今、世界は大きく動いています。その流れは新世界秩序と言われる世界観に向かっていると思われますが、世界中の人々みんながそれを望んでいるわけではありません。と言うよりも極一部の狂人たちが、彼らだけに都合の良い絶対的な独裁帝国を創り上げたいと思っているだけであり、そんな世界を受け入れたくないその他大勢の人達が、そんなおかしな世界にNO!を突き付けて抗っています。

 

どこの国でも、自国の建国から今に至る国の歴史、すなわち国史と、国民として知って於くべき国柄=国体について、子どものころから学校で教えられます。それにより、自分たちの国はどの様な歴史があり、どの様な国柄なのかを知り。国民としての行動規範や我が国を思う心が養われます。

日本でも大東亜戦争前までは、その様な国史・皇統・国体についての教育が行われていました。しかし、大東亜戦争後は、GHQによる日本破壊工作により、日本の国史・皇統・国体について、教えることは禁止され、国民が自国の生い立ちを知らされず、日本という国がどの様に建国され、日本という国はどの様な国であるのか。皇統・天皇陛下とはどの様なご存在なのか。国民が知っておくべき事をことごとく消されてしまいました。

歴史は記憶であるとも言い換えられます。とすると、戦後生まれの国史を知らない私たちは、記憶喪失状態であると言えます。国史を知らないということは、自分の記憶が欠落している事と同義であり、それでは自分が誰なのかも認識出来ませんし、思想・発想の根源を持たない状態とも言えると思います。

今、世界が大きく動いている中で、日本の立ち位置は非常に危機的状況にあります。この様な非常事態とも言える時に、記憶喪失状態で正しい判断が出来るのでしょうか。もっと言えば、記憶喪失のまま今に至ってしまったために、現在の惨状があるとも言えます。

物事を判断したり理解するとき、その基礎となるモノが影響することは想像できると思います。根底にあるモノ、基礎的なモノ、その思想信条とも深く関係すると考えられ、国史・皇統・国体を知ることは、日本人としてもっとも重要なことだと思います。
 

私も戦後生まれなので、それらについて学校で教えられた記憶がありません。それでも幼少の頃の記憶には、アマテラスオオミカミの岩戸隠れの話や、スサノウノミコトとヤマタノオロチの話、因幡の白うさぎの絵本などがありました。今は、それさえも見当たりません。

今、多くの懸念すべきことがありますが、その中に台湾有事に伴う尖閣諸島をはじめとした戦争と領土問題があります。それら有事に対し憲法改正も話題になっています。憲法改正論議についても、記憶喪失状態で、まともな議論が出来るとは到底思えません。

まして、戦後の日本人の多くは、記憶喪失なだけではなく、完全に誤った自虐史観を刷り込まれています。大日本帝国憲法と日本国憲法の明らかな違いについて、どれだけ理解出来ているでしょうか。日本には1400年前に聖徳太子が制定された憲法17条がありますが、これと今の憲法の違いを理解しているのでしょうか。

国史を知れば、日本が軍国主義で侵略国家だったなどということは偽りであり、世界で唯一無二の平和思考の国であることが理解できます。

日本本来の思想信条が基礎にある状態と、戦後の偽りの自虐史観により歪められた思想信条が基礎にある状態では、導き出される解に大きな差が出ることは明白でしょう。

私たちは日本人であることを思い出さなければなりません。そのためには、神話の世界から切れ目なしに現在まで続いている、世界で唯一の日本の国史を学び直し、皇統(天皇陛下)のご存在意義、如何にして日本は建国されたのか。日本とはどの様な国なのかを知る必要があります。

忘れさせられた記憶を取り戻したとき、日本人が日本人の心を取り戻したとき、日本は復興するとともに、それは世界平和に繋がる大きな流れになると確信しています。なぜ確信できるのか。それも国史を学べば自ずと感覚として理解できると思います。

 

精神論では現実は動かない。変えられないと言われます。しかし、これもまた間違いと言いますか、そうではなく、精神こそがすべてであり、これこそがすべての根幹であると思います。「思う心の力」は存在します。

それは、前回の参議院選挙でも証明されたと思っています。国政政党でもなく、バックに資金源となる団体も無い。極小政党だった参政党が、全国の選挙区に立候補者を擁立し、全国比例で170万票以上獲得し1議席を取り、投票率でも2%を超えて国政政党になりました。

これは、参政党を支持した人たちの日本を良い方向に変えたい。変えなければ成らない。という純粋な「思う心の力」であったのではないかと思っています。ひとりひとりの小さな思いが周囲に伝搬し、その思いが集まったことによりその力が大きくなった結果ではないかと思うのです。

では、どうすれば失った記憶を取り戻すことが出来るのか。具体的な方法を書いてみます。まずは、古事記や日本書紀を読んでみることでしょうか。現代語訳に翻訳されているものが多数出版されています
 

皇統(天皇陛下)についても、そのご存在意義を殆どの人が理解していないと思われます。皇統については、青山繁晴氏の著書「誰があなたを護るのか―不安の時代の皇」や、皇學館大学の松浦光修氏の著書「日本は天皇の祈りに守られている」などがオススメです。

他にも戦後GHQにより焚書とされた本も、少しづつ復刻されていますので、そのような本を読むことにより、当時の日本の状況や当時の人達の考え方などを知ることが出来ます。
 

近現代史については、明治維新とはなんだったのか。なぜ大東亜戦争になってしまったのか。東京裁判と南京事件とアメリカの原爆投下との関係。戦後の日本の置かれた立ち位置。GHQによる日本破壊工作。その後の復興から現在の衰退。等々。学ぶべきことは多いです。

すべてを短期に一度に理解することは無理ですが、ひとつずつ理解を進めていくうちに、感覚的に分かってくる、見えてくるものがありました。そして、それらが見えてくると、現在起きている事象。コロナ騒動やウクライナ問題。台湾有事と中国共産党。等々も理解できて来ました。

建国からの国史と皇統について知ることで、日本の国体を知る。その後の日本がどのような歴史を作ってきたのか。平安・室町・戦国・江戸時代・現代を通して、その根底にあるモノは一貫していると感じます。

神武天皇が建国されてから今年で2682年です。縄文文明から数えれば1万5千年以上と言われる歴史が日本にはあります。この地球上でもっとも歴史の有る国。神代の時代から途切れない歴史を持ち現存する世界で唯一無二の国。それが日本です。その長い歴史の積み重ね、先人達が繋いできてくれたモノの上に今の私達が居ます。

この歴史を私達の世代で途切れさせてしまって良いのでしょうか。今日まで繋いできた日本の伝統・文化を今の世代の一瞬の過ちで壊してしまって良いのでしょうか。

もしも、そんな事になってしまったら、命をかけて繋いできてくれた先人たち、先祖の思いを裏切ることになるのではないでしょうか。命とは繋いでゆくものであると思います。私たちはご先祖様から受け継いでいるモノを後世に末永く繋いでいかなければならないと思います。

まずは、国史を学び直し、国体を理解し、記憶喪失状態を解消することが重要だと考えています。

日本人は強い民族です。必ず記憶を取り戻し、復活すると信じます。
 

 

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