの姉つまり沙織と恵美子の母親の小中高通しての後輩である。
学生時代からとても仲の良い先輩後輩で、お互い違う道を進んで以降も親交が深く、これまでにわし自身も何くれともなくお世話になる事がしばしばあった。
今回わしの悲惨な(はた目からは笑える)状況を予見していた姉が、ひそかに隣家に住むメグさんに言伝していてくれたらしいのだ。助かった!
メグさんの容姿は、一体どういう風に表現すれば良かろう。とにかく若い。
姉を引きあいに出してみると、高校時代の卒業アルバムの写真と現在の姉の姿を見比べると

『昔日の夢。今は幻。』

という形容ができるほど、かつての可愛らしい娘から典型的な田舎のオバンへと言うくらい、激しく変わり果てた姿になってしまった。
それと比して、メグさんで同じことをすると、その結果は全く違ってくる。
驚くべきことに、メグさんの卒業アルバムの写真は、どう控えめに見ても『3年前?』としか見えないのだ。
これは世辞でもなんでもない。だいたい、本人のいない所で世辞など使う意味などありはしない。
短く切りそろえられたボブカットは顔の小さな彼女に良く似合っている。
その黒髪は夜闇にも負けぬ程黒く艶やかだ。
あまりに黒々としているので、以前わしが

「きっとメグさんの前世はカラスだったに違いない。」

と言うと、本気で怒られたことがある。
程よく丸みを帯びた、それでいてスレンダーな体や、細長い手足はちょっとしたモデルと言っても疑う者はほとんどいないであろう。
良く動く大きな瞳や、美しい鼻筋や口元からは理知的な雰囲気が醸されている。
一体誰がこの人を見て、四十代半ばのオバハンだと思うだろうか?
とても二人の子持ちの人には見えないのだ。
わしが知らずに街で見かけたら、十中八九ナンパするに決まっている。
いつだったかそんな話をご本人にしたら

「ええ~?ありがと~。でも、出て欲しくないトコけっこう出てるから、脱ぐと色々すごいのよ。」

と言っていた。
残念ながら脱いだ姿を見た事はないのでそこまではわからんが、少なくとも普段のメグさんの様子というのはそういったカンジだ。
そりゃもちろんわしも健全な男子だし、打ち明けたところ、かつて密かに思いを寄せていた初恋の人なのだから、見た事はないが色々想像した事はあるが。
それはともかく、このメグさんがわしの留守中に、手が空いている時は姪どもの面倒を見てくれるという。大変にありがたいことだ。
大変にありがたいが、それでメグさん家は大丈夫なのだろうか?
いくら親しい先輩の頼みとはいえ、メグさんにも家庭というものがある。
旦那さんは貿易関係の仕事でしょっちゅう留守にしているらしいが、あそこには確か中学生になる娘さんが二人もいるはずだ。
多感な時期の娘の世話もしながら、うちのどうしようもない姪どもの世話をしてもらったのでは、いくらなんでも心苦しい。
その辺の話をするとメグさんは

「ウチは弟がいるから大丈夫だよ。」

と言っていた。
そう言えば、メグさんの旦那さんとメグさんの弟さんは昔から仲が良くて、今の家に住むようになってからは同居しているのだった。
なんでも、彼もまたメグさんの娘さんたちに良くなつかれているらしい。
という事は、状況に若干の違いがあるとはいえ、姪の面倒を見るという役を押し付けられるという点ではわしと同じ境遇である。
なにやら親近感が沸いてきた(笑)

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