建て替えの決まっている帝国ホテルへ。

 

本館の工事は2031年から、タワー館は今年から工事へ。

一度位足を踏み入れてみたい!

 

本館入り口には大きな挿花と美しい階段が。満開の桜!

 

1階のランデブーラウンジ・バーの壁面には、高さ約8m、幅25mのガラスブロックの壁画。

様々な色のガラスブロックが壁面を覆って、見事としか言いようがない。使われたガラスブロックは約7600個。

多田美波氏の作品「黎明」。通称光の壁と呼ばれる壁画は、帝国ホテルの正面入り口から入り、左手を見ると目に飛び込んでくる。

 

2031年にはこの壁画も取り外されてしまう。

 

 

 

フランク・ロイド・ライトが設計した2代目帝国ホテルにあった壁のデザインに手を加え制作したレリーフ。

堂々とした佇まい。

ライトが帝国ホテルに使った大谷石。100年以上の年月が経って、ライト館の写真をみると、遺跡みたいなイメージ。ライトの帝国ホテルのイメージを少しだけリアルなものにしてくれる。幾何学模様の組み合わせに見惚れてしまう。

 

階段の裏にフランク・ロイド・ライトが設計した2代目帝国ホテルで使われていた椅子やテーブルコーナーが。

 

ライトのデザインした椅子、後ろからも素敵。

 

ライトデザインのティーカップ。食器までもデザインしたというから、すごいこだわり。

 

絨毯の色はあたたかみがあって、模様は不思議。

 

帝国ホテルアーケードへ降りていく階段。

 

 

ハッ!!この看板のデザインは!!

 

フランク・ロイド・ライト展や様々な本で見知ったステンドグラスのデザインが瞬時に頭に浮かび、わからないなりに展示を観に行くのって勉強になるのだなぁ・・と感激してしまった。ライトのデザインを研究して、それを新しい時代に合った新しい素材に落とし込んでいく。これらを作った人達に想いを馳せる・・。

 

アーケード内。ポスターもレトロでフランク・ロイド・ライト風。

カーペットの幾何学模様もライトを意識して。

 

現在の本館は、大阪万博が開催された昭和45(1970)年の竣工、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上17階地下3階の規模。

学士会館や日本橋高島屋を設計した高橋貞太郎。東館・別館も手掛けた高橋が最晩年に精魂を傾けた傑作だそうだ。

 

(日本橋高島屋が、2023年に百貨店建築として初の重要文化財指定を受けている。)

 

「東洋の宝石」と謳われたライト館の建て替えには反対の声も多く、高橋氏は当時かなり叩かれたらしい・・・。最晩年にこんな難しい仕事を引き受けたのかと考えると頭が下がる。

 

とうとうこの本館も2031年には建て替えられてしまう。建物の寿命の儚さよ・・。

 

 

 

帝国ホテルアーケードは、2023年で100年目。

2代目本館のライト館の時に初めて作られた日本初のホテル直結ショッピング街だったという。当時はどんなお店がこのアーケード内に連なっていたのだろう?

 

見つけられなかったけれど、思いでの品々が飾ってあるらしい。

 

 

 

フランク・ロイド・ライト展の感想はこちら