カナダからの一時帰国中だった2011年の10月下旬、国際免許の期限の関係から、おそらくこの日が最後の釣りになると思われたので、ムギツクに的を絞り、筑後川水系の一部をくまなく探索することにした。
この日初めてこの水系へ行ってみたが、着いた場所の前でいきなりたなごやギンブナ、オイカワに混じってムギツク発見!
この日丸一日そのポイントの上下流を歩いて探索したが、結局そのポイントが一番魚影が濃い場所だとわかったので、ラッキーだった。
さてその釣りであるが、朝方の急激な冷え込みのせいか活性が低く、ミミズ、サシ、マルキューヤマベチューブハエ、バークレーブラッドワームと試したが、岩の表面をつついているばかりで目の前に持っていっても無反応。
釣れてくるものといえば、ギンブナ、アブラボテ、ヤリタナゴ、カネヒラ、それにオイカワだった。
こりゃ2年越しのおあずけ濃厚かと思われたが、夕マズメになりようやく食いが立ってきた。
そこで一番反応の良かったヤマベチューブハエの置き餌釣法に絞り、回遊しそうな岩の端にオモリから下を置いて辛抱強く待った。
何度も他の魚に邪魔されながらも、餌を付け替えて待っていたら、中型のムギツクが一尾回遊してきて、そのおちょぼ口でついに餌を吸い込んだ!
間髪入れず合わせ、かかった瞬間思わず「やったー!」と叫んでいた。あいにくピンオンリールが壊れたのでネットを持っていなかったが、丸一日かかっての貴重な一尾なので、構わず帽子で取り込んだ。
20 年ぶりのムギツク。相変わらず美しかった。
ムギツクを釣ったのはこの時が最初ではなく、1984年の11月下旬、筑後川の久留米大橋の下でだった。カゴを使い、テトラの間の底から釣り上げ、写真も撮ったがクオリティが悪すぎた。その後90年代に大分の山国川でもムギツクを釣ったことがあったが、写真は撮らなかった。
2015年4月に佐賀で釣れたムギツク
2018年11月に黄身練りでは初めて釣れたムギツク。福岡県内にて。
筑後川水系で釣れた、黄身練りでは2尾目となるムギツク。2019年1月。
ムギツクの腹側
ムギツクのハビタット