マレーシアにはKTV(カラオケ店)が数多くあります。
中には、年間費RM39(約1,230円)を支払えば3時間で一人RM0.5(平日の2pmまで)のみなんて格安の店もあるようです
私は未だ、マレーシアでKTVに行ったことは無いのですが、利用した人に聞いたりすると日本の曲が割と入っているのだとか。
先日、娘が学校の仲間とカラオケに行った際、ある日本の曲を皆んなが歌えて驚いたそうです。
しかも、その曲自体はカラオケ機に収録されていなかったため、スマホに繋げて音を出したのだという
その曲の名は。。
松原みきさんが歌う『真夜中のドア』。
実に40年以上前の曲で、アラフィフ世代でもギリギリのライン
そんな日本の懐メロが、何故に常夏のマレーシアで、若い世代の誰もが口ずさめるようになったというのでしょうか。
娘に聞いたところ、「Tiktok」の動画BGMとして当曲が多く採用されていることが要因ではないかとのこと。
タイにて、同じく「Tiktok」から火がつき、世界的なヒットに繋がった藤井風氏の『死ぬのがいいわ』と同じような拡がり方でしょうか。
『真夜中のドア』は、1979年にリリース。
オリコン調べによれば当時の最高位は28位、売上枚数は約10万枚に及んだものの、決して大ヒットしたとまでは言い難いです。
しかしながら、現在では同曲のyoutube動画は何と1億回以上の再生回数を誇るまでに達しているのだとか
Wikipediaによると、Apple Musicで92か国のJPOPランキングでTop10入りを記録。
Spotifyでは2,300万回以上再生された他、グローバルバイラルチャートにおいて、2020年12月10日から12月27日までの18日間連続世界1位を獲得したようです。
ブームの切っ掛けは、韓国のDJ「Night Tempo」が同曲をリエディットしたことでTiktokユーザーが反応したことに加え
チャンネル登録者数235万人を誇るインドネシアの人気Youtuberレイニッチさんがカバーしたことが大きかったと次の記事で伝えています。
レイニッチさんは、ロボット工学を専門学校で教える傍ら、日本語の「音」の美しさに惹かれ
Jpopや日本のアニメソングをカバーしたり、欧米のヒット曲を日本語に翻訳して歌ったものをYou Tubeで次々に発表。
カバー曲が拡散されたことで、本家本元のアーティストにまで知れ渡るところになり、夫々が彼女の歌唱力を大絶賛。
俄然注目を浴びることとなり、YouTuberとして人気に火が付いたと言います。
そして、ソニーミュージックと正式に契約。
山下達郎氏の名曲『Ride On Time』をカバーリリースする等、日本でのメジャーデビューに至ったそうです。
日本に行った事はなく、日本語を読んだり話すこともできなかったレイニッチさん。
そんな彼女が、耳コピでほぼ完璧な日本語の発音を身に着け、その類稀なる歌唱力で世界中を魅了し
彼女自身がメジャーになるだけでなく、日本の楽曲が世界的なリバイバルヒットに繋がっていったストーリーは、とても興味深いです。
なお、インドネシアは五輪真弓さんの『心の友』が広く知られているように、日本との親和性がありますね。
娘の話によれば、『真夜中のドア』だけでなく、竹内まりやさんの『Plastic Love』もマレーシアでは多くの人が歌えると言います。
同曲は、1984年に発表され当時の売上枚数は1万枚にも満たなかったそうですが、2018年に海外のアーティストがカバーしたことにより、世界的なヒットを記録したそうです。
そして先述のレイニッチさんも『Plastic Love』をカバー。
日本人である私も知らなかったJpopが、マレーシアを始めとした世界各地で親しまれ、歌われているという事実。
日本人としては、やはり嬉しいものがありますね
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