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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第六十五話~【フライングシティー】

 

~一時アナエロビックシティーのバーで食事をとりフライングシティーへ向かおうとするバウンサーたち~

 

バウンサー「フライングシティーへはトノトのワープリングで行くのか?」

 

トノト「そうなりますね!」

 

カッサン「シャクリュウさんという人はもう神酒のところへは行っているんでしょうか」

 

トノト「そうですねー。彼も神酒の怖さは知っているはずなので街を拠点にして慎重に調査をしていると思いますが」

 

ヌァザ「その街がどのようなところか分からないが、人の住む街にいる可能もあるという認識で良いか?」

 

トノト「我々は神酒が祀られている場所を神殿と言ってますが、フライングシティーの神殿は街の中央にあると言われています」

 

バウンサー「街の中央?」

 

トノト「正直、私はワープを登録先にしただけなのでどのようになっているかは定かではない。なかなか準備が整わなくてね」

 

カッサン「では、とりあえず行きましょうか」

 

トノト「まずは宿を探し一泊するのです!」

 

カッサン「ああ~!やっとゲームできる!」

 

バウンサー「そっちか?ちゃんと寝ろよ」

 

カッサン「つーーん」

 

バウンサー「トノト…つーーんってなんだ?」

 

トノト「私も初めて聞いた」

 

スレン「俺にはさっぱり分からないが、夜人は夜行性だ。夜は活動させてもらう」

 

トノト「神殿にさえ行かなければ心配はないでしょう」

 

ヌァザ「では、行くとするか」

 

トノト「マスター!またよろしく!」

 

シュン

 

消えたバウンサー達

 

マスター「消えた…本当に何者だったんだろう?あの人たち」

 

 

~フライングシティー~

 

シュン

 

バサーーバサーーバサーー

 

ドラゴン「グオオオオオオーーーーン!」

 

トノト達の近くを下から上えと通り抜けるドラゴン

 

カッサン「でか!すごっ!」

 

トノト「あれはホワイトドラゴン。ここではよく移動用に使われているペットさ」

 

ヌァザ「ドラゴンか…ファンタシアでは邪悪な生き物として言い伝えられていたが」

 

トノト「人間に善い悪いがいるように、ドラゴンの世界も同じなのさ」

 

スレン「確かに重力は感じない…が…」

 

スレンは宙に浮いた

 

スレン「夜人には関係のない話だな」

 

バウンサー「俺も飛べるが…」

 

カッサン「あ!私も!」

 

ヌァザ「俺も!と言いたいところだが実は飛べない!がははは!」

 

トノト「知ってた…」

 

バウンサー「トノトはもちろん飛べないよな?」

 

トノト「いや、実はこの中で一番早く飛べるのは私かもしれないが、ここはクレーンを使って行きたい」

 

バウンサー「クレーン?」

 

トノト「ああ~。あれの事だ…ちょっと皆来てください」

 

皆はトノトに付いていった

 

トノト「足場となる土地には若干の重力が設定されている」

 

ヌァザ「移動しやすくするためだろうか」

 

トノト「ここだ」

 

見上げるとロープのようなものが取り付けられており、大小さまざまな足場につながっていた

 

ヌァザ「よく見ると動いているな」

 

トノト「これに掴まっていくのだろう」

 

カッサン「ホントだ~!楽しい!」

 

シュシュシュルとカッサンが上に上がっていく

 

ヌァザ「若い者は新しいものにすぐ食いつくな」

 

トノト「わぁ!ホントだ~!」

 

シュルシュルシュル

 

バウンサー「うむ…トノトがやると若さを背伸びしてるオッサンにしか見えないな」

 

ヌァザも掴まり上がっていく

 

スレン「くだらない。俺は飛んでいくぞ」

 

バウンサー「ちょっと待て、どっちで行くか悩ませるシチュエーションにしたな、スレン」

 

ドン

 

飛んでいくバウンサー

 

カッサン「このまま行くと、あの大きい島に行くのかな?」

 

トノト「あそこには小さな村がある。宿もあるかも」

 

カッサン「村?もっと都会はないんですか?」

 

トノト「中心に行くほど栄えてはいるけどね!今日は一番近いところで休もう!」

 

 

カッサン「はーい」

 

トノト「ところでカッサン!」

 

カッサン「はい?」

 

トノト「君は何故スカートをはかないんだい?」

 

カッサン「直球でエロオヤジ風吹かせないでくださいよ!」

 

バウンサー「また出たぞ!新語が」

 

トノト「バウンサーは飛んできたのか?」

 

バウンサー「いざという時に刀が抜けないのでな」

 

ギュウーーーーン

 

スレンが猛スピードで飛びながら上がっていく

 

トノト「あれ?彼はひょっとして単独行動が好きなタイプ?」

 

バウンサー「いや、あいつは団体行動が苦手なだけだろう?」

 

カッサン「どっちも同じじゃね?」

 

ヌァザ「それにしてもトノトよ!」

 

トノト「ん?」

 

ヌァザ「俺はあいつのあんなに楽しそうな顔を初めて見たぞ!」

 

カッサン「楽しそう…だった?」

 

トノト「彼の本来の姿を見るためにはもう少し時間が必要ですね!そのためにも彼の心臓を探さなければ」

 

ヌァザ「すまぬトノトよ」

 

トノト「いえ。私も勝手ながらに彼を友達だと思っているのでね!ヌァザ君が誤る事ではないさ」

 

 

トノト達は上へ上がり大きな島のような足場へたどり着いた

 

カッサン「あれ?ここ、さっきより重力が強くない?」

 

トノト「そういえば、地上にいるみたいな感じだね」

 

バウンサー「人が住んでいるからじゃないか?」

 

トノト「なるほど」

 

カッサン「宿はどこかな~?」

 

トノト「情報はまず酒場で聞くべし!酒場を探そう」

 

ヌァザ「宿屋を直接探すのと、酒場を探してから宿屋の場所を聞くのとどっちが早いだろうか」

 

遠くからスレンが歩いてきた

 

スレン「どうやら、この島には宿泊施設はないらしいぞ」

 

カッサン「あ、先に行って調べてくれていたんだ」

 

トノト「できる男は違う…」

 

スレン「ホテルはここからさらに2時間ほどクレーンで上がっていったところにあるらしい」

 

カッサン「が~~~ん」

 

トノト「そうか…ここでお別れできると思ったんだが」

 

カッサン「お別れ?」

 

トノト「はい。私は基地に戻らなければなりません」

 

バウンサー「そう言っていたな」

 

トノト「では、ワープリングはバウンサーに。神酒をゲットしたらこれでアナエロビックシティーに戻るんだ」

 

バウンサー「ああ、わかった」

 

ヌァザ「仕方がない…ここから先は俺たちだけで行くか」

 

バウンサー「その方が良さそうだな」

 

スレン「トノト。おまえに伝えておくが、そこの角を右に曲がったところにバーがあるぞ」

 

トノト「サンキュー」

 

ヌァザ「みんなは飛んで行って良いぞ!私はクレーンで後から行く」

 

スレン「ヌァザ…クレーンに掴まるなら、剣に掴まって行け」

 

ヌァザ「ほう!その手があったか!」

 

スレン「おい…」

 

 

トノト「では!皆さん!気を付けて行ってきてください!」

 

カッサン「トノトさんもバーで変な人に絡まれないよう気を付けてくださいね!」

 

ヌァザ「トノトよ…若い女にそんな心配をされるなんて、羨ましいものだな」

 

トノト「ヌァザ君…それ、皮肉にしか聞こえない」

 

 

トノトはみんなの姿が見えなくなるまで見送った

 

トノト「じゃ~。スレン君のご厚意に甘えてバーに行くか」

 

トノトがしばらく歩いていくとそこにはバーがあった

 

トノト「本当だ…確か前に来たときはなかった店だな」

 

ウィーーーン

 

トノト「わりと古びた感じだな。よくこんなところで潰れずにやってこられたものだ」

 

 

店には誰もいなかった

 

トノト「え?」

 

トノトは辺りを見渡すとそこには自動販売機があった

 

トノト「ふむふむ…飲み放題2時間コース…4000円。これしかメニューはないようだな。しかも現金だ」

 

トノトが財布を見るとちょうど4000円入っていた

 

トノト「…ギリ行けるか」

 

ガラン

 

トノトがお金を入れてボタンを入れるとグラスが出てきた

 

トノト「なるほど…セルフか。商売が成り立つわけだ。酒は…あっちか」

 

トノト「ふむふむ…久保田千寿熱燗、ホット佐藤白、ホット余市、ホットヱビス」

 

トノト「なんと!まさかのホット縛り!これはレアだ!とりあえず一通り飲んでみるか」

 

 

トノトは2時間堪能して店を出た

 

トノト「2時間いたが…客は私だけ…話す相手もいなかったか」

 

トノトは鼻歌交じりで歩いていると大きな女性が男たちに絡まれているのを見かけた

 

男A「このデカ女!いてぇっつってんだろうが!」

 

筋肉質な女「はっ?ぶつかってきたのはあんたの方でしょう」

 

男B「てめぇ!むきむきした身体をしてるからって調子にのんじゃねぇ~ぞ!」

 

トノト「おい、君たち!せっかくいい気分で歩いていたのに何の騒ぎだい?」

 

男B「はぁ?」

 

男A「お、おい。コイツちょっと不良っぽくないか?」

 

トノト「そ、そんなことはありませんよ!私は何より平和とお酒を愛していますからね!」

 

筋肉質な女「ほう!」

 

男A「何カッコつけてやがるんだ!」

 

男B「やっちまおうぜ!」

 

バン

 

男Bがトノトの顔を殴った

 

筋肉質な女「あら、やっちゃった」

 

男B≪こいつ…弱い!≫

 

男B「おい!おまえもやれ!」

 

男A「あ、ああ」

 

2人にボコボコにされたトノトであった

 

 

男B「ああ~スッキリした~!」

 

男A「これに懲りたら弱いくせに調子にのんじゃねぇ~ぞ~!」

 

去っていく二人

 

 

筋肉質な女「大丈夫?」

 

トノト「ま、まぁ~彼らのストレス発散のお役には立てたようですし」

 

筋肉質な女「ぷっ…なにそれ」

 

トノト「仕方がない…飲み直すか」

 

スキットルをポケットから取り出し飲みだす

 

グピ

 

筋肉質な女「何を飲んでるの?」

 

トノト「ん?傷をしたのでウンダーベルクというアルコールで消毒しているのさ」

 

筋肉質な女「中から入れてるし…」

 

トノト「まあ、どこに行ってもああいう輩はいる。君も気を付けたまえ」

 

筋肉質な女「別に助けてくれなくても良かったんだけどな。私…たぶんだけど、あなたより強い」

 

トノト「それは違うよ…君」

 

筋肉質な女「え?」

 

トノト「君がどんなに強くても、レディーであることには変わりないじゃないか!」

 

筋肉質な女≪ズガーーーーン!≫

 

トノト「では、私は急ぐので」

 

 

筋肉質な女≪あんなこと言われてのは…初めて…≫

 

 

トノト「さて、まずはアナエロビックシティーへ行ってと…」

 

トノト「行ってと…」

 

トノト「…行って…と…」

 

トノト「があああああーーーー!私は肝心なミスをおおおおおーー!」

 

トノト「ワープリングを預けてしまったから…帰れないではないか!」

 

トノト「どうしよう…いっそ…」

 

トノト「いっそ…ここで暮らそうか…」

 

トノト「いやいやまて!そんな快楽に甘えてはいけない!マキマキやリサさんを待たせてしまう!」

 

頭を数回地面にたたきつけるトノト

 

トノト「ど…どうしよう…一度バウンサー達と合流するか…いや…それは…」

 

トノト「それはさすがに恥ずかしい…」

 

筋肉質な女「ちょっと…」

 

トノト「へ?」

 

筋肉質な女「あんた、何か困ってない?

 

トノト「ああ、君か…な、なんでもないよ?」

 

筋肉質な女「ほんとう?隠し事は良くないわよう?正直に言いなさ~い?」

 

トノト「じ…実は…帰れなくなってしまいまして」

 

筋肉質な女「帰れない?場所はどこよ?」

 

トノト「アナエロビックシティーという場所なんですが、ワープができなくなってしまいまして」

 

筋肉質な女「それはちょっとお間抜けね」

 

トノト「そうなんです」

 

筋肉質な女「ま、でもここからはそう遠くない場所か」

 

トノト「いいのです…ここで暮らしますから…」

 

筋肉質な女「何言ってんのよ。とことん面白い男ね、あんた」

 

そういうとトノトを担ぎ上げた筋肉質な女

 

トノト「え?え?」

 

筋肉質な女「じゃ!行くわよ~!」

 

トノト「?」

 

ギューーーンン!

 

シュン

シュン

 

ババババーーーーン!

 

トノト「へ?」

 

筋肉質な女「ほい!」

 

トノト「ここは…」

 

筋肉質な女「アナエロビックシティーに決まっているじゃない!」

 

トノト「うそ…君…ワープの道具を使わなかったよね?」

 

筋肉質な女「だってそんなものいらないもの。高いし」

 

トノト「は、はぁ…あ!ありがとうございます!」

 

筋肉質な女「私も欲しいものがあったけど、めんどくさそうだったから帰るところだったし」

 

誰かが近いてきた

 

マキマキ「おいトノト!遅かったぞ!また飲んでただろう!」

 

筋肉質な女≪ん?この人から魔力を感じる…まぁ、いいか≫

 

筋肉質な女「これは、ただのお礼よ!もう会うことはないと思うけど。もし、また会えた時は」

 

筋肉質な女「お・酒・を…奢ってね!」

 

トノト「は、はい」

 

筋肉質な女「じゃ~ね!」

 

トノト「お、お名前は?」

 

オクトーバーフェスト「…フェストよ!じゃ!」

 

 

 

ギューーーーンン

 

シュン

 

 

マキマキ「今の人は?」

 

トノト「いや、私も知らないが…たぶん…とんでもない人かと」

 

マキマキ「みたいだね」

 

トノト「では。戻りましょうか」

 

マキマキ「まいど」

 

シュン

 

~そして無事に?戻れたトノトであった~

 

ギューーーーン

 

オクトーバーフェスト≪ウンダーベルクをスキットルに?ぷぷ。一体何本入れたのよ?そんな飲み方する人初めて!≫

 

≪はははは…はははは~≫

 

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【今回登場したお酒】

 

 

★ウンダーベルク:香り高い天然ハーブを使用し、糖類無添加のISO9001に準じた厳格な品質管理を行っている香草酒。

 

本国ドイツでは1日に100万本が販売され、駅の売店でも売られているようです。

苦みの聞いた香草酒でクセになる味わい。一息つきたいときに軽く飲むと良いかもしれません。 神酒 とのと