先日、マレーシアの長期滞在ビザである「MM2H」が、紆余曲折を経てようやく内閣から承認。
その時のニュース速報で得られた情報を元に、ブログにしました。
やはり、「MM2H」は関心の高い話題であったのは間違いなく
これまで私が投稿した記事の中で比較すると、かなりアクセス数があった方になります。
個人的には、新条件で「永住権」への道が絶たれてしまったため、興味が薄れてしまったことは否めません
しかしながら、その後の追報でオヤッ?と感じた点があったのでした。
次の記事のタイトルは、直訳すると『MM2Hの改正は不動産業界にとって恩恵となる』です。
以下に自動翻訳したものを一部意訳して抜粋。
観光芸術文化省は先週末、2021年にリリースされた条件よりも緩和されたMM2Hガイドラインの改訂版が内閣で承認されたと発表した。
緩和されたガイドラインには、定期預金、オフショア収入、流動資産に関する要件の緩和が含まれていた。
改訂されたプログラムには、MM2H保有者に対する住宅購入に関する新たな要件が含まれている。
シルバーカテゴリーでは最低購入額RM600,000、ゴールドカテゴリーではRM1mil、プラチナカテゴリーではRM2milの住宅を購入し所有することが求められるようになった。
なお、新しいMM2Hプログラムの発効日はまだ発表されていない。
改訂されたガイドラインでは、シルバー、ゴールド、プラチナ以外に、新たに特別経済区(SEZ)と特別金融区(SFZ)へのカテゴリーが追加。
HLIBリサーチは、MM2H保有者による不動産購入をプライマリーマーケットからのみに制限するSEZ-SFZカテゴリーの条件は、ジョホール州のSFZ指定地域であるフォレストシティ開発にとってプラスとなるだろうと指摘している。
新条件には、確かに不動産の条件が記載されていましたが、私はこれを単に購入できる条件だと勘違いしていたのです。
しかし実際は、必須条件だったのですね
それなら、指摘の通りマレーシアの不動産業界にとっては、恩恵になりそうな話ですが
一方、MM2H申請の希望者にとっては相当余計な足枷条件が追加されたことになります。。
しかも、「Step 1 Malaysia.com」さんがFB投稿で、詳細に新条件の内容を表でアップしておられましたが
購入した不動産は、更に10年間売却できないという縛りがあるのだとか
百歩譲って、10年は自分が暮らすために自宅として購入するのならまだ理解できるのですが、必ずしもそういうケースばかりではないでしょう。
因みに、シルバーカテゴリーは更新できるとは言え、ビザの有効期間は5年です。
それなのに、物件だけは10年縛りで売却許さじとされるのは何とも理不尽な気がします。
まあ、新しいMM2Hプログラムは過剰在庫セールのために刷新されたようなものなのでしょう
シルバーカテゴリーでは、最低購入価格の条件がRM60万以上の不動産となっていますが
一部エリアをのぞきマレーシアで外国人が購入できる不動産の最低購入価格は、それ以上となるRM100万からです。
そのため、定期預金の預け入れを含めたら、シルバーカテゴリーでも日本円で6,000万円近くの資金が必要ということになります。
それでも、購入した不動産の価値が上昇してくれれば良いですが、マレーシアの不動産ボーナス期は既に過ぎ去ったと言っても過言ではなく
外国人が購入できる価格帯の不動産は、過剰在庫に加えて高掴みの可能性も否めません。
もしかしたら、今後伸びる不動産も中にはあるかもしれませんが、かなり「運」次第な気がしますし
中々売れない塩漬け物件となってしまうリスクも想定するべきでしょう。
ですので、正直かなり魅力が薄いと言わざるを得ませんし、決してMM2Hの条件が緩和された訳でもないということになりますね。
とは言え、自国で土地の所有権が認められていない国やエリアの出身で
リスクヘッジとして海外居住の権利を求める富裕層の方々にとっては、未だ魅力的なのかもしれません。
今後の興味としては、新しい条件でどれだけ希望者が増えて、国別にどう変化があるのかといったところでしょうか。
何れにせよ、MM2Hの既存取得者の更新条件は、これ以上改悪されないことを祈ります
ご覧いただき有難う御座いました!
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