ついにバラタナゴのピンポイントのスポットの情報を入手できたので、今日は早朝から遠賀川水系のポイントに出向いた。

到着後、はやる心を抑えるために車の中で缶コーヒーを飲む。そしてシマノのホリデー小継の穂先三本にたなご専用ウキと新虹鱗タナゴバリの仕掛けを結んだ。エサは迷わずマルキューのヤマベチューブハエを使った。

最初に仕掛けを投入したスポットは深く、横の動きでは親ウキの下の糸ウキにもアタリが出ないほどだった。障害物周りやアシ脇などを探ったがアタリが遠く、やっとあったアタリはモツゴだったりカゼトゲタナゴだったりした。

あまりにもアタリが遠いので、同じポイントの中で 10 メートルほど移動しながら岸辺を覗いていると、偏光グラス越しにうっすらと底が見えるようになり、ヒラ打ちこそないものの、魚の気配が感じられた。

底に大きな石や板片らしきものがあるスポットへ投入。すぐにウキが消しこんだ。だがこれは空振り。おそらくモツゴだろうが、アタリが早いのはいい兆候だ。

この後このスポットからカネヒラのペアやモツゴなどが釣れた。そろそろ本命が来てもいいはずなのだが、と思いながら 30 センチほどスポットをずらして投入。

非常に細かい前振れの後、親ウキがわずかに押さえ込まれた。アワセる。確かな手応えの後上がってきたのは、体型的にはカゼトゲかバラだった。だがくるくる回ってよく見えない。

濡らした手の上に乗せる。ストライプは短く、コバルトブルーではなく黄緑だった。思わず、「やったー!」と叫んでいた。ついにバラタナゴを釣った!

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中学生の時に東京の水元公園へタイリクバラタナゴを釣りに行ったことはあるが、釣ったかどうかは記憶が定かではない。いずれにせよこれが撮影した初ニッポンバラタナゴなのは確かだ。納竿後リリースした。


これで終わってもよかったのだが、もう少しきれいな個体が釣れるかもと思い、同じスポットへ再投入。

そして同じようなアタリで釣れてきたのは、ありがたいことにまたバラタナゴで、しかも一尾目よりも色がはっきりしていた。

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二尾目、かつ最後のニッポンバラタナゴ。撮影後オートリリースとなった。


これで納竿。もうこの先追うことはないだろう。今回バラタナゴを探してみて感じたのは、九州北部とはいえ、タナゴの生息スポットはあまりにも脆弱だということだった。近い将来に再生された大規模な自然の中で大いに数を増やし、採り子が採る必要がないくらい希少性がなくなることを願ってやまない。

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今日も顔を出したカゼトゲタナゴ。新虹鱗を使い始めた効果なのは確かだろう。


さて、これで九州に生息するタナゴでまだ釣っていないのはイチモンジタナゴのみとなった。


2016年4月に福岡県内で釣ったタイリクバラタナゴのオス



2016年4月に秋田県内で釣れたタイリクバラタナゴのオス



2016年10月に霞ヶ浦水系で釣ったタイリクバラタナゴ



2017年5月に北日本で釣れたタイリクバラタナゴのオス



より赤みが強く出たタイリクバラタナゴのオス



さらに赤みが強く出たタイリクバラタナゴのオス



産卵管の長く伸びたタイリクバラタナゴのメス



ある日のタイバラメンズクラブ



比較的大きなタイリクバラタナゴのオス



2017年2月に矢部川水系でアブラボテ狙いの外道として釣れたバラタナゴのオス










2018年12月に佐賀のクリークで釣れたバラタナゴ


2019年4月に佐賀で釣ったニッポンバラタナゴのオス