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by miki tonoto 

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原作 : キャラクターデザイン 神酒 とのと

製品版リライト : 文章修正       福田有人
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Ultimate ONE ~第六十四話~【アナエロビックシティー】

 

~フライングシティーにある神酒を探しているシャクリュウ、そしてそこへ向かったバウンサーとカッサン、しかしそこに加えてヌァザとスレン、グレイダーを戦力として加えたトノト。神酒とは一体どのようなもので彼らに何が待ち受けているのだろうか~

 

レオン「おい、トノト…ハロウィンにワープリングを持っていかれたんだよな?どうやってフライングシティーへ行くつもりだ?」

 

トノト「ああ、昔から持っているワープリングがあってね。ウエピナ産ではないがこれがないとフライングシティーへはいけないのだよ」

 

レオン「あ、登録していないって事か」

 

トノト「それと、ワープリングにも範囲が限られていてね。遠くへ行く場合にはいくつかのワープリングを経由しなければいけない」

 

モブ「この大地は一つのワープリングではたどり着けないほど広いって事か」

 

トノト「この大地の形状を知っている人間すらもまだ会ったことがない。惑星のように球型なのか、それすらも分からないのが実情さ」

 

ヌァザ「フライングシティー…聞いたことはない街だが、その名前から察するに飛んでいるのか?」

 

モブ「飛行艇が街になっているとか?」

 

トノト「モブさん!惜しい!」

 

レオン「やはり、飛んではいるのか…」

 

トノト「分かりやすく言うと、空気はあるが重力が影響しない街…とでも言うべきか」

 

リサ「あら!素敵ね!調べてみたいです!」

 

モエ「リサと私は残念だけど、ギブさん待ちか…」

 

リサ「スレンさん達の件が落ちついたら連れてってもらいますよ~だ」

 

レオン「若干、すねたな…」

 

モブ「スレンは良く来られたな?いいのか?」

 

スレン「ああ、仲間達に借りは作るなと言われてな」

 

モブ「意外と義理深い連中だったか…」

 

スレン「統率にはルシファーがいる。正直、あいつの方が俺よりは向いているだろう」

 

レオン「バウンサーとカッサンも向かっているんだろう?早くいった方が良いんじゃないか?」

 

トノト「そうですね!乗り継ぎもあるしまずはファイトに行かなければ」

 

レオン「マキマキか…」

 

トノト「一応、私もここのお留守番を任されているのでリサさんがいるうちに戻りたい」

 

リサ「トノトさんが戻るまで待ってますよ?」

 

トノト「うむ。なるべく早く戻ります」

 

グレイダー「じゃ、行こうにゃ」

 

ヌァザ「行ったことがない街というのも、なかなかワクワクするものだな」

 

トノト「では、私たちはこれで…」

 

去っていくトノト達

 

 

モブ「で、そのケツがよ~」

 

レオン「いいかげん、ケツは忘れろや」

 

 

~ファイトナスラム街~

 

トノト「やあ、マキマキ君お待たせいたしました」

 

マキマキ「どうせ飲んでたんだろう?いいなぁ~」

 

 

トノト「君とクリスマスシティーへ行くことを心待ちにしているよ」

 

マキマキ「契約が切れるまで…もう少しだ。待ってくれ」

 

グレイダー「んにゃ~。君、面白い身体してるにゃ~」

 

マキマキ「見ただけで分かるのか?」

 

グレイダー「俺、猫目だからわかるにゃ、斬っても斬れないような身体してるにゃ」

 

マキマキ「猫目は関係あるのか…しかし…相変わらず強そうな人ばかり連れている」

 

トノト「ふっ。私は無能だから強い人に守ってもらわなければならないのだよ!キラーーン」

 

マキマキ「ドヤ顔がサングラス越しに分かる…」

 

グレイダー「トノトは無能じゃ無いにゃ!酒を飲ませたら俺よりすごいのにゃ!」

 

マキマキ「まぁ、いいけど。で、とりあえず “アナエロビックシティー” に連れて行けばいいんだよな?」

 

トノト「はい。今回の君の仕事はそこまでになる」

 

ヌァザ「アナエロビック?まさか!酸素が無くても生息できる地域なのか?」

 

トノト「いえ。酸素はない地域ですが、一部の生命体以外は死にます」

 

スレン「ふっ。俺は死なないだろうけどな」

 

グレイダー「いくら俺でも酸素がなきゃ死ぬにゃ」

 

トノト「屋内であれば酸素もありそこに人も住んでいます」

 

ヌァザ「なんでそんなところに人が住もうと思ったんだ…」

 

トノト「屋外には出ないように気を付けてください」

 

ヌァザ「あ、ああ…わかった」

 

マキマキ「じゃ、行っていいか?」

 

トノト「よろしくお願いします」

 

マキマキ「まいど」

 

シュン

 

 

~アナエロビックシティー~

 

マキマキ「着きましたよ」

 

グレイダー「にゃーーー!すごいにゃーー!」

 

ヌァザ「建物がガラスみたいに透明だ。割れないのかこれ」

 

トノト「材質的には鉄に近いようです。ガラスより柔らかい」

 

グレイダー「にゃ?外で何か飛んでるにゃ?」

 

謎の生命体「キュルルルーーーー!」

 

ゴーーーーン!

 

~謎の生命体が建物にぶつかってきた~

 

グレイダー「にゃ?」

 

謎の生命体「キュルルルーーーー!」

 

~建物にぶつかった謎の生命体は去っていた~

 

トノト「あれこそがアナエロビックシティーの名の由来になっている生物です」

 

ヌァザ「襲ってきたように見えたが」

 

トノト「はい。特殊な服を着ることで無酸素でも外に出ることができますが、なにせあの生物が襲ってくるのでおちおち散歩にも出かけられません」

 

ヌァザ「ホントに…なんでこの土地に人が住もうと思ったのか」

 

トノト「なんでも、街のエネルギーを作りやすい環境のようで」

 

スレン「で、俺たちはフライングシティーを目指すんだよな?」

 

トノト「ええ…ここまで来れば私の以前使っていたワープリングの範囲内ですので」

 

ポチ

 

トノト「登録完了~! これで、帰りにここでマキマキ君と待ち合わせができます」

 

ヌァザ「この街も興味はあるが、私たちは早くバウンサーの後を追わなければな」

 

トノト「それは大丈夫です。なぜなら彼らはここから先に行くことができない」

 

ヌァザ「あ…ではなぜ先に行かせたんだ?」

 

トノト「もちろん!レストランの予約です!」

 

グレイダー「ということは!酒もあるのかにゃ?」

 

トノト「もちろん!ここは無酸素のため酒の貯蔵に向いている。いい酒も集まりやすいのだよ」

 

ヌァザ「そりゃ、トノトが来ないわけないか」

 

トノト「ここなら、バウンサー達と連絡が付くか」

 

通信機が立ち上がる

 

トノト「カッサンとつないでください」

 

通信機「ただいま通信が可能な状態です。お繋ぎいたします」

 

グレイダー「トノトの通信機はその時によってセリフが違うにゃ」

 

トノト「気分野だからな」

 

カッサン「もしもーし!予約取れましたよ」

 

トノト「ありがとうございます。今行きます」

 

バウンサー「トノト…神酒の話も聞けそうだ。早く来い」

 

トノト「ビンゴ!」

 

プチ

 

ヌァザ「俺たちが狙っている神酒…いったんどんな酒だろうか」

 

トノト「風の森 ALPHA 4…発酵タンク以外のいかなる装置も使用せずに、無酸素・無加圧で作られた酒さ」

 

ヌァザ「なるほど、こことつながりがありそうだな」

 

トノト「もしくは宇宙で作られたか…」

 

スレン「無酸素…それで俺か…」

 

トノト「さすがスレン君!神酒にはそれぞれ仕掛けや罠が施されていて、多くはその酒にちなむものが多い」

 

スレン「まぁ、いいだろう。ただしその酒も俺に飲ませろ」

 

トノト「イエス!」

 

ヌァザ「では、何故戦力が必要なんだ?」

 

トノト「嫌な噂を聞いてね…続きはレストランで」

 

 

~アナエロビックシティーのレストラン~

 

カッサン「あ!トノトさん達来ましたよ!」

 

トノト「どうも~」

 

バウンサー「ちょっと待て…トノト…なんだこのメンツは」

 

トノト「あそこの探索にはちょうどいいメンバーだろう?」

 

バウンサー「俺も詳しくは分からないが、ここのマスターから無酸素の場所に神酒が飾られていることは聞いた」

 

トノト「やはりか…」

 

カッサン「あ、まずは皆さんカウンターですが座りませんか?」

 

ヌァザ「横並びか…というか何故レストランにカウンターがあるのだろう?トノトよ」

 

トノト「ここの街では食堂とバーの区別がない」

 

ヌァザ「そういう事か…」

 

席に座るヌァザ達

 

 

スレン「で、俺がその無酸素の場所に行き神酒を取ってくればいいんだな?」

 

トノト「それと、バウンサーはサイボーグなので行けるだろう。それはリサさんに確認した」

 

ヌァザ「あ…俺の役割は無いか」

 

トノト「いえ。剣は無酸素でも行けるだろう」

 

ヌァザ「おお!その手があったか!」

 

スレン「おい…」

 

グレイダー「俺は何してるにゃ?」

 

トノト「バウンサーやスレン君がいない間、剣を操作しているヌァザ君とカッサン、シャクリュウを守って欲しい」

 

グレイダー「にゃるほど!」

 

カッサン「一応…私も戦えますけど」

 

トノト「あと、カッサンが万が一暴走した時は止めてほしいのだよ。申し訳ございませんが…」

 

カッサン「す…すみません」

 

グレイダー「わかったにゃ」

 

スレン「俺は魔眼を使える。一人で十分じゃないか?」

 

ヌァザ「一体、無酸素の場所にどんな敵がいるというのだ?」

 

カウンターの奥からマスターらしき人が話をしてきた

 

マスター「君たち。本当に神酒を狙いに行くのか?」

 

トノト「ええ」

 

マスター「あそこは止めた方がいい。冒険者が何人も挑んだが帰ってこられた人間はいない」

 

バウンサー「簡単に得られたら神酒と言わる由縁がないだろう」

 

トノト「そういうことだ」

 

マスター「あそこの酒護獣…アポ・メーカネース・テオスは一瞬で物体を粉々にできるヤバいやつと聞く」

 

グレイダー「俺みたいなヤツにゃ」

 

マスター「へ?」

 

トノト「おそらくだが…その神獣は…一種のサイボーグと想定しています」

 

マスター「いわれは機械仕掛けの神…一体どんなやつなのか」

 

バウンサー「俺みたいなヤツか…」

 

マスター「へ?」

 

スレン「魔眼は…効かない…か…」

 

ヌァザ「物体であろうと私のソードロックが効けば動きを止めることはできる」

 

バウンサー「ヌァザはそんな技も使えるのか」

 

スレン「例え粉々にされたとしても俺は再生できる」

 

バウンサー「たぶん、俺は壊れないだろうな」

 

マスター「き、君たちは…一体」

 

女「きゃぁぁぁぁ~~!」

 

女の悲鳴が聞こえる

 

強盗A「おまえら全員金を置いていけ~!」

 

トノト「ん?この街…そんなに治安悪かった?」

 

マスター「いや…ここでこんなことは初めてなんだが」

 

バウンサー「まったく、クレイジーの時もそうだったがこういうのに出くわしすぎだろう」

 

カッサン「ああ!思い出しました!懐かしいですね!クレイジーでは常識ですけど」

 

ヌァザ「そんなところがこの世にあるのか…」

 

スレン「うるさいな…静かに酒を飲ませろ…」

 

立とうとするスレン

 

ヌァザ「スレン…おまえは気にせず酒を飲んでいろ」

 

スレン「ふん」

 

強盗A「早くしないと、この女をぶっ刺すぞ!」

 

するとマスクをした数名が席から立ちあがり銃を抜き出す

 

強盗B「早く金を置いていけ!」

 

強盗A「何をしている?では、見せしめにこいつを殺してやる!」

 

 

強盗A「!?」

 

強盗B「どうした?」

 

強盗A「な、ナイフが…」

 

ザン

 

強盗B「ぐはっ!」

 

強盗A「が、強盗Bを斬り殺した」

 

強盗A「お…おれは、おれは何もやっていねぇ~」

 

強盗C「おまえ…何をやってる!裏切ったのか!」

 

強盗D「ちっ!人質ごと殺しちまえ!」

 

バンバンバンバンバン!

 

強盗Cが銃を連射した

 

強盗D「おい…あいつまだ立ってるぞ?まさか!ナイフでかわしたのか?」

 

強盗C「い、いや…一発だけ頭に当たってるぜ。ナイフも持ってねぇ~」

 

ドサ

 

頭を撃たれ人質を放して倒れる強盗A

 

人質「きゃーーー!」

 

強盗C「クソ…作戦変更だ皆殺しに…」

 

ザン

 

ドサ

 

強盗D「ど、どうした!」

 

強盗D「だ、誰だ!どこにいる?お、おまえたちも…は、早く助けろ!」

 

ぎゃああああ~~!

 

強盗達は断末魔の声をあげて次々を倒れて行った

 

 

スレン「もっとおなしくできんか…ヌァザ」

 

ヌァザ「俺は血の気が多いのでな」

 

バウンサー「相変わらず不思議な剣技だ」

 

カッサン「何があったの?」

 

トノト「分からん。しかし飲む」

 

マスター「さっきの話を聞いて分かったのですが…ひょっとして君たちがやったのですか?」

 

スレン「俺は…飲んでいただけだ」

 

トノト「ふふふ…」

 

バウンサー≪またトノトが良からぬことを考えていそうな…≫

 

トノト「ヌァザ君…これはチャンスですよ?」

 

ヌァザ「トノト…おまえまさか!」

 

トノト「ええ~っと~、マスター!それもそうなんですが。私たちはここ一押しの酒を飲みたくてね~!」

 

カッサン「わ、わざとらしい…」

 

マスター「わかりました!cosmo の純米大吟醸という酒なんですが、ここの地酒になりますので、是非一本サービスさせてください!」

 

トノト「いいんですか?」

 

マスター「はい!」

 

トノト「アザーース!」

 

バウンサー「…チャラい…」

 

カッサン≪トノトさん… “悪い” です≫

 

ヌァザ「マスター!因みに弾いた拳銃の弾が他の人に当たらないように気を付けるのがポイントだぞ?」

 

マスター「私には到底できませんし」

 

スレン「興味ないな…」

 

マスター「おかげで被害も出さずに済みました!本当にありがとうございます!」

 

カッサン「ヌァザさんもまんざらじゃなかったという…」

 

ヌァザ「ふむ。この酒はスッキリして料理に合うな!なかなか良い」

 

スレン「ヌァザ、俺にも飲ませろ」

 

ヌァザ「スレンよ!興味なさそうなフリして酒には興味あるのか?がははは!」

 

スレン「当たり前だろう」

 

トノト「カッサン…大人は報酬の無い仕事をしてはいけないのだよ」

 

カッサン「勉強になりました!」

 

トノト「では、落ち着いたらシャクリュウも詰んでいる頃だろうし向かいますか」

 

カッサン「ええ~?一泊したかったです!」

 

バウンサー「旅行じゃないだろう!」

 

トノト「しかし、神酒探しはそのくらいの気持ちで挑みたいところですね!」

 

~そしてフライングシティーへ向かうトノト達であった~

 

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【今回登場したお酒】

 

 

★cosmo 純米大吟醸 35:厳選された兵庫県産山田錦の新米を使用し、35%精米の純米大吟醸として仕込んだ酒の生原酒。

※鍵やさんオリジナルの日本酒

 

惑星や星座をモチーフとしたラベルには、この一本の持つ奥深く、広大な世界を、そして、日本酒というものの持つ無限の魅力を味わって頂きたいという思いが込められているとのこと。

 

キレが良くスッキリしており料理に合わせやすい日本酒でした。 神酒 とのと