ちゃお!
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ありがとうございます。
イタリアのふくらはぎ辺り
小さな田舎町に4年ほど在住。
帰国後3週間ほど経って
ようやく
お手製の段ボール椅子から
解放されたでこしゃんです。
耐えきれずに、注文したダイイングベンチがようやく届きました。
でも、イタリアからダイニングテーブルセットが船便で届くのは
10月下旬以降の予定です…。
の続きです。
全く予期せず、
帰国子女の母親になった私。
帰国子女の定義はいろいろとあるようですが、
娘は6年に満たない人生のうち、
約4年間をイタリアで過ごしました。
2歳から現地の幼稚園に通い
日本人の友だちが全くいない環境で過ごしました。
他にぴったりとくる言葉が見当たらないので
便宜上、「帰国子女」とさせて下さい。
一言で「海外駐在」「帰国子女」と言っても
日本人が多い地域
日本人がほとんどいない地域
日本人学校がある地域
インターナショナルスクールがある地域
現地校しかない地域
きょうだいがいる家庭
一人っ子の家庭
と、状況はさまざま。
我が子は
日本人が10人以下
現地校しかない
一人っ子
日本人の子どもは娘だけ
と割と特殊な環境で4年間を過ごました。
自宅では日本語を通していましたが、
帰国直前、娘は
日本語が母語か、
イタリア語が母語か
微妙な感じになっていました。
イタリア人にも
イタリアで産まれたの?
日本語はしゃべれるの?
親子の会話は何語でしているの?
とよく聞かれていました。
娘はイタリア語でも、日本語でも
家族や友人が驚くほど
おしゃべりです。
もちろん日本語で
不自由なくやりとりができますが
使える日本語や話し方は、
実年齢より幼い印象があります。
知らない表現もたくさんあります。
よく使う単語はイタリア語が出て来たり、
イタリア語の表現を
日本語に訳しているなぁと
感じる話し方をしたり、
ちょっと舌足らずだったり…
でもきっと時間が経てば
追いついていくだろうと信じて
私はあまり気にしていませんでした。
ところが、このところ
自分の中のイタリア語を
抑え込んでいるような…
早く、早く
「普通の」日本人になろう
と頑張っているな~と感じる場面が
多々ありました。
そんな娘に対して、
私の気持ちを伝えてみました。
すると、
寝かしつけの本を読み終えた後の
ベッドの中で、
突然、思いも掛けないことを
言われました。
だって、ぴっこりーな(娘)
(日本語の)喋り方が
上手じゃないんだもん。
つい先日、6歳の誕生日を迎えた娘。
びっくりしました。
そんな風に感じていたなんて!
そんな風に思っていたんだね。
でも、ママはぴっこりーなが
おしゃべりが下手だなんて
思っていないよ。
私がそう言うと、
娘は言いました。
ううん、上手じゃないよ。
本当に、そう思っているよ。
・・・・・・・
きっと、
自分の伝えたいことが
一度で上手く伝わらなかったり、
言い直しをされたり、
可愛い言い間違いを
笑われたり…←私が笑ってたわ…がーん。
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帰国後の3週間、
そんな経験を
積み重ねてきたんでしょうね。
私がどんなに励ましても、否定しても
感じていることは事実で
これは娘が乗り越えて
自信をつけていくのを
見守るしかないんだろうなと
娘の真剣な目を見ていて感じました。
イタリアにいた4年間、
たくさんたくさん
貴重な経験もさせてもらったけれど、
6歳にして、自分の喋り方を
そんな風に感じていたんだ…と知り
何だかちょっと
切なくなってしまった夜でした。
帰国子女の本当の気持ちは
分からないけれど、
「喋り方が上手じゃない」と
分かっていながらも
日本語を喋るしかない
娘の気持ちが痛いほど分かるのは
私自身が
「イタリア語が上手じゃない」
「まるで子どもみたいだ」
と感じながらも
イタリア語を話すしかなかった
経験をしてきたからかもしれません…。
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【外国人とのコミュニケーション】
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